はじめに・ご挨拶
はじめまして。全国産業資源循環連合会青年部協議会近畿ブロック ブロック長の岡村光一と申します。私は、産廃業者の集まる業界団体で、近畿2府4県の若き経営者たちと共に、青年部会という組織で活動しています。私たち青年部会では、それぞれの地域での環境保全、社会貢献事業を通じて社会インフラを支える産業でもある廃棄物処理業界の認知度向上と廃棄物の適正処理の普及啓発活動のために活動しています。
その活動の一環として2年に一度、ブロック長の地元での社会貢献事業を行っております。そこで、今回は私が育ち、45年にわたり事業を行っている京都府亀岡市で、何か地域活性化を目的とした社会貢献事業をしたいと思いました。
先日イギリスで開催されたCOP26では世界の平均気温の上昇を1.5度以内に抑える努力を追求するとして採択しました。世界中で脱炭素社会を目指すことになりますが、亀岡市が全国に先駆けて実施しているプラスチック製レジ袋禁止条例はまさにその先駆けだと思います。その亀岡市で社会貢献活動として清掃活動を行うことは環境問題の大切さや利便性とのトレードオフなどを学ぶには絶好の場所です。
また、亀岡市外からもたくさんの人に来てもらい、地元の観光産業(トロッコ列車、湯の花温泉、サンガスタジアム)で楽しんでいただくことで、亀岡市から京都の魅力を発信することに貢献できればうれしく思います。
このプロジェクトで実現したいこと
私の地元での活動として、保津川遊船企業組合が実施している環境活動に参加したいと森田専務理事を尋ねました。
そこで保津川下りについて、いろいろとお話しを伺う中で、観光客の激減で収入は激減。保津川遊船企業組合の抱える課題として、人材不足、財政難について今後考えていかなければ、事業継続も難しくなるというお話があり、新型コロナ発生時のクルーズ客船における集団感染、屋形船でのクラスター発生などの報道があったことで観光や船に対する風評被害なども影響し、コロナ禍のダメージが計り知れないものであったと伺い知りました。
このような試練の中でも、清掃活動を欠かさず、いつかまた多くの観光客を乗せて自然豊かな亀岡を、風光明媚な京都を案内することを目指して頑張っておられる姿に感激し、私たちができることは何かを考えました。
保津川下りは京都府・亀岡市が誇る伝統産業です。
たくさんの方に保津川下りを体験してもらい、京都の誇る歴史や自然に触れてほしい。同時にプラスチックごみ問題の意識を高めてほしい。
そんな保津川下りをなくさないために私たちができることは何かと、社会貢献事業委員会のメンバーで話し合いました。亀岡市のために何ができる?保津川下りを守るために何ができる?
私たちは、この伝統産業を通じて、恵まれた自然環境の保全と亀岡市の地域活性化を目的とした保津川下り応援プロジェクトを保津川遊船企業組合との共同プロジェクトとして、このクラウドファンディングにチャレンジすることにしました。
私たちの地域のご紹介
保津川の流れる亀岡地域は京阪神地域からのアクセスに優れるとともに水と緑の豊かな自然や、湯の花温泉、トロッコ列車、保津川下りをはじめとする多くの観光資源に恵まれています。これらの三大観光に加え、近年は「さくらまつり」「亀岡光秀まつり」「保津川市民花火大会」「肉フェスタ」など行政と民間の協働によるイベントや観光協会、森の京都 DMO と連携した地域観光資源の掘り起こし、2020 年大河ドラマで注目を集めた「麒麟がくる 京都亀岡大河ドラマ館」をはじめとする明智光秀ゆかりの観光スポットが観光客数の増加に寄与してきました。また、令和 2 年に開業したサンガスタジアムは、青少年の夢やあこがれの舞台、スポーツを通じた健全育成、北中部地域へのゲートウェイ、そして京都府全体の発展の拠点として交流人口及び観光消費の拡大が期待されています。又、サンガスタジアムをホームとする京都サンガFCが12年ぶりにJ1昇格を果たしたこともあり、亀岡市の地域がより一層盛り上がっていくとの期待しています。
プロジェクトを立ち上げた背景
【保津川下りと海洋プラスチックごみ問題】
