はじめに

アメリカ西海岸で始まったサードウェーブコーヒーは、コーヒーの木からカップ一杯のコーヒーまでの過程を明らかして、コーヒー豆のストーリーに想いを馳せながらコーヒーを楽しむ新しいムーブメントです。

そこで使われる中浅煎りのコーヒーは苦味が少なく、あっさりとした中に「フローラル」「チョコレート」「パッションフルーツ」といったように、まるでワインのテイスティングのような言葉で表現される風味を持っていますが、コーヒーにこのような味や香りを感じたことがあるでしょうか?

コーヒー専門店のバリスタが淹れてくれたコーヒーはそんな特別な味を楽しませてくれます。

でも、自宅にあるコーヒードリッパーやコーヒーメーカーで中浅煎りのコーヒーを淹れるのは結構、難しいです。

産地特有の香りや風味を残すために浅煎りや中浅煎りでローストしたコーヒーは、多くの酸味成分が豆の中に残っているため、抽出時間が短いと酸味が強調され酸っぱいコーヒーになってしまいます

これは、コーヒー成分が「酸味・油味 →糖 →食物繊維」という順にお湯に抽出されるためです。
(出典:https://clivecoffee.com/blogs/learn/how-coffee-extraction-works)

ちょっと専門的な話になってしまいますが、酸味成分は分子的に単純なのでお湯によく溶けます。また、油脂成分は疎水性であるため挽いた豆から簡単に洗い流されます。油脂成分に含まれるフローラルやフルーティなどの軽い香りの多くも早い段階で抽出されるのですが、一般的な透過式のコーヒードリッパーで使われるペーパーフィルターは油脂成分の多くを吸着してしまうので、抽出時間が短いと酸っぱさばかりが強調されたコーヒーになってしまうのです。

甘〜いコーヒーを淹れるには忍耐が必要ということですね。


一般的に、コーヒーを美味しく淹れられるかどうかは

・コーヒー豆の挽き方
・お湯の温度
・コーヒー粉とお湯が接する頻度と時間

が関係していると言われています。


これらを上手く調整してコーヒーの粉とお湯の接触がうまくいけば、バリスタ並みの美味しい一杯が目の前にあるはずです。

挽き方やお湯の温度はどうになりそうですが、抽出時間を長くするにはどうすればいいのでしょうか?

一つのアイデアはフレンチプレスを使うことです。

浅煎りのスペシャルティーコーヒーを提供する一部のカフェはフレンチプレスを使って淹れてくれますよね。

でも、フレンチブレスの金属フィルターはメッシュが粗すぎてコーヒーが粉っぽくなるし、それに、器具の置き場所にも困るし、後で洗うのも面倒くさそう…


もっと手間をかけずに毎朝、浅煎りの美味しいスペシャルティーコーヒーを飲みたい!

そこで思いつきました!!


透過式のドリッパーと浸漬式のフレンチプレスの特徴を兼ね備えた透過・浸漬式ハイブリッドコーヒードリッパー、サターン・コーヒードリッパーです。

サターン・コーヒードリッパー(SATURN Coffee Dripper)

形が土星に似ているのでサターンと名付けました。(カッシーニの間隙も付けました。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/カッシーニの間隙


このドリッパーは、美しく磨かれた燕三条産のステンレス製ストッパー、安全性の高い国産シリコーン製ファネル、そしてコーヒー成分のみをお湯に移すことに特化した無漂白の専用フィルターの3つの部品で構成されています。
それと、300ccのマグカップ一杯分にちょうど良い量のコーヒー豆10gを測る”ほうき星”型の計量スプーンも付属しています。


お湯を注ぐ最初の段階で普通のドリッパーと同じようにお湯がコーヒー粉を透過してコーヒーが抽出され、次の段階でフレンチプレスのように浸漬で溶けにくいコーヒー成分が抽出されます。


ハイブリッド抽出


ファネルはコーヒー豆の成長過程をイメージした4色から選ぶことができます。

茶: ローストしたコーヒー豆の色
緑: 成熟前のコーヒーチェリーの色
赤: 成熟したコーヒーチェリーの色
紺: 完熟したコーヒーチェリーの色


使い方

それでは、サターン・コーヒードリッパーの使い方を説明します。

はじめにお伝えしておきますが、質の良いコーヒー豆(高価ですけど)を使うことが大切ですよ!

