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撮影中の様子

はじめまして。監督、役者をしている谷進一と申します。私は、手話を使う演劇に出演したことがきっかけで手話と出会いました。現在は、訪問看護師として高齢ろう者とも関わりながら、ろう者に関する手話映画を作り続けています。

今から約100年前、ろう者への教育は、口話法が主流となり、手話は不要との風潮がありました。

そんな逆境にも負けず、手話を守ったのが大阪市立聾唖学校の髙橋潔先生でした。

私は、この映画により、手話を知るきっかけを広げ、「言語や文化が違う人達が共存できる社会」につながれば、と思っています。

映画化にあたっては、当時の風景を残している場所を探し、スタッフにここまで探す監督は見たことがないと言われるほど、いろいろな場所を周り、こだわりました。

また、出演者も1シーンだけのために遠方からご参加いただくなど、こだわり抜きました。特にご多忙の中、主演を快諾いただいた尾中さんは、ろう者の価値を活かす起業家として社会を変えようとしており、現代の髙橋潔先生だと感じています。

ぜひ、真の教育を実践した髙橋潔先生の人生を映画化し、「言語や文化が違う人達が共存できる社会」 につながるよう、ご支援下さい。


映画「ヒゲの校長」実行委員会 谷 進一(聾宝手話映画)



ろう者の文化や手話を知るきっかけを広げたい。 
ひいては、言語や文化が違う人達が共存する社会になって欲しい。



特別出演:那須 英彰氏(NHKニュースキャスター、芝居、手話、講演者)

髙橋潔先生は、大正期、ろう教育の中で手話を排除しようという運動に屈せず手話による教育を守り抜きました。現在、私たちが手話でコミュニケーションをとったり、活動したりできるのも髙橋潔先生が手話での教育を守り抜いたおかげです。

髙橋潔先生の偉業を後世に語り継ぐべく、映画制作が進められています。私はそのなかで藤本敏文役を演じます。藤本敏文氏や髙橋潔先生は私にとっても思い入れのある人物であり、映画が後世に残るよう、任せられた大役の演技を頑張っていく所存です!


映画制作を進めていくにあたり、みなさんのご支援と応援が力になります。どうぞよろしくお願いいたします!


髙田英一氏(社会福祉法人 京都聴覚言語障害者福祉協会 理事長、日本手話研究所所長)

『名もなく貧しく美しく』は名作でした。以後手話関係ではこのようなドラマが続くので、変化がほしいと思っているこの頃です。

谷進一さんの前作『卒業・スタートライン』は低額予算ながら、歴史の断片を取り上げた秀作!
今回の『ヒゲの校長』は手話を守り、ろう者の先生を守り戦後の全日本聾唖連盟創設に貢献した髙橋潔大阪市立ろう学校長の史上初めての伝記映画です。皆様に手話の、ろう者の歴史を知ってほしいと思います。

これからも埋もれたろう者、手話に関わる歴史を掘り起こし、低額でも、皆様が協力する、さまざまなレベルの映画創りを応援していきたいと思っています。


山本おさむ氏(漫画家)



今から約100年前、日本が日中戦争へ突入する時代。

ろうの子ども達への教育は、主流であった手話を締め出し、口話法(口元を読み取り理解する方法)へと方針転換されました。

髙橋潔先生

昭和8年(1933年)には、鳩山一郎文相の名にて口話法を国是とする訓辞がされ、手話は、口話学習の妨げになると、ろう学校から手話が禁止されていきました。同時にろう教員は、口話法の指導に向かないとして、教育現場から排除されていったのです。

こうした流れに対して、異を唱えたのが、当時、大阪市立聾唖学校の校長だった髙橋潔先生です。

髙橋先生は、ろう教員、聴者の教員とスクラムを組んで、「適性教育」という指導方法を編み出します。


適性教育は、画一的に口話法を押し付けるのではなく、子どもたち一人ひとりの能力、障害の程度に応じて、「口話法」「口話、指文字、手話の混合法」「手話と指文字」を用いるものです。


