はじめに、挨拶

こんにちは。NPO法人さとうみファーム代表理事の金藤克也です。

さとうみファームは宮城県南三陸町にある羊牧場を運営しています。

私、金藤と南三陸町との出会いは未曽有の大震災となった2011年3月の東日本大震災です。当時神奈川県川崎市に住んでいた私は何か出来る事はないかと軽自動車に物資を積んで単身現地入りしました。何度も神奈川と宮城を往復する中で仲間も増え、復興支援団体を立ち上げ活動を始め、物資支援や漁師さんの手伝いや作業場の復旧、子ども達の遊び場の設置、高齢者の居場所づくり等その時に必要とされている事を仲間と共に懸命に行ってきました。少しずつ生活の基盤が出来始めた頃には子どもが海で安心して遊べるための「カヤック体験教室」や「地域のお祭り」等を行い、10~20年後を見据え、より地域に根差した活動ができないか、地域の雇用創出・活性化を目的として2014年1月に羊牧場の運営を開始しました。私も、2017年に完全移住して今では小さい集落の仲間入りさせてもらってます。

子どもカヤック体験教室2012~

第一牧場 常時羊が40頭くらいいます。震災初期の頃は地元子ども達の貴重な遊び場でした。

地元小学校が課外授業で利用してます。
南三陸わかめ羊とは

牛肉にブランドがある様に、羊肉にもブランドがあるのはご存知でしょうか。

フランスのプレサレ、オーストラリアのソルトブッシュラムとどちらも耐塩性の高い牧草を食べている羊がブランドラムとして有名です。美味しいラム肉を作るには、海のミネラルや塩分がキーだとわかりました。そこで、地中の塩分を吸収し育つ植物ソルトブッシュを、津波で塩害をうけた土地で育てられないかチャレンジしましたが、南三陸町の気候に合わず、冬に全滅しました。

耕作放棄地にソルトブッシュを植えましたが、冬季に全滅しました。

その時に思いついたのが海のミネラルたっぷりのわかめの茎です。漁師さんのお手伝いをしている時に、わかめのメカブを削いだ後の茎の部分が大量にでる事を知り、それを利用出来ないかと考えました。宮城大学の協力を得て、わかめの茎の未利用部分を粉砕し1年間発酵させた飼料が完成しました。

周りのビラビラの部分がメカブです。それを削いだ後の茎の部分を貰います。

わかめたっぷりのわかめ発酵飼料です。日本でオンリーワンです!

南三陸の特産品のわかめを飼料とした【南三陸わかめ羊】が誕生しました。わかめ羊は羊特有のクセがなくジューシーで肉質が柔らかく、旨味の余韻が長いのが特徴と羊好きの方々から好評価をいただいています。またわかめ飼料を与えていない羊との対象試験を行ったところ3大うまみ成分のイノシ酸が6倍、良質な脂肪の指針であるオレイン酸が20パーセント増加していました。

【南三陸わかめ羊】というネーミングの面白さやさとうみファーム誕生のストーリーに注目して頂き多くのメディアで取り上げて頂きました。

メディア掲載

・食彩の王国(テレビ朝日)

・満点青空レストラン(日本テレビ)

・Heart to Heart(J-WAVE)

・あさイチ(NHK)

・旅する地球レストラン(BSフジ)

・ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)

 その他多数

また現在は東京の飲食店で5店舗、山形県羊肉専門店1店舗で取り扱って頂き、昨年は約70頭を出荷致しました。2014年に25頭の羊を譲ってもらいゼロから牧場の整備を行い8年。現在は140頭を飼育しており4月には約120頭の子羊が産まれる予定です。

牧場の現状は

精肉販売は口コミやリピーターの方々のおかげもあり順調ですが、2020年からのコロナ禍の影響は牧場にも押し寄せました。外出自粛の影響で牧場の来園者の激減により牧場の収益の要であるBBQ広場やシーカヤック体験教室の売上が減少。また多くのイベントに参加し収益を上げていた羊毛製品の販売収入がイベントが軒並み中止になってしまいストップしてしまいました。

2019年11月中野羊フェスタ

また、2018年から借りていた牧場が昨年1月より使えなくなり、新たに南三陸町内に40年前まで使われていた牧場跡地を借りることになりました。広大な敷地をスタッフ3名で地道に開墾していますが木が生い茂り使える放牧地は全体の5分の1。畜舎の整備、放牧地の開墾及びフェンスの設置等々牧場として機能するには3~4年かかりそうなのが現状です。放牧地がまだ使えない為、羊たちのわかめ飼料以外に必要な牧草は購入飼料で賄っていますが、追い打ちをかけるように輸入飼料の高騰で羊の飼料代と牧場整備の資材代が経営を圧迫しています。

