<<11月18日追記>>

ネクストゴール650万円を達成いたしました。

皆様のご支援により、ネクストゴールの目標金額650万円を達成することができました。
本当にありがとうございました。 
ご支援に替えるべく、金言寺を守り続けていこうと思っております。

金言寺の大イチョウも葉を落とし、次の季節への準備を終えたようです。

大イチョウは季節を感じ、自ら装いを変えますが、本堂茅葺屋根は人の手により守り続けていかなくてはなりません。
古刹の所以たる風景を、未来に残し、守る事をお約束いたします。


<<11月10日追記>>

ネクストゴール650万円を目標に掲げました。

皆様のご支援により、終了まで10日余りを残して目標額の450万円を達成することができました。
本当に感謝いたします。ありがとうございました。

当初の目標金額である450万円で葺き替え予定の場所は、傷みの激しい「正面」のみです。
これから掲げるネクストゴールの650万円を達成することで「正面」+「両側面」の葺き替えができます。

皆が忘れかけている日本の原風景を残す本プロジェクトに新たな目標を掲げ、挑戦を続けます。

引き続き熱いご支援、よろしくお願いいたします。

2022年11月6日の金言寺茅葺本堂

はじめに

 樹齢722年の大イチョウを背景にした古刹金言寺は、茅葺き屋根のたたずまいと、大銀杏が水面に映る美しい姿から「心のふるさと」「憩いの場」として県内外の多くの人に愛されてきました。

近年、茅葺き屋根は老朽化が進み景観を損ね、屋根の葺き替えをしなければならなくなりました。この美しい景観を、日本の原風景を、ぜひ後世に残したいと思います。

大イチョウが黄金色に輝き、茅葺き屋根にふりそそぎ美しいコントラストが、皆様の心を癒し続けることができるようにと、残してほしいとの参拝者の切なる願いが絶えません。金言寺茅葺き屋根葺き替えのための必要な資金を募集しています。皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。

金言寺と大イチョウの歴史

 金言寺は正安2年(1300)日尊(にちぞん)上人によって開かれた日蓮宗のお寺です。今から722年前鎌倉時代のことです。 

鎌倉時代は今日のコロナ禍と同じように飢饉・疫病が蔓延し混沌とした社会でした。苦しむ民衆を救済するため、安穏な社会の実現を目指して法華経の教えを説いておられました。

日尊上人は東海道から京都へ、備後路(岡山)より中国山地を越え晩秋の奥出雲馬木の地に入られました。奥深い草庵に一夜の宿を乞い庵主と夜長の談議が始まります。社会が混沌とする現状の解決を求めて白熱した問答が続き、庵主は日尊上人との一問一答に心酔されていきます。最後に囲碁の対局となったころには夜が白み、対局後イチョウ樹で作られた碁盤を日尊上人が庭先に置かれたところ、後にその碁盤から芽が出、現在の大イチョウになったと言い伝えられております。

日尊上人ゆかりの大イチョウが境内の眼前に屹立と聳え立っています。                      大イチョウを囲む子供 「大銀杏、樹齢を聞いて最敬礼」と吟じられた参拝者がおられました。722年を生きたイチョウ、さらに生きるがために気根を伸ばす。ただただ、生命力の偉大さ力強さに敬服するばかりです。朝な夕な大樹の前に立ち手を合わせ、その命の尊さに敬虔な祈りを捧げられずにはいられません。

 雪解けとともに新芽が芽ぶき、やがて若葉と青葉に。炎熱の盛夏には二十八度を超えない天然冷風。秋風に乗って落ちる銀杏実。霜月の黄葉と茅葺屋根の本堂に舞う落葉の風情、敷きつめられた黄色の絨毯(ジュウタン)。やがて厳冬の寒風を耐え忍ぶ大樹。このように大イチョウは春夏秋冬を通じ「大銀杏さん」と尊称され金言寺と共に親しまれてきました。

金言寺四季

大イチョウと奥出雲町馬木地区の人々

 この大イチョウは古来より地区の人々と深くかかわってきました。

ここは島根県仁多郡奥出雲町馬木地区です。

金言寺(島根県仁多郡奥出雲町馬木地区)

 400世帯、人口1000人の純農村地帯です。中国山地の麓にあり国定公園吾妻山を越えれば広島県庄原市です。吾妻山山麓を源流とする清流の中で育った米、高地で昼夜の寒暖差が大きいブランド品仁多米の産地です。

春になると銀杏の芽吹きと共に農作業の開始です。五月の連休頃が田植えの真最中。

若葉から青葉に変わるころ草も伸びて、畦畔の草刈。銀杏の木陰に体を安め流れる汗を拭く農夫の姿。

7月には古来より伝わる愛宕祭り(火災予防の神)は大イチョウの木陰の下で、神事の後に踊りや賑わいの催し物の練習や披露。

愛宕祭り(千原利男氏提供)