本作は、聴者とろう者が手を取りあって、権力に負けず手話を守り、経済優先ではなく真の教育を行おうとした物語です。

映画は、髙橋先生が大阪市立聾唖学校へ赴任する直前から始まり、口話推進派とのあつれき、妻、醜子さんとの出会い、子どもたちとのふれあい、口話推進派であった尾張徳川家第十九代当主、徳川義親氏との対決などを描きます。

ダイバーシティーなど多様性が訴えられる昨今ですが、一方で特定の民族を差別、排除するような寛容性のない、排他的な風潮も散見されます。

ぜひ、この映画を通して、言語や文化が違うもの同士が共存できる可能性について感じていただければ、こんなにうれしいことはありません。



この映画では、できるだけ、ろう者役は、ろう者が演じ、聴者役も普段からろう者と関わりのある方が演じるようにキャスティングしました。(スタッフも聴者とろう者が入り混じっています)

それにより、映画を作る中でろう者と聴者の交流が生まれ、劇中で描かれる車座(聴者とろう者が共存した手話による劇団)と同じような状況が作れたのではないかと考えています。


髙橋潔役:尾中友哉

1989年、滋賀県大津市生まれ。ろう者の両親を持つ耳の聞こえる子どもとして、手話を母語に育つ。

ろう者と一緒に価値のある仕事をしたいと思い、Silent Voiceを創業。2018年日本青年会議所人間力大賞 内閣総理大臣奨励賞。(株式会社Silent Voice、NPO法人Silent Voice代表)

【主演 尾中友哉さんからのメッセージ】 

高橋潔さんの役を演じてみないかとお誘いを受けたとき、役者素人の私は約1ヶ月間の考える時間を頂いて、高橋潔さんの人生を知ることを始めました。

そこで熱く胸に刻まれたのは、高橋潔校長を中心に「その子どもに合った教育」や「手話を守る」ことに人生を燃やした人々の姿でした。

私の父は、その歴史の舞台である元大阪市立聾学校に通い、小学校の途中、日本の口話教育の祖である西川吉之助さんが初代校長を務めた滋賀県立聾話学校へと家業の都合で転校しています。この映画のメインと言っていいこの2校であります。

時代の流れの中に生きているという実感と共に思ったことは、私の人生に手話がなかったら、両親に手話がなかったら、今の私や、私の命すらもなかったと、感謝の一言では表し切れない腹の底から沸き上がるような厚みのある想いでありました。

作品の意義はさることながら個人的な運命を感じ、まさに一生懸命やるしかないという覚悟で取り組んでいます。うまい演技かどうかは分かりませんが、手話に命を感じている人間の姿はお見せできると思い、打ち込んでおります。

口話主義一辺倒で手話が禁じられるような時代背景の中、全国ろう学校校長会でたったひとりになって手話の必要性を語る高橋潔さんの想いに心を寄せています。

ご賛同頂ける方のご寄付や応援を心よりお願い申し上げます。


髙橋醜子役:日永貴子

映画「繕い裁つ人」 「日本のいちばん長い日」やCM「エディオン」 「キリン」、舞台など関西を中心に活躍。書道二段、剣道初段、沖縄三線などの特技を持つ。

本作では、髙橋潔先生を陰から支える妻、醜子を演じる。 

【日永貴子さんからのメッセージ】

「心を育むこと」
世の中にはこんなにたくさんの素晴らしい事があるんだよ!いっぱい感動して、泣いて笑ってね!
音を知らない全ての子供達の心の中に色々な音を響かせる。

高橋校長は、手話のその先にあるものを見据えておられたように思います。口話習得が困難な子供達から手話を奪ってしまったら…。

教育とは…。
聾の子供達の教育という事に留まらず、全ての教育に通ずる課題を投げかける映画でもあると思います。

高橋校長を支えた妻、醜子さんはこう言います。
「私の夢は、全ての小学校で手話を教え、全ての人が指文字と簡単な手話だけでも出来るような世の中」

是非、多くの方にこの映画を観ていただき、皆様の心の中に小さな音でも鳴らす事が出来れば嬉しいと思っております。


福島彦次郎役:前田浩

大阪市生まれ。幼稚部から小学部6年まで大阪市立聾学校にて学び、同志社大学法学部卒業、大阪教育大学院修士課程修了後、大阪市立聾学校に勤務。教務主任、学部主事を歴任。2018年に退職後、大阪ろう就労支援センターを立ち上げる。

