Scene1:教科書や本を入れて、毎日のお供に
Scene2:大事なプレゼンに向けて、背筋を伸ばす
Scene3:仲良くなりたい人に、自分らしさを伝える道具として
Scene4:友人同士で、色違いを楽しむ
軽くて丈夫な畳の縁のトートバッグ「HERItage(ヘリテージ)」
HERItage(ヘリテージ)は、畳の角を補強するために使用される畳縁(たたみべり)を持ち手にしたバッグです。
畳縁は、畳の文化とともに長い歴史の中で発展してきた日本の伝統的なものづくりです。
補強される目的で作られているため、その織は非常に丈夫につくられています。また、1000種類以上もあると言われている織り模様は、繊細で美しく、織物としても魅力的です。
一方で、フローリング家庭の増加に伴い、畳縁の出番は減少傾向があります。
そこで、現代の生活スタイルに合わせて畳縁を楽しめるアイテムとして、トートバッグをつくりました。
また、「畳の縁でバッグを作りたい」と思った理由として、その文化的な背景にも理由があります。
畳縁は古来、2つの役割を担っていました。
1:他人との境界・結界としての役割
2:自分の身分・身の上を伝える役割
畳の縁を踏んではいけない、とよく言われていますが、これは他人との境界・結界に当たるからです。また、当時は、畳縁の色や柄の違いで身分や身の上を表していたと言われています。
そのように、これまで「自分を伝え、自分を守る役割」をしてきた畳縁は、
現代の私たちにとっても「自分らしさを表し、自分らしさを守る存在」として、
毎日の隙間にちょっとの勇気を与えてくれるのではないか、と感じています。
お守りのように、玄関から一歩踏み出すその瞬間に、バッグを手に持つのではなく、バッグが自分らしさを連れ出してくれるような、そんな一日を願いながら、畳縁を現代の私たちに向けてバッグとして命を吹き込みました。
畳縁を身近に感じてもらうことを目指しているため、サイズは日常使いしやすいPCが入るぴったりサイズで作りました。
内ポケットもあるので、パスケースやスマートフォン、リップクリームなども仕分けられます。
畳縁は本来、畳の角を補強するために作られた織物で、伸縮性がなく、軽くて丈夫に織られていることが特徴です。
PCや本などの重い荷物も、安心して入れていただけます。
畳縁は、約8cmの幅の細い織物が主流です。(※特殊幅として約6〜12cmのものもございます)
畳縁の歴史は、畳の発祥とほぼ同時期の奈良時代まで遡ると言われていますが、長い歴史の中で、この8cm幅にこだわって、強く・早く・美しく作るべく畳縁産業は技術発展を遂げてきました。
その磨かれた技術をそのままの形でいかすべく、HERItageのバッグの持ち手には、そのままの畳縁に近い幅でデザインしています。
そのまま持ち手に使うことで、幅広な持ち手となり、負荷が分散され肩が痛くなりにくい構造になっています。
畳縁の柄の種類は豊富で、なんと1,000種類以上もあると言われています。
その精巧な織り模様はどれも美しく、伝統柄が用いられていることも多いです。
今回はその中でも8種類をピックアップし、バッグにしています。
1000種類以上あると言われている畳縁の中から、8種類をセレクトしました。
柄の好みで選んでも、その柄が持つストーリーで選んでも、自由にお選びください。
1「 I am 」
1965年の発売以来、色褪せぬ人気の鶴の柄。
自分を貫きたいあなたに。
2「stick to me」
何度も何度も試し織りを重ねて完成した鮫小紋の柄。
江戸時代から伝わる「伊勢型紙」がモチーフ。
3「stand tall」
色鮮やかで、女性らしい菊の柄。
気品のある美しい花を咲かせることで古くから親しまれており、花言葉は「気高い」
4「pioneer」
もともと無地が主流だった畳縁を、初めて柄縁でデザインされた七宝の柄。
5「Anyway」
梅の花の柄。花言葉は「根気強い」
6「c'mon」
藤の花の柄。花言葉は「歓迎」
7「take it easy」
居酒屋の気取らない空気感をつくるために作られた、いろはにほへとの柄。
8「nobody knows」
和柄だけではなく、畳縁の新たな一面を見せたいというコンセプトから生まれた柄。
◼サイズ
本体:縦36cm(①) × 横32cm(②) × マチ6cm(④)
持ち手の長さ:27cm(③)
内ポケットサイズ:縦13cm × 横19cm
◼素材
畳縁:ポリエステル・ポリプロプレン・ポリエチレンなど
バッグ本体:8号倉敷帆布 生成り
畳縁は、畳縁産業のシェア1位を誇る岡山県倉敷市にある高田織物株式会社さんの畳縁を使用しています。
また、本体の素材も、高度な糸撚り技術で知られる倉敷帆布を使用しています。8号帆布を使用しており、しっかりとした丈夫な素材感です。畳縁が際立つように、生成り色で統一しています。
縫製も、国内の工場にお願いしております。
※伸縮性のない畳縁を細く長い形状で縫い合わせて持ち手をつくっているため、持ち手にしわがよっていたり、よれているように見える場合が多くございます。素材の特性としてご了承ください。
◼洗濯にご注意ください
洗濯機にかけたり、水洗いしたりしないで下さい。
畳縁や生地の痛みにつながります。汚れは、軽くブラシでこすって落とし、タオルで拭き取るようにして下さい。シンナー・ベンジン等の有機溶剤の使用は絶対に避けて下さい。
◼アイロン使用不可
畳縁はポリエステル素材でできている為、アイロンにかけると溶けてしまいます。
※畳縁は素材が丈夫で伸縮性がないことが特徴です。持ち手を折って使用し続けると、折り跡が残りやすいのでお気をつけください。
