【2月10日追記】ストレッチゴールを設定しました!
皆様からたくさんのご支援をいただき、無事に当初の500万円という目標を達成することができました。改めて本当にありがとうございます。思っていたよりずっと早く達成を迎え、メンバー一同本当に驚いています。皆様に期待していただいている分、醸造所開設に向けて気が引き締まっています。
残りの期間をどうするかを遠野醸造メンバーで検討した結果、ストレッチゴール700万円を設定することにしました。
今回の資金調達は、クラウドファンディングの他に、メンバーで出し合った自己資金と、銀行からの融資、ファンドからの出資で構成されていますが、工事費や設備費が想定より増え、ギリギリの予算で計画を進めています。正直に申し上げますと、少しでも開業に向けての負担を軽くしたいと思い、ストレッチゴールを設定することを決定しました。
さらに今回のストレッチゴール設定にあたり、追加のリターンを新たに設けました。
★新リターン:とれたてホップビールづくり体験コース(限定1名様) 100,000円
⇒詳細はリターン欄をご確認ください。
また、今回のクラウドファンディングは、資金調達だけでなく、「これをきっかけに遠野に来て欲しい」という私たちの想いがあります。より多くの人に、遠野で香るビールを楽しんでもらいたい!一緒に乾杯したい!
そんな想いを強くしながら、残りの期間を最後まで駆け抜けたいです。
皆様、引き続きよろしくお願いいたします!
=====以下、開始時の本文です=====
プロジェクトをご覧くださり、誠にありがとうございます。
株式会社遠野醸造 代表取締役の袴田大輔(はかまだだいすけ)と申します。
私はビール醸造家として、2017年春に岩手県遠野市に移住してきました。
日本随一のホップ生産地として知られる岩手県遠野市ですが、近年は生産者の高齢化や後継者不足によりホップ生産量が大幅に減少し、国産ホップ栽培の危機が訪れています。この課題に対して近年、民間企業、ホップ生産者、醸造家、行政、そして地域の人々が一体となって動いてきました。
私は仲間とともに2017年11月に遠野醸造を設立し、2018年4月にブルワリーをオープンします。そして、遠野産ホップを活かしたクラフトビールをつくることはもちろん、町の拠点となるようなブルワリーをつくり、地域の人々だけでなく、たくさんの方と一緒に、新たなビアカルチャーを遠野で醸成していきたいと考えています。
今回は、ブルワリーに必要な醸造設備の購入資金を集めるため、クラウドファンディングに挑戦します。
以下に遠野の現状とこれまでの取り組み、そして遠野醸造の想いを綴らせていただきます。ぜひ応援よろしくお願いいたします!
岩手県の中西部にある遠野は、周囲を山々に囲まれた自然豊かな町です。土地に伝わる昔話や言い伝えを集めた柳田國男の説話集『遠野物語』の舞台でもあり、昔ながらの日本の暮らし、信仰、文化が色濃く残っていることから「永遠の日本のふるさと」とも言われています。
この町で生産されているのが、ビールづくりに欠かすことのできない「ホップ」です。遠野市は50年以上にわたり、日本随一のホップ生産地(作付面積で国内1位、生産量で国内2位)として日本ビール史における重要な役割を果たしてきました。
しかし、そんな遠野のホップが今、栽培継続の危機に瀕しています。高齢化と後継者不足により生産者が年々減少しており、かつて240戸ほどあったホップ農家は、現在では40戸弱しか残っていません。
このままでは近い将来、国産ホップを使ったビールがほとんど飲めなくなってしまうかもしれません。同時にそれは、遠野の自慢でもある美しいホップ畑の風景が見られなくなってしまうことでもあります。
この生産者減少の課題を解決するため、民間企業、ホップ生産者、行政、そして地域の人々とが一体となって立ち上げられたプロジェクトが、「Brewing Tono」です。
単に遠野のホップを守るだけでなく、日本のビアシーンを前進させていくために、「ビールによる町づくり」に遠野で挑戦しよう。そのような想いで「Brewing Tono」はスタートしました。
思い描いている夢は、採れたてホップの香りに包まれながら、地元でとれた食材をホップ生産者や醸造家と囲んで、遠野産ビールで乾杯すること。そして、そんな特別な瞬間に、さまざまな人々が集い、思いも寄らないアイデアや大きな夢があふれ出すこと。あたかも町全体が大きな醸造所のようになって、さらなるおいしいビール、新しい文化、確かな経済が創り出されることです。
そんな想いを実現するため、『「ホップの里」から「ビールの里」へ』というスローガンを掲げ、地域一丸となって取り組んできました。
そして私たちは、2018年4月に新たなステップとして、ブルワリーをオープンします。この「ビールの里」の拠点となる場所を、みんなでつくっていきたいと考えています。地域の人々だけでなく、ビールを愛するみんなで盛り上げていきたい。新たなビアカルチャーをここで醸成していきたいです。
