はじめに
はじめまして。私たちは沖縄県北部で「ナゴパイナップルパーク」を運営する名護パイン園グループのひとつ「株式会社名護パイナップルワイナリー」と申します。よろしくお願いします。
「ナゴパイナップルパーク」は子供から大人まで楽しめるパイナップルのテーマパークとして1979年の設立からこれまでに多くの方に訪れていただき、地元農家の方々と強い絆を結んで、沖縄の基幹産業であるパイナップルを県外、海外へ広める活動に力を尽くしています。テーマパークを運営するだけでなく、商品開発や販売など幅広く手掛けてきた理由として、沖縄の魅力をもっと広く、多くの方に伝えたい、パイナップル契約栽培農家と共に沖縄県産パイナップルの市場拡大に尽力したいという強い想いがあります。
その中でより沖縄県産パイナップルを広める新たな取組として、1992年に日本初のパイナップルを原料としたワインの製造販売を開始。ナゴパイナップルパークに「名護パイナップルワイナリー」を併設しました。徹底した品質管理のもと、芳醇な香り高いパイナップル、質の良い酸味を持つパイナップル、完熟した濃厚な甘みを持つパイナップルなどの素材の良さをそれぞれ引き出した新しいワインやジュースを製造しています。
2019年までの沖縄県の観光客数は、年間1,000万人を超え右肩上がりで増加し順調にワインやジュースの売上を伸ばせておりました。しかし、沖縄県の基幹産業である観光業は新型コロナウイルス感染症により大打撃を受け、弊社の売上も減少し事業状況が一変しました。
沖縄県の発表によると、2020年度に沖縄を訪れた観光客は前年度を72.7%下回り、258万3600人まで落ち込んでいます。ツーリストの動きが停滞し土産品の需要が大幅に減少したことによって、パイナップル自体の売上も深刻な影響を受けています。このままでは、これまでに共に歩んできた契約栽培農家の生活にも大きな影響が出てきてしまうと懸念しています。
これまでは主にお客様をお迎えし、【自社店舗販売】での事業形態で長年取り組んで参りましたが、自社店舗以外での販売方法【外売りやネット販売(ECサイト)】は一部実施中ですが注力出来ておりませんでした。今後の課題は「自社店舗以外での販売」 と捉えて、今後の販売の軸として検討するネット販売:ECサイト制作を実施すべく今回はじめてクラウドファンディングに挑戦させていただくことにしました。
●県産パイナップルの歴史と現状
パイナップルの歴史には諸説ありますが沖縄県に初めてパイナップルがやってきたのは、琉球王朝時代の1866年、オランダ船によって運ばれてきたと言われています。パイナップルは、欧米をはじめ世界各国において、富と財産の象徴、感謝やおもてなしの象徴。あるいは、繁栄や願いを叶えるものといった大変縁起の良いものとして親しまれています。
パイナップルが栽培できる場所は熱帯・亜熱帯と限られており、日本のパイナップルの約99%が沖縄県産です。沖縄県内でも土壌の関係から「やんばる」と呼ばれる北部のみが栽培適地となっています。
「やんばる」とは
2021年07月にユネスコ世界自然遺産登録に登録され、この地域にはノグチゲラやヤンバルクイナをはじめとする 多くの固有種が残り東洋のガラパゴスとも称されています。やんばる(山原)は「山々が連なり森の広がる地域」を意味する言葉で、亜熱帯照葉樹林の森が広がっている沖縄島北部を指します。特に、国頭村、大宜味村、東村を中心とする一帯。また北緯27度付近に位置し世界の同緯度の亜熱帯地域では砂漠や乾燥地帯などが多く、森林があるこの地域は非常に珍しいエリアとなります。
●パイナップル栽培農家の現状
東村で20年以上パイナップルを栽培しているパイナップル農家の大宜見さんは「道の駅に出荷したパイナップルが売れずにそのまま戻ってきてしまう。鮮度が命のパイナップルは行き場をなくして廃棄せざるを得ない」と肩を落としています。
パイナップルは栽培に手間と時間のかかる果実です。他の野菜などは数カ月サイクルで栽培されるので苗を植えない等で生産調整が可能。しかし、パイナップルは3年サイクルで栽培されるので今も未来のパイナップルが育っています。一度栽培をストップしてしまうと元に戻すことが非常に困難な果実でもあります。かつ、すべての作業を人間の手で行う栽培収穫は、高齢化が進んでいるパイナップル農家には重労働です。
手間を惜しまず大切に育てていただいたパイナップルに付加価値を付けること、パイナップルを使用した商品の開発により、パイナップル産業を守っていくことが私たちに課せられた使命だと考えています。
コロナ禍、観光業を主体にしている弊社の売上にも大きく影響を受けているが、廃棄されるパイナップルと苦しむ農家さんを見過ごすことはできないと、これまでと変わらない量を買い取って商品作りを進めています。
●地域の未来のために私たちができること
かつて沖縄を支えた県産パイナップルが激減している状況の中、パイナップルのある沖縄の景観ややんばるの特徴である甘酸っぱいパイナップルを後世に繋げていきます。
(1)ゼロ・エミッション(産業廃棄物ゼロ活動)
