■はじめに・ご挨拶
有限会社 野々村瓦店の野々村 孝行(太嘉雪)と申します。
滋賀県愛知郡愛荘町で、伝統工芸でもある家屋 屋根の瓦葺き職を営んでおります。
親方でもある父のもとで経験を積み、しっかりと体で「技術と感覚」を覚えてきた四代目職人です。
ゆっくりと廃れ行く伝統工芸 瓦葺きの魅力を伝えるため、滋賀県でも唯一(※1、以下同様)なった土練機を導入し、今も一人、しっかりと屋根の瓦葺きを守り続けています。
屋根瓦葺き土はもちろん、粘度や硬度も全く違う配合とバランスでつくり上げる壁土にも絶対的な定評をいただいております。
「ずっと住むことを考えると木の家に勝るものはない。自然素材に囲まれて暮らせば心のバランスもいい状態になる。」を信念に、その魅力を後世にも伝えるため、日々戦い続けております。
どんな試練も耐え抜いてみせる。
瓦葺き中に落下し怪我を負ってしまいましたが、そんな怪我などには負けることなく、力強く伝統工芸の継続に邁進していきます。
また、怪我には負けず、今回のご支援を即実行に移せるよう、また繁忙期となる春にはしっかりと怪我も回復させたいと考えています。
四代守り続けてきた伝統工芸が、今存続の危機に瀕しています。
時代も一巡し、また精力的な広報活動も功を奏し、今、ようやくまた再注目され出してきた伝統工芸 瓦葺き。しかし、ここに来て瓦葺きの命となる、土を練り上げる今や県内唯一(※1、以下同様)となった土練機の老朽化が進んでいます。
せっかくまた注目してもらえるようになってきた瓦葺きが、このままでは継続できない危機的状況に陥ってしまいました。
なんとか、なんとか、この県内唯一の土練り機を完全改修させ、この先何年もこの伝統工芸を継続し続けたいと願っております。
そして、この土練り機とともに後世にも繋げ続けたいと強く思い、今回クラウドファンディングを活用させていただくことを決意しました。
動画 練る。
土に魅了された男が、ただただ土を練り続けるだけの動画。
伝統工芸瓦葺きには欠かせない練り土。
時間の経過とともにどんどんその表情を変化さていく土と、
土を練る時の独特の音になぜか誰もが癒やされてしまう動画絵をご覧ください。
■このプロジェクトで実現したいこと
伝統工芸 屋根瓦葺き(2020年無形文化遺産に登録※2、以下同様)を、後世に伝え続けたい!
もっともっと今の世代に瓦葺きの魅力や効果を知ってもらいたい!
2020年「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が無形文化遺産に登録され、この中に「屋根瓦葺(本瓦葺)」が含まれています。
瓦屋根は現在も需要があり、やはり日本建築が好きというお客様がいらっしゃいます。
時代も一巡し、今、伝統工芸である屋根瓦葺きがようやくまた再注目され出してきました。
瓦は古来より屋根としての機能だけでなく、願い事を形に表して、屋根の上に上げ、魔除けや福を呼び込む象徴といわれ、永く親しみ愛されてきました。
その魅力と効果や重要性をここで廃れさせず、伝え続け、そして後世にもこの伝統を繋げて行きたいと思っております。
クラウドファンディングを活用させていただき、老朽化してしまった、滋賀県でも唯一の『土練り機』や、土練りの要となる藁を切る『藁切り機』を完全改修し、瓦葺きの復興と伝統の継承をしっかりと自分自身の手で行っていきたいと考えています。
■野々村瓦店の実績(国宝・金剛輪寺『黒門』)
滋賀県愛荘町には湖東三山に代表されるように多くの歴史的文化遺産が残されており、歴史にまつわる神社仏閣が現在も守られています。
全国的にも『血染めのもみじ』の名勝として毎年紅葉シーズンには全国から多くの人々が訪れる『国宝・金剛輪寺』。奈良時代の中頃、天平13年(741)に聖武天皇の勅願により、行基が開山した大変歴史のある天台宗の寺院です。
1964年には『日本を代表する歴史的建造物』として、本堂の精巧な1/10サイズ模型とともに、上野の東京国立博物館に展示され(※3)、世界に向けて広く、その美しさを知らしめられた事実もあります。
1288年建立というこの国宝・金剛輪寺の『黒門』の瓦葺きを歴史に恐るることなく、その美しく荘厳な計算し尽くされた『瓦葺き』の技術を投じた、野々村瓦店の代表的な仕事のひとつであります。
『野々村 孝行(太嘉雪)』の名で仕事がとれるようになったと実感した瞬間でした。
地元のお寺ということもあり、より永く黒門を守っていけるよう瓦を厳選、また、より繁栄するよう鬼師の選定にもこだわり尽くしました。
■プロジェクトを立ち上げた背景
滋賀県内唯一となった土練機の老朽化。
