はじめに

チャイルドラインは、1970年代にヨーロッパで始まり、日本では1998年に東京・世田谷で開設されました。2020年7月現在、39都道府県68団体(開設準備中2団体)と日本全国にある団体です。

チャイルドラインは、18歳未満の子ども(小・中・高校生)を対象に電話で悩みを聴き、子どもたちの心のケアすることと、電話から見える子どもたちの現状を社会に伝え、課題の解決に役立てることを目的に活動を行っています。


チャイルドラインの4つの約束


チャイルドラインのしくみ

チャイルドラインは電話・オンラインチャット実施団体とチャイルドライン支援センターが協働で行っている事業です。子どもたちの話に耳を傾けるのは「受け手」と呼ばれるボランティアです。そして全国のチャイルドラインの相談の質が向上していくよう継続的に研修を行い、子どもの生きやすい社会の実現 を目指しています。

子どもからの相談内容は家庭の問題、学校での友人関係、いじめ、虐待、自身のことなど多岐にわたります。 チャイルドラインへの電話は、フリーダイヤルのため通話料は一切かかりません。福島県内の18歳未満の子どもたち用に、悩みを抱えたときに相談できるようフリーダイヤルが記載されたカードを作成し、福島県や福島県教育委員会などの協力を得て、福島県内の小・中・高校生1人に1枚、総数22万枚を配布しています。カードの大きさは、名刺サイズで作成して生徒手帳に挟めるようにし、思い立ったらすぐ電話をかけられるような仕様にしています。


子どもたちからの電話件数

福島県のチャイルドラインは、東日本大震災により福島からの子どもたちの電話が殺到したことから発足しました。

 

(チャイルドライン支援センター調べ)

福島県からの電話は、2014年度がピークで23,070件、2020年度は、4,555件と少なくなりましたが、実際に電話がつながったのは1,164件と実に4人に1人の電話しか受けることができず、充分な対応ができていません。

2015年以降は、震災の影響が少しずつ落ち着いてきたことで、電話の件数は減りましたが、最近はコロナ禍の影響で、子どもたちは学校に行けず、保護者も自宅でテレワークをするなど、これまでの生活スタイルが大きく変わってしまい、悩みを抱える子供たちが増えてきました。子どもたちの心に寄り添う必要性はさらに増しています。


子供たちの生活環境(自殺・いじめ・不登校・貧困)

小・中・高等学校から報告のあった自殺した児童生徒数は、前年度(2019年度)比98人増の415人で、調査開始以降最多となった。

小・中・高校、特別支援学校におけるいじめの認知件数は、前年度比9万5,333件減の51万7,163件。2014年度以降認知件数の増加が続いていたが、2020年度は全校種で大幅に減少。コロナ禍で学校行事、部活動等の活動が制限されこと等が要因と分析。

小・中学校生の不登校は前年度比1万4,855人増の19万6,127人、高校生の不登校は前年度比7,049人減の4万3,051人。不登校児童生徒数は8年連続で増加し、過去最多となっている。(「2020年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」より)

2018年(平成30年)の子どもの貧困率(17歳以下)は13.5%であることが、前回調査時(2015年)よりも0.4ポイント改善しているが、約7人に1人の子どもが貧困状態にある。(厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」より)


解決したい社会課題

近頃の子供たちの生活環境は、自殺・いじめ・不登校・虐待・貧困など後が絶えません。子供たちが安心して生活が送れるよう社会全体で支援していく必要があります。 


このプロジェクトで実現したいこと

当団体の運営は、会員の会費と寄付金や助成金により運営しております。東日本大震災から11年を迎えますが、震災の影響が色濃く残る福島県においては、まだまだ多くの子どもの気持ちに寄り添うことが必要です。企業への寄付の依頼や賛助会費の募集等も行っておりますが、コロナ禍の影響により、寄付のお願いするための訪問も制限されるような状況の中、資金不足で活動が危ぶまれています。今後も活動を継続していくために、今必要なのは活動資金の確保です。


応援メッセージ

株式会社 サン・ベンディング福島

代表取締役社長 千葉政行

私は、大笹生養護学校教育活動後援会の会長をしています。この養護学校に携わったことで、子供たちの教育環境や生活環境が必ずしも充実している人ばかりでない実情を知らせられました。最近ではコロナの影響で、家庭環境が変わってますます虐待が増えています。本来愛情をたくさん必要な時に、親の愛情を受けられなくて苦しんでいる子ども達がたくさんいます。

チャイルドラインは、悩みを持った子供たちの話を電話で受け、子どもたちの心のケアをしています。また、電話を受けてわかる子どもたちの現状を社会に伝え、課題の解決に役立てることを目的に活動を行っています。子供たちが安心して生活が送れるよう社会全体で支援していきたいと思います。

目標達成となりますよう応援しております。


フリーアナウンサー 小野美希

私はこれまで民放テレビ局のアナウンサーとして、そしてフリーアナウンサーになってからもニュースキャスターを務めていたことからテレビを通じて子どもたちの現状をお伝えすることが多くありました。2011年に東日本大震災、原発事故がありました。家族が亡くなったり、家屋の被災や見知らぬ場所での避難生活で家庭環境などが大きく変わったりした子どもたちを取材する機会がありました。普段と変わらないように振舞っていても心の中では当時のことを思い返すと辛い思いをしている、悲しかった思いを胸の奥にしまっている子どもたちがたくさんいます。