今回のクラウドファンディングに向けて、HERItageを応援してくれている方々から着用のモデル募集を行いました。
それぞれの視点から、HERItageとの出会いや、感じている魅力を語っていただきました。
1:とものさん(デザイナー)
このバックの大ファンだというとものさん。仕事面ではまだまだ一人前とはいえず、人と比べてしまったり「将来はどうなるんだろう?」と不安を感じてしまったりすることも多いようだ。
そのような中でこのバッグは、仕事や趣味に対しての向き合い方を支えてくれる存在になっているという。
背筋が伸びて、頑張ろう!と思えるお守りのようなバッグと出会えた
何かに一生懸命取り組みたいと思っている人が、身に付けたくなるバックだと思います。このバッグを持っていると、他にもこのバッグを持って一生懸命何かを頑張っている見えない仲間がいる様な感覚を持ち、勇気付けられます。
機能面では、パソコンなど重いものをたくさん入れても頑丈で持ちやすいです。デザイン面では、肩にかけたときに畳縁の縦のラインが出るので、背筋が伸びるような気がします。日常使いはもちろん、クライアントにプレゼンをするような、気合いを入れたい場面でも使っています。
気合いを入れたい時にはお気に入りのワンピースを着ることが多いのですが、荷物が多いときにリュックを背負うとワンピースが背後になびかなかったりして服を活かしきれず残念に思うことも多かったです。でも、このバッグは重いものも安心して入れられるのでリュック代わりに使えて、且つファッションも活かせるので最高です!
2:みなみさん(看護師)
日常的に身につけるモノから、自分の考え方、行動、習慣などに影響が出やすいタイプであると感じているみなみさん。
コロナ禍で職業柄ストレスを溜めてしまったり、プライベートでは恋愛面で気持ちが沈んでしまうこともあったという。そのような中で、HERItageの畳縁トートバックと出会い、それを身につけることで、気持ちが少し前向きになったようだ。
一歩踏み出す勇気、自分を肯定できるバックに出会えた
「自分を大事にする言い訳にしてほしい」Instagramで流れてきたバッグのキャプションを読み、共感して泣きそうになりました。これまで、ファッションを通して自分の気分を高めることをどこか良くないことのように思っていましたが、それでいいのだと肯定された感覚がありました。
プライベートでも自分と向き合う時間が増え、「もっと自分を大事にしていきたい」と思っていたタイミングでバッグに出会いました。このバッグがきっかけで、興味のあることに挑戦したり、一歩踏み出す勇気をもらいました。
他人の目を気にしてしまい、自分に素直にファッションを選べないこともありましたが、今回は自分の好みに忠実に柄選びもできました。普段和柄のものを身につけることはあまりないですが、新しいファッションに挑戦できたことも嬉しいです。
3:なっきーさん(会社員)
輸出入関係の仕事をしているというなっきーさん。幼い頃から海外志向が強く留学や海外旅行なども多く経験したが、人種差別等を受けたこともあるという。他国での経験を通して母国である日本の魅力を再認識していたタイミングでHERItageに出会い、まだまだ知れてない日本の魅力をさらに知れたという。
今までの日常に刺激と共感を!日本の魅力を再認識できるバッグと出会えた
デザインがとても可愛くて衝撃的でした。一目惚れの感覚です。
後から畳縁のストーリーも知りさらに惹かれました。海外での経験を通じて日本ならではの文化や魅力を大事にしたいという思いが芽生えていたのですが、そんな自分の思いとリンクする感覚を持ちました。このバッグを持つことで、自分の価値観を表現することにも繋がると感じています。
歩いている時に畳縁の持ち手の柄が視界に入ると気分も上がります。学生時代に出会っていたら、教科書などを入れて学校に持っていきたかったです。
友達とお互いがどのような柄を選ぼうかと話すのも楽しいです。「私に似合う柄はどれだろう?」「自分にとって足りていない要素ってなんだろう?」と、バッグ選びをきっかけにお互いのことを話すきっかけにもなり、話題がどんどん広がりました。
HERItageは、大学時代の元同級生同士で構成されています。
メンバーの1人が畳職人の親を持ち、その制作現場に遊びに行かせていただいたことがきっかけで誕生しました。畳づくりを見学させていただく一方で、畳縁の可愛さに魅了され、鼓動が高まったのを今でも鮮明に覚えています。
洋風の家が主流となりフローリング家庭が増えている中で、畳縁を生活の中で使うにはどうすればいいか?畳を守る使われ方以外で、畳縁の魅力を生かすことはできないのか?
そんな疑問から、身の回りのあらゆるものを畳縁で検討・試作を行い、
強度や美しさ、幅や文化的背景も生かせるアイテムとしてバッグに辿り着きました。
大量生産大量消費のこの現代、使い手が愛着を持てるような商品をつくることは作り手へのリスペクトにつながり、作り手へのリスペクトが本当に良いもの・技術を継なぐことに繋がると考えています。
私たちが本当に目指しているのは、HERItageに対して思い入れを持ってもらうことで、バッグの持ち主が「実はこのバッグね…」と出会った人に語りかける瞬間を一瞬一瞬つくっていくことです。
そうして持ち主が語り手となり、畳縁という日本の伝統産業の魅力を語り継いでいく、そんな未来を夢見ています。
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