はじめに・ご挨拶

明治時代の文献によれば、群馬に自然湧出の温泉地は70強存在していました。然し、現存する温泉は30余りに過ぎず、減少した約40ヶ所は承継者不在、業績不振により廃業となりました。でも、源泉は今も湧き続けているのです。

私たちは、天の恵みである、天然の源泉を、最も必要としている障害者・高齢者の方々に湯治場としてご利用頂ける様に、源泉一軒宿の湯治場再生を目的として活動いたします。

温泉を愛する皆様のご理解と、ご支援をお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 湯治乃邑(とうじのくに)理事長 小暮 淳


このプロジェクトで実現したいこと

群馬各地の温泉地を知っていただける「ぐんま温泉かるた」を作成し、広く温泉地を知ってもらうことで、おんせん県群馬 の”障害者・高齢者の方々に湯治場としてご利用いただける温泉地”を守りたい。


プロジェクトを立ち上げた背景

現在地方における様々な事業の承継者不在は、温泉施設に限らず、日本全体に広がる社会問題です。

親の経営の苦労を見て育ち、将来の夢のない姿に絶望を感じ、都会への大学進学を機会に帰郷しないパターンは、現在では主流になり始めています。

しかし、その反面、都会の生活や大企業の仕組みになじめない青年が、田舎生活を求めて移住を希望していることも事実です。私達は、そのような素朴な田舎で源泉を守りながらゆったりと生活を希望する青年に、しっかりとした指導の下、源泉一軒宿を事業承継できるよう育成支援をテーマとして活動しています。

また、源泉地の活性化についても、「パネルディスカッション」等を開催し、”湯治場の復活”をテーマに情報発信を続けています。

この様な活動を続けていますが、ここ数年にわたる「コロナ禍」をうけ、温泉地・源泉地はどんどん衰退しています。

そこで、このような現状を知っていただき、我々の目的を達成するために、「ぐんま温泉かるた」を作成し、まずは、温泉地の認知を上げるためのキャンペーンを進めていこうと思っています。


これまでの活動

2015年から、公開パネルディスカッションを開催 ”湯治場の復活を考える” をテーマに 源泉地・福祉・ビジネスの観点から毎回パネラーを招き活動してきました。

2020年のコロナ禍に伴い、パネルディスカッションなどのイベント開催が難しくなったなか、理事会のなかでなにかできることはないかと検討を重ね、「ぐんま温泉かるた」を作成する事業を実施することとなり、そのための資金としてこのプロジェクトを立ち上げました。


資金の使い道・実施スケジュール

ご協力いただいた支援金は、CAMPFIRE手数料 を差引 、残金全て「ぐんま温泉かるた」の制作に使用します。

すでに、読札については完成しており、プロジェクトの成功によって、絵札の原図制作を依頼し、仕上がった段階で制作工程に入ります。

制作については、かるたを切り分けることはしないで、A4サイズベースにマイクロカットの処理をした厚紙に印刷していわゆるブックタイプにして流通販売します。

2022年12月中旬 カルタ制作にあたる原稿作成完了
2023年6月23日 クラウドファンディング終了
2023月8月上旬 原画制作開始 
2023月10月下旬 カルタ制作
2023月11月 イベント開催
2023月11月下旬 リターン発送


私たちの地域のご紹介

今も頑張っている温泉地のなかから、四万温泉 (中之条町) を紹介します。 
山の神のお告げによる開湯
 四万温泉の開湯は古く、平安中期の永延3(989)年と伝わっています。
 源頼光の家臣で四天王の一人、日向守碓氷貞光(ひゅうがのもりうすいさだみつ) という武将が越後から上野国へ越えるとき、この地を通り、石に腰かけ、うつらうつらしていると、どこからともなく一人の童子が現れて、不思議なことを言ったそうです。
 「私はこの山の神である。お前に4万の病を癒やす霊泉を授けよう」
 貞光が目を覚ますと、腰かけていた石の下からこんこんと温泉が湧き出したといいます。
 このことを吉兆と感じた貞光が薬師如来像を安置したことから 「日向見(ひなたみ)薬師堂」、温泉を 「御夢想(ごむそう)之湯」 と名付けました。