サターン・コーヒードリッパーはコーヒー豆の特徴をダイレクトにお湯に移しますので、不味いコーヒーを使うとものすごく不味いコーヒーになります。^_^;


1. ステンレス製ストッパーの直径が小さい方を下にして持ちます。


ストッパーの直径が小さい方から専用コーヒーフィルターを被せます。


コーヒーを抽出する容器の深さに応じて、フィルターの高さを調節します。


さらにファネルに差し込みます。
出来上がり。


2. 直前に中細挽きにしたコーヒー粉をストッパーの穴からフィルターに落とします。

使用するコーヒー粉の量ですが、まずは、300ccのマグカップに対して10g程度を使ってみましょう。これは普通のペーパーフィルターを使うドリッパーの推奨値の半分の量なんですよ。サターン・コーヒードリッパーは高価なスペシャルティーコーヒーを無駄にしない、お財布にも優しいドリッパーなんです。

2回目からはお好みで量を調整してみてください。


3. 愛用のマグカップの上にサターン・コーヒードリッパーを据えます。


おかわりしたい、大勢で飲みたい、このようなときにはコ—ヒー専用の断熱ポットを用意して、ここに直接、抽出することをお勧めします。


カップのコーヒーはすぐに冷めてしまいますよね。
でも、熱々のコーヒーを断熱ポットに入れておいて、少しずつ一度に飲む分だけをカップに注げば、一日中、熱々のコーヒーを飲むことができますよ!


4. お湯をまんべんなく注ぎ、まず溶けやすい酸味や油味を抽出します。

良質な挽きたての粉を使うと、コーヒー豆の細胞の中の炭酸ガスが粉を押し上げてきますので、溢れないようにお湯をゆっくり注ぎます。


5. そのままコーヒー粉をお湯に浸漬させ、糖や繊維質といった溶けにくいコーヒーの成分がお湯に溶け出すのを待ちましょう。

コーヒーの粉が上に浮き上がってくるようでしたら、お湯の中に沈めて撹拌しましょう。(粉がお湯に触れる機会を増やすことが大切)

中煎中挽きのコーヒー豆で5分
浅煎り中挽きのコーヒー豆で10分
超すっぱい浅煎り中挽きのコーヒー豆で15分(すごい抽出時間ですね)

コーヒー豆や挽き方、それと、お好みで調整しましょう。


6. ドリッパーをゆっくり引き上げます。


7. 至福の一杯が出来上がりました。

コーヒー油がたくさん浮いているのがわかるでしょうか?

微粉の量も多すぎず少なすぎないことが大切。話題のゲイシャ種のコーヒー豆のチョコレートっぽい味わいも、この微粉の中に感じることができます。


そうそう、サターン・コーヒードリッパーはとてもコンパクトなので、アウトドアのお供にも最適です!



リターンのご紹介

サターン・コーヒードリッパー一式を2022年2月末から3月初旬までにお届けします。

ストッパー1個
ファネル1個
専用フィルター50枚入り × 2セット

それと、計量スプーン、オプションでサターン・コーヒードリッパーのために厳選したスペシャルティーコーヒー豆100gをお付けする予定です。


製品情報・仕様

ストッパー:SUS430(日本製)
ファネル:シリコーン(日本製)
フィルター:不織布(日本製)


会社・チームの紹介

オープンなもの作りのモデリングテクノロジー株式会社です。
https://www.modeling.tech/

お問い合わせもこちらのHPからお願いします。
よろしくお願いします!


ご支援していただいた資金の使い道

金型代など初期投資の一部として使わせていただきます。


Q&A

追加のフィルターはどこで入手できますか?
2020年3月下旬よりECサイトで販売予定です。

シリコーン製の部品は匂いませんか?
匂いはほとんどしませんのでコーヒーの香りを損なうことはないと思います。微小な残留シリコン臭がどうしても気になる場合には煮沸することにより除去することができます。

どのようなマグカップやポットに利用できますか?
間口部の直径が70mm以上〜110mm以下のマグカップやポットにご利用いただけます。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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