主人公、髙橋潔先生がその半生を過ごした大阪市立聾唖学校にて、若き日から深い信頼を寄せていたろう教員、福島を演じる。

【前田浩さんからのメッセージ】

映画の舞台となる大阪市立聾唖学校(現、大阪府立中央聴覚支援学校)は、私にとっても母校であります。子どもだった8年間母校に学び、教師として帰ってからの36年間教壇に立ち続けました。

転居の多かった私には、都合44年過ごした大阪市立聾学校は、わが家よりも長く暮らしたもう一つの家庭でもあったように思えます。

軍靴の音が高鳴る昭和初期の灰色の時代に、手話言語を守り抜き、劇団「車座」公演を通して、ろう者と手話言語の存在を社会に発信していった大阪市立聾唖学校と「チーム高橋」のキセキ、それはどこから生まれてきたのでしょう?

教育方法のブレない信念、教員集団の固い絆、何よりも子どもたちへの深い愛情…。

大正〜昭和の一時代を駆け抜けた「大阪市立聾唖学校という名の機関車」!、その機関車を牽引したチーム高橋の一員である福島先生を、万感の思いを込めて演じます。

どうぞ皆様のご声援をお願いいたします。


徳川義親役:岡村宏懇

大蔵流狂言師、演劇の演出家、役者。

徳川義親は、言わずと知れた尾張徳川家第十九代当主。政治家、植物学者、狩猟家。戦前の侯爵・貴族院議員。自伝に『最後の殿様』がある。口話法推進派であり、髙橋潔と激しく対立する。


<特別出演>

太田主丸役:栗塚旭

時代劇の大御所俳優。札幌市出身。テレビ朝日のドラマ「新選組血風録」で主演、土方歳三を演じて注目を集めた。その後、多くの作品で土方を演じ、司馬遼太郎からも「あなたこそ土方歳三や」と言われた逸話がある。 

主人公の義父、蓮照寺住職役で出演。


並木一馬役:河本準一

お笑いコンビ、次長課長のボケ担当。吉本興業の手話部に所属している。

ろう者を妻に持つ聴者の役を演じる。

現場ではろう者キャストやスタッフと手話でコミュニケーションをとり、場を和ませていた。



前回作品の手話映画「卒業~スタートライン」では、ろう者はもちろん、教育・福祉関係者、劇団関係者などが横断的にかかわり、幅広い関心を呼ぶことができました。作品は注目を浴び、近畿以外にも、東京や横浜、青森からも上映依頼があり、53回の上映を実施しています(2021年3月末現在)。

一方で、財政基盤が弱く、制作の多くの場面で関係者の手弁当に頼らざるを得ませんでした。

今回は、クラウドファウンディング、企業への協賛依頼など、広く支援を求めながら様々な人たちと繋がって上映の実現に努めたいと思います。

ご支援いただいた資金は、すでに持ち出している交通費、食費、衣装などの費用に充てるほか、今後予定されている編集や音声、音楽などのクオリティアップに使わせていただきます。

また、ろう者の文化や手話を知るきっかけを広げ、言語や文化が違う人達が共存する社会を目指すため、全国での上映や劇場公開を実施するための費用に使わせていただきます。


想定している費用】
キャスト出演料
スタッフ費
機材費
美術、衣装、メイク費
撮影場所費用
交通費・食費・製作備品費
通信費
音楽費
MA・整音
編集費
広報宣伝費
リターン関連費
手数料 (9%+税)



下記の通り予定していますが、新型コロナウィルス感染状況や制作進捗状況によって変更になる可能性がございます。あらかじめご了承下さい。

2021年9月~2022年4月 撮影
2022年5月~9月  編集
2022年秋頃 完成予定

☆リターンについては、随時実施いたします。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



ぜひ、映画「ヒゲの校長」の応援団になっていただきたく、1,000円~300,000円まで、様々なコースを設けました。

詳しくは、「リターン」からご確認ください。


リターン コース一覧

がんばれ!の気持ちコース
観に行くよ!の気持ちコース
鑑賞満喫コース
\仲間になろう/ 応援団参加コース
\歴史を知って映画を味わいたい/ 応援団 歴史学習コース
\映画の裏話を知りたい/ 応援団 映画裏話コース
\出演者と交流したい/ 応援団 役者交流コース
\『ヒゲの校長』マニア向け/ 応援団 コレクターコース
\映画にお名前が刻まれる/ 応援団 リーダーコース
\上映会開催ができる/ 応援団長コース
\映画の価値をシェア/ スポンサーコース



