■2021/12/09追記
火災から2か月経過しました。進んでいるもの、進まないもの、色々ありますが皆様のご支援のおかげで1000万を超えました。本当にありがとうございます。感謝しても感謝しきれません。
また、様々なメディアに取り上げて頂き、感謝しております。
12/13は読売テレビさんの「かんさい情報ネットten」の「ノゾキミ」で菊水産業の特集します!15分程度です。時間は17:15~です。よろしくお願いします。
過去には
12/9はMBSの「よんチャンTV」さんで特集して頂きました。 【特集】先代から引き継ぎ直後...火事で作業場など全焼し操業停止に『つまようじ』製造会社の再出発 周りの支援に「世の中捨てたもんじゃない」(2021年12月9日)
11/18読売新聞様(西日本版)夕刊掲載
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20211118-OYO1T50012/
朝日新聞が運営する「ツギノジダイ」様
https://smbiz.asahi.com/article/14483419
しゃかいか!様
https://www.shakaika.jp/news/info/33690/
その他様々なメディアに掲載いただき、本当に感謝しております。現在も取材依頼頂いているメディア様もいまして今後も記事になるかと思います。
現在の状況としては、工場の改修工事をしなければならないのですが、年末ということもあり、まだ進んでいません。おそらく年明けになるかと思います。しかし、製造をずっとストップしているわけにもいかないので1台だけ動く機械でできるだけ製造しています。電気はまだ全部通っていませんが、光がないと見えないので機械の上の部分だけ工事をしてもらいました。改修工事が始まるとまた製造できなくなるのでそれまで頑張ります! クラウドファンディングの日にちが残り少ないですがよろしくお願いいたします。
■2021/12/04追記

こんにちは、菊水産業株式会社 代表の末延秋恵です。
2021/12/04に支援者様が1000名に達しました。初めてのクラウドファンディングで右も左も分からない中、沢山の方々にご支援いただき、本当に感謝しかありません。
残り少ないですが、新たなリターンを追加させていただきました。
クラウドファンディングを開始してから、燃えた会社は解体され現在更地となりました。
工場は残りましたが、放水の影響で工場内部や電気がダメになっており改修工事が必要となる事が判明しました。改修工事にはまだしばらくかかりそうなので、元通り再開できるように頑張ります。
大切なごご支援は再建費用と地場産業存続、発展の為に活用させて頂こうと思います。
本当にありがとうございます。
はじめに・ご挨拶
大阪府河内長野市の地場産業で国産つまようじ・国産黒文字楊枝の製造をしております『菊水産業株式会社』の4代目代表取締役 末延秋恵と申します。
菊水産業は爪楊枝の製造販売業として1960年に創業しました。
設立者で職人だった祖父
大阪府河内長野市は、爪楊枝が地場産業で、取扱量で日本一と言われており、昔は日本国内のシェア95%を占めていたほどです。
一般的に使われる国産白樺楊枝も設立時より製造しておりますが、曾祖父が創業した当時から和菓子を食べる際に使用される黒文字楊枝の製造に強みを持っておりました。
設立当時の写真、外に置いているのがクロモジの原木
当時、河内長野市では爪楊枝業者が仲介業者も含め大小合わせて50件近くもあり、農業の副業として黒文字楊枝の内職が広く普及しておりました。しかし手作業での製造の為、効率よく大量生産できないかと、菊水産業株式会社設立者で職人であった私の祖父場工耕司(バクコウジ)が昭和40年頃に日本で始めて黒文字楊枝の半自動化製造に成功しました。
しかし、安価な海外製の流入により、現在では国産のクロモジ原木を使用して国内で加工された黒文字楊枝(9㎝の黒文字菓子楊枝)は市場では見なくなりました。
黒文字楊枝は和菓子でのおもてなしの席や、茶道には欠かせない伝統ある楊枝なのにもかかわらず流通しているもので日本産はほとんどありません。
先々代の場工耕司は亡くなる直前まで黒文字のお箸だけは国産にこだわり手作業で製作していましたが、亡くなってからは国産黒文字菓子箸は廃番になりました。しかし近年は当社の既存顧客から、30年余り市場から無くなっていた国産クロモジ原木を使用し国内加工した純国産黒文字楊枝に対する要望が強くなっていました。
先々代が国産復活を願い亡くなり、その思いを身が染みるほど知っていた私は、日本の伝統であり地場産業であった国産黒文字楊枝をなんとか復活させるべく、平成26年から祖父が作った40年前の機械を元に開発を行いました。
原木の流通は30年あまり止まっていた為、仕入れルートは山主を探す所から始めました。
岐阜・兵庫・京北・和歌山・奈良・高知・愛媛・島根等、様々な山を訪ね歩き、同時に伐採する人も探しました。しかし、林業が衰退している事、山主の高齢化等で切り手が見つからない事も多々あり、自分で足を運べる所は行こうと自ら伐採もしていました。
現在菊水産業で製造している黒文字楊枝は伐採、製造、包装を一貫して国内の自社工場で行っている正真正銘のジャパンメイドです。
最後の先付けは、祖父が使っていた制作台と切り出しナイフで私が一本ずつ手作業で制作しています。
有難いことに少しずつではありますが京都やフランスなどのお客様からオーダーを頂くようになりました。
火事に関して
4代目後継ぎとして代表に就任してから約1か月後の2021年10月9日、会社の周辺で行われていた稲刈り後のワラ焼きの火が燃え移り、事務所、作業場、倉庫が全焼しました。
その日は土曜日で休みだったのですが、たまたま所用があり昼過ぎに会社を尋ねた際、すでに大きく火の手が上がってました。
急いで消防に連絡し、大切なものを避難させようと混乱しながらパソコンやハンコなどを探しました。
商品なども必死で運び出し3回ほど往復出来ましたが、さらに火の手が強くなり煙も吸ってしまい、これ以上は身の危険を感じ、機械だけ、工場だけは被害が少ないようにと手を合わせ、神様にただただ祈っていました。(今も記憶は曖昧なのですが。)
手前の建物が工場
消防の方たちも工場に火が移らないようにと事務所と工場の間にずっと水をかけてくれていました。
もしかしたら少しだけ祈りが通じたのか、幸いなことになんとか工場は焼け残りました。
それでも倉庫、事務所、作業場は全焼し、前日まで作っていた商品も、資材もラベルも全部燃えてしまいました。

奥が作業場
事務所
61年間、祖父たちが守ってきた思い出が沢山詰まった大切な会社。そんな場所が自分の代でまさかこんなことになってしまうなんて、悔しくて悔しくて、何か罰が当たるようなことをしたのだろうかと、何度も自分を責めたりもしました。
それでも工場が焼け残ったということは、きっと祖父がまだまだ国産の爪楊枝を作ってくれ!と、私に天国からメッセージを送ってくれていると信じようと思います。
※焼け跡から何日も探した祖父との写真。デスクに入っていた事と封筒のおかげで焼けずに済みました。
このプロジェクトを通じて実現したいこと
私の両親は共に教師をしており共働きの為、母方の稼業であった菊水産業によく預けられていました。
祖父と祖父の両親(ひいおじいさんとひいおばあさん)、そして祖母の4人の元で黒文字楊枝や爪楊枝の仕事に触れ、遊んでもらい手伝ったりしながら幼少期を過ごしました。
クロモジの原木を取りに鹿児島へ行ってた時代の写真
そんな環境で育った私は、祖父や祖母の面倒をみたいと言う思いから介護福祉士になり仕事をしていましたが結婚、出産、離婚を経て菊水産業に入る直前まではWEBのデザイナーをしていました。
ある時、叔父である3代目の代表が「もう国産の爪楊枝工場は、自分の代で終わらせる」という話を聞き、大好きだった祖父たちの思い出の会社を守る、その一心で後継ぎになる決意をし、2014年に家業である菊水産業に入社しました。
いくら家業だとはいえ全く畑違いの製造業。
右も左もわからない中、地場産業の存続と認知の為にも必死に頑張ってきました。
原料であるクロモジを仕入れるために、様々な森林組合の方と話をする中で、国内の林業も衰退していることを知り、林業にかかわる仕事・活動をしている女子たちが業界を盛り上げるための団体「林業女子会@おおさか」を立ち上げました。今は副代表を務めてます。
林業女子会@おおさかでイベントの打ち合わせ
昔は国産白樺楊枝を製造している所は25社くらいあったそうです、現在は爪楊枝屋から始まった会社が残り9社、業務形態がそれぞれ変わっていますが組合がありませんでした。
大切な地場産業を守るためには皆が手を取り合って協力していくしかない、そんな考えを持ち始め、市役所さんにもご協力していただき2年がかりで「日本つまようじ組合」を立ち上げる事ができました。私は現在理事を務めてます。
ようやく新しい商品や取り組みがカタチになっていく矢先、昨年のコロナ禍で飲食に直結する私たちの業界も大打撃を受けました。
そんな中でもなんとか会社を存続しようと、湿気てしまい爪楊枝になれなかった北海道産白樺材のカット棒を再利用し、エレベーターのボタンなどからの接触感染予防に役立てるために「つまようじ屋の非接触棒」という商品を企画し、2020年4月28日の発売以来さまざまなメディアで紹介して頂くことが出来ました。
・news every ・あさチャン!・ミヤネ屋・ガイアの夜明け・NHKワールド(世界160ヵ国放送)・ほんわかテレビ・Nスタ・今日感テレビ・とくダネ!・Live news it!・ゴゴスマ・FNNプライムオンライン・スーパーJチャンネル・めざましどようび・す・またん!ZIP・朝日新聞・読売新聞・各種WEBマガジンやニュース等
小さな小さな工場で、もちろん今までも沢山の困難はありましたが、そのたびに皆で必死で乗り越えてきました。
しかしながら代表取締役就任1か月弱、今回の火事で創業以来の最大の困難に直面しています。
工場は焼け残ったおかげで機械は無事です、もしもこの機械たちが燃えてしまっていたら、私は廃業を決意していたと思います。
ただ、工場に火が燃え移らないようにお願いしますと消防の方々にお願いした為、放水の水は工場内にもしたたり落ち、沢山の水たまりができていたので電気の部分がダメになってるかもしれません。今は電線から電気を止めているため、確認することが出来ず機械が動くかどうかはまだ不明です。
機械はかなり昔の物で、50年以上前の物をメンテナンスをして使い続けていました。もちろんメーカーはもうありませんので、部品取りのためだけに廃業した爪楊枝業者さんから機械を買って、なんとか使っている状態でした。この国産白樺楊枝(一般的な持ち手に溝があるタイプ)を製造している会社は全国でもう2社しか残っていません。地場産業として河内長野市で製造している会社は、菊水産業のみとなりました。
この残った工場と共に、もう一度国産の爪楊枝を生産したい!これが地場産業だと胸を張って言える職業にしたい、そして大好きな祖父の想いをつなぐため、クラウドファンディングで皆様からの支援を通じてこの困難を乗り越えようと考えています!
資金の使い道
・火事の影響による事業の再建 300万
その他として
・リターンの原材料代
・リターンの送料
・その他、人件費
・諸経費
・燃えた商品の仕入等
・事務所移転にかかる諸経費
・CAMPFIRE様、手数料
最後に
今回の火事を通して本当に数え切れないほどの多くの方々からの温かい支援やメッセージを頂きました。
公式のtwitterに寄せられたコメント、林業女子会@おおさかの募金活動、沢山のお手紙や支援物資、いつもアドバイスをくれる仲間の方々、家のことを含め私を支えてくれる両親、母子家庭ながら しっかり者の娘と息子。ここでは到底書き切れません。いつも本当にありがとうございます。
河内長野市に産まれ、河内長野市で育ち、地場産業を絶やしたくない、祖父の会社を守りたい一心で頑張ってきました。人の繋がりの温かさを通じ、今まで懸命にやってきた事はきっと間違いでは無かったんだな、と信じることが出来ました。
私には地場産業はカッコいい、爪楊枝屋さんがカッコイイって言える職業にするという想いを持ってます。そのため、様々なイベントに出たり小学校や大学で授業をしたり活動してきました。
その想いの実現の為、大好きな祖父が生涯作り続けていた国産の爪楊枝を多くの人に届けるため、もう一度ゼロからスタートしようと思います。
焼け残り無事だった看板 祖父が書いた文字です。
皆様からの支援、協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
地場産業はカッコいい!!
----------------特定商取引法に関する記載----------------
●販売事業者名:菊水産業株式会社
●代表者:末延 秋恵
●事業者の住所/所在地:〒586-0085 大阪府河内長野市日野1100
●事業者の電話番号:Tel: 0721-54-1630
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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