時代も一巡し、また精力的な広報活動も功を奏し、今、ようやくまた再注目され出してきた伝統工芸 瓦葺き。しかし、ここに来て瓦葺きの命となる、土を練り上げる今や県内唯一となった土練機の老朽化が進んでいます。
腐食や劣化した状態で使い続けると、この土練り機は寿命を迎えてしまいます。
せっかくまた注目してもらえるようになってきた瓦葺きを、このままでは継続できない危機的状況に陥ってしまいました。
なんとか、なんとか、この県内唯一の『土練り機』と『藁切り機』を完全改修させ、この先何年もこの伝統工芸を継続し続けたいと願っております。
そしてこの土練り機とともに後世にも繋げ続けたいと強く思い、今回クラウドファンディングを活用させていただくことを決意しました。
■資金の使い道・実施スケジュール
存続だけでなく、周知の場を積極的に創り『魅力』を伝える。
皆さまからいただきましたご支援金を活用させていただき早急に各機器の完全改修を行い、そしてまた、いただきましたこの機会を有効に活かし、瓦葺き、土練りの魅力を、体験会などを通し、
『新しい世代に伝える』
ための「伝え繋ぐ」活動を積極的に行っていきたいと考えております。
皆さまからご支援いただいた資金の使い道。
□土練り機の修繕代および藁切り機の新規購入に合わせて100万円
□ 皆さまへの返礼品に66万円
□ CAMPFIRE手数料に34万円
プロジェクト実施スケジュール
2月下旬 クラウドファンディング開始
4月上旬 クラウドファンディング終了
4月下旬 リターン品の制作開始
7月〜 順次リターン品の発送開始(予定)
(リターン品によって発送時期が異なる場合がありますので、ご了承ください。)
消耗と老朽化が進む中、滋賀県においてすら希少となってしまった土練り機と、練り土、その粘度を造り上げるためには
欠かせないわらを調合最適サイズに細かく切る藁切り機。
この機器を完全改修(オーバーホールやレストア)
するため、200万円が必要となります。
瓦葺き存続のため、皆さまご支援よろしくお願い致します。
■リターンのご紹介
【野々村直筆の御礼状】1,000円
クラウドファンディングへご支援くださいましたみなさまへ、一つ一つ心を込めて、直筆のお礼状をお届けします。
【オリジナル瓦素材コースター1枚+御礼状】5,000円
瓦の素材でつくる、他にはないオシャレなコースターと、みなさまへのお礼状。瓦コースターは、全20種のデザインの中からお好きなデザインをお選びいただき、一つ一つ手作業にて心を込めておつくりします。
【肉焼専用!国産藁(わら)!3袋セット+御礼状】5,000円
藁で燻し香りづけ。旨い肉を食べる。野々村孝行イチオシの藁料理のための藁。
近江の国産藁を専用の藁小屋にて3年間熟成させたこだわりの藁。
内容:120g×3袋
【名前入り瓦+御礼状】35,000円
お好きなお名前を手作業で彫り込んだ世界で一つの瓦と、みなさまへのお礼状。力強い筆遣いで、一つ一つ心を込めて瓦に刻み込みます。
【カラフル!縁を繋ぐ!五彩水玉土板1枚+御礼状】35,000円
江戸切子にインスピレーションを得て、野々村孝行自らがデザインし、『円=縁を繋いでいく』という思いを込めて、つくり上げたカラフルな五彩土板。陰陽五行でいう魔除けや縁を引き寄せる五色をモチーフに、現代のお家にも取り入れてもらいやすい、可愛らしい水玉模様で表現しました。
全5色の中からお好きなお色を1色お選びいただけます。
縁を繋ぐカラフルな五彩土板と、みなさまへの御礼状でのリターン。
※効果や結果は保証いたしません。あくまでも個人様で思い思いにお楽しみいただけるようにおつくりいたします。
【豪華絢爛・鳳凰の土板1枚+御礼状】35,000円
長く美しい尾を持ち、縁起物(※4)の中でも特に格式の高い象徴として、一万円札や賞状、神輿などの装飾として昔から愛されてきました。めでたいことの前兆として現れると言い伝えられ結婚式の結納や人生の門出などにも重宝されてきた鳳凰を、さらに豪華な金色で表現した非常におめでたい土板です。
この土板を飾る家庭・家屋は、後世まで繁栄するとされています。
今回は、瓦葺きにおいて、その最も人気のある鳳凰をかたどった土板を限定数でリターンに。
※効果や結果は保証いたしません。あくまでも個人様で思い思いにお楽しみいただけるようにおつくりいたします。
【カラフル!縁を繋ぐ!水玉土板5枚セット+御礼状】150,000円
江戸切子にインスピレーションを得て、野々村孝行自らがデザインし、『円=縁を繋いでいく』という思いを込めて、つくり上げたカラフルな五彩土板。陰陽五行でいう魔除けや縁を引き寄せる五色をモチーフに、現代のお家にも取り入れてもらいやすい、可愛らしい水玉模様で表現しました。
