表現の不自由展 東京2022図録

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2022年4月2〜5日に開催された表現の不自由展 東京2022の図録。
出品作家16組の作品と解説。出品作の検閲年表。これまでの不自由展の軌跡。
不自由展への応援メッセージ約80名。
関連書籍紹介など。
全ページカラー B5判36頁。
※発送は4/26となります。


お申し込みは

https://fujiyuten.base.shop


【物販を行なっています】

表現の不自由展 東京2022は、たくさんの応援、ボランティアの方々に協力していただき、4月2日(土) ~ 4月5日(火)に無事開催することができました。今回の開催経費のためのクラウドファンディンは引き続き行なっておりますので、ご支援・ご拡散のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

書籍等物販を行なっておりますので公式ホームページより詳細をご確認ください。


はじめに・ご挨拶

芸術作品の展覧会を開催できない。表現を発表する場、鑑賞する場が保障されていない。今の日本社会は、私たちが生きていく上で必要不可欠な表現の自由が守られていない、そんな社会です。

日本社会に存在する、排外主義、性差別、植民地支配責任・戦争責任について改めて考えるきっかけを与えてくれるような作品をみなさんにぜひ観ていただきたいと考えています。2022年春、表現の不自由展・東京を実現させるために、ご支援・ご協力を募ります!


自己紹介

私たちは表現の不自由展・東京実行委員会です。

まずは表現の不自由展が何か、画像で見てみましょう!

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(以下、あいトリ)における表現の不自由展展示中止事件は記憶に新しいかと思います。しかし、最初の表現の不自由展は2015年に遡ります。2012年5月に起きた新宿ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件、同年8月に起きた「慰安婦」をテーマにした2作品の東京都美術館による撤去事件を発端に、表現の自由が侵害されている現状を伝えたいという思いから、各地の美術館・公共施設などから撤去や規制を受けた作品を集め、「消されたものたち」の権利と尊厳の回復をめざして2015年1月、最初の表現の不自由展を開催しました。

それから約7年が経ちましたが、表現の自由が保障された社会になったといえるのでしょうか?2019年のあいトリでの展示中止事件、2021年の東京・名古屋・大阪の表現の不自由展に対する妨害、会場の使用拒否、中断など、表現の自由が侵害される事件が相次いでいます。

しかし、暴力的な攻撃や妨害に屈しているだけでは表現の自由を守ることはできません。私たち実行委員会は平穏に展覧会を開催し、ご来場の皆さんに心おきなく作品を鑑賞していただきたく、2022年春、東京で開催するため現在準備をしています。開催するためには、警備、弁護団、会場確保などさまざまな経費がかかるため、今回クラウドファンディングで支援金を募ることにしました。

表現の不自由展のウェブサイトはコチラ


このプロジェクトで実現したいこと

表現の不自由展・東京の実現!!

2021年6月、街宣車等の妨害によって会場側からの貸し出し拒否のため延期状態となった展覧会を必ず東京で開催いたします!現在具体的な準備を進めています。

私たちは表現の不自由展を通じて、日本社会に根深く存在する、排外主義、性差別、植民地支配責任・戦争責任について考える機会を提供します。一つ一つの作品とその歴史を通じて、表現の自由について一緒に考えてみませんか?そして本来の目的である作品の発表と鑑賞を実現させます。東京展は2022年春に開催の予定です。会期・会場の公開・チケット予約購入は3月25日となります。

開催を記念して、イベントも企画しています。(詳しくはスケジュールをご覧ください。)

また2022年は、東京意外にも全国複数の地域で展覧会を開催いたします。本クラウドファンディングで集まった資金の一部は、各地域での開催費用にも充てる予定です。

展覧会を平穏に実現させるためには、展覧会会期中および前後で会場および周辺の警備をする必要があります。他にも会場代、設営費などに諸経費がかかります。私たちだけでは到底実現することが難しい展覧会ですが、アーティストや市民の皆様の力をお借りして、共に表現の自由の侵害に抵抗していきましょう!


