はじめに・ご挨拶

はじめまして!株式会社コトリエの尾藤俊輔と申します。自然食品・自然派化粧品・アクセサリー等を取り扱うセレクトショップ・コトリエ商店を夫婦二人三脚で経営しております。2021年8月に京都から愛媛県上島町・弓削島に家族(夫婦2人・息子・猫2匹)で移住してきました。現在は、2022年春の新店舗開業に向けて、新しい地で準備を進めているところです。

2018年12月にオープンした京都の店舗は、築90年の京町家が舞台。京都には自然派ショップが数多く存在するため、規模を追求せず「美容と健康のことを考えた小さなミュージアム」であることを目指し、自分達が魅力に感じた商品だけ、全国各地から厳選して揃えていました。また、店主である妻の「京都にはなかなか子ども連れでゆっくり買い物できる場所がないから作ろう」という想いから、地域のお母さんたちが、お子様をおもちゃで遊ばせながらゆっくり買い物をしたり、雑談したりお茶したりできるように、店内の和室スペースを開放し、「子育て世代がちょっと一息できる空間」作りを心がけて日々運営していました。

多くが解体されるなか、北白川地区に今も残る貴重な京町家です

そして店内ではヒトが大好きな看板猫2匹が自由気ままに徘徊(笑)。お客様が来られたら駆け寄ってきて、しっぽスリスリあるいは膝乗りで接客する、いわゆる猫がいるセレクトショップとして猫好きの方からもご支持いただき、メディアに取り上げていただいたり、SNSを見た海外のお客様が猫店長に会いにはるばる来られることもありました。

まいどなニュース掲載記事

猫店長みかん(現在は引退・我が家の家猫へ)

しかし、コロナ禍および緊急事態宣言の影響に伴う人出の減少とともに小売店の売上が落ち込み、さらには「ちょっと一息できる空間」として地域の方が集まる空間を目指していた実店舗が、クラスターのきっかけとなることも想定されたため、実店舗での営業を制限することとなり、オンラインストア中心の営業活動へと転換を迫られました。

そんな中、5年後、10年後の社会の形態、会社経営や自分達の生活のことを思案すればするほど、固定費がかかり人が密集する都市部に店舗や居を構える必要性を段々と見出せなくなり、さらには、観光地として素晴らしいものの子育て環境としての京都に疑問を抱き始めたことから、いつしか移住・移転先を探し始めました。いくつか候補地があった中で最終的に最も魅力に感じたのは愛媛県上島町の弓削島でした。弓削島の魅力については後にも詳しく述べますが、これは本当に良い出会いであったと思っています。


このプロジェクトで実現したいこと 〜日本一チャレンジのハードルが低い離島へ〜

私たちの新たな挑戦の舞台は、弓削島の上弓削地区にある元飲食店の物件です。しまなみ海道でおなじみ因島と弓削島とを行き来するフェリーが就航する上弓削港のすぐそばに位置し、サイクリストさんが通るブルーライン沿いの目立つ場所にありますので、店舗に最適だと思い即決した物件です。

解体はせず、リノベーションで新しい店舗を作ります!

元々はお好み焼き店とのこと。キッズスペースを作れそうな小部屋もあります。

キッチンスペースも十分に確保されています。

元々が飲食店であったことから、1階は厨房と広い土間スペースを備えており、さらに2階は過去に学生寮として使用されていたため、4.5畳の部屋が3部屋並んでいます。この間取りも使い方次第では色々な可能性が広がるのではないかと思っています。私たちは、この物件を活用し、これまで自分たちが取り組んできたセレクトショップ(小売店)をより進化させた、「人が『集まる』『繋がる』チャレンジ拠点」をこの離島に作りたいと考えています。

私たちにとって弓削島への移住・移転は、大きなチャレンジ。人生をかけたチャレンジと言っても良いかもしれません。まだ移住してきたばかりで、お店もオープンしていない状況ではありますが、既に「移住してきてよかった!」と思えるような楽しく充実した日々を過ごしています。根拠のないワクワクで溢れています。私たちは、この離島暮らしの素晴らしさを「シゴト」としてもっと色んな方々に伝えていけないだろうか、そして、今の生活や仕事に疑問や不満を感じている方が、私たちのように新しいチャレンジを行う、一歩を踏み出すきっかけとなる施設が作れないかと考えるに至りました。

