はじめに・ご挨拶

皆様はじめまして、大阪でアートをテーマにした 民泊 D3 HOTEL(大阪市福島区)のオーナーをしている大﨑 章弘と申します。この度D3 HOTELで、宿泊型のアート鑑賞プログラム「泊まれる個展」を企画いたします。

泊まれる個展とは

D3 HOTEL内で、1会期につき1作家、合計3作家が個展を開催します。ワンフロア貸し切り型の宿泊施設だからこそ、感染症対策と文化芸術を両立させることができます。

12月、1月、2月と3会期の間、1会期につき1作家が作品の展示を行い、各会期に様々なジャンルの現代アーティストたちが全く違う世界観で宿泊空間を彩ります。こういう時代だからこそ、家族や友人同士で安心してアートに触れる機会を、そしてアーティストも安心して個展を開催できるスペースをご提供します。

自己紹介

少し簡単な自己紹介をします。私が行っている事業としては民泊やゲストハウスの運営を行っており、その一つがD3 HOTELになります。私がもともとこの事業を始めたきっかけは2013年に約1年暮らしていたカンボジアという国に一度、話が戻ります。

*写真 左上が私です。私が道場に在籍していたことから、日本国旗を飾ってくれていました。

当時、子供もいましたが、会社員を辞めて、ひとりカンボジアに住むことになった理由は「ライオンを膝蹴りで殺した伝説」の カンボジア 伝統格闘技・ボッカタオの黒帯をとるための格闘技留学でした。この話は長くなりますので、当時、開国ジャパンというコラムアンバサダーとして寄稿していましたので、『開国ジャパン カンボジア』などで検索の上で、ご興味のある方はご一読下さいませ。


現地では友人のロシア人が一軒家を借りあげていて、私はそこの住人として、友人たちとみんなで暮らし、空いた部屋を旅行者たちに貸し出していました。

私はビジネスに関わってはいなかったのですが、入れ替わりで隣の部屋に陽気な旅行者がやってくる、その環境は強烈に26歳の自分の人格形成に影響を与えました。


自分は 『旅』 という行為を、今後の人生のなかに意識的に取り組むように心がけよう

そんな想いを抱いて、約1年のカンボジアでの生活から帰国した私は、しばらくして知人からAirbnbというビジネスが流行っていると聞き、自身で賃貸物件を借りて、民泊を始めてみました。
毎日ホストとして、旅行者を迎え入れる日々はとても新鮮でした。
日本の大阪に住みながら、台湾や中国、韓国、アメリカの旅行者たちがかわるがわるやってきて、私は彼らに近隣のお勧めのレストラン情報を教えたりとアテンドをする毎日。その内に知り合いから、運営の代行を依頼されるようになり、それらに応えるようにサービスとして整え、民泊に関わって、気付けば7期目になりました。

自分は旅行をしていなくても、誰かの旅に関わるという行為によって、旅をするよう生きるというテーマを実現していました。

私たちの事業も訪日外国人が増えるのに合わせて、順調に成長し、2019年の訪日外国人数は過去最多の3188万人を記録しました。しかし、私たちに変化が訪れたのは2019年の年末です。気にも留めていない程度ではありましたが、中国からのお客様のキャンセルがちらほらと出てき始めていました。中国では新しい感染症が流行っているらしいと対岸の火事だった私たちは、みるみるうちに、その炎にのみこまれていきました。


そんな渦中の2020年3月に私たちのD3 HOTELは開業しました

初めての緊急事態宣言を前にして、誰も外に出ない、大人数で集まらない中で、金融機関への支払いだけが始まるのに、全くといっていいほど予約は入らずに、ただ新しくしつらえた什器がとても寂しそうに佇んでいた光景を覚えています。
「アートを通じたローカルとの対話」をテーマに、日本の現代アーティストの作品を展示する施設を目指していましたが、新型コロナウイルスにより一気に少なくなった訪日外国人を前に、私たちもレンタルスペースとして貸し出したり、テレワーク施設として貸出したりと、テーマを一旦白紙に戻し、細々と運営を続けていました。


その中で印象的だったのが、緊急事態宣言で外の飲食店は営業が制限されていたことから、近くのAEONでお酒やお惣菜を買い込んで、「ホテル飲み」、「ホテル遊び」を利用するお客さんがとても多かったことです。(写真は成人式も制限された新成人の方たちが、D3 HOTELに集まり、貸切型の空間を活かして、一生に一度の瞬間を楽しまれていた様子です。*許可を得て掲載しています)

