多くの世界遺産がある町、奈良で2年に1度本祭が開催される「なら国際映画祭(Nara International Film Festival)」―その名前を聞かれたことはあるでしょうか。

2010年に第1回を開催し、今年2022年に第7回を迎える本映画祭は、国内の映画関係者のみならず、海外の映画人からの評価も広めています。

2020年度 クロージングセレモニーの様子


はじめまして!なら国際映画祭実行委員長 芹井 祐文(せりい ゆうや)と申します。文化芸術活動家と名乗り、演劇・映画を中心とした文化芸術を広めること、およびその人材の育成に力を注いでおります。

エグゼクティブディレクターである河瀨直美監督はじめ、多くの関係者たちによって築き上げてきた本映画祭は、メインプログラムである映画作品のコンペティション・上映にとどまらず、多岐にわたるプロジェクトが線で結ばれた立体的な構造であることが特徴です。

この奥深い、なら国際映画祭の魅力をたくさんの方に知っていただき、今年9月に開催される本祭を共に楽しんでいただけたらと、この度仲間たちと共にクラウドファンディングにチャレンジします。

なら国際映画祭は、奈良在住の映画作家河瀨直美をエグゼクティブディレクターに迎え、奈良の平城遷都1300年目となる2010年に第1回が開催されました。

河瀨監督は、奈良市田原地区を舞台にした映画『殯(もがり)の森』で第60回カンヌ国際映画祭(2007年)のグランプリを受賞。彼女は、世界で開催されている映画祭の魅力や意義をかねてより実感していたため、この受賞を契機として地元奈良への恩返しの気持ちも含め、ふるさとを文化で活気づけようと、なら国際映画祭の開催を提唱。実現に至りました。


なら国際映画祭は、2年に1度の“ハレの日”である映画祭(本祭)だけでなく、それ以外の期間にも映画の魅力を伝えるプロジェクトを実施しています。

① Festival(映画祭)                                            

2年に1度、世界の若手監督によって創られた映画たちが集います。神様と鹿と人間が暮らすと表現される、多くの世界遺産がある町・奈良にレッドカーペットが出現する「ハレの日」の庭です。

② ならCinematheque                                                              

映画館のない町にCINEMAの灯をともします。毎月1作品を週末シネマとして、年に9回上映。あの名作をスクリーンで見る日常が蘇る「ケの日」のお庭です。

③NARAtive project                    

美しい奈良の風景や人々の暮らしを、物語を通して世界に発信。映画祭で選ばれた若手監督の才能が、奈良のいずれかの市町村で映画をつくります。「ハレとケをつなぐ日」の庭。それがNARAtive project。

④Youth CINEMA project                    

創ること。見ること。魅せること。映画を支える3つのフィールドで活躍する未来の映画人を育てます。13-18歳のユース世代が、エネルギッシュな場を体験する「キタル日」のためのお庭です。


なら国際映画祭は、「次世代の映画界を担う若者が芽を出すきっかけになる場」であることを強く意識しています。

本祭のコンペティションは、若手監督・学生を対象としたもの。

河瀨監督から学生にアドバイス


また、ユースシネマプロジェクトでは、映画を創る・観る・魅せるというフィールドでの体験を、中高校生に提供しています。


歴史ある奈良を舞台に開かれる映画祭は、そのロケーションも映画を楽しむ気持ちを盛り上げます。
神社仏閣での上映や

自然あふれる公園での上映など

世界遺産が多くある町 奈良の魅力を最大限に活かした映画祭です。


2022年9月17日~24日に開催される、今年のなら国際映画祭は、奈良市各所でのリアル開催に加え、オンライン配信も行う、ハイブリッド開催。日本中、世界中から、たくさんの映画ファンのみなさまにご参加いただきたいと思っています。

“STARTING with zero”をステートメントとして掲げ、原点に立ち戻り、映画作品のコンペティションに改めて力を入れてまいります

メインプログラムは、何と言ってもインターナショナルコンペティション。世界中の若手作家から映画作品を募集し、厳正な選考をくぐり抜けた名作たちがお披露目されるメインコンペティションです 。