従って、これから弓削島で展開するお店も、「Challenge & Connect ー挑戦する、繋がるー」をコンセプトに作り上げることに決めました。旅行者、移住者、起業家(作家さん・クリエイター)、地域コミュニティという各ステークホルダーに対してそれぞれに「チャレンジ」の機会を提供し、それぞれが有機的に繋がり合うような空間を作っていきたいのです。イメージとしては、下図のようになります。

旅行で来られた方に対しては、上島町の観光・暮らしの魅力や名産品、体験可能なアクティビティを紹介。販売物としても、上島町や愛媛県発のブランドをできる限り充実させていきます。上島ブランドの企画・開発も進めていくつもりです。情報発信の場としてYouTubeスタジオを店内に設けることも考えています。

移住希望者に対して、店舗を移住相談の窓口として機能させ、私どもで出来る範囲での移住定住相談を受けさせていただきつつ、しかるべき行政組織やNPOに必要に応じてお繋ぎすることを考えています。

起業家(作家さん・クリエイター)さん向けには、起業支援サービス、町内の他の起業家とのビジネスマッチングを提供する場にしていきます。また、店舗に「チャレンジショップ」機能を持たせるつもりです。売りたい作品はあるものの、まだ自分のお店がないという方向けに、店内の販売陳列棚やテーブルを、テスト販売用の「シェア棚」として使用いただいたり、飲食業の方向けに厨房設備を「シェアキッチン」として提供し、期間限定(例:週末だけのうどん屋さん)の出店先としてご活用いただき、上島町での正式開業に向けての足掛かりに使用していただきたいと考えています(飲食業に関する保健所の許可は店舗改装後に取得いたします)。

地域の方々に対しては、店舗空間をワークショップや交流の場に活用いただけたらと考えています。また、未来を担う若者・子ども達の職業体験や起業体験の場としても施設を提供していきたいという想いがあります。一緒に上島町名物となる商品やサービスを開発できたりしたら素敵だと思います。そして、地域が抱えている色んな社会的課題を、地域で一緒に考えていけるような施設にしたいのです。

旅行者が、移住者となり、起業家となり、地域コミュニティを担う人材になるような、そうした循環を生み出しながら、いつかは弓削島を「日本一チャレンジのハードルが低い離島」にすることが、私たちの目標です(笑われるかもしれませんが、言うのは自由ですよね!)。それを実現できるだけの、先人たちが築いた基盤とポテンシャルが弓削島にはあると私たちは信じています。


私たちが移り住んだ上島町について

さて、ここで改めて私たちが住む上島町・弓削島について紹介したいと思います。愛媛県の北東部、広島県境に位置し、瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ上島町は、大小25の離島で構成され、気候は瀬戸内海特有の温暖な多照寡雨、平均気温は15~16℃、年間降雨量1,000mm前後で、冬期にも積雪はほとんどありません。冬でも晴れた日には厚着をすることなく散策できるので、寒さが厳しい京都との気候の違いに日々驚かされています。本州とは橋で接続されておらず、完全なる離島暮らし。町内の人口は7000人弱と小規模であり、町には信号もありません。しかし風光明媚な自然や、そこに暮らす方々の温かさ、素朴で美しい街並みに魅せられ、しまなみ海道に加えてこの「ゆめしま海道」を目的地としてサイクリングを楽しまれる方も近年増えているようです。

信号がなくサイクリストフレンドリーなゆめしま海道。晴れた日に海を見ながらのサイクリングは最高!

私たちが移住先を選ぶ際に重視したのは、「教育」「仕事」「住環境」の3点でした。この3点の全てにおいて魅力度が高かった弓削島を最終的に私たちは選びましたが、実際に暮らしてみて、改めて私たちの選択は間違いではなかったと確信しています。
※弓削島に移住を決めた理由については、Note記事にもまとめています。
移住を決めたワケ① 「育」(子育て・教育)
移住を決めたワケ② 「職」(仕事・働き方)
移住を決めたワケ③ 「住」(住居・暮らし)