仲間や家族と人生を楽しもうとする前向きな姿勢を見て、私自身とても勇気をもらいました。

オンラインMTGやZOOMが注目される中で、実際に人が集まる場所だけがもつ力のようなものを感じました。

この「泊まれる個展」という企画は、緊急事態宣言下で世の中がどんやりとした空気に覆われていた時に、企画したものです。私自身アートが好きで、よく子供を連れて参加した者でしたが、イベントや美術館、博物館などにもなかなか安心して行けず、会場では親子同士でも話すことが制限される。

SNSに人が集まる姿を載せることはタブーとされ、まるで人生を楽しむことが許されないような時代の温度の中でした。

当時は、オンラインで展示空間を提供したり、限定公開のYoutubeで公演やliveを配信したりするアーティストも多くいました。

ちょうど『場所がもつ力』のようなものを感じていたときだったので、「私たちのD3 HOTELもワンフロア貸切の施設の特徴を活かして、何かが出来ないかと思っていたのです。

そこで感染症対策と文化芸術を両立させ、宿泊型のアート鑑賞プログラムである「泊まれる個展」を企画いたしました。

今回の泊まれる個展は2F 118㎡,  3F 90㎡の豪邸とも呼べるような大きな民泊施設であるD3 HOTELで、1会期につき1作家、合計3作家が作品を展示する企画であります。
*会期中は1作家の作品で、民泊の3フロア分を埋め尽くします。

アート作品を飾ったホテルやゲストハウスはあっても、3階建ての一軒家に一人の作家が個展形式でステートメントとともに作品の展示を行い、そこに泊まれるような体験は珍しいのではないでしょうか。
また貸切でその体験ができるというのも、コロナ禍の中では貴重であり、時代性を反映しています。

ホテルのロビーように、パブリックではなく、また自宅に飾るプライベートでもない。

プライベートとパブリックのあいだの 曖昧な空間で作品を展示するという面白い試みになっています。

*背景の壁に直接、絵の具で描かれているのは第一弾アーティスト亜鶴氏のウォールペイントの作品です。

夜 リビングルームでアート作品を囲み、ソファに座り、大切な人たちとの時間を過ごす。
朝 起きてベッドから身体をおこすと、朝日を受けて、また違った表情を見せる作品がある。

パブリックではなく、プライベートでもない、曖昧な空間でアート作品と一緒に泊まる体験を。
 

プロジェクトの内容

宿泊型のアート鑑賞プログラム「泊まれる個展」 として、弊社(株式会社グレートステイ)が経営するD3 HOTELで、12月、1月、2月と3か月にわたって、1会期につき1作家、合計3作家が個展を開催します。

*今回の会期第三弾の河本蓮大朗さんと、作品が展示されていたホテル メトロポリタン川崎にて

こういう時代だからこそ、家族や気心の知れた友人で安心して集まり、アートに触れる機会を、そしてアーティストの皆様にも安心して個展を開催いただけるスペースの提供を目指しています。

■第一弾はタトゥーアーティストとしても活躍、弊社施設のウォールペイントも手掛けてくれた亜鶴氏の個展を企画

亜鶴は1991年兵庫県生まれ。2012年大阪美術専門学校美術工芸学科絵画専攻卒業。その後、難波にてアトリエを構え、実在しない人のポートレイトを主として描く。タトゥーアーティストとしても活動する亜鶴は「皮膚」を再提示することで「個人」を承認している。逆説的に「個人」を問う事は「身体/皮膚」を考えることであり、個人の存在にはつねに身体が付帯する。そして身体とは表情であり、また表情とは皮膚であると定義づけ制作を行っている。(「美術手帖」より引用 )

■第二弾は多層な色彩の重なり合いによって、平面作品から立体作品、またブランドとのコラボ制作を手がける高山夏希氏の個展を企画

2014年 東京造形大学 造形学部美術学科 絵画専攻 卒業。2016年 東京造形大学大学院 造形研究科 美術専攻領域 修了。主な個展に、「Tangled Colors」 (西武渋谷店/ 東京/ 2018)、「Mnēmosynē」 (Brooks Brothers 青山本店/ 東京/ 2019)、「VOCA展2020 現代美術の野望-新しい平面の作家たち- 」 (上野の森美術館/ 東京/ 2019)、「群馬青年ビエンナーレ2019」( 群馬県立近代美術館/ 群馬/ 2019)にて発表。2014年に「東京造形大学 修了制作展」ZOKEI賞を受賞、2016年に「アートアワードトーキョー丸の内2016」後藤繁雄賞。

