金属加工歴20年の職人が勤めていた会社の閉業をきっかけに、2020年6月に金属雑貨の製造販売会社メタリアルを創業。色味や質感の経年変化が魅力的な真鍮（しんちゅう）を世に広めたい、という想いから真鍮と希少素材エボナイトを組み合わせたボールペンとペーパーナイフをお届けします。

はじめまして、メタリアルと申します。当社は、金属加工歴20年の私が勤めていた会社の閉業をきっかけに2020年6月に創業した金属雑貨の製造販売を行っている会社です。この度は20年間磨き上げてきた金属加工の経験を活かし、真鍮（しんちゅう)素材の可能性を世の中に拡げるべく「+brass」というブランドを立ち上げました。モノで溢れる世の中だからこそ、”自分だけ”のものを長く使って欲しい。そんな想いで、使い込むほど味が出る真鍮の魅力を活かした文具をお届けいたします。

※真鍮・・・亜鉛が20%以上の銅

使い込んでいくうちに色味や質感が変化。”あなただけ”のものに。

真鍮独特のイエローゴールドの色味は空気に触れると酸化し、やわらかな色合いに変化します。経年によるくすんだ風合いを楽しむだけでなく、簡単なお手入れで一気に光沢を取り戻すことができるのも真鍮の魅力。極微量作用と呼ばれる高い殺菌作用があり、昨今重視されている衛生面においても優れています。

今回は真鍮だけでなく希少価値の高いエボナイトというゴム素材を組み合わせ、ボールペンとペーパーナイフを作りました。エボナイトは金属を超える耐久性を持ち、時間によって収縮しない形状安定性に優れた素材です。色味と風合いは変化しますが、長く使っても形状は壊れず買った時のまま。使い手と一緒に歳を重ね、末長くお付き合いいただける”あなただけの”文具です。

※エボナイト・・天然ゴムと硫黄から作り出される超硬質ゴム。「黒檀（ebony）のような(-ite) 」という意味で「エボナイト（ebonite）」と名付けられました。当社は、国内唯一のエボナイトメーカーである株式会社日興エボナイト製作所（荒川区）の素材を使用しています。

◆いつの時代も変わらない「書く」魅力。書き心地のよさにこだわったボールペン

デジタル化が進み、書く機会が減っても”手書き”が伝える人の想いはいつの時代も変わりません。その上、昨今はコロナウイルスの影響でリアルなものに触れる機会が減り、手書きのアナログな温かさは再注目されています。

今回のボールペンでは持ち手からペン先、頭部品の接合部にいたるまで「心地よさを感じる寸法」にこだわりました。重心を下げると金属独特のほどよい重厚感があり、力を入れずに書くことができます。永くお使いいただくと真鍮製のグリップが落ち着いた色合いに変化し、ヴィンテージ感も楽しんでいただけます。使い手が育てていく、唯一無二のボールペンです。

◆ステータスになるシンプルデザイン。変わらない機能性が魅力のペーパーナイフ

大切なお手紙や書類を綺麗に開封でき、カッターやハサミより安全でほどよい切れ味。魅力的な機能がたくさん詰まったペーパーナイフ。目にする機会は減ってしまいましたが、ペーパーナイフの確かな機能性は変わらない。

今回のペーパーナイフは金属パーツとナイフ部分に真鍮、黒塗装にエボナイトを使用し、ボールペン同様「使い手が心地よさを感じる寸法」にこだわっています。ほどよい細さと円柱形の美しいデザイン、黄金にも似た真鍮独特の黄色と黒色のコントラストは持っているだけでステータスになる、上質な一品です。

職人が脈々と受け継いできた金属加工の経験を活かし、真鍮素材の可能性をさらに拡げたいという想いで「+brass」を立ち上げました。brassとは真鍮を意味します。当社は培ってきた金属加工の歴史と継承してきた技術を活かし、真鍮素材と“何か”を掛け合わせて素材の可能性を追求していきます。今回は「+brass」の第一弾として真鍮とエボナイトのボールペンとペーパーナイフを製作しました。

大好きな人へ手紙を送るとき、想いを書き留めるとき、契約書にサインをするとき、自分の想いや決意を手書きで伝えることはデジタル全盛の時代にも色褪せぬ独特な魅力があります。大切な場面こそ自分の手に馴染むペンを使ってほしい。

大切な人からの手紙や重要な書類・・・相手から受け取った想いは大切に、丁寧に受け取りたいもの。開封時にあえて道具を使用してみると中身への想像が掻き立てられ、送り手の気持ちをいつも以上に強く感じることができます。デジタルが主流になった時代だからこそ、人の想いが詰まった贈り物を相手の想いに寄り添いながら開ける楽しみを感じてほしいです。

かつてアンティークの雑貨を探していた際、真鍮と黒色の素材が使われているボールペンのコントラストに目を奪われました。「この素敵な色合いを自分でも表現したい」と素材を探しまわった結果、真鍮とエボナイトの組み合わせに辿り着きました。真鍮とエボナイトの組み合わせは非常にめずらしいので、皆様にも直接手にとって色合いや質感を感じていただきたいです。ボールペンと一緒にペーパーナイフを持つことで一層洗練された大人の雰囲気を醸成できると思い、2つの文具を製作しました。