離島ではあるものの、不便を感じることもありません。光回線や上下水道が整備され、街全体が非常に清潔感があります。新幹線や空港へのアクセスも驚くほどに良好。弓削島に関しては島内にスーパー、コンビニがあり日常的な買い物には困りませんし、何か困った時には、フェリーで3分かけて因島へ行けば、大きなスーパー、ホームセンター、ドラッグストアや医療機関があります。ネットショップで買った商品も問題なく届きます。逆に「今まではなくてもいいものでいっぱい溢れすぎていたね」と、家族でちょうど良い離島感を日々楽しんでいます。ちょっと遠出した時も、「早く弓削に帰りたいなぁ・・」「弓削に戻ると落ち着くなぁ・・」とすぐ弓削ロスになるぐらい弓削生活にハマっている私たちです。「何もない島だよ」「何で京都から弓削!?」とおっしゃる地元の方もいらっしゃいますが、都会暮らしの日常では、夕日を見て美しいなと足を止めることなんてありません。弓削島の日常は、都会ではいくらお金を払っても得られない日常なのです。

弓削島の美しい風景に、感動しながら過ごす毎日です。

これまでの活動

私たちは2021年8月に弓削島に移住し、ビジネス的には新店舗開店に向けて急ぎ準備を進めたい気持ちはあったのですが、コロナ禍の影響も続いていたことから、実店舗を急いでオープンさせたところで、島の方々に喜ばれるものだろうかという悩みを抱えていました。そのため、新店舗の改装は急いで進めず、販売業務はオンラインストアで継続的に行いつつ、地域内での認知獲得とテストマーケティングを目的として、「シャッター前商店」「シャッター前マルシェ」という企画名で、改装前店舗での販売企画をこれまで計3回実施しました。11月には町内の他の素敵な出店者様とともに海の駅舎ふらっとさんのマルシェにも参加。結果として、お客様とのコミュニケーションを通じて、少しずつ販売する商品や店舗の方向性についてクリアになっていくのを感じました。そして嬉しいことに、島では「コトリエさん」と声をかけていただく機会も増えてきました。

シャッター前商店の様子。多くの方にお越しいただけました!

より多くの商品を紹介するため改装前の店内も使用しました

2022年1月に改装工事に着工することになりますが、引き続き可能な範囲でリアル店舗での販売企画やイベント出店を実施していこうと考えております。
最新情報はInstagramにて発信中


資金の使い道・実施スケジュール

拠点となる物件は既に上島町空き家バンクを通じて購入させていただきましたが、工事費・備品購入費として下記に挙げる資金が必要となってきます。

・解体、大工、電気工事費:3,800,000円
・照明・空調器具購入費:300,000円
・その他備品購入費:300,000円
合計:4,400,000円

現在リノベーションを進めていますが、建物が老朽化しているため、想定以上に費用が膨らみ、資金が不足しています。皆さまからのご支援は工事費や設備・備品の購入費として利用させていただき、「チャレンジャー」を生み出し、繋げる場をつくりたいと思っています。 クラウドファンディングで得られた金額以外は自己資金で対応し、確実に新店舗の開店を実現させる予定です。

サービス業、小売業(将来的には飲食業)など、幅広い業種にも対応するために、壁や床、天井といった店舗の内装工事費に加え、空調設備、ドア、照明、テーブル、椅子等の購入を想定しています。どうぞよろしくお願いいたします。

<スケジュール>
2022年1月 改装工事着工
2022年3月 改装工事完了・開店準備
2022年4月 新店舗オープン 


リターンのご紹介

支援者様へのリターンとして、「応援」「プロダクト」「オンラインセミナー」「オンラインストア特典」「実店舗特典」の5カテゴリーでメニューをご用意しています。

応援:私たちの活動をシンプルに応援したいという方向けのメニューです(2,000円or10,000円)。

プロダクト:上島町の特産品・島の柑橘類をセレクトした返礼品、コトリエ商店のオリジナルカレンダー、ファッションアイテムのセットをお届けします。

島の柑橘詰め合わせ:6,000円
島で栽培されたフレッシュな柑橘類をお届けします(プロジェクト終了期に収穫可能な檸檬・蜜柑類を想定しています)。例:蜜柑類(ぽんかん等)3kg、檸檬500g程度

瀬戸内海の島で栽培されたフレッシュな柑橘をお届け
上島町産ギフト:6,000円
弓削塩やみかんジュースなど、上島町の名産品をセレクトして皆様にお届けします。

上島町の名産品を色々お詰めします

ファッションアイテムセット:12,000円
限定イヤーカフと、エプロンをご用意いたします。

贈り物にもオススメです!

カレンダーセット:4,000円
元猫店長みかんと副店長おこげのオリジナルカレンダー&シールのセットです。カレンダーは4月始まりで、ポストカードサイズの卓上カレンダーです。デスクの上にちょこんと置いてみてはいかがでしょう?