近年、環境問題として海洋プラスチックごみ問題が国際的にクローズアップされることもあり、この現状に反応した亀岡市は、2018年には市議会で海洋プラスチック汚染の解決に向けて取り組み、2030年までに使い捨てプラスチックごみゼロを目指すことを目標とした「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」を発表しています。
この宣言のきっかけは、2004年ごろから保津川下りの船頭たちが保津川峡谷の自然景観を守るべく、ペットボトルやレジ袋、発泡スチロールなど、漂着するプラスチックごみを清掃していました。この清掃活動は現在市内をはじめ、環境保全のNPOやNGOなど、他府県の人びとからの協力を得ており、その輪を広げています。
それでもなお、川にゴミを捨てる人は後を絶ちません。プラスチックごみも減りません。
ポイ捨てされたプラゴミは正しく処理されずに海に流出しており、それが原因で海洋生物がダメージを受け、傷付き死んでいます。
そこで、プラごみやペットボトルが川に滞留しているところもみてもらうことで「持続可能なツーリズム」を市民と一緒に考えることを目的とした取り組みもされています。その他に、組合として自主的な環境保全活動として、保津川遊船企業組合の皆さんが船を出して保津川の景観を守ること、プラゴミが下流に影響を与えないよう未然防止ための清掃活動を定期的に実施しています。
私たちの社会貢献活動として、保津川下りをしながらごみ拾いをしたい!と思い、保津川下りを運営する保津川遊船企業組合森田専務理事にご相談した際に、このお話を伺いました。コロナ禍で経営的にも大打撃を受けていて、それがこの環境保全活動の継続にも影響していることを知りました。亀岡市が「世界に誇る環境先進都市」という目標を掲げるきっかけとなった保津川遊船企業組合の取組みを持続するための支援をしたいと思いクラウドファンディングを立ち上げました。川から海にプラゴミがたどり着いていることが調査の結果判明しており、この活動は海洋ゴミを削減に貢献していることから、このプロジェクトは亀岡市の誇る自然環境を守るだけでなく、世界的に社会課題となっている海洋ゴミ問題の解決に微力ながら貢献できればと思います。
保津川下り応援プロジェクトメンバー
【保津川遊船企業組合】
〒621-0005 京都府亀岡市保津町下中島2
TEL/FAX0771-22-5846/0771-25-1550
役員 :代表理事 豊田 知八(計 理事8名)
監事 :4名
事業内容: 観光業 川下り
【全国産業資源循環連合会青年部協議会近畿ブロック】
近畿2 府 4 県の廃棄物処理業者の若手経営者、幹部社員が集まる組織で、社会貢献事業、交流事業を中心に活動しています。社会に必要とされる廃棄物業界を目指して、全国 47 都道府県のネットワークを活かし、 SDGsや業界のイメージアップに積極的に取り組んでいます。
活動メンバー
近畿ブロック長:岡村 光一(京都府産業資源循環協会 理事・青年部会員)
副ブロック長/社会貢献委員会委員長:岡本浩一(京都府産業資源循環協会青年部部会長)
近畿ブロック幹事メンバー24名(近畿2府4県産業資源循環協会青年部会会員から選抜メンバー)
近畿ブロック担当事務局:公益社団法人京都府産業資源循環協会
これまでの活動(保津川遊船企業組合)
【かめおか保津川エコna川下り】
亀岡市が取り組む「かめおかプラスチックごみゼロ宣言」の趣旨に基づき、保津川下りを楽しみながら、環境問題の現状を知り、途中下船し実際の漂着ごみ・プラごみの現状を視察する環境体験型の保津川下りツアーを実施しました。
【郷土愛を育むエコラフティング】
保津川でラフティングをしながら、川ゴミの現状を見て、ごみを拾うという体験型の環境学習を実施しました。本年度はモデル校の小学校の児童が体験しました。この取組は、来年度以降全部の市立小学校に広げていきます。
【環境学習―保津川下り体験乗船】 市立中学校では、2年生を対象に保津川下り乗船による体験型の環境学習を実施しています。プラスチックごみの現状を知り、環境問題への認識を深め、「自らが取組めることは何か」考え、「自らの行動に繋げられる心」を培うことを目指しています。