戦国時代に開かれた湯治場
 四万温泉は清流・四万川の流れに沿って、5つの地区が連なっています。
 下流から 「温泉口」 「山口」 「新湯(あらゆ)」 「ゆずりは」 「日向見」。
 それぞれに歴史があり、湯の町情緒を漂わせています。
 永禄6(1563)年。
 岩櫃(いわびつ)城が真田勢に攻められた際、四万を通って落ち延びる城主を守るために、追っ手を防ぎ戦った田村甚五郎清政という侍が、現在の 「山口」 に住み着き、湯宿を開いたとされています。
 やがて甚五郎の孫の彦左衛門が分家して、「新湯」 で湯宿を開業しました。
 以来、田村家は四万温泉の湯守(ゆもり) を務めてきました。
 明治23(1890)年に 「山口」 が大火に見舞われ、それ以降は 「新湯」 が四万の中心となり、大正時代に 「温泉口」 と 「日向見」 に、昭和になって 「ゆずりは」 に旅館が開業しました。
 現在、四万温泉には42本の源泉が湧出し、うち38本が自噴していて、宿の数は35軒です。
 湯量豊富な自家源泉を持つ宿が多く、大きな旅館やホテルでも源泉かけ流しの風呂を提供しています。
 温泉街には5つの外湯 (共同湯) があり、有料・無料に問わず、誰でも自由に入浴することができますが、本来、外湯とは温泉地で暮らす人たちの浴場です。
 地域の人たちの厚意により開放されているので、利用する場合は 「湯をお借りしている」 という感謝の気持ちを忘れないようにしていただきたいものです。
 湯は無色透明で肌触りが良く、リウマチや婦人病に効果があるといわれ、飲用すると胃腸病や整腸作用、食欲増進にも効能があるといわれています。
 昭和29(1954)年、優れた温泉の効能と豊かな自然環境から 「国民保養温泉地」 の第1号に指定、また平成5(1993)年には国民保養温泉地の中から特に自然の活用に適した温泉地として、環境省より 「ふれあい・やすらぎ温泉地」 にも指定されました。


リターンのご紹介

リターンは4種類用意しました。


お礼メッセージ

本件にご賛同いただき、3000円未満の支援いただいた皆様へのリターンとなります。

上毛カルテ 小暮淳 著 上毛新聞社, 1997/11/25 - 299 ページ
まちなみとそこに暮らす人々のふれあい、「いまどき」の若者たちの行動や考え方、地方都市特有の車社会…。いまどきの群馬が見えてくるドキュメント・エッセイ。
『群馬県民像に興味のある方にお勧め』
3,000円支援いただいた方先着300名様へのリターンとなります。

※出版社の許可を得てリターンを実行します。 

ぐんま温泉かるた
今回のプロジェクトにて作成する「ぐんま温泉かるた」を支援者の皆様にリターンさせていただきます。
皆さんがイメージする箱に入ったかるたの形ではないかるたを制作します。
読札・絵札・箱を全てA4サイズ厚紙にて作成し、かるたへの完成には手に取った皆様でミシン目に沿って切り離していただきます。
10,000円支援いただいた方先着300名様へのリターンとなります。

 

小暮理事長 温泉講演会(群馬県内)90分
湯治乃邑理事長の小暮による、温泉講演会を行える権利となります。
50,000円支援いただいた方先着5名様へのリターンとなります。

理事長は現在
 みなかみ温泉大使
 中之条町観光大使
 老神温泉大使
 伊香保温泉大使
 四万温泉大使
といった県内各地の温泉大使を務めており、
「少しでも県内温泉の魅力が伝わるように 」とテレビでの温泉解説や講演会出演など行っております。

「みなかみ18湯」のスタートアップとして
平成28年5月にみなかみ温泉大使任命とともに「温泉考座」講演を行い、みなかみ18湯の特徴や現地秘話なと講演しました。
講演以後、「みなかみ18湯」は観光キーワードとしてみなかみ地域に浸透しました。


最後に

【群馬県】秘湯の一軒宿を守りたい!
皆さんの御支援で全国のコンビニの書籍売り場に「ぐんま温泉かるた」が並び、ぐんまの温泉地がにぎわいを取り戻し、未来の経営者がこぞって集まるような魅力ある温泉地を作っていきます!


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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