‖こんにちは!主催のえんぴつマンです!

「どうしたんですか!?高橋博樹さん!46歳にもなって変なかぶりものをかぶって!」

 「大会マスコットのえんぴつくん!いきなり本名と年齢をバラすんじゃないよ!今日は京都府南丹市で行われる【全国えんぴつけずり大会】クラウドファンディングの紹介をしてるんだよ。」

「えんぴつけずり大会??会場の皆で「自動えんぴつけずり機」にえんぴつをつっこんで何が楽しいんですか?」

「ちがうちがう!この大会は、小刀でえんぴつをけずるんだ!」 

 

‖えんぴつマンの想い①
 こどもたちの指に、
 大切な感覚を取り戻したい

全国えんぴつけずり大会で使用する小刀
年配の方々にとってしたしみのある道具ですが、最近のこどもたちにとっては「あぶない道具」とされ、気軽にさわれるものではなくなってしまいました。

とある小学校で体験授業をしたときのこと…。
「えんぴつけずり機がけずるみたいに、さきっぽから【順番に】【少しずつ】けずりましょう」と教えても、こどもたちはきょとんとするばかり。

様子を見守っていると、こどもたちはいきなりえんぴつの奥深くに刃物を入れようとします。
なんと、刃を数回入れるだけで、完成すると思っていたんです!


そもそも「えんぴつけずり機」は最初、人間が小刀でけずるのをマネてつくられたものだったはず…。

しかし今では逆に、人間のほうがやり方を忘れてしまい「機械のまねをしてみよう!」といってもピンとこない。

「…人間、それでええんか!?」

と思ったえんぴつマンは、刃物の危険性・使い方を知らないこどもたちに、「楽しく・正しく・安全に、じぶんの感覚で手を動かす楽しさを知ってほしい」という思いから「えんぴつけずり大会」をはじめました。

 

 

「へー!高橋さん!ヘンなかぶりものをしているわりに、すてきなアイディアを思いつきましたね!」

「きみの言葉にはいちいちトゲがあるね!」

 「ふだん高橋さんは、木工家として子どもたちにものづくりを教えているんですよね?」

「そう!ぼくはもともと建築事務所で都市計画の仕事をしていたんだけど、子どものころ大好きだったものづくりをしたいと思って、結婚直後に脱サラして木工職人の学校で修行したんだよ。」

結婚直後に脱サラ!??……変なかぶりものをかぶるだけの経歴をお持ちですね!」

(大会マスコット、クビにしたろうかな…)

 

 

‖えんぴつマンの想い②
 「手仕事が楽しい」は、
 人間のDNAに刻まれている

ぼくは、工芸教室の講師として1万人を超える人たちと一緒にものづくりをしてきました。

そこでわかったのは、たとえどんなやんちゃ坊主でも、斜に構えた大人でも、ものづくりを嫌がる人はいないということです。

考えてみれば当たり前のことで、わたしたち人類は誕生したときからずっと、自然からものをかりて、自分たちの使う道具を自分たちでつくってきました。

「道具をつくること」「道具をつくって、誰かに喜んでもらうこと」は人間としての最初の「喜び」だったのだろうと、工芸教室をするたびに確信を強めています。

 

 

現代では、スマホの上で指をすべらせれば、浅い「快感」はカンタンに手に入り、<ノウハウ、知識、知恵、情報>で私たちの頭はいっぱいです。

本大会で扱うのは、いつも同じ反応を返してくれる無機質な機械ではなく、「木」という生き物。

「木目」やその「けずりごごち」を感じながら、美しくとがったえんぴつを完成させる本大会は、人間としての深い「喜び」を思い出すことのできる時間となるのではないでしょうか。

 

 

 「いやー、ぼくも最近グーッと何かに集中してないなぁ。暇なときは気がついたらインスタとか見てるんだ…。46歳男性の手にトンボがとまった写真とかどうでもいいのについつい…。」

「いやそれぼくのインスタアカウントや!どうでもいいて言うな!インスタで暇つぶしも楽しいけど、【五感を使ってものづくり】って、人生をとても豊かにすると思うんだよね」

 「人生!?えんぴつマン、それは誇大広告では??」

「失礼やな!ほんとほんと!ぼくを見てごらん、人生とても楽しそうでしょう!

「…たしかに、人生楽しくないとそんなふざけたかぶりものはかぶれないですね!まずかぶりたいと思わない!たとえ「お金をあげるからかぶってくれ」と言われてもかぶりたくない!