新しく借りた牧場跡地

雑木を伐採して整地したところ
畜舎の建設途中
    開墾中の新しい牧場の全景です。

これを乗り越える為に…みなさんへお願い

この状況を乗り越える為には、
・放牧地を整備するために電柵の設置
・畜舎の増設
・採草地の整備及び牧草の確保
羊は、順調に増頭しており2022年の4月には、120頭の仔羊が生まれる予定です。目標である、月に10頭の出荷も可能になり、飲食店等の出荷先も十分確保出来ています。また、収益性を上げる為に、現在は、室外でのBBQ広場で提供しているジンギスカンだけでなく、年間通して営業できるように既存の建物を改装し「ひつじ食堂」を始めます。(建物・飲食店許可はBBQ広場用にすでにあります。)また、場内1日限定1組のプライベートキャンプ場を整備します。

牧場内にあるこの建物をひつじ食堂に改装中です。

   

ひつじ食堂のフローリング張り作業

プライベートキャンプ場予定地からの風景

みなさんからご支援いただいた資金は、羊の飼料代の補助、放牧地の整備、収益向上の為に使用させていただきます。

【300万円の使途】

・新しい牧場のフェンス設置・放牧地・採草地の整備費として    90万円

・放牧地が出来るまでの飼料代補助として             100万円

・収益向上の為の整備費用として                 30万円

・返礼品の費用として                      50万円

・クラウドファンディング手数料                 30万円


スケジュール

2022年1月

中旬~末 畜舎整備・牧場内整備

2022年2月

10日   クラウドファンディング開始

初旬~末 ひつじ食堂改装(末にプレオープン予定)

中旬~末 放牧地開墾

2022年3月

初旬~末  返礼品準備・放牧地開墾・プライベートキャンプ場整備

20日   クラウドファンディング終了 

末     返礼品発送準備

2022年4月

初旬   返礼品発送開始

初旬~末 放牧地開墾・放牧地フェンス張り・プライベートキャンプ場整備・羊出産対応

GW~  ひつじ食堂オープン・プライベートキャンプ場オープン・シーカヤック体験開始

2022年5月

初旬~末 放牧地フェンス張り・牧草種蒔き

南三陸わかめ羊返礼品発送開始

羊丸ごと一頭オーナー返礼品1回目発送開始

2022年6月

初旬  畜舎建設

中旬  羊放牧開始

羊丸ごと一頭オーナー返礼品2回目発送開始

2022年7月~2023年4月

毎月 羊丸ごと一頭オーナー返礼品発送 2023年4月終了


最後に

東日本大震災をきっかけとして、被災地南三陸町で始まった取り組みです。ここまで順調にこられたのもたくさんの方々に応援していただいたり、現地に来て一緒に作業を手伝って頂いたみなさんのおかげです。本当に感謝しております。これからもこの取り組みを継続して、世界にも通じるブランド羊肉として南三陸町の名前を広めていきたいと思ってます。どうぞ、みなさん応援よろしくお願い致します。
【本プロジェクトはさとうみ羊牧場株式会社との共同起案のプロジェクトです。】


     山形県米沢市 なみかた羊肉店 行方進之介 応援メッセージ

           東京 羊SUNRISE 関澤波留人・羊齧協会 主席 菊池一弘 応援メッセージ 

    東京 ジンギスカン慶彦 菊池佑太 応援メッセージ

           

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/08/30 14:58

    みなさん、こんにちは。返礼品の発送が遅れております。大変申し訳ありません。牧場の方はみなさんのご支援のおかげで、順調に整備がすすんでおります。少人数で日常業務をこなしながら、今年から借りることのできた採草地の作業も加わり、なかなか手が回っておらず、みなさんには大変ご迷惑をおかけしております。も...

  • 2022/06/13 23:11

    皆さん、こんにちは!大変遅くなりましたが本日採れたての牡蠣、ホタテ等の海鮮セット発送致しました。明日には到着するかと思います。牡蠣、ホタテは加熱してお召し上がりください!引き続き返礼品準備出来たものから発送致します。どうぞ宜しくお願いします。

  • 2022/05/24 23:42

    皆さんご無沙汰しております。わかめの餌づくりや、出産対応やら、、、GWは、たくさんのお客様にご来園いただきました。羊の肥育状況や毛刈りのタイミングで、羊肉とウールの発送が少し遅れそうです。準備ができ次第順次発送させていただきます。大変申し訳ありません。写真は先日行いました羊サンライズさんとのコ...

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