活版印刷は、活字を組んで、組版を作り、その版にインキを乗せて印刷する凸版印刷の一種です。1590(天正18)年にヨーロッパ式の活字および印刷術が伝来してから暫くの間は、印刷業界の中心でした。1970年代にオフセット印刷やパソコンの登場により、簡単で大量に印刷できるようになったことで、衰退の一途を辿っています。その中、横浜にある株式会社築地活字は約103年間にわたり金属活字を鋳造(ちゅうぞう)してきました。金属活字は、活版印刷機が稼働し、活字の文字部分が摩耗することで、印刷会社より新たな製造依頼を受けるビジネスモデルのため、活版印刷の衰退に伴い、裏方道具の金属活字の製造量も激減し、売上が厳しい状況に陥っています。

現在は、紙に凹凸ができる活版印刷の性質を古き良き風合いとして取扱うデザイナーも増えてきており、活性化している側面もあります。しかしながら、そのほとんどはデザイナーの拘ったデザイン表現に適した樹脂版、亜鉛版を使用する手法が採用されることが多く、金属活字自体の受注には繋がっていないのが現状です。

そうした厳しい状況の中、築地活字と横浜の広告会社「株式会社アーリークロス」と出版社「株式会社なまためプリント」のオール横浜で三社一体 の活動として活版活字プロジェクト「字心」を展開し、生き残りをかけた新しい取組に挑戦しています。これまで様々な活版印刷の商品を展開してきましたが、その中で考案された一つが裏方道具の金属活字を表舞台に出した 「活字を使ったカレンダー」です。本取組は、「字心」メンバーの枠を超え、茨城の老舗印刷会社と、木のマイスターを迎えて実施しています。

活版印刷業界を守りたい。この取組をご支援いただき、伝統技術となりつつある金属活字、および活版印刷業界にお力添えくださいますようお願い申し上げます。


「KARAKURI」は、金属活字を使った鏡文字の万年カレンダーで、その最大の特徴は、活版印刷の醍醐味である活字を入替える組版作業と、鏡文字(逆さ文字)の活字そのものを楽しめることです。活版印刷の世界が好きな方も多いとは思いますが、ポストカードや名刺、コースターやニュースレターセットといった紙に刷られた製品をご利用いただいているのではないかと思います。本製品は、活版印刷の裏の顔である金属活字そのものに触れていただけるようになっており、活版印刷マニア、または活版印刷で刷られた新聞や雑誌を読んでおられた世代だけでなく、幅広い世代にお手に取っていただけるものと思います。また、木枠は手作りのため1点ものの製品となります。
活字の無骨さと木の風合いがマッチしたカレンダーで日々に彩りを添えていただければ嬉しいです。




利用方法の動画





【 月枠なし版 】

 ・金属活字 総数74本(2号全角 30本/2号半角44本)
 ・活字書体:ゴチック
 ・サイズ:高さ 約110mm×幅 約85mm×奥行 約75mm

【 月枠あり版 】

 ・金属活字 総数87本(2号全角 40本/2号半角47本)
 ・活字書体:ゴチック
 ・サイズ:高さ 約110mm×幅 約85mm×奥行 約75mm

【 備考 】

 ※ポケットに使用しない活字を仕舞えます。
 ※木枠は性質上、湿気、気温、室温、気候などにより伸縮します。
  活字が取り出しにくくなったり、抜けやすくなったりしますので予めご容赦ください。
 ※オプション(別売)で、好きな活字を購入することも可能です。

【 資金の使い道 】

 ・キャンプファイヤー掲載手数料・決済手数料を引いたご支援金を
  金属活字、木枠、梱包用パッケージなど商品における製造費や
  梱包費、配送料などのお届けに必要な経費として使用いたします。

【 納期までの想定スケジュール 】

 ・2022年3月 プロジェクトスタート
 ・2022年5月 プロジェクト終了、および製造開始
 ・2022年8月 製品の発送(予定)
  ※本プロジェクトは、手作りの商品となります。
   そのためプロジェクト募集期間終了後より製造に入らせていただき、
   2~3ヵ月を目途にリターン商品をお届けいたします。
   ご注文数が多かった場合、発送が遅れる場合もございます。