(小刀でけずりたおしたろかな…^^)

 

 

 

‖えんぴつマンの想い③
 子どもたちの感性を褒め、みとめる場所を
 用意してあげたい

「全国えんぴつけずり大会」を開催していて、とても嬉しかったことがあります。

それは、これといって熱中できるものがなかったある男の子小刀によるえんぴつけずりに出会い、あっという間に上達して本大会で優勝し、「色んなことを積極的にやってくれるようになった」とお母さんからご報告を受けたこと!

 

こどもたちにとって、友だちや、親、先生といったまわりの人たちに評価され、自信を持って生活できるかどうかは、その後の人生に大きな影響を与えます。

もし、まわりの友だちや大人たちが「高く評価するもの」が限られている(勉強や特定のスポーツだけが評価される)環境で、自分の得意なことが評価の対象外だった場合、たとえ飛び抜けた力を持っていたとしてもその子はそれに価値を見いだせず、自信を持って生き生きと暮らすことがむずかしくなる。

道具を使うときの子どもたちの目は、本当にキラキラしています。

「自分の感性を活かしたものづくりが大好きな子どもたち」が学校や家庭でも活躍でき、評価される機会が増えてほしい。

30年前にはまったく評価の対象でなかった「サッカー選手」という職業が、いまや小学生の「憧れの職業1位」となったように、「ものづくりをする人」も彼らにとってワクワクできるような「憧れの職業」にしてあげるのがぼくたちの役目だと思っています。

えんぴつけずり大会を開催するのは、「子どもたちの世界に新しい評価軸を作ってあげたい」ということも、目的のひとつなんです。

 

 

「へー!めっちゃいい大会って言うのはわかったんだけど、なんで第7回目にして開催費用を集めようとしているの?7回もできてたらだいじょうぶでしょ!(笑)」

「7回もやってると、協賛してくれる人がいつも同じになったり、減ってきたり…。だからもっとたくさんの人に知ってほしくてクラウドファンディングを試してみたんだ。目標金額を超えれば来年の開催費用にあてるつもりだよ!」

「この「資金の使い道」にある、”えんぴつマンの帽子の修繕”って必要ですかね…?」

「6年も使ってるからくたびれてきてしもてん。」

「いくらかかるんですか?」

「28万円。」

「目標金額30万円てそのためか!!」


(※28万円は嘘です)

  
▼資金の使い道

・えんぴつけずり大会開催の会場費
・大会運営費
・上位入賞者への景品代
(・7年の歳月を経てくたびれてきたえんぴつマンの帽子の修繕) 

▼えんぴつマン(高橋博樹)のこれまでの活動

神戸大学・大学院で建築を学び、神戸の建築・都市計画の会社に就職し、阪神大震災の復興プロジェクトなどに従事。結婚直後、脱サラし、木工職人の道を志す。南丹市にある職人学校で2年間修行したのち独立(2006年)。同時に、若手職人が活躍できる社会を目指し、NPO法人京都匠塾を設立。その後、地域活動団体を支援することが、地域の活性化、次の世代に喜ばれる社会の創出につながると考え、中間支援組織のNPO法人テダスを設立(2012年)。その後、木工職人としての事業を株式会社化(2014年)。2児の父。

・NPO法人京都匠塾
http://www.takumijuku.org/

・NPO法人テダス
http://tedasu.com/

・株式会社ぼくらがつくるとこうなります
http://www.bokunari.co.jp/

  

 ▼最後に
‖えんぴつマンは、
「風の谷のナウ◯カ」とか
「となりの◯トロ」が大好き

いや知らんがな!!!!

「大学生のとき友だちと一緒に、ジブ◯の映画を何回も何回も観てたんだ!少なくとも1000回は観てる!!」

「授業に行けよ!」

「いまも宮◯駿監督が描いてきたものにとても影響されててね。人間って、このままでいいんかな?ってぼくはいっつも考えてるんだ。」

 

 

ものづくり体験をしたこどもたちには、必ずと言っていいほど面白い変化が起きます。

たとえば、「箱を作ってごらん」と子どもたちに1枚の木の板を渡し、寸法を考えてもらったり、ノコギリを使ってもらう授業でのこと。

生徒たちははじめポカンとしていますが、作業をすすめるうちに、講師のつくった見本の箱をあらためて見て、

「その箱、よくできてるなぁ!!」

と言ってくれるようになります。

 

道具を使った手仕事の大変さをじかに体験することで、同時に見る目を養うことができていたのです!

