はじめに・ご挨拶
連日、暑い日が続きますが、皆様方におかれましては、
いかがお過ごしでしょうか?歌舞伎役者の市川青虎です。
私は、2歳のころから歌舞伎の世界に憧れて今では澤瀉屋で歌舞伎役者を27年続けています。
以下、少し長くなりますが最後までご覧頂ければ幸いです。
昨夏、同世代の歌舞伎役者、中村七之助さん、尾上松也さんの二人が背中を押してくれたことがきっかけで、
東京池袋にある東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場 )で、
「不易流行 遅ればせながら、市川弘太郎の会(https://dream.fueki-ryuko.org/)」を有観客にて開催し
2日間で約2,000名のお客様にお越しいただきました。
プロジェクトをやろうと思った理由
憧れの演目『四の切(川連法眼館の場)』を演じた後は燃え尽きるかなと思っていたのですが、
むしろ反対で、更に挑戦していきたいと思う自分がいました。
次の挑戦はどの演目にしようか…と思案した矢先、
すぐに頭の中で浮かんだ作品が猿翁十種である『蚤取男』でした。
澤瀉屋にとって大変重要な作品ですが、
本興行では1984年に師匠 二代目市川猿翁 が演じたのが最後で、
1996年に1日だけ上演されましたが、それ以降26年間、舞台にかけられることはありませんでした。
(三代目市川猿之助 1984年7月 歌舞伎座)
蚤取男とは江戸の生活が垣間見える作品で、猫と踊るというファンタジー的な要素もありながら、
曲も振りも傑作で、踊りとしてもすごく良くできています。
踊りの鍛錬が要求される作品です。
なぜ『蚤取男』なのか。
何を挑戦しようかと考えた時に、20代の時に
師匠である二代目市川猿翁に何度も言われていた、
「『蚤取男』をやった方がいい」という言葉を思い出しました。
後にも先にも師匠にやりなさいと言われた作品は『蚤取男』ぐらいです。
師匠はきっと私に合っている演目だと思ってくださったのでしょう。
「『蚤取男』を演じるのであれば絶対にこれだけは約束するように」と言われたことがあります。
それは、市川寿猿さんから教わるということです。
(市川寿猿)
寿猿さんは歌舞伎界最年長の92歳の役者さんです。
『蚤取男』では外せない役「猫」を師匠のお爺様の初代市川猿翁さん、
お父様の三代目市川段四郎さん、ご兄弟の四代目市川段四郎さん、
そして師匠と一緒に何十年もご自分の持ち役として勤めていらっしゃいました。
(三代目市川猿之助、市川寿猿 1984年7月 歌舞伎座)
なぜ映像作品なのか。
寿猿さんが知っていること、教えてくださることを理解し、
先人たちの芸を自分だけではなく、後世にもきちんと映像として残しておきたい。
自分が教えて頂いたものを発表する『蚤取男』だけでなく、
それが出来るまでの過程や継承していく姿をドキュメンタリーでご覧いただきたいと思い、
今回は映像作品として企画しました。
作品内容
「蚤取男 本編」 20分(予定)
「ドキュメンタリー」 40分(予定)
資金の使い道
映像制作費(撮影、音声収録、編集作業など)
Blu-ray製作費(プレス、パッケージデザインなど)
クラウドファンディング手数料
リターンについて
・シンプル支援(お礼のメール) 1,000円
・映像配信チケット(期間) 3,000円
・本公演のBlu-ray 5,000円
※『蚤取男』本編とドキュメンタリーを収録したものとなります。
・稽古の様子(ドキュメンタリー)写真集 10,000円
・エンドロールにお名前を記載 15,000円
・隈取 500,000円
実施スケジュール
9月15日 本公演の撮影
9月末 リターンの発送開始
10月末映像作品完成
11月映像作品の配信&Blu-ray化
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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