秋冷の時季、イチョウの実を拾う老若男女。魚肉が思うように手に入らない奥地、貴重なたんぱく源でした。

銀杏の実を拾う子供たち 黄葉の花火を思わせるイチョウの風情が終わると降霜の便り、イチョウ樹も裸木となり稲架もなくなり、村人はイチョウ樹の落葉に合わせて冬支度。厳寒の生活を支えるのは薪の準備でした。

 このように、春夏秋冬を通してこの高台から馬木地区の人々を見守り、暮らしと深くかかわってきた大銀杏。

 近年、写真や新聞テレビに紹介されるようになり町内外はもとより県外からも多くの参詣者で賑わっています。参拝の皆様は722年の命に触れ、英気をいただき「来年もまた会いに来ます」と大樹に語りかけ帰路につかれます。この言葉に励まされ、衰えがめだつ大樹の保護活動に、茅葺屋根の維持保存に少ない檀家と地域のイチョウクラブ会員、地元の有志が一体となって頑張っています。こうした取り組みに対し平成22年には島根県景観大賞を、平成29年には地域貢献賞を受賞しました。

さかさ銀杏・夜 昼(牛尾吉郎氏撮影)さかさ銀杏・夜 昼(牛尾吉郎氏撮影)

茅葺き屋根葺き替えのご支援

 現存する金言寺の本堂は江戸末期天保年間(1830~1844)180年前に建てられたものです。民家風の茅葺き本堂は長い間の風雪に耐えながらも、修復を繰り返し何とか持ちこたえています。 茅葺き屋根は20年に一度のペースで葺き替えられてきました。

大正年間の金言寺 昭和30年代にはどの家にも囲炉裏があって、薪を焚く生活でした。立ち昇る煙で茅がいぶされて屋根が長持ちしました。

 秋の収穫が終わると茅刈です。刈った茅はその場にグロにして乾かし、春に家に持ち帰り屋根裏に持ち上げ保存します。この作業を毎年繰り返し次回の葺き替えに備えてきました。


 現在の屋根は平成21年に葺き替えて13年経ちました。


前回 平成21年の葺き替え 冬期間は雪崩で屋根の茅が抜け落ちないように、11月下旬にはブルーシートをかけ屋根を保護します。

茅葺屋根の損傷を防ぎます

 イチョウ樹は暴風や降雪により折れたときは、島根県指定文化財ですので助成をいただき折れ口の修復等が可能です。しかし、茅葺き屋根は文化財ではなく、皆様に存続のお願いをするしかありません。囲炉裏がなくなってから屋根の老朽化が早いペースで進みました。 

 屋根替えは従来、少ない檀家と地区有志の人たちの奉仕で、葺き替え作業が行われてきましたが維持が困難となりました。高齢化と茅職人もいなくなり存続が危ぶまれますが、これからも来訪者の拠りどころとして、癒しの場所として、世代間交流の拠点として、この茅葺きの建物が末永く存続できますことを願い、皆様方のご協力をいただき葺き替えを成功させたいと思います。

金言寺 田中克彦 住職

 金言寺への参拝者のご寄付により存続を考えていましたが、葺き替え費用にはなかなか届かず、クラウドファンディングに頼り資金を募ることといたしました。

総葺き替えには四面で1000万円かかります。
今回令和5年5月に、傷みのひどい雨漏り寸前の正面から順に替え、400万円の資金が必要です。

皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。

金言寺 住職
田中 克彦

ご支援いただいた資金につきまして

皆様よりご支援いただきました資金から

・CAMPFIRE手数料
・リターンに係る費用

を差し引きました金額を金言寺本堂茅葺屋根葺替えの資金として使用します。

葺替え作業実施スケジュールにつきまして

葺き替え作業は、令和5年(2023年)5月に行います。

茅葺屋根の葺き替え作業は、昨今非常に珍しい作業です。工事を見学いただけるよう準備をすすめる予定です。ただ、天候によってはその限りではない点を、ご承知おきください。工事の進捗は、都度本ページやSNSなどにて報告いたします。

リターンにつきまして

リターンといたしまして当方で選定いたしました品物の発送は

令和5年(2023年)10月に行います。(宿泊料金支払い時に利用できるクーポンは6月発送)

選定したリターンは主に

・ご支援頂きました方全員にお礼のメール
・金言寺近隣及び奥出雲町のうまい物
・金言寺及び金言寺大イチョウに係るオリジナルグッズ(一部ご支援者様限定品有)
・島根県奥出雲町の温泉宿で宿泊料金支払い時に利用できるクーポン