環境保護活動として、パイナップルを加工する工程においてはゼロ・エミッション活動に取り組み、果皮を搾汁した果汁や果芯の利用、搾りかすは飼料にする等、廃棄物を無くす活動に取り組んでいきます。
(2)地域環境との保全・共存
パイナップルは栽培する畑において赤土が海に流出する問題があります。沖縄県の貴重な観光資源である美ら海を守るため、サンゴの保全活動にも取り組んでいます。沖縄県内外の企業が集まりサンゴ保全活動を行うチーム美らサンゴの議長社として、本年よりチームを牽引していく立場となり、コロナ禍の苦しい状況においても、こうした活動を継続していきます。
(3)地域活性化
今後の取り組みとして、特産品である沖縄県産パイナップルの特性を生かした醸造酒(ワイン)を原料とした蒸留酒(ブランデー)の開発を予定しています。お酒は昔からその土地で収穫される作物で造り、その土地に根付く文化です。パイナップルという縁起の良い果実を原料にブランデーなど蒸留酒を造り、付加価値をつけて販売することで、原料である県産パイナップル買取価格も上げることができる。その上で、契約栽培農家の増加や生産者の収入向上、地域経済活性化を図っていきます。
(4)パイナップル農家の持続可能性とパイナップルのお酒の発信強化
私たちは県産パイナップルを軸とした商品造りを通して、栽培農家との持続可能な関係を築きます。
お酒は人々の生活の営みの中に密接に関係して存在し、地元でとれる原料を使って造り、神事や祭事などで必要不可欠なものでありました。いま沖縄の原料を使ったお酒は少なくなっており、私たちの県産パイナップルで造るお酒が今後の沖縄の酒文化を構築していきます。
地元の食文化とお酒が、人々の生活に潤いを与えていくと信じております。
資金の使い道・実施スケジュール
■名護パイナップルワイナリーECサイト制作費
■上記ECサイトに関する広告宣伝費
■クラウドファンディング手数料、リターン配送料
■実施スケジュールは以下通りとなります。
2022年02月上旬 クラウドファンディング開始
2022年04月上旬 クラウドファンディング終了
2022年05月上旬 随時リターン発送
2022月05月下旬 ECサイト制作開始
2022月07月上旬 ECサイト制作完成
2022月07月中旬 ECサイト完成ご案内
リターンのご紹介
リターン部分よりご参照ください。
最後に
沖縄県のパイナップル農家を支えるための、パイナップルから造る「沖縄のお酒」を日本国内だけでなく世界のフィールドへ押し出すための、名護パイナップルワイナリーのさらなる進化のための一歩をどうかご支援頂けますと嬉しいです。
① 県産パイナップルを軸とした商品造りを行います。
② ECサイト制作による外売り/発信強化 を図ります。
③ 単に制作するだけでなく、皆様へお届け出来るよう効果的な広告を出稿します。
【酒類の販売について】
株式会社名護パイナップルワイナリーは果実酒製造免許を受けており、その免許をもってリターンである酒類の製造・販売を行います。
製造免許№「名酒第221号」「名法第344号」
【募集方式について】
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るご支援誠にありがとうございます。2022/05/05付
2022/05/05 10:53こんにちは、㈱名護パイナップルワイナリーのクラウドファンディング担当の松本です。この挑戦も残り1週間となり、これまで多くのご支援を頂き感謝申し上げます。引き続き宜しくお願い申し上げます。ナゴパイナップルパークから車で5分の「百年古家 大家」も昔はパイナップル畑に囲まれておりました。リターン商品でも「うふやー(大家)での夕食プラン」も設定させて頂いております。※今回掲載しましたお写真です。※うふやー(大家)は築100年以上の歴史的建造物です。(琉球古民家) もっと見る
ご支援誠にありがとうございます。2022/04/30付
2022/04/30 11:04日頃よりご支援ご協力頂き、誠にありがとうございます。㈱名護パイナップルワイナリーのクラウドファンディング担当の松本です。この挑戦も残り2週間となりました。県産パイナップルの可能性をより多くのお客様にお届け出来ていると思います。挑戦終了後も継続して、県産パイナップルの魅力を皆様と共有発信して参ります。今後とも宜しくお願い申し上げます。 もっと見る
ご支援誠にありがとうございます。2022/03/17付
2022/04/17 15:39こんにちは。㈱名護パイナップルワイナリー クラウドファンディング担当の松本です。いつもご支援誠にありがとうございます。いよいよ「この挑戦」も残り1カ月を切りました。ご支援頂いたり、お電話頂いたり、園内でお声掛け頂いたり、本当に嬉しいです。沖縄県産パイナップルの現状と、今後の可能性を多くの方々に届けていきたいです。今後とも御支援の程よろしくお願い申し上げます。写真はパイナップルの仲間「ネオレゲリア 」です!近年、観葉植物として人気です! もっと見る
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