表現の不自由展 東京2022

【出品作家】 [作家50 音順]

赤瀬川原平

安世鴻

イトー・ターリ

大浦信行

大橋藍

キム・ソギョン+キム・ウンソン

小泉明郎

白川昌生

趙延修

豊田直巳

永幡幸司

前山忠

マネキンフラッシュモブ

丸木位里、赤松俊子(丸木俊)

山下菊二

作者非公開(9条俳句)


これまでの活動

2015年に初めて企画された表現の不自由展は、現在まで全国各地で開催され、また関連イベントを開催してきました。加えて、実行委員会メンバーが表現の不自由展に関していくつも書籍を出版しています。下記はこれまでの活動年表です。

表現の不自由展 活動の歴史

2015年
1月 東京・練馬の民間ギャラリーで「表現の不自由展~消されたものたち」を開催。

2019年
国際芸術展「あいちトリエンナーレ2019」から招待され、企画展「表現の不自由展・その後」を出展。

8月、開幕初日より苦情電話やメールが殺到。トリエンナーレ実行委員会会長を務める大村秀章愛知県知事と津田大介芸術監督が「展示中止」を決定。不自由展実行委員会は抗議声明を発表。その後、実行委員会はトリエンナーレ側に再開に向けた協議を再三申し入れるが実現せず。

9月、不自由展実行委員会が名古屋地方裁判所に展示再開を求める仮処分を申請。同月末、再開の和解に合意。

10月、「表現の不自由展・その後」トリエンナーレの会期末まで限定再開。

11月、不自由展実行委員会が韓国・金復鎮賞を受賞。

12月、不自由展実行委員会主催のシンポジウム「表現の不自由展中止事件の〈本質〉とは何か」。

12月から2020年1月、韓国・済州島で開催された「EAPAP2019:島の歌」の特別展として正式オファーを受け、「表現の不自由展」を出展。

2020年

4月~6月 台北・當代藝術館から正式オファーを受け、「表現の不自由展」を出展。コロナ禍にもかかわらず15,000名来場。

10月 「表現の不自由展」プレ企画 トークイベント「あいトリで隠されたもの〜『対話』と『中立』の落とし穴」を開催。

2021年

6月 「表現の不自由展・東京」開催を告知。すぐに会場周辺への街宣攻撃が始まる。実行委員会が延期を発表。

7月 名古屋・大阪・京都で各地の実行委員会が「表現の不自由展」を開催。かんさい展は会場である「エル・おおさか」が「安全の確保」を理由に使用許可を取り消した。大阪府は容認。実行委員会は、処分の撤回を求め大阪地裁に提訴。その結果、7月9日には大阪地裁がギャラリーの使用承認取消処分の効力停止を決定。指定管理者は即時抗告するも棄却。16日には最高裁も抗告を棄却し、かんさい展は無事展覧会を終えた。
名古屋は不審物が郵送されたことで中断。京都は関係者のみの限定公開。

12月 不自由展・東京実行委員会は2カ月にわたる同委員会に対する脅迫メールに対し被害届を出した。警視庁は12月5日、兵庫県の会社員を脅迫容疑で逮捕した。

2022年

東京をはじめ、名古屋など各地で実行委員会による展覧会開催準備が進んでいる。


資金の使い道

今回、まず達成したいのは、表現の不自由展・東京開催のために必要不可欠な費用です。

展覧会運営経費  160万

警備のためのスタッフ経費(街宣撮影班2名常駐費用、遊軍費用、テープ起こし費用、交通費、食事代など)  97万 

弁護士の運営サポート費 110万

広報費  50万

記録費(写真撮影、動画撮影、図録制作費用など) 25万

各地の不自由展の開催費  100万

リターン書籍代・送料・受講料  30万0円

予算合計  552万円

このうちクラウドファンディングでは400万円を目標にします。

クラウドファンディング手数料 約10%  40万を加えます

合計  440万円



リターンについて

3,000円    お礼のメール

5,000円    PDF簡易報告書/お礼のメール

10,000円    書籍1冊/PDF簡易報告書/お礼のメール

30,000円    梨の木ピースアカデミーオンライン講座1回参加券/書籍1冊/PDF簡易報告書/お礼のメール

50,000円   表現の不自由展図録/梨の木ピースアカデミーオンライン講座1回参加券/書籍1冊/PDF簡易報告書/お礼のメール

100,000円    梨の木ピースアカデミーオンライン講座全6回参加券/書籍1冊/表現の不自由展図録/PDF簡易報告書/お礼のメール

300,000円 30万円支援者限定個別講座/梨の木ピースアカデミーオンライン講座全回参加券/書籍1冊/表現の不自由展図録/PDF簡易報告書/お礼のメール


※リターンに関して日本国外住所への発送は行っておりません。
※簡易報告書はA4 2-4頁になります。
※図録はB5判 約30ページ予定
※梨の木ピースアカデミーオンライン講座とは、オンラインやハイブリッドの市民講座を主催する団体で開催される、表現の不自由展に関する全6回の講座です。50,000円ご支援くださった方は、支払い手続きの際に希望回をご選択ください。支払い時すでに開催済みの講座は後から配信の視聴になります。