Q:京都市近郊以外の上映会は、開かれますか?
A:クラウドファンディング リターンとしての先行上映会は、京都市近郊を予定しています。それ以外の地域でも上映会を開いて欲しいとのお声を頂いておりますので、できるだけ多くの地域で上映できるよう検討しています。


Q:DVDは発売されますか?
A:一般公開後にDVDの発売を考えていますので、早くても2023年になります。発売の際はホームページで告知する予定です。


Q:クラウドファンディングで支援した人が上映会に参加でき、席が余ればチケットを一般販売する予定でしょうか?
A:先行上映会は、クラウドファンディングの支援者のみの上映会です。先行上映会以降の上映会(時期未定)は、支援者向けと一般販売の区別はありません。



 

この世には邦画や洋画があり、字幕の付いた映画もありますが、ろう者の言葉、手話を使った映画はまだまだ少ないです。

ろうの仲間たちに手話でより直接的に伝わる映画や娯楽が創りたい。

そしてそれは聴こえる人にも伝わると信じています。きこえない人もきこえる人もきこえにくい人も楽しめる作品を目指しています。

手話、音声、字幕でお届けします。

完成の暁には是非ともご覧頂きたい作品です。

完成までどうか皆さんのお力添えをお願い致します。


何卒宜敷くお願い申し上げます。



谷 進一(聾宝手話映画):注射の打てる役者&監督(本業は看護師)

1971年京都生まれ。塔南高校演劇部、同志社小劇場を経て社会人劇団や東映の劇団を渡り歩く。

やがて劇団あしたの会、 手話舞台「箱!」と活動を広げる傍ら、手話映画の撮影に取組むようになった。

『手話刑事』で監督デビューし、 手話映像祭で優秀賞受賞。その後、『サテンの女』『わる柿』『紡ぐ』『御室物語』『つながる』『紙風船』と 手話映画を創作する。

長編映画としては全国各地で50回以上の上映を続けている手話映画『 卒業~スタートライン~』 を監督。


監督以外では、KBS京都放送『目で聞くテレビ』男性司会者の声を担当、 全国手話通訳者試験問題の場面設定問題や手話教材の動画などに出演。 近年の映画では『父のこころ』(谷口正晃監督)時代劇映画『すもも』(井上泰治監督) 『あした天使になあれ』(港健二郎監督)に出演。

本業の訪問看護師では、高齢者の在宅生活を支援。ろう者の家にも訪問看護している。

趣味は、映画鑑賞(好きな映画は「ラヂオの時間」「ホテル ルワンダ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)、バトミントン、鉄道好きの旅行好き。ケーキや和菓子なども好きな甘党。


  • 2022/10/24 17:08

    10月22日(土)は、クラファン リターンでの先行上映会でした。約300人もの方にご覧頂くことができました。監督によると、上映会当日の夜中2時頃に完成した、出来たてホヤホヤの作品だったそうです。SNSや会場でのお声をお聞きすると「泣きました」「良かったです」という嬉しい感想がたくさんです。今後...

  • 2022/10/06 21:03

    いつもご支援ありがとうございます。クラファン支援者向けの先行上映会が近づいてまいりました。それにあわせて、京都市のおもちゃ映画ミュージアム にて、本映画で使った衣装や小道具、写真、イラスト、絵画などを展示しております。絵画 :小畠由佳理 さんイラスト:小川和久 さんおもちゃ映画ミュージアムht...

  • 2022/09/27 19:00

    リターンにてWEB上映を選ばれた方へ(支援者へはリターンに関係なく周知しています)いつも応援ありがとうございます。リターンとして、WEB上映を選ばれた方へ上映の詳細をメールにてお送りしました。メールは、クラウドファンディングサイトに登録されているアドレスになります。もし、届いていない場合は迷惑...

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