コンセプトは、「共有」と「つながり」を生み出す「コミュニティブルワリー」です。
・時間の共有
人々がブルワリーに集い、おいしくバラエティ豊かなビールを片手に、愉しい時間を共有します。
・知識の共有
醸造家、ホップ生産者が意見を出し合い、知識を共有することで、新たなアイデアや夢が生まれていきます。近い将来、遠野で新たな品種のホップが生まれる日が来るかもしれません。
・醸造設備の共有
ホップ生産者やビールが好きな市民の方から「こういうビールを作りたい」と持ちかけられたら、一緒になって取り組んでいきます。誰もが自由な発想でビールづくりにトライできる、「開かれたビールづくり」を実現します。
・体験の共有
ゆくゆくは、日本各地、世界中から観光客が訪れ、遠野のホップやビール文化を楽しむようになってほしい。たとえば、我々のブルワリーを起点にツアーが始まり、他のマイクロブルワリーを訪ね、ホップ畑で農家さんからホップの栽培方法や現状などを聞き、そのあとはホップ畑でフレッシュなビールを飲みながらBBQを楽しむ。そんな着地型ツアーの体制を整え、日本でもあまり例のない「ビアツーリズム」を確立させたいです。ビアツーリズムを通じて、遠野のホップに触れ、感じ、味わう体験を皆さんと共有します。
私たちは、ホップ生産地に醸造所を構えるという土地の利をしっかりと活かし、ビールをつくっていきます。遠野は盆地気候で寒暖差が激しいため、ホップの香りがよく出ます。それが遠野産ホップの特長です。そして生産と醸造の場所が近いため、ホップの鮮度が落ちません。ホップにとって最適なタイミングでビールを仕込めるので、ホップ本来のフレッシュな香りを体感できます。
ホップづくりの歴史も長く、生産者には培ってきた経験があります。生産者と醸造家が意見を出し合うことで、ビールやホップの新たなアイデアも生まれるでしょう。
また、遠野の若手ホップ生産者たちはホップの多品種栽培も始めています。3〜5年先の話になりますが、将来的には「ホップ生産のショーケース」のようなイメージで、遠野醸造のブルワリーで遠野産の様々なホップを使ったビールを味わえるようになります。ホップが持つキャラクターを全面に出したビールづくりをしていくので、楽しみにしていてください。
▼創業メンバーのご紹介
代表取締役 / 経営・営業責任者
袴田大輔(はかまだだいすけ)
青森県出身。2012年、株式会社ファーストリテイリングに入社。ユニクロ店長として店舗のマネジメントや新店舗の立ち上げに携わる。2016年より「Brewing Tono」プロジェクトに参画。オリジナルのビアツーリズムの企画や、クラフトビールをテーマにした地域密着型のイベント企画を行なっている。遠野醸造では主に経営管理、ブルーパブの運営、ビールの営業・販売を担当する。
代表取締役 / 醸造責任者
太田睦(おおたむつみ)
大阪府出身。数理工学専攻の工学博士。NECとパイオニアの研究所でビデオ符号化の研究やプラズマテレビなどの開発を行う。2016年より「Brewing Tono」プロジェクトに参画。全国30箇所以上のブルワリーを巡り、3つのブルワリーで醸造研修を受ける。遠野醸造では主にビール醸造、品質管理、レシピ開発など、醸造に関する業務全般を担当する。
取締役 / 渉外・会計責任者
田村淳一(たむらじゅんいち)
和歌山県出身。2009年、新卒で株式会社リクルートに入社(後に分社化に伴い株式会社リクルート住まいカンパニーへ)。新規事業の収益化と拡大、地場大手不動産仲介会社へ広告を軸とした経営コンサルティングを担当。2016年、株式会社Next Commonsの創業メンバーとして参画。また、一般社団法人Next Commons Labで他地域での立ち上げ支援も行っている。遠野醸造では主に会計業務、渉外業務、経営に関するアドバイザリー業務を担当する。
▼これまでの活動
<2016年10月-3月:全国のブルワリー巡り&醸造研修>
これまで全国30箇所のブルワリーを巡り、4箇所の醸造所で研修を受けてまいりました。多くの方々にお世話になり、醸造スキルやブルワリー立ち上げのノウハウを学びました。
<2017年6月〜:遠野クラフトビールナイトの開催>
遠野市民の方向けに、クラフトビールの多様性や楽しさを味わえるイベントを月1回のペースで企画。毎回20名以上の方が参加してくださり、徐々にクラフトビールの輪が広がりつつあります。
<2017年6月〜8月:遠野ビアツーリズムの開催>
遠野だからこそ味わえるオリジナルのホップ&ビールツアーを開催。ホップ畑でお花見会やホップのつる下げ体験を企画し、全国から計60名以上の方が参加して下さいました。
<2017年8月:遠野ホップ収穫祭の運営>
Brewing Tonoチームとともに、ホップの収穫を祝う祭典「遠野ホップ収穫祭」を運営しました。2日間で計6000名のお客様にご来場いただき、ホップの収穫を祝ってみんなで乾杯しました。
遠野ホップ収穫祭2016 from Tohoku tresen on Vimeo.