■第三弾はアーティスト・染織家としてご活躍されている河本蓮大朗氏の個展を企画

河本蓮大朗は1991年神奈川県生まれ。2015年横浜美術大学工芸領域テキスタイルデザインコース卒業、17年同大学彫刻コース研究生修了。織物の制作を中心に、染織独自の質感や色彩と、素材が持つ背景やストーリーを重要な要素とし、制作を続けている。 (「美術手帖」より引用 )

D3 HOTELの特徴

2F 118㎡,  3F 90㎡の2つの広い空間をそれぞれワンフロア丸ごと貸切りできる、プライベートホテルで贅沢な時間をお過ごし頂けます。


<2F間取り>


<3F間取り>

アクセス:〒553-0001 大阪府大阪市福島区海老江2-5-1

(地下鉄野田阪神駅、阪神野田駅、JR東西線海老江駅 3駅から徒歩3分の好立地です)

昨年の2020年の春は、多くの人がまだ全容がわからなかった新型のウイルスに恐怖を感じ、外出自粛が叫ばれ、安心して外食も楽しめない状況でした。
私たちは民泊施設としてキッチンがあるということ、ワンフロア貸し切りで感染対策もできるスペースもあるということに注目し、当時、シェフを民泊施設に呼ぶ「シェフ付き民泊」というサービスを打ち出しました。

人生の記念日を祝うことも出来ないような状況に困っているという話を聞き、『人生を楽しむことを委縮してほしくない』と始めたサービスで、各種メディアにも取り上げて頂きました。

今回の「泊まれる個展」も、「コロナ禍でも人生を楽しむことを諦めないで欲しい」という想いがあります。私も自分の子供を連れて、美術館に行くこともありますが、その時にマスクをして、息苦しそうにしている姿を見ていると、安心してノビノビとアートに触れられるようなところはないかなと感じていたこともきっかけの一つです。


実施スケジュール

2021年12月17日〜2022年1月5日 亜鶴(Azu)

2022年1月7日〜1月23日 高山夏希

2月11日〜2月27日 河本蓮大朗


資金の使い道

1,会場での設営、人件費 110,000 円
2,作品の運送費 120,000 円
3,フライヤーやロゴ、パース図など製作&デザイン費用など 90,000円
4,作家を招いてのレセプションなどにかかる費用、作家交通費含む 100,000円

※一部、CAMPFIRE手数料にも使用されます。


リターンについて

ご支援いただいた方へのリターンとして、「泊まれる個展」宿泊プラン、施設スペース利用プラン、D3 HOTELオリジナルグッズをご用意いたしました。

■「泊まれる個展」平日(月〜木)お泊まりチケット
「泊まれる個展」開催期間中の平日(月~木)にご宿泊いただけるチケットです。

※祝前日は除く
※2Fか3Fどちらか選択可
※6歳未満のお子様は無料です。本チケットの人数制限には含まれません。
※「泊まれる個展」の期間中に来場できなかった場合は、チケットの有効期限を4か月延ばし、2022年の6月末日までご利用いただけます。通常時でも、現代アートを展示しています。


■「泊まれる個展」金土日祝、祝前日お泊まりチケット
「泊まれる個展」開催期間中の金土日祝、祝前日にご宿泊いただけるチケットです。

※2Fか3Fどちらか選択可
※6歳未満のお子様は無料です。本チケットの人数制限には含まれません。
※「泊まれる個展」の期間中に来場できなかった場合は、チケットの有効期限を4か月延ばし、2022年の6月末日までご利用いただけます。通常時でも、現代アートを展示しています。


■「泊まれる個展」平日スペース利用チケット
【平日 スペース利用プラン 20名】
「泊まれる個展」開催期間中に<20名様>まで3時間のスペース貸しとして、当施設をご利用頂けます。平日(月~木)でのご利用に限ります *祝前日は除く



