【ネクストゴール60万円挑戦中!!】
ご支援ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました~!まさかこんなに早く目標額を達成できるとは思っていなかったので、「春のひなた」のスタッフ、そして学生一同、みんな大喜びです。まだ期間があるため、センター内に小さな和室を作ることを目指し、ネクストゴールを設定したいと思います。壁のないオープンタイプの和室で、伝統的な日本の家に招待された際のロールプレイをしたり、茶道のワークショップなどができるスペースを作れたらいいなと思います。引き続きシェア等応援よろしくお願いいたします。
《はじめに》
今年の2月、コロンビアのメデジンに町で初めての日本文化センターを作りました!
まだできたばかりで何もありませんが、
センター内に地域の子どもからお年寄りまで誰でも無料で利用できる
オープンスペースの図書コーナーを設け、
日本語の本や漫画、スペイン語で書かれた日本関連書籍や日本人作家の小説などを
自由に手に取ってもらったり、読み聞かせの会をしたりして日本に親しんでもらいたいです。
《メデジン日本文化センター「春のひなた」》
皆様、初めまして。コロンビア第二の都市、常春の街メデジン在住の羽田野香里と申します。出身は北海道の小樽市です。2009年からメデジンのEAFIT大学・言語センター(オープン講座)の日本語コースで日本語を教え、同時に日本に関心がある地元の青少年のグループ「メデジン日本クラブ」を主宰し、そのメンバー達と一緒に様々なボランティア活動にも取り組んでおりました。残念ながらコロナのあおりを受け、EAFIT大学の日本語コースは昨年の12月で閉鎖となってしまいました。が、ピンチをチャンスに、ということでコロンビア人の友人達がメデジン初の日本文化センターを作ろう!と声をかけてくれ、前職場の閉鎖からわずか2ヶ月でセンターをオープンすることになりました。
《私たちのミッション》
1.日本とコロンビアを文化と言語でつなぐ。
2.日本語と日本文化を通して、個人の成長とコロンビア社会の発展、世界平和に寄与する。
3.異なる価値観を尊重し理解できる国際力と多文化共生力を持ったグローバル人材の育成。
《きっかけや経緯》
きっかけは2009年から12年間日本語を教えていたEAFIT大学言語センター日本語コースの閉鎖です。もともとメデジンに日本文化センターを作れたらいいね、と日本語の学生や地元の友人達と話していたのですが、それは「いつかできたらいいね」という将来の夢でした。それが、日本語コースの閉鎖が急に決まり、これまで日本や日本文化に関心を持ち、一生懸命日本語を学んでいた学生達の学ぶ場を早急に確保する必要に迫られ、2ヶ月でセンターに適した場所を探し、契約し、生徒を集め、オープンにこぎつけました。このスピードオープンはコロンビア人の友人たちが共同設立者として動いてくれたおかげで、私一人ならとても無理でした。
共同設立者である運営メンバーと話し合い、「日本語学校」ではなく、「日本文化センター」としたのは、単なる語学学習の場ではなく、日本に関心がある人が集い、交流する拠点を作りたかったからです。コロンビアでは日本についてよく知らない方が多いです。中国や韓国など他のアジアの国と区別のつかない方も珍しくありません。また日本でもコロンビアという国についてよく知らない、もしくはネットや映画等の影響でマイナスのイメージしかない方がたくさんいるでしょう。日本文化センターを開設することで、日本人旅行者や留学生、在住者とコロンビア人の交流の場、お互いがお互いの国について学べる場を作りたいと思いました。
《このプロジェクトで実現したいこと》
コロンビアは50年以上にわたる内戦の結果暴力と麻薬栽培・取引が横行し、約22万人が死亡、45,000人が行方不明となり、約740万人が難民となりました。2016年に政府と反政府ゲリラ組織FARCが和平合意文書に調印し、中南米で最長の武装闘争に一応の終止符が打たれたものの、和平に反対しFARCから離脱したFARC分離派やELN等他のゲリラ組織はまだ武力闘争の意志を示しています。国民間の格差や対立、憎悪、悲しみはいまだ根深く、直接内戦の影響を受けていない若者や子ども達の心にも影を落としています。
平和への道を歩き出したコロンビアの未来であり、希望である若者や子ども達が、早い時期に外国語に触れ、異文化を体験し、多様な価値観を尊重する姿勢を身につけることは、彼らの世界を広げる助けとなり、この21世紀を生き抜く力となってくれるでしょう。またこれまで日本や異文化に縁のなかった子育て中のお母さんやお年寄りなど地域の人々が気軽に立ち寄り、日本人や日本語の学生たちとおしゃべりをしたり、本をめくったり、のんびりできる場を提供することで地域の文化的環境や地元の人々の心の健康にも貢献できればと思います。一人一人が「よりよく生きる」ことはコロンビアという国、ひいては世界が「よりよく変わっていく」ための基礎になります。メデジン日本文化センター「春のひなた」は日本語と日本文化を通して、そのお手伝いをしていきたいと願っています。
また2009年に日本語の学生達と一緒に立ち上げた「メデジン日本クラブ」というグループがあります。日本に関心のある地元の若者たちが日本文化に触れたり、お互いに交流することを目的として結成しました。毎年12月にはこのグループの有志が集まり、「サンタクロース・プロジェクト」というボランティア活動を行っています。これは貧困地域や児童養護施設などで 日本の昔話や神話等をベースにした演劇公演を行うイベントです。日本と言う異文化や外国語、多様な価値観に触れることで、世界は広くておもしろいことを伝えたい、クリスマスに寂しい思いをしている子ども達に日本の文化や物語を楽しんでもらいたい、という想いで始まったボランティア活動ですが、2016年度からは国内避難民居住区で支援活動を行うNGOから協力を要請され、「平和教育」としての側面も持つようになりました。
サンタプロジェクトはお客さんとして楽しんでくれる地域の子ども達にとっての新しい経験を提供するのと同時に、活動の主体となる日本クラブのメンバーにとっても、普段接する機会のない児童養護施設や国内避難民居住区、先住民自治区などに入り、そこに住む人々と交流することで自国の現実を知り、地域社会に貢献する機会にもなっています。これまでは図書館や大学の教室などを借りて練習を行ってきましたが、今後日本文化センターがサンタプロジェクトの拠点として練習場所などを提供し、センターの学生達も積極的にボランティアに参加してもらえるようになればいいなと思います。
《「春のひなた」が現在行っていること》
1.子ども向けと大人向けの日本語コースの設置
(入門レベルから上級レベルまで)
2.日本文化コース設置と季節ごとのワークショップ開催
(ひな祭り、子どもの日、七夕、料理etc.)