<2017年10月:ブルワリーの物件が決定>
遠野駅から徒歩3分、遠野市の中心市街地に理想の物件が見つかりました。元々はこの一帯で一番栄えていた酒屋さんで、奥には立派な蔵もあります。
<2017年11月:キックオフパーティーを開催>
これまでお世話になった方々を招いてキックオフパーティーを開催。まだ何もないブルワリーに予想を遥かに越える120名の方々がお集まりくださり、副市長をはじめ多くの方々に応援のコメントいただきました。
(ホップ生産者の皆さんも駆け付けて下さいました!)
▼今後のロードマップ
【ブルワリーパブOPENまでのスケジュール】
2018年2月上旬:醸造設備搬入
2018年3月上旬:飲食スペースの改装開始
2018年4月下旬:ブルワリーパブオープン予定
2018年5月上旬:ファーストバッジ(初仕込みビール)リリース予定
【開業後のロードマップ】
▼資金の使い道
ご支援いただいた資金は、主に醸造設備の購入費に充てさせていただきます。私達はビールの品質には妥協したくないので、多少高額とはなりますが3つのタンクを備えたブルーハウス(仕込み設備)と温度コントロール可能な醗酵タンクを揃えるつもりです。特に発酵中の温度管理はビールの品質に大きく影響すると言われており、安価な設備でそこを犠牲にしたくないのです。遠野産ホップを使った美味しいビールを造るために、ぜひご支援いただければと思います。
・発酵タンク(250L)4基
・ブルーハウス(仕込み設備)
(現在発注中の発酵タンクとブルーハウスのイメージ写真)
▼応援コメント
スプリングバレーブルワリー
マスターブリュワー 田山智広
彼らは「遠野をビールの里にする」 というミッションに立ち上がった。彼らのパッションは本物で、 プロフェッションとしてのスキルを身に付けつつある。その「志」に惚れた一人として、僕は心から彼らを応援する。頑張れ!
一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会
代表理事 藤原ヒロユキ
私は、海外で国際的なビールコンペの審査員も務めていますが、海外のジャッジから『日本ならではのビアスタイルは?』と問われ、困惑することがあります。日本のブルワリーは、素晴らしいビールを造り上げる技術を持っているとはいえオリジナリティーに欠けるとも感じています。そんな「日本ならではのビール」を創り出す足掛かりとして、「国産ホップ」は必要不可欠であり、非常に重要だと感じています。ホップの名産地遠野で仕込まれるビール。期待しています!
上閉伊酒造株式会社
代表取締役社長 新里佳子
1999年より製造開始したズモナビーるも山あり谷ありで現在に至っております。互いに切磋琢磨して「美味しいビールを飲むなら遠野」と言われるような「ビールの里」を目指して頑張りましょう!
遠野アサヒ農園
代表 吉田敦史
新しいクラフトブルワリーができるとそこの地価が上がる。ビールの先進地ポートランドではそう言われています。そこでしか飲めないビールを飲みに、人々が集まり、我々遠野のホップ生産者も集まる。人がつながり、遠野の農産物がつながる。そんな場所を目指して、遠野のテロワールを活かしたビールを一緒に作っていきましょう!期待しています。
辰巳蒸留所
蒸留家 辰巳祥平
美味しいものはいつだってその土地の気候風土から生み出される。50年以上ホップの生産地である遠野だからこそできるビール造りを、いよいよ遠野醸造が始めることにとても興奮しています。きっとホップ栽培家や醸造家、そしてビール好きが集まる素敵な場所になるのだろうな。その輪に加わって遠野醸造のビールを早く味わいたい。楽しみです!