※本チケットは宿泊チケットではございませんのでご注意ください。
※2Fか3Fどちらか選択可
※6歳未満のお子様は無料です。本チケットの人数制限には含まれません。
※「泊まれる個展」の期間中に来場できなかった場合は、チケットの有効期限を4か月延ばし、2022年の6月末日までご利用いただけます。通常時でも、現代アートを展示しています。


■特別企画プラン

【正月をアートホテルで 第一弾 作家・亜鶴と迎える、お餅ふるまいプラン】
2022年1月4日、5日は泊まれる個展 第一弾の亜鶴が会場に在廊しています。

お餅を食べながら、タトゥーアーティストでもある亜鶴氏に作品やことなども聞いてもらったりと、作家と一緒に個展の世界観に触れることができます。

作家在廊時間:

1/4 15:00-23:00

1/5 12:00-15:00


※本チケットは宿泊チケットではございませんのでご注意ください
※会場では簡単なドリンクも提供させていただきます。
※本プランの会期は1月4日、5日に限定しています。


■限定プラン <CBD×Art ×D3 HOTEL > 


D3 HOTELの1階フロントでは、CBD STAND OSAKAとして、リラックス効果も高く、美容や不眠解消にもにも効果があるといわれ、メディアで話題のCBD製品扱っています。

CBD製品をヴェイプの煙で吸引、またオイルを舌に垂らしたり、CBDグミを食べてリラックスしながら、アートとのマリアージュ効果を楽しんでもらえます。

CBD STAND OSAKAでは自分たちが体感をもてた良質のCBDだけを扱っています。

今後D3 HOTELではCBD × ART × STAY をテーマに考えていまして、このプロジェクトはそのスタートでもあります。

「適切な知識をもって、良質のCBDをしっかりとお客様に届ける」ことを大事にし、「CBDのことはよく聞くけど、何から試したらいいか分からないという方にもしっかりとしたヒアリングとイントロダクションをもって、お客様にあった製品を提供します。」

違法成分とされるTHCは含まれず、関東信越厚生局麻薬取締部および税関で、検査結果をクリアした 日本国内の法律に合致するものになっています。また使い方や摂取方法もヒアリングのうえで、スタッフが丁寧にご説明をしますので、初めての方にも安心です。

滞在中は、D3 HOTEL1階にあるCBD STAND OSAKAで扱うCBD製品をお試しいただけます。

お子様にはCBDの提供はおこないませんが、料金体系として6歳未満のお子様は無料です。

※「泊まれる個展」の期間中に来場できなかった場合は、チケットの有効期限を4か月延ばし、2022年の6月末日までご利用いただけます。通常時でも、現代アートを展示しています。


CBD×Art ×D3 HOTEL 3階建て丸ごと貸切りプラン 2枚限定 85,000円
平日(月~木)お泊まりチケット *祝前日は除く

CBD×Art ×D3 HOTEL 3階建て丸ごと貸切りプラン 1枚限定 10万円
金土日 お泊まりチケット *祝前日も利用可能

カップルで、現代アートとCBDを楽しむ
CBD×Art ×D3 HOTELプラン 2枚限定 26,000円
平日(月~木)お泊まりチケット *祝前日は除く

一人で、現代アートとCBD製品を試したい。
CBD×Art ×D3 HOTELプラン 2枚限定 10,000円
平日(月~木)お泊まりチケット *祝前日は除く


■D3 HOTEL オリジナル【ステッカー×クリアファイルセット】



D3 HOTELのオリジナルステッカーとクリアファイルのセットです。アートに囲まれた当ホテルの世界観を思い出に残せる、D3 HOTELでしか手に入らないオリジナルアイテムです!


最後に

「泊まれる個展」という企画は、緊急事態宣言下のどんやりとした空気の中で、何とか感染症対策と文化芸術を両立させることが出来ないかなというところから生まれたものです。
そして、それに賛同くださった3人の作家さんのお陰で、こうして皆さんの前に形にすることが出来るようになりました。
このプロジェクトのリターンは前売り券、予約販売を中心に提供したいと考えています。
アートは鑑賞者が存在することで、拡がりと繋がりをもちます。
泊れる個展も、宿泊者がいることで、夜中にベッドにたたずむ作品や朝日をうけて反射するアクリル絵の具が、拡がりと繋がりをもちえます。
このプロジェクトをきっかけに、泊れる個展に興味をもって下さった方が、D3 HOTELに来られることを楽しみに待っています。


募集方式

本プロジェクトはAll-in方式で実施いたします。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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