元猫店長・副店長のオリジナルカレンダー

オンラインセミナー:元ゲランパリのストアマネージャーで、東京・大阪の有名ホテルで国内外のセレブリティーを含む多くのお客様の接客を第一線で行ってきたコトリエ商店店主が、オンライン形式1対1で皆様のメイクorスキンケアのお悩みにお答えいたします(時間:90分)。各12,000円。開催時期については、募集終了後速やかにメールにてご連絡し、調整させていただきます。

お悩みに丁寧にお伝えします

オンラインストア特典:コトリエ商店のオンラインストアで使用可能な割引クーポン&オリジナルシールのセットです。10,000円と20,000円の2種類の返礼品をご用意しています。

実店舗特典:店内に支援者様向けの特設展示スペースを確保いたします:25,000円(期間:1カ月)。販売されたい商品や展示したい作品等をお持ちの方にオススメです!開催時期については、募集終了後速やかにメールにてご連絡し、調整させていただきます。

今私たちでできる限りのリターンを用意させていただきました。ぜひご支援のほど、よろしくお願いいたします!


最後に

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

今の日本が抱えている停滞感・閉塞感は何が原因なのかと考えた時、その1つの答えは、チャレンジの絶対数が不足していることにあるのではないかと思います。その理由は様々だと思います。今の組織・生活から抜け出せない、家族内ブロック、既得権益の壁、資金不足、他人の批判が気になる、忙しくて時間がない・・などなど。しかし、チャレンジの始め方も多様化しています。小さい規模で始めることも可能ですし、ある地域では難しそうなチャレンジであっても、他の地域であればフィットすることも多いと思うのです。特に、コロナ禍で苦しい思いをして、事業をたたまざるを得なくなった方の再生・再挑戦の場、あるいはこれからの未来を担う若者の挑戦や学習を応援する場は絶対に今の日本に必要です。

私たち家族は2021年8月、弓削島への移住・移転という大きな「チャレンジ」をいたしました。そして、この島はチャレンジを行う場としては最適な場であると確信しています。私たちと同じように、新しい挑戦の場を求めている方がいらっしゃるのであれば、その受け皿・きっかけを弓削島の中に作っていきたい、どんどんその輪を広げていきたい、そんな想いでおります。それが、自分たち自身の幸せに繋がると考えています。島の中に新しい風を吹かせる面白い方や未来を切り開く行動者が増えることで、私たちの暮らしももっと楽しくなるからです。

私たちの活動やクラウドファンディングの内容にご賛同いただけない方もいらっしゃるかと思います。それでも例えばこのページが、上島町や弓削島のことを知っていただくきっかけになったのであれば、とても嬉しく思います。ここまでお読みいただいたことをあらためて感謝申し上げます。

皆様にとって2022年が、チャレンジに溢れた1年となりますように。
弓削島で、私たちも頑張ります。

株式会社コトリエ 尾藤俊輔
コトリエ商店店主 尾藤麻理子


<募集方式について>

【All-in方式 】
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。目標金額を達成できなくても、みなさまからいただいたご支援の気持ちを大切に使わせていただきます。

  • 2022/04/17 11:39

    ご支援者様・フォロワーの皆様こんにちは、コトリエ商店の尾藤俊輔です。昨日、4月16日にコトリエ商店は無事弓削島にて移転オープンすることができました。当日は天気も良く、春らしい爽やかな気候で、たくさんのお客様にお越しいただけました。こうして無事オープンできたのも、自分たちが納得のいくお店に仕上げ...

  • 2022/03/29 09:00

    ご支援者様・フォロワーの皆様こんにちは、久しぶりの投稿になります。工務店さんの工事が2月に終わりまして、3月はひたすら夫婦2人で内装のDIYを行ってきましたが、ついに店舗のオープン日が決定いたしました。2022年4月16日(土)です!岩城橋が3月20日に開通しまして、連日多くのサイクリストさん...

  • 2022/02/20 01:20

    支援者様・フォロワーの皆様久しぶりの投稿になりますが、いかがお過ごしでしょうか?春の開店に向けて店舗の工事は順調に進んでいます。外壁は全て既存壁の上から塗装仕上げの予定でしたが、1F部分は壁の傷みが激しかったため、焼き杉を貼ることにいたしました。逆にこれで良かったかも?と思ったりしています^^...

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