全5色1セットとなります。
縁を繋ぐカラフルな五彩土板と、みなさまへの御礼状でのリターン。
※効果や結果は保証いたしません。あくまでも個人様で思い思いにお楽しみいただけるようにおつくりいたします。
※1 滋賀県瓦工事協同組合より参照。土練機を用い、伝統的な建築資材として使用できる品質の土を提供できる瓦店として。
※2 文化庁HPより「代表一覧表に登録された我が国の無形文化遺産」参照。
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/304/13
※3 東京国立博物館、1964年10/2(金)〜11/10(火)開催特別展、参照。
「オリンピック東京大会日本古美術展出陳目録」より
598 金剛輪寺本堂模型1/10(現品・国宝)[鎌倉時代]1基 国(文化財保護委 員会保管)。
当時の本館「第12室」にて出陳された建築模型には、金剛輪寺本堂模型を含め、10基の国内でも有数の
寺社仏閣の建築模型が展示されていた。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1470#1960
※4 縁や福を呼び込むといわれ、永く愛され親しむことのできるもの。
モダンかつ新しいインテリア『瓦』。
お部屋に彩を添える置物として、玄関やリビングのインテリアとして皆さまの日常にお使いください。
瓦コースターはちょっと変わったユニークで素敵なプレゼントとしてもオススメです。また、新しいスタートを切りたい、心機一転されたい方には、名入れの瓦を贈ってはいかがでしょうか。
こだわり抜いて作り上げた唯一無二の土板や瓦を、皆さまの生活にありがたい願いを込めた、縁起を呼び込むといわれている瓦を身近なインテリアや日々の生活のアクセントとして活躍させていただけると嬉しいです。
(※効果や結果は保証いたしません。あくまでも個人様で思い思いにお楽しみいただけるように
おつくりいたします。)
■最後に
今の家のかたちができて、20年経ちます。そんな現在、若い世代からもまた『屋根瓦』がいいと言われ始めています。そんな声が私ら職人には本当に嬉しいです。
「ずっと住むことを考えると木の家に勝るものはない。自然素材に囲まれて暮らせば心のバランスもいい状態になる。」
時代は変われど、人が生きていく上でその風土に根付いた生活には先代たちが生き抜いた知恵が至るところに息巻いています。
土練りで練り込んだ藁が壁や瓦のなかで呼吸します。そうすることで、壁や瓦で家を保たします。
そして藁は大事な繋ぎの役目を担っています。たかが藁、されど藁。
生きていくことに、特別な正解はないですが、時代が大きく変わろうとしている今だからこそ、先代たちの知恵と技術が惜しみなく注がれる『伝統工芸・瓦葺き』と『土練り』で、世代を繋いでいきたいと思っています。
瓦葺きと土練りの伝統を残すプロジェクトへのご支援、皆さま、どうかよろしくお願いいたします。
【お問い合わせ】
有限会社 野々村瓦店
〒529-1226 滋賀県愛知郡愛荘町南野々目154-1
電話:070-3352-0267
メールアドレス:Nonomura0706@gmail.com
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るご支援いただいた皆さまへ御礼とリターンの発送について
2022/04/20 14:17今回の『伝統工芸 屋根瓦葺きを、後世に伝え続けたい!』という熱い思いへのクラウドファンディングに貴重なご支援をいただきました皆さまへ、心より御礼申し上げます。数多くあるプロジェクトの中から、野々村瓦店の本プロジェクトに興味を持ち、共感いただき、ご支援いただきましたこと、非常に嬉しく、感謝の気持ちしかございません。最終日まで、知人や友人などにも直接声かけをし、頑張り、私の力およばずなかなか新しい挑戦に理解を得られず、希望額には及びませんでしたが、貴重なご支援金と何より皆さまからの想いをしっかり受け止め、なんとか伝統工芸である瓦葺き、野々村瓦店が誇る土練り機をつかう瓦葺きを残し、伝え継げるよう、またこれから頑張って参ります。皆さまへのリターン品は、現在、準備に入らせていただいております。リターン品の内容により、後日ご連絡させていただくことがございますので、宜しく御願い致します。リターンがお手元に届きますまで、もう暫しお待ちいただきますよう御願い申し上げます。野々村瓦店・代表野々村 太嘉雪 もっと見る
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