クラウドファンディングで「遠征費の負担を和らげたい!」

こんにちは。私たちが通う北海道奥尻高等学校では、部活動をする生徒の悩みである「遠征費の負担」を解決するためにクラウドファンディングを実行することとなりました。私たちの夢を叶えるために、ぜひ読んでいただけるとうれしいです。

私達が暮らす奥尻島は人口約2,800人の離島で、高校は1つしかなく、生徒会活動の遠征には、本土まで渡らなければなりません。(写真は奥尻島から本土をみた風景です。)

 

現在、奥尻高校では「野球部」「卓球部」「バレーボール部」「吹奏楽部」「ボランティア局」という5つの部局活動と、「生徒会活動」や「個人での各種大会参加」などが行われています。たとえば、野球部が練習試合に行くと、移動費だけで1回あたり1人16,000円以上かかります。さらに宿泊費や食費等も必要になるため、どの部活動も遠征に行く機会を増やすことができません。

離島から遠征に行くにはどれくらいのお金がかかるでしょう?

実際、高校の所在地によって遠征費にどのくらいの違いがあるかを比較してみました。

都市部の高校と郊外にある高校を比較しても、部員1人あたりの負担金額には約5,000円の差がありますが、都市部の高校と奥尻高校では約20,000円の差があることがわかります。

このプロジェクトでは、この負担を少しでも減らし、遠征に行ける機会を増やしたいと思っています。(グラフは野球部や吹奏楽部等、荷物が多く、貸し切りバスを利用する必要がある場合の数字です。部や人数によっては変動があります。貸し切りバスに関しては選手の数で割っています。)

私たち3人が立ち上がりました 

奥尻高校の遠征費の課題について知ったとき、私たち3人は「この課題を何とかしたい!」と強く感じました。そこで、この課題を解決するために、奥尻にある一般社団法人イクシュンシリ・デザイン(以下、ID)の干場さんに相談しました。すると、干場さんの共感を得ることができ、IDからの全面的な協力をいただけることになりました。

 一般社団法人イクシュンシリ・デザイン 干場 洋介さんのコメント

一般社団法人イクシュンシリ・デザインは、「島のために何ができるか、そして、どうしたら島人が愛着と誇りを取り戻すことができるかを考え行動すること」を理念にしています。

今回、全面的な協力を決断したのは、奥高生が限られた時間の中で、「自分の学校の課題を何とかしたい!」と本気で考えて行動していたからです。私はこれを単なる資金集めとは考えていません。奥高生が起業家マインドを身につけることで、必ず、奥尻島の未来につながると確信しています。

3人の想いを紹介します!

奥尻高校2年の舩越未夢です。

 

奥尻高校では、「地域が抱える課題」について、色々な方と共に、解決策を考える活動を積極的に行っています。その中でも特に、本校最大の課題(遠征費が高すぎて遠征に行けない)を聞いたとき、私の心が動かされました。この課題解決のために自分がどこまで通用するのか、試してみたいです!そのためにも、このプロジェクトに全力を尽くします!

奥尻高校2年の邊見歩花です。

 

私たちが着目する「遠征回数の不足」という課題は毎年起こります。だからこそ、継続的な解決が必要です。そこで私は、マーケティングの考え方が応用できないかと考えています。今はまだご支援をお願いする立場ですが、この取り組みでマーケティングの一部を体験し、学校や地域、ひいては大勢の人達に貢献できるようになりたいです。

奥尻高校3年の松前幸歌です。

 

このプロジェクトの話を聞いたとき、是非自分が貢献したいと思いました。私は、本来自費で出品すべき、あるコンテストに学校のはからいで出品させていただいたことがありました。私の取り組みを学校が「素晴らしいことだ」と認めてくれたのです。本当に感動しました。だからこそ、私は学校に恩返しをしたいと思っています。

Tシャツも私たちのオリジナルデザインです 

このプロジェクトでは、奥尻高校の部活動を応援するためにオリジナルTシャツをつくります。Tシャツは、このクラウドファンディングでご支援いただいた方にお送りします。また、島内外で販売したりしながら、その販売利益を遠征費等に充て、部活動を始めとした生徒会活動を応援する体制を作りたいと思います。

 

私たちの力だけでは遠征回数を増やすことはできません! 