2020年 オンライン授賞式の様子

これから世界で活躍しそうな優れた若手監督の作品を、字幕付きでいち早く楽しめるというのは、映画好きにはたまらない、映画祭の醍醐味です。


また、国内外の学生が手掛けた映画・映像作品を対象にしたコンペティションであるNARA-wave(ナラウェイブ)学生映画部門コンペティションも同時開催します。

2020年NARA-waveメンバー

みずみずしい感性を持った学生たちの作品を鑑賞することもまた、様々な刺激を与えてくれることでしょう。

※2022年4月30日まで、両部門への作品公募を行っています。詳細はこちらからご確認ください。


期間内、複数の会場でたくさんの映画が上映されます。どれを観ようかな…と悩む時間は映画ファンには至福のとき。オンライン配信では、本祭開催中、好きな時間に好きな作品を観ることができます。(※変更の可能性があります)

2020年なら国際映画祭本祭プログラム抜粋

なら国際映画祭2022を企画、運営するにあたり、以下のようなことを特に実現したいと考えています。

本祭では、未来ある若手映画人の作品を、たくさんの方に見てもらうための空間と環境を作り上げます。映画という文化を持続していくためには、これから活躍したいと思っている監督たちに、飛躍するチャンスが必要だからです。

若手に焦点をあてているのは、エグゼクティブディレクターである河瀨監督自身の、カンヌ国際映画祭でカメラ・ドール (新人監督賞)やグランプリを受賞したことによる様々な経験を、若い世代にも体験してもらいたいという想いからです。


私たちは、なら国際映画祭を通じて映画に潜在する力を最大限に引き出し、今の社会に必要とされている力を育むためのスペースとして広めていきたいと考えています。

映画は人々の「創造性」を育み、「文化的多様性」を伝え、国際映画祭などを通じて「国際的連帯」を生み出すことが可能です。これは正に、SDGsとして掲げられている人類の課題解決にもつながりうる力だと考えています。このことを、今一度たくさんの方に感じていただけたらと思っています。


なら国際映画祭独自の良さは、映画をツールとして、社会人経験のない人も巻き込んでの組織が出来上がりつつあることです。

多くの映画祭は、この図で言う土台の部分、国・地方自治体と、企業、実行委員会との連携までです。しかしなら国際映画祭では、ユースシネマプロジェクトに参加した中・高校生が大学生になり、自分たちも映画祭に関わりたいと言ってくれてNIFF for Youth実行委員会が立ち上がり、世代を一気通貫したサスティナブルな連携がとれるようになってきています。

これは継続できる社会を作っていけるひとつのモデルになるのではないかと感じていて、なら国際映画祭の魅力のひとつとして、たくさんの方に知っていただきたいと感じています。


私は小さい頃から、たくさんの映画を観て育ちました。映画から世界を知り、莫大な情報を吸収し、価値観の一面がかたちづくられ、自分の生き方に多大なる影響を受けてきたのです。

しかし、社会情勢が悪くなってくると、文化や芸術は不要だという声が必ず出てきます。「そんなものがなくても生きていける」と。

本当にそうでしょうか。

人は生きていく上で、様々なかたちの文化や芸術に多少はあっても影響は受けているはずです。例えば、音楽もそう。ある音楽を聴いてそのときの自分に重ね合わせ、何かしら感じた経験がある方は多いはずです。文化や芸術が当たり前になってしまって「なくてもいい」と感じてしまう今の日本に、私は危機感を覚えています。

せっかく映画というすばらしい文化があるのだから、それを絶やすことなく広めていきたいと強く思い、このなら国際映画祭の運営に力を注いでいます。

2019年、私がなら国際映画祭の実行委員長をお引き受けした時点で、ユースのプロジェクトはすでに手厚く行われていました。そして、現在、成長したユースたちは大学生になり、運営サイドとして活躍してくれています。

映画をツールとして、色々な関わりが生まれ、育ってきています。

エグゼクティブディレクターの河瀨監督は先見性をお持ちなので、2010年の立ち上げのときから、今のこの景色が見えていたのかもしれません。河瀨監督の構想に、ようやく現実が追いついてきた感じなのかもしれませんね。

こんなにも深みのある映画祭であるにも関わらず、まだまだこの全貌を伝えきれていないと感じていたため、クラウドファンディングを通じて、たくさんの方に知っていただきたいと意気込んでいます。


◆エグゼクティブディレクター  河瀨直美 

奈良は、神様のお庭に、⿅も⼈間もみんなで仲良く暮らしていると表現される、多くの世界遺産がある町です。私たちはこの町で映画を通して⼩さな4つのお庭を育んでいます。

1つ⽬は、ハレの⽇の「本祭」、2つ⽬はケの⽇の「ならシネマテーク」、3つ⽬はハレとケをつなぐ「ナラティブプロジェクト」、4つ⽬はキタル⽇の「ユースシネマプロジェクト」。お庭にはそれぞれの想いがあり、そして世界への扉があります。