 

この子たちは、これから商品を見るたび、その技術について着目しながら買い物をするでしょうし、「いい!」と思って買ったものには「長く大切にしていこう」というきもちが少なからず働くはずです。

大量生産、大量消費社会。

誰が作ったかもわからずに買い、
誰が使うかもわからずに作る。
少し古くなるとすぐに捨てられ、
また新しいものを買う。
売上や経済発展のためには、
その方がいいのではないかと思ってしまう。
そしてまた、新しいものを買うために、
身も心もそいで働く。

 

それが当たり前の社会に、
いま私たちは生きています。

 

日本に住む我々は、これで日本のことを好きになれるでしょうか?

 

ぼくは、この大量生産・大量消費社会のなかで失われるものはとても大きいと思っています。

 

「伝統工芸」も現在、こういった背景のなかで技術の継承が危ぶまれています。

 

工芸はもともと贈り物としての役割がありました。
古くは手柄をたてた武将への褒美、あるいは献上の品…。

 

感謝や祝福、愛情といった、贈る人から贈られる人への思い。

これをどれだけ強く表現できるか、どれだけ工芸品の中に込められるか、そのために、工芸家たちは技術を磨いてきました。工芸家にとって技術は、心を伝えるひとつの手段だったのです。


ぼくは「ものづくり」を後世に伝えていくことは、心を伝承していくことだと思っています。

人から人への思い、自然への敬意、それを伝えてきてくれた先人たちへの感謝。こういった思いは我々のなかに、もともと宿っているはずなのです。

日本に住む人たちが、日本のことをもっともっと好きになれる「ものづくり」を、もう一度思い出しましょう。

 

自分の手のセンサー、目のセンサーを上手に使える人を増やすことは、いまの社会で豊かな人生を送る人を増やすことにつながるとぼくは本気で考えています。
「全国えんぴつけずり大会」を知ってもらうこと、参加してもらうことが、その足がかりになればうれしく思います。
ぜひ、「全国えんぴつけずり大会」(とえんぴつマン)を応援してください!

 


「「よろしくおねがいしま〜〜す!!」 」

 

 

【全国えんぴつけずり大会】

日時:2018年2月4日
場所:南丹市国際交流会館イベントホール
主催:全国えんぴつけずり大会実行員会
後援:南丹市

 

【全国えんぴつけずり大会 しおり】

(※前年度のものですが、大会の進め方・審査の基準は同じです。) 


【全国えんぴつけずり大会 HP】
大会の詳細・エントリーはこちらから!
http://www.takumijuku.org/enpitsukezuri/ 

 

※本プロジェクトは、All-In方式です。
目標金額を達成しなくても「えんぴつけずり大会」は実行いたします。

※リターンのえんぴつけずり大会オリジナルTシャツは、
(SS・S・M・L・XL)のいずれかからお選びいただけます。

※木の名刺入れ「lens」は、
kuro・aka・buchiからお選びいただけます。

(画像左から kuro・aka・buchi)

 

▼小刀でえんぴつけずり【職人vs初心者】
対比動画を更新(2017.1.17)

ヤバすぎる初心者(えんぴつガール/不器用女子アナ)の手つきと、
木工職人えんぴつマン(変身前)の美しい所作を見比べてみてください。

「小刀でえんぴつけずり」の難しさ・おもしろさが伝わりますように!

  • 2018/02/21 10:06

    リターンのひとつ 名刺入れ ZINDAI ができました!これに名入れをしてお送りします。 これは、木の中でももっとおしとやかな「桐」の名刺入れで、 「桐箪笥の引き出しの心地よさを持ち歩きたい!」という思いからつくられました! グレーのラインは、「神代杉(ジンダイスギ)」という木を埋め込ん...

  • 2018/02/06 23:14

    2月4日 第7回全国えんぴつけずり大会 無事に終了しました! 大人の部、子どもの部 合わせて43名の選手たちが、とんがり具合を競ってくれましたー! 真剣で、厳かな中にも本当に暖かい雰囲気があり、感動的な大会になったと思います! ご支援いただいたみなさま! ありがとうございましたー...

  • 2018/02/03 16:45

    あすの準備がちゃくちゃくと進んでおります! スタッフのすみたにあんが、せっせと案内表示などを製作中!! なんだか楽しげなのでそっと任せておきます。 優勝者などの上位入賞者にプレゼントするえんぴつ関連グッズも完全に準備万端です!! 株)ぼくなり謹製の寄せ木のペン立ては、何位の副賞やったか...

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