オンライン講座開催日程とテーマ

3/9    『主戦場』と表現の自由2    勝訴判決の意味 ミキ・デザキ(映像作家)

3/16    赤瀬川原平 表現の不自由展の原点

「いまやアクションあるのみ!」   森下泰輔(美術評論家/現代美術家)

4/13    封じられた#表現の不自由展をひらく    岡本有佳(編集者)+表現の不自由展・東京実行委員他

4/27    ベルリンの平和の少女像〜ドイツ最新情報    韓静和 (ドイツ・コリア協議会代表)

5/11    「慰安婦」問題と報道の自由 2    柏尾安希子(神奈川新聞記者)、岡本有佳(編集者)ほか

5/25    「原爆の図」と見えざる圧力への抗い       岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 学芸員)

講座の詳細はコチラ


※書籍が含まれるリターンについては、支援の手続き画面にて下記の中から一つご選択ください。10,000円ご支援下さった方は①〜④の中から1冊、30,000円以上ご支援下さった方は①〜⑥の中から1冊ご選択いただけます。


実施スケジュール

3月5日(土) クラウドファンディングスタート

3月15日(火)19:00〜   クラウドファンディング開始記念オンライントークイベント
≪表現の不自由展東京、開催実現&クラウドファンディング開始イベント≫

Youtubeライブ配信(視聴無料・申し込み不要)「表現の不自由展」Youtube公式チャンネルから

4月13日(水) 報告トーク「封じられた#表現の不自由展をひらく」(梨の木ピースアカデミー)

4月15日(金) クラウドファンディング終了

6月中     リターンの発送

表現の不自由展・東京 報告会


最後に

あいトリでの展示中止事件、昨年の東京展延期発表の際、妨害・脅迫メッセージばかりが注目されましたが、それを上回る数の応援メッセージをいただきました。作品を観たいという方がこれだけいること、そうした皆さんの鑑賞する権利を私たちは守りたいと考えています。またクラウドファンディングを成功させることで、本展覧会が社会に必要とされているということを示すことができます。ぜひお力添えをよろしくお願いいたします!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


メンバー紹介

岩崎 貞明
メディア総合研究所事務局長

表現したい人がいて、それを見たい人がいるのに、その機会が強引に奪われてしまう。

虐げられるのは、常に弱い、小さな存在です。

そんな暴力を黙って見過ごす人に、僕はなりたくありません。


岡本有佳
編集者/表現の不自由展・東京実行委員

表現の不自由展はさまざまなテーマや考え方、感じ方の交差点のような<場>になっています。

表現を発表する者とそれを見る・感じる・考える者との交流ができる<場>を守ることを願っています!


森下泰輔
美術評論家/現代美術家

夢を見る自由は人の正当な権利だ。芸術行為とは、倫理的にも道義的にも思うようにはならない社会に対して、正しく夢を見る自由を許容し、創作を通して訴えることである。

想像し創造して主張する自由。公は個に自然に与えられたその権利を制限すべきではない。


Hawa

見たい、見せたい、こんなにも単純なことを簡単に出来ないのが今の日本です。

私は見たい。私の同世代の友だちや、これから生まれてくる新しい次の世代に見る機会を残したい。

そのためにはみなさんの助けが必要です。どうかお力添えよろしくお願いします。


小森真樹 
武蔵大学人文学部准教授(アメリカ文化研究、ミュージアム研究、展示論争論)

文化芸術とはそもそも中立的なものではありません。日本においてそのことを世に問うたのが本展でした。しかし、正当な批判と、気に入らない表現を「キャンセルする」のは全く異なる行為です。展示という表現やミュージアムという場を健全なものにするために、この企画が“再び”実現されることを願います。

これは、ある小さな展覧会の「再開」というだけでなく、日本社会の言論「再生」への一歩という大きな意味を持つのだと思います。


A.H.

権力者にとって不都合なことを消し去ろうとする力に屈したくありません。
「茶色の朝」を迎えないためにも、東京展開催に向けて応援よろしくお願いします。


永田浩三
武蔵大学社会学部特任教授

表現の不自由展は、2012年安世鴻さんの写真展が新宿ニコンサロンでいったん開けなくなり、市民の手で開催を成功させたときからさまざまな成長を遂げてきました。あれから10年、今回も、表現するひと、表現の場をつくるひと、そして見て感じ考えてくださる方たちの素敵な出会いが実現出来ますよう、お力をいただきたくどうぞよろしくおねがいいたします。


石田凌太
大学院生

東京での展示を実現させ、表現の自由について私たち一人一人が考える機会を作りましょう。
応援よろしくお願いします!

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