2020年、2021年は世界中の⼈々が⼩さなウィルスの脅威を実感することとなりました。けれど、そんな時だからこそ、このお庭から、世界への扉を開き、本当の意味での国境を越えたつながりを実感し、「日本」を改めて誇りに思い、この小さな種を蒔くことにしよう! 蒔いた種は、今、青くイキイキと芽を出し始めました。 そして、私たちの物語はまた、ゼロから始まるのです。 私たちは、この地球という同じ船に乗った⼈々です。 78億の⼈々の⼼に芸術の光が宿り、世界を照らすことができますように。 皆様とともに、この庭を育むことができれば幸いです。


◆NPO法人 なら国際映画祭 前理事長 中野聖子 

奈良で国際映画祭を開催するんだ、というはたから見れば途方もないような夢を見始めたのは2007年。 誰も経験がなく、資金もなく、映画をかける場所もなく、無いないづくしのスタートでした。無謀な挑戦でした。 無謀ではありましたが、そこにはいつも数多くの人々の火傷するほどの熱い気持ちがありました。

あれから15年経ち、驚くべきことに夢は現実として着実に歩みを進め成長し続けています。そして何よりうれしいことはこの映画祭を通じて生まれた数多くの新しい出会いが それぞれの人生を大きく力強く変えていく様を見ることができたこと。 熱い気持ちがあれば、心に想う事はいつかきっと成るのです。次の世代を担う人々もなら国際映画祭での出会いを通じてその人生を輝かせ、 さらにバトンが引き継がれていくことを願っています。


いただきました支援金は、目標金額500万円を以下のような内訳で大切に使わせていただきます。

・なら国際映画祭運営のための人材確保:215万円

・PR費用:200万円 

・CAMPFIRE手数料:85万円


リターンの一例といたしまして、以下のようなものをご用意しております。

・なら国際映画祭ファンクラブ会員

・個人スポンサー (パンフレットにお名前掲載 )

・企業スポンサー各種

・なら国際映画祭パンフレット 

・公式SNSで支援者として投稿

詳しくはリターン一覧をご覧ください。


2022年3月30日 クラウドファンディング終了

2022年4月30日 なら国際映画祭 インターナショナルコンペティション/NARA-wave - 学生映画部門 作品募集終了

2022年9月17日(土)〜9月24日(土)  なら国際映画祭  本祭開催


なら国際映画祭は「未来」を意識した映画祭です。今の若者や子どもたちが大人になったとき、無機質な世界になってしまわないように…陳腐な言葉ですが、夢とか希望を持ち続けられる手立てとして、映画という文化を残していきたいと思っています。

映画の可能性を、ぜひなら国際映画祭で多くの方に体感していただきたいと思っています。


最後に、エグゼクティブディレクターである河瀨監督が、なら国際映画祭にかける想いを語ったプレゼンテーションをご覧ください。映画のすばらしさ、可能性を私たちに教えてくれます。


映画を通じて、人と人が、過去と現在と未来が繋がる―縁あってこのプロジェクトページを目にしてくださったみなさまが、そんな経験を共に味わう仲間になっていただけたら嬉しいです。なら国際映画祭の趣旨にご賛同いただける方は、ご支援をどうぞよろしくお願いします。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/03/31 00:53

    ご報告金額 3,584,000円支援者 134人最後に、クリスタルスポンサー(50万枠)で入って頂きました企業様、ビックリ飛び跳ねてしまいました(/ω\)皆様に感謝申し上げます。本当に本当にありがとうございました。ここから準備に邁進してまいります9月の映画祭で皆様とお会い出来る事をスタッフ一度...

  • 2022/03/30 23:08

    皆様、ありがとうございます。300万まで到達することができました。残り1時間を切りましたのが最後の1秒まで、引き続き伝えていきます!!今、奈良県の川上村でも、NARAtive組は映画の撮影中です。様々な場所で、映画祭の輪が広がっています残りの時間もよろしくお願いいたします。

  • 2022/03/30 19:07

    最後まであきらめず、伝え続けますこれまでにご支援いただきました皆様本当にありがとうございます。最後の最後まで、精一杯伝え続けますそして、9月のフェスティバルを楽しんで頂けるよう準備を進めます

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