栃木マイクロブルワリー
代表 横須賀貞夫
遠野市はビールには欠かせないホップの有名産地です。地元の原料を生かし、地元で生産し、消費していく。この流れのビール文化を目指し、頑張ってほしい。
遠野市 農家支援室
室長 阿部順郎
ホップ畑のロケーションで飲むビールは理屈も、説明もいりません。無条件で美味く飲めます。
この感覚を全国ビールファンに味わっていただくためには、あと、もうひと押し、皆さま一人ひとりのお力添えが必要となります。遠野のビール文化を醸成するため、全国の皆さまのご賛同をお願いします。
カフェバーカーゴカルト
店主 高橋強
ここ遠野市は山々に囲まれた盆地で毎年多くの釣り人が訪れる渓流が点在し、それらが流れ込み恩恵を受けるエリアで、盆地特有のテロワールを発揮し、菌や微生物のチカラを存分に活かすことを考えると、この地でのビール造りに期待せずにはいられない。そこにはきっと本当の意味での地産と誇れるモノ造りになり得る可能性があり、醸す文化を未来に繋げるどうしとして欠かせない存在になることでしょう。
World Beer journey
編集長 古屋進之介
初めて取材で訪れた「遠野」。そこには美しいホップ畑とビール造りへの情熱をもった「遠野醸造」の方々が。彼らの夢はおいしいビール造りはもちろん、ビールの楽しさの共有を通して、人と人を、そして遠野と世界をつなぐ「コミュニティブルワリー」という夢、ぜひ応援させてください!
Field Hack TONO チーム・フムルプ
水林亨介
遠野で初めて訪れたホップ畑は一面見上げるばかりの眩しいホップの蔓と、あたりを包む爽やかなホップの香り!ビール好きにとって言葉に尽くせない感動を味わいました。そんなホップの香りに包まれた遠野に、新たなブルワリーが一つ誕生しようとしています。あのホップ畑から生まれるビールは、今度はどんな感動を届けてくれるのか、今からワクワクしています!そして、遠野を訪れる理由がまた一つ増えることが嬉しい!皆さんもぜひ、あのホップ畑の感動を味わいに遠野を訪れて、遠野醸造のビールで乾杯しましょう!
キリン株式会社
CSV戦略部 絆づくり推進室 浅井隆平
日本一の栽培面積を誇るホップの生産地であり、ビールの里を目指す遠野市で醸造できることの強みを最大限活かして、お客様に「ホップを知るとビールがもっと美味しく楽しくなる!」を日本一提供するブルワリーになってほしいと思います!楽しみにしています!
▼リターンについて
◎オリジナルグラス(10,000円コース〜)
⇒以下はグラスのイメージ画像です。ホップの香りを最大限引き出すために、チューリップグラスを採用し、中央に遠野醸造のロゴを配置する予定です。
◎遠野市のギフト&ホップ和紙(12,000円コース)
・遠野市のギフト
⇒遠野市の農産物や特産品が旬に産地直送で届くカタログギフトです。11種類のこだわりの商品の中から、お好きなものを選ぶことができます。
・ホップ和紙コースター
⇒世界初!ホップの和紙で作ったコースターです。地元の緑峰高校生によって独自に開発されたもので、その取り組みは環境大臣賞なども受賞しています。大量生産が難しいため、数量限定のリターンとなります。
◎ビールの里おつまみ詰め合わせ(15,000円コース)
⇒以下はイメージ画像です。どのおつまみもビールとの相性は抜群です。
・遠野産ホップ入り!3種のウインナー
・遠野産生パドロン
・燻製とうふ
◎【限定】ビアツーリズム(20,000円コース)
⇒ホップ栽培面積日本一の遠野だからこそできる、オリジナルのビアツーリズムをご用意しました。昨年実施した3つのイベントも、お陰様で全て満員御礼となっています。昨年の様子は下記のリンク先からご確認ください。
◎【限定】オリジナルグロウラー(30,000円コース〜)
⇒全米人気No.1のHydro Flask社のグロウラー(持ち帰り専用ボトル)。密閉性・保冷効果が非常に高く、ビールの炭酸と冷たさをしっかりキープできます。
⇒以下はグロウラーのイメージ写真です。4種のカラーバリエーションに加え、遠野醸造のロゴが入ったオリジナルグロウラー(約1L)です。
▼Special Thanks
フリーランス・トラベラー
中村洋太(ディレクション、文章、写真)
http://n-yota.com/
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2021/04/02 17:35こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
缶ビールの発売を開始します!
2020/12/11 22:46こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
遠野醸造第二創業!"醸造する料理人"が仲間になります。
2019/12/12 16:49いつもお世話になっております。遠野醸造の袴田です。皆様に嬉しいご報告があります。2020年4月、新たに仲間が加わります。"醸造する料理人"としてシェフの有賀一樹氏をメンバーに迎え、私達は次なるステージを目指したいと思います。詳細はこちらから御覧ください。https://note.com/tonobrewing/n/n32c6350b8f42お陰様で2020年1月から法人としては4期目を迎えます。これまで支えてくださった皆様には、本当に感謝しております。ありがとうございます。料理人をメンバーに迎え、"新生"遠野醸造として新たなスタートを切って参りたいとと思います。引き続き応援宜しくお願いしたします。 もっと見る
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