で構成しました。

金言寺近隣で採れた新米コシヒカリは、「2023年のとれたて」を精米してお送りいたします。
金言寺のオリジナル品は、大イチョウの枝(落下した枝を乾燥保管した物)を材料にし、722年のいぶきを感じられる様なものも準備しました。

なおリターンの発送は日本国内限定とし、海外への配送はできません。 


最後に

 今回は、傷みの激しい本堂正面の葺替えを行うための資金を募ることにしました。本来であれば総葺き替えを行うがベストではありますが、非常に大きな資金が必要となります。瓦やトタンで修繕を行う方法も検討しましたが、大イチョウの基で小さくたたずむ本堂は、やはり茅葺屋根であるべきだと考えています。皆が忘れかけている日本の原風景を残す本プロジェクトに、ご支援のほどよろしくお願いいたします。



リターン品の食品表示

<< 近隣産コシヒカリ >>
 ・名称:コシヒカリ
 ・原産国:国産(島根県仁多郡奥出雲町大馬木)
 ・容量:1kg、3kg、10kg(コメ袋に記載)
 ・保存方法:高温多湿を避け、常温で保存してください

<< 奥出雲和牛カレー >>
 ・名称:カレー
 ・原材料名:野菜(じゃがいも(国産)(遺伝子組替でない)、玉ねぎ(国産)、人参(国産))、牛肉(島根県奥出雲町、雲南市、飯南町産)、カレールウ、小麦粉、食用油脂(牛脂)、砂糖、ソテーオニオン、リンゴピューレ、チャツネ、ビーフエキス、しょうゆ、食塩、にんにく、トマトペースト、カレー粉、しょうが、チキンブイオン、香辛料/調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル)、増粘剤(加工デンプン)、乳化剤、酸味料、乳酸カルシュウム、(一部に乳成分・小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・リンゴゼラチンを含む)
 ・殺菌方法:気密性容器に密封し加圧加熱殺菌
 ・内容量:215g
 ・賞味期限:箱の底面に記載
 ・保存方法:高温多湿を避け、常温で保存してください

<< 仁多米ラーメン >>
 ・名称:なま中華麺
 ・原材料名:めん(小麦粉(国産)、米粉、食塩/加工でんぷん、清酒、かんすい、クチナシ色素、加工でんぷん(打ち粉として))、スープ(醤油(国内製造)、動物油脂、食塩、かつお節エキス、砂糖、ポークエキス、チキンエキス、醸造酢、オニオンエキス、kショウ、あご粉末、ガーリックエキス/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘剤(キサンタンガム)、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
 ・内容量:324g(めん120g×2、スープ42g×2)
 ・賞味期限:枠外に記載
 ・保存方法:直射日光、高温多湿を避け、常温で保損して下さい。

<< 亀嵩そば >>
 ・名称:なまそば
 ・原材料名:そば粉(国内製造)、小麦粉(国内製造)、食塩、(一部にそば・小麦粉含む)
 ・内容量:120g×2
 ・保存方法:高温多湿を避け、常温で保存してください
 ・賞味/消費期限:お届けする商品ラベルに記載

<< 奥出雲の純粋蜂蜜 >>
 ・名称:純粋蜂蜜(百花みつ)
 ・内容量:300g、600g(ラベルに記載)
 ・産地:島根県仁多郡奥出雲町大馬木(国産)
  ※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2023/11/03 23:12

    本当に良い天気ですごしやすかったですね。近隣では地域の皆様が「青空市」なるイベントを5日(日)まで行っています。金言時へのお参りに併せて、覗いてみてはいかがでしょうか?夜のイチョウはこんな感じです。ライトアップした姿を写真に収めると、なぜか少し緑っぽく映ります。

  • 2023/10/28 23:03

    昨夜の雨もあがり、少し肌寒く感じられる一日でした。一雨ごとに秋が深まっていき、季節が進んでいるのを実感します。昨年に比べて、色づきが若干遅いような気がします。少し緑掛かった黄色です。今日から11月5日(日) まで、ライトアップを行います。時間は日没前から20時30分までです。暖かくしてお参りく...

  • 2023/06/05 22:02

    金言寺本堂を囲っていた足場も撤去され、新しい大屋根が姿を現しました。葺き替えが終わったばかりの茅葺屋根は、一種独特のコントラストで目に飛び込んできます。新緑が目に映えるこの時期に、明るい色合いで浮かび上がる茅葺屋根。この色も徐々に落ち着き、周の風景に溶け込んでいくことでしょう。この銀杏が熟して...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください