私たちは「ー未来の技術者が紡ぐー首里城大型模型プロジェクト」のメンバーです!
沖縄職業能力開発大学校と琉球大学の建築を学んでいる学生で、この首里城大型模型プロジェクトの為に有志のメンバーが集まりました。
首里城という沖縄のシンボル的存在から技術や歴史を学び、これからの沖縄の建築技術の発展に貢献していきたいと考えています。
2019年10月31日
私たちはニュースでその一報を知った時、何か別の世界での出来事のような気がしていました。しかし、当たり前にあるはずの首里城は焼失しており、不思議な気持ちになったことを今でも覚えています。悲しさや、ちゃんと首里城を知らなかった後悔など・・・
そして2020年から始まったコロナ禍。観光業が盛んな沖縄は、現在大打撃を受け、経済は下火になってしまいました。私たちは、沖縄で建築を学ぶ学生として、「沖縄のために、みんなを元気にするために何かしたい!」そう思いました。そこで、私たちの力で何ができるかを考え、首里城の模型という小さなシンボルを製作することに決めました。
なぜ模型なのか?
私たちの力でできること、それは模型製作ではないかと考えました。建築を学ぶ私たちは、立体的に検討する為に模型を制作します。その技術を応用できないかと考えたのです。
実は首里城の中には、10分の1模型が既にありました。しかし火災の際に、同時に焼失してしまったのです。この模型は首里城が復興するまでの間、小さなシンボルになると考えています。
完成後も、この大型模型が建築様式、歴史を伝える教材としての役割も期待したいと考えています。
材料は首里城!
首里城火災の際に全焼をまぬがれた「女官居室」に使用されていた木材を活用し、模型を製作します。首里城の一部であり、燃えずに残った女官居室の木材を使用することで、焼失前の首里城に使われていた材料を受け継いでいきます。
現在、製作準備はスタートしています!
沖縄職業能力開発大学校の作業所でどのように製作するか、時間はどのくらいかかるのかを試作模型を作って、考えているところです。保管している木材の確認も行ない、いよいよ11月から木材の加工を開始します。お披露目はちょうど1年後の世界のウチナーンチュ大会を目指しています。
実施スケジュール
11月〜1月:木材加工(1/2)
1月〜2月:組み立て(1/2)→ 半分完成!
4月〜8月:木材加工(2/2)
8月 :組み立て(2/2)→ 全体完成!
10月31日 :世界のウチナーンチュ大会にてお披露目!
この模型製作に使用する材料は用意できているので、お金がかかるのは主に以下の内容です。
・難易度の高い部位の外注費
・土台費
・会場までの運搬費
・クラウドファンディングの手数料
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
少しだけ、首里城について紹介します。建築物として、正殿は特徴的です。外観は二重屋根ですが、内部は3階建てとなっています。
1階は「下庫裏(しちゃぐい)」と呼ばれ、ここで主に国家儀式や政治が行われていたとされています。中央には、御差床(うすさか)と呼ばれる国王の御座所(玉座)があります。その空間は天井がアーチ状の茨天井を設けたり、床を少し上げるなどして、格式を高めています。
2階は「大庫裏(うふぐい)」と呼ばれ、王家の祭祀や国王親族の繁栄を祈願したとされる場所で、主に女官が取り仕切っていました。ここは室内でも装飾性に優れ、過去の神秘的な雰囲気を感じさせる空間でした。
3階は小屋裏部屋のような空間で、建物の通風を考慮した造りとなっています。
正殿の構造的特徴は、日本建築の様式を引用しつつも随所に琉球建築の手法や独自の工夫を加えたことにあります。柱の形状には日本建築、とりわけ禅宗様式との共通点が見られ、また各部材の太さや組み方には琉球建築の特徴が表れています。特に、柱筋にほぼびっしりと丸柱が並び、その柱に貫(ぬき)が桁方向と梁間方向に蟻ほぞで組まれています。これは貫構造と呼ばれ、沖縄の伝統的な木造住宅などにもよく見られる構造です。
参考文献:国営沖縄記念公園首里城地区計画・設計の記録
支援してくれた方に、お礼のメールをお送りいたします!
オプションで、SNSやWebサイトに支援してくれた方のお名前も掲載させていただきます。
一口から受け付けております、よろしくお願いします。
最後に
最後までご覧いただき、ありがとうございました。私たちメンバーは、未来の沖縄のため全力で取り組んでいます。この模型が沖縄の小さなシンボルとなれるよう頑張っていきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
主催:公益社団法人 沖縄県建築士会 首里城女官居室木材活用事業 実行委員会
製作:沖縄職業能力開発大学校・琉球大学の学生メンバー
後援:沖縄県
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