これまでの活動(全国産業資源循環連合会青年部協議会近畿ブロック)
私たちは、近畿ブロックの活動を通じて、全国の仲間とともに近畿圏を中心とした環境保全活動や社会貢献に取り組んでいます。
・2014年滋賀県琵琶湖で外来種駆除(近畿ブロック)
・2016年兵庫県姫路城で寄せ植え寄贈(近畿ブロック)
・2017年宮城県仙台で植樹活動(全国青年部協議会事業)
・2018年和歌山県和歌山城で寄せ植え寄贈(近畿ブロック)
・2019年チャリティーゴルフコンぺ開催 支援団体への寄付10万円(近畿ブロック)
・2020年貧困家庭への支援団体への寄付
資金の使い道
皆さまからご支援いただいた資金の使い道は
皆さまへの返礼品、通信費、CAMPFIRE手数料を差し引いた分を
保津川遊船企業組合が、環境活動「エコグリーン活動」を継続するための費用に使用します。
実施スケジュール
2月28日 クラウドファンディング終了
3月26日 環境学習イベント開催
令和4年3月中旬 リターン発送
リターンのご紹介
①3千円 お礼の手紙
近畿ブロックのメンバーからのお礼の手紙
②5千円 129名
・お礼の手紙
・近畿ブロックオリジナルのフェイスタオル
デザイン:近畿ブロックオリジナルデザイン(写真参照)
サイズ:約34cm×約86cm、素材感:コットン100%
③1万円 20名限定
・お礼の手紙
・近畿ブロックオリジナルのフェイスタオル
デザイン:近畿ブロックオリジナルデザイン(写真参照)
サイズ:約34cm×約86cm、素材感:コットン100%
・近畿ブロックメンバーと一緒に保津川下り環境学習体験イベントに参加
保津川下りは、丹波亀岡から京都の名勝嵐山まで約 16 ㎞の渓流を約 2 時間かけて熟練した船頭が棹、舵、櫂で操り、岩の間をすり抜けて下るスリル満点の舟下りです。四季を通じてそれぞれ趣きをもった景観を楽しめるのが保津川下りの醍醐味です。
保津川遊船企業組合の環境活動を聞き、途中で船を降りてごみ拾いをするといった
観光と環境学習を組合せたプログラムです。
※天候・コロナ感染状況によりイベント実施を中止と判断した場合は、保津川下り体験チケットの配布に代えさせていただきます。(1回限り2022年12月28日まで有効、環境学習なし)
【企業向け】
④3万円 (12社)
・保津川下り乗船チケット(1回限り2022年12月28日まで有効、環境学習なし)✖2枚
・感謝状
⑤5万円 (10社)
・保津川下り乗船チケット(1回限り2022年12月28日まで有効、環境学習なし) ✖4枚
・感謝状
⑥5万円 (10社)
・保津川下り乗船チケット(1回限り2022年12月28日まで有効、環境学習なし) ✖2枚
・感謝状
・近畿ブロックオリジナルのフェイスタオル
デザイン:近畿ブロックオリジナルデザイン(写真参照)
サイズ:約34cm×約86cm、素材感:コットン100%
最後に
私たちは、廃棄物処理業者という仕事柄、その地域で出た廃棄物を適正に処理しています。
ある意味「地産地消」で地域資源の循環に貢献しています。しかし、廃棄物処理業は、山に穴掘って、そこに不法投棄しているような悪いイメージのまま。そのイメージを変えたいと思い、様々な社会貢献事業や環境保全活動に積極的に取り組んできました。
今までは、近畿2府4県から100名以上のメンバーとその家族が集まり、滋賀県、兵庫県、和歌山県などで集まるイベントを開催していましたが、コロナ禍の影響もあり、大人数でのイベント開催ができないので、今回は初めてクラファンチャレンジをすることにしました。
私たちの社会貢献事業を通じて地域や社会課題の解決に貢献できればと思い、地域の環境や観光、伝統といった大切な資源を守っている人たちを支援することは、美しい自然景観等の地域資源を最大限活用できる地域づくりとなり、環境で地方を元気にすることで、持続可能な循環共生型の社会を構築を地域の人々や、事業者と共に目指していきたいと思います。
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