私たちが応援したい部活動生徒のコメントを紹介します。

●野球部

木村くんのコメント

現在の野球部員は5名です。部員の少なさが技術力の向上や団結力につながる面もありますが、遠征で得られる経験は、何よりも大きなものがあります。実戦経験を積めるというのは当然ですが、試合をすることで自分の練習の成果を試せますし、試合をすることで見えてくる課題もたくさんあります。今は自分たちだけでチームを組めず、遠征にもあまり行けない状況ですが、何とか改善したいと思っています。 

●卓球部

坪谷くんのコメント


自分たちの実力を磨くには、多くの人との試合経験が大切になってきます。離島という環境の中でも、なんとかして他校の選手の情報を集めようと思うのですが、本当に難しく、できていません。ようやく情報を得られたと思った時には、試合会場でその相手と試合をしています。だからこそ、遠征に行き、試合経験を積み、他校の情報を集め、多くの戦術や技術を身につけ、奥尻高校卓球部を強くしたいです。

●バレーボール部

藤本さんのコメント


現在のバレーボール部は私しか部員がいません。それでも私は自分の実力を磨き、力をつけたいと思っています。そうしなければ、入部してきた後輩に何も教えることができなくなってしまいます。しかし、バレーボールはチームのスポーツです。個人技術をいくら磨いても実力の向上には限界があります。だからこそ、他校との合同練習や練習試合をたくさん経験し、自分の実力を上げ、来年入ってくる後輩たちを迎えたいと思うのです。

●吹奏楽部

加藤くんのコメント

吹奏楽部はこの10月にようやく初めて島外での合同練習が実現しました。ここには書き切れないくらいの多くの学びがあり、「もっと交流したい」「もっと自分にできることを増やしたい」と心の底から思いました。しかし、いくら思っても、私たち高校生の力だけでは、遠征の回数を増やすことはできません。音楽の喜びを肌で感じ、多くの方に届け、一緒に感動したい。そのためにも、少しでも支援していただけたら、本当に嬉しいです。 

ご支援金の用途

ご支援いただいたお金は、遠征費の補助やTシャツの製作にかかる費用、今回のプロジェクトだけで部活動の応援が終わらないよう、継続的な活動をするために必要な費用に使わせていただきたいと思います。

遠征費の補助では、「野球部」「卓球部」「バレーボール部」「吹奏楽部」「ボランティア局」「生徒会」「個人での大会参加」にかかる遠征費の補助費として使用します。具体的には、遠征にかかる費用のうち、奥尻島から本土までのフェリー代、本土でのバスチャーター代や宿泊費等に充てます。 

また、遠征費問題の継続的な解消に向けて支援金のごく一部を、継続してオリジナルTシャツを販売するための資金に充てたいとも考えています。これにより、毎年Tシャツ製作等ができ、遠征費の課題を継続的に解決することができます。(この販売事業はIDの協力のもと行います。)

リターンについて

ご支援いただいた皆様には、2018年2月にお礼の手紙やオリジナルTシャツをお贈りいたします。 

Tシャツにこめた想い

ご支援いただいた皆様にお贈りするオリジナルTシャツは、サイズは(S/M/L/XL)、色は「メトロブルー」「マスタード」「バーガンディ」「杢グレー」をご用意させていただきました。多くの人にデザインを楽しんでいただきたいと思っています。

 

Tシャツに入っているデザインは、「奥高生の部活動等の生徒会活動」と「ブナの葉」をイメージして作成しました。ブナの木は奥尻島の豊かな水の源です。そして、木言葉は「繁栄」です。部活動をはじめとした生徒の活動の繁栄という意味でもぴったりだと思い採用しました。

一目で、実際の部活動をイメージしていただけるよう、シルエットで各部の生徒の輪郭をかたどりました。前面にはそれぞれの部活動のイメージをあしらいました。また、支援していただいている方の気持ちを表現するために、「I support Okushiri High School boys & girls.(私は奥尻高校の生徒たちを応援しています。) を入れさせていただきました。

そして、後ろの首元には奥尻高校サポーターズのロゴを入れさせていただきました。

 

このプロジェクトは部活動の課題を解決するために行いますが、プロジェクトがうまくいけばこれから先、奥尻島にある様々な課題を解決する道が拓けるかもしれません。

奥尻高校の挑戦に力を貸してください。温かいご支援をお願いいたします。

  • 2018/02/26 18:40

    今日、ずっと楽しみにしていたTシャツが届きました。 400枚以上のTシャツの色やサイズのチェックを行いました。 おかげさまでこんなにたくさんのTシャツを注文することになり、枚数のチェックは大変でしたが、嬉しい限りです。 加えて、Tシャツに同封するサンクスレターの印刷も終えました。 ...

  • 2018/02/19 20:11

     先週、今学期最後のテストが終わり、勉強から解放され、今は発注の準備をしています。  ちなみに現在は3年生が家庭学習期間のため、2年の邊見、舩越の2人で活動しています。  Tシャツの枚数や色などの確認作業をしていますが、慣れない作業のため悪戦苦闘しています。もう目がチカチカです... ...

  • 2017/12/12 13:34

    第4弾は、吹奏楽部です! 校内唯一の文化系の部活である吹奏楽部を今回はピックアップして紹介します。 現在部員数は4名、男女比は1:1という他校の吹奏楽部と比べると非常に男子の割合が多いのが特徴です。また、中学からの経験者と高校から始めた生徒の比も1:1です。 普段行っているメニューを...

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