また、その後も台風19号や福島県沖地震など自然災害が多数、福島県を襲いました。さらには新型コロナウイルスの感染拡大で生活環境が大きく変わったことで、保護者による虐待や子どもたちの不登校が増えているということも全国のニュースで耳にします。そのようなことをはじめ、誰にも話すことのできない悩みを持っている子どもが私たちのすぐそばにもいるかもしれません。

私たちは、辛いときや寂しい時に誰かに話を聞いてもらうことでほっとすることがあります。チャイルドラインは、子どもたちが家族や先生、友達などに話せないことも安心して聞いてもらうことができる相談先です。1人でも多くの子どもたちが、悩んでいることや悲しかったこと・辛いことを誰かに聞いてもらい気持ちが少しでも楽になることで一歩でも前に進める力につながることを信じています。

目標達成となりますよう応援しております。


福島県内のチャイルドライングループ

福島県内で活動をしているチャイルドラインは、チャイルドラインこおりやま、チャイルドラインふくしまの2団体があり、福島県チャイルドライン推進協議会は、福島県内チャイルドラインの運営・財政基盤支援に関する事業を行っています。

資金の使い道

チャイルドラインの寄付金や助成金の使い道は、「受け手」ボランティアの育成のために使います。そして「受け手」の質の向上のため、継続的に研修を行います。

また、子どもたちが悩みを抱えた時すぐに電話を掛けられるようフリーダイヤルカードを作成し、 小中高校生全員に配布します。

さらに、チャイルドラインの活動を多くの人に知っていただくために、啓発フォーラムを実施したり、ホームページの作成や情報誌への掲載などを行います。

皆さんからの支援は、悩みを持った子どもたちの心のサポートに繋がっていきます。


年間の活動スケジュール

電話窓口開設:こおりやま毎週水曜日、ふくしま毎週木曜日

チャット開設:ふくしま月1回木曜日、こおりやまは準備中

受け手ボランティアの養成講座:年に最低でも1回、7~8日間程度実施

受け手の継続研修会:年に1~2回程度全国の団体と情報共有及び質の向上のための研修会、会議への参加

フリーダイヤルカード配布:小中高校生全員に1月から2月中に配布

「受け手」ボランティア養成講座

「受け手」ボランティアの養成講座は、チャイルドライン支援センターの指導に基づき、7~8日間の講座を受けていただきます。初めに講師は、 児童相談所や児童養護施設の方たちから子供たちの現状を教えていただきます。さらに医師、臨床心理士、精神対話士など専門家から「受け手」の心構えや電話の対応の仕方を学びます。 最後は、実際に電話を受けてもらう実践を踏まえて「受け手」としての認定を受けます。


福島県内のチャイルドラインの活動

 子どもたちの話に耳を傾けるのは「受け手」と呼ばれるボランティアです。福島県内のチャイルドラインも交替で全国の子どもからの電話・オンラインチャットを受けています。「受け手」は決して怒ったり意見を押し付けたりはしません。子供たちの悩みを聴くために子供たちが話しやすい聴き方や 心に寄り添うことを学びます。  

子どもから受けた相談内容を支援センターに報告し、全国のチャイルドラインが共通の情報を持って電話の対応をしています。電話をしてきた子供たちの話を聴いて、どうしたらいいか一緒に考えます。


子供の「声」から気づいたことを社会に発信し、子どもの育つ環境が整うことを目指します。

子どもたちの「声」からは、さまざまな大人の姿や、社会の歪みが見えてきます。子どもの声を聴く大人の責任として、そこから見える子どもたちの状況を社会に伝えていくことは、チャイルドラインのもうひとつの大きな役割です。子どもが豊かで幸せに生きることのできる社会をつくるために、子どもの現状を伝え、子どもをとりまく環境の何が問題なのか、社会をどのように変えていく必要があるのか問題提起していきます。


子どもの気持ちを聴くことで、子どもが自分で考え自立することを支援します。

チャイルドラインは、問題の解決を目的とせず、子どもの「気持ち」を聴くことを大切にします。心の叫びになかなか耳を傾けてもらったことのなかった子供が、チャイルドラインをきっかけとして、自ら歩みだすこともあるかもしれません。わたしたちは、子どもにとって、ホッとできる「こころの居場所」となるよう活動しています。

子供たちの感想


最後に

今現在、子供たちの悩みを聴く団体はいくつかあります。それでも子供たちの自殺、いじめ、不登校、虐待、貧困などの実態は、後が絶えません。それは、社会環境の著しい変化に福祉の活動が追いついいないからかもしれません。では子供たちの環境改善のためには、何をすればいいのでしょう。

今回はチャイルドラインに、活動資金の援助のお願いです。 でも今後は、子供たちの心のケアをするためには、大人たちが常に子供たちに寄り添って心の変化に気づき、その子に何をしてあげればいいか、どのようにして心の支えになるかを考え、手を差し伸べることです。その役割は、国でも自治体でもなく、子どもたちの側にいる私たち大人が果たすべき責任です。 

一般社団法人福島県チャイルドライン推進協議会

ホームページ http://www.cl-fukushima.org/suisinkyougikai

※「一般社団法人福島県チャイルドライン推進協議会」は非営利法人ですが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。」

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