【 応募方式について】

 ※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
  目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



1919年創業。活版印刷用金属活字の鋳造販売業。活版活字鋳造販売、印刷材料販売、印刷下請け、版下制作、製版(樹脂製版・オフセットネガフィルムなど)を事業としており、主に活版印刷の印刷材料となる金属活字の販売を営んでいます。

印刷業界がオフセット印刷へ移行したことで、活版印刷へ需要が落ちてきています。さらに印刷業界自体がデジタル業界の隆盛を受けて、売上規模を落とす傾向にあります。そういった業界動向を受け、取引先である印刷会社からの活版印刷の需要低下により、金属活字への需要も低下しています。そのため、活版印刷および金属活字の新たな価値の創出・開発が急務となっています。

業界屈指となる活字母型26万個を所蔵し、金属活字の鋳造メーカーとして約100年に及ぶ経験・ノウハウがあることが強みです。弊社にしかない書体もあり、各種書体、各種号数・ポイントが揃っていることによる対応幅の広さが特徴です。また、自社内に鋳造機があるため、工期・品質も含めた製造力を持っています。

現在取引のある全国にいる印刷会社を中心とした顧客の継続的な受注を軸に、売上を維持しながら、生産者がいなくなってしまった母型の製造についても国内外問わず、情報連携し、拡充することで新しい書体、今までにないフォントサイズなどに取り組むことで、サービス幅を拡張していく予定です。さらに、新しい製品・サービスの開拓を行い、新しい市場価値の開拓にも力を入れていきます。

例えば、ワークショップについても、これまで行ってきた簡易的なものではなく、参加者に感銘して頂ける内容に昇華させるために、プロモーション会社と一緒に改良していくなど、新たしいサービスの提供を目指しています。「活字カレンダー」の開発・製品化もその一つとなります。


1935年創業。「木の呼吸を感じられる生活空間を提供する」をテーマに茨城県で木製建具(襖・障子・ドアなど)の製造を中心に、県産材を使用した無垢の温かさを実感していただけるような製品を提供しています。

その中で培われてきた技術を生かし、釘を使わずに木材を組み上げる「組子」などの伝統的な手法を駆使した製品も手がけています。そのマインドを基本にしつつ、常識にとらわれない、より前衛的なデザインを常に意識しています。

【事業】
木製建具・家具製作(襖・障子・網戸張替) 、内装工事・リフォーム一式請負

【認定】
・ものづくりマイスター厚生労働省認定
・ものづくりマイスター茨城知事認定
・ものづくりマイスター全国技能士会連合会認

【賞歴】
・第23回技能グランプリ全国競技大会1位厚生労働大臣賞
・全国建具展示会林野庁長官賞
・卓越技能者茨城県知事賞


1969年創業。茨城県那珂市に本社と工場がある老舗の印刷会社です。青山商会として発足し、1994年に有限会社青山グラフィックに社名変更しました。創業当初は名刺、葉書、帳票といった単色の印刷物を印刷していましたが、1980年頃から徐々にカラー印刷の比重が多くなっ ていき、フルカラー対応印刷機設備後、自社HPよりネット受注を開始し、サー ビスの幅を時代のニーズに合わせて変革させています。また、鮮やかな高精細印刷を実現するための「インキ濃度管理」と「色彩値管理」の徹底をしています。創業50年で培った技術と信頼でお客様に安心をお届けしています。

活版印刷、オフセット印刷、オンデマンド印刷、製本、ラミネート加工、UVインクジェットプリンター出力、CO2レーザー加工等、アナログからデジタルまで多種多様なプリントや加工が得意としており幅広くご対応致します。ワンストップサービスでお役に立てるのが我が社の強みです。


横浜市で活動する株式会社築地活字、株式会社アーリークロス、株式会社なまためプリントが連携して活版印刷、活字を盛り上げるための三社一体のプロジェクトです。


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