《「春のひなた」が今後取り組みたいこと》
3.国内避難民居住区、児童養護施設、先住民自治区等と連携し、
普段異文化と触れる機会の少ない子ども達への異文化理解教育や平和教育に貢献する。
4.地域の人々が無料で利用できるオープンスペースの設置
(図書コーナーを作り、日本語とスペイン語の日本関連書籍を置く)
(可能なら日本のお菓子などを提供するカフェも併設)
《応援メッセージ》
【明治大学商学部教授・中林真理子先生より】
明治大学商学部教授 中林真理子と申します。海外協定校の教員として羽田野香里先生と出会い、これまで10年近くに渡って、学生の留学プログラムやオンラインでの学生交流でお世話になってきました。
長年にわたって日本語を教えるだけではなく、日本とコロンビアの懸け橋となって学生や旅行者たちに寄り添ってきた香里先生の新たな挑戦を、微力ながら応援いたします。
《資金の使い道》
今回のクラウドファンディングの主な目的はオープンスペースの図書コーナーです。地元の人やメデジンを訪れた日本人が気軽に立ち寄って、情報収集をしたり、本を読んだりできるスペース、日本語やスペイン語で読み聞かせや読書会ができるスペースを作る予定です。
【購入予定のもの】(合計約35万円)
☆スペイン語の日本関連書籍・日本人作家の小説(スペイン語版):約5万円
☆日本語の小説・エッセイ・写真集等:約5万円
☆日本語の漫画:約8万円
☆日本語の絵本・児童文学:約5万円 ☆日本語で遊べるゲーム(すごろく、百人一首のカルタ等):約3万円 ☆日本からコロンビアへの送料: 約5万円 ☆図書室の備品(本棚・クッション・ブックカバー等)約4万円 ☆手数料9%+税
《実施スケジュール》
2月上旬:メデジン日本文化センター「春のひなた」オープン・日本語コース開始
4月下旬:クラウドファンディング終了
5月~6月:リターン(郵送はできないのでオンラインでできるもの)
5月中旬:センター利用者に読みたい本のアンケート、それに基づき購入本リスト作成
6月:メデジンで購入できるスペイン語の日本関連書籍購入・アマゾンジャパンで日本語書籍、ゲーム等を発注。実家に郵送。
【プランA】
6月中旬:小樽の実家からコロンビアに発送してもらう。(ただし送料が非常に高額な上、郵便事情が悪いため、届かない場合もあります。。。)
注)郵送の状況につきましては、適宜支援者様へ報告させていただきます。万が一届かなかった場合もお知らせいたします。
【プランB】
7月下旬:コロナが落ち着いていたら、センター設立メンバーと共に日本に一時帰国し、手分けしてスーツケース等でコロンビアに持ち帰る。
《募集方式について》
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
《リターン》
郵便事情が悪いため、リターンは基本的にオンラインで可能なものにさせていただきます。
《最後に》
学校に行きたくない日、世界で一人ぼっちだと感じる日、自分の将来に悩む日、本を開いてその中の世界に飛び込むことで、自分の居場所を見つけられることがあります。今生きているここだけが世界ではないと気が付くことがあります。自分にそっくりな誰かや最高の友だちと出会うこともあります。私たちの小さなセンターの小さな図書スペースがコロンビアの子ども達・大人達と本の世界をつなげ、新しい世界を知るきっかけになれたらいいなと願っています。そしてこの場所で日本と出会い、興味を持ってくれる人が増え、日本とコロンビアの架け橋となる人材が育ってくれればうれしいです。完全民間、日本を愛するコロンビア人と、コロンビアを愛する日本人のコラボから生まれたメデジンの中の小さな日本、一緒に育てていただけないでしょうか?
《運営メンバー》
ニコラス・モレノ(代表・経理担当)
ルス・アンへリカ・ヒメネス(IT/子どもコース担当)
ナタリー・スアレス(心理士/子どもコース担当 )
マテオ・カノ(アドバイザー)
羽田野 香里(はたの かおり)(アカデミック・ディレクター)
最新の活動報告
もっと見るありがとうございます!
2022/03/12 10:57ご支援、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。まさかこんなにたくさんの方のご協力をいただけると思っていなかったので、本当に嬉しいです。第一弾の活動報告として、友人の彩香さんが書いてくれた記事をご紹介します。松尾彩香さん はメデジン近郊でコロンビア人パートナーのアルレックスさんと一緒にコーヒー栽培に挑戦しているバイタリティ溢れる女性ですが、同時にニューズウィークのコラムニストでもあります。今回はメデジン日本文化センター「春のひなた」立ち上げの経緯を設立メンバーの一人、ニコニコくんにスポットを当てて、素敵な記事を書いてくれました!メデジン初の日本文化センター: ひとりのコロンビア人の夢が叶った日 もっと見る
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