このプロジェクトで実現したい社会課題解決

約3億人のアフリカ農村部住民の安全な水への持続可能なアクセス(必要な時に、自宅で使用できる、汚染されていない飲み水の確保ができる場があること)の実現を目指しており、その足掛かりとなるプロジェクトを行っています。

ウガンダ共和国での水の問題

2006年まで内戦状態であったウガンダ共和国(以下、ウガンダ)では、地方都市でも一部水道の普及が始まっていますが、ウガンダの農村部に住む一番社会的に弱い立場の方、生活が難しい方はハンドポンプ井戸を使っています。ただ、その井戸も設置の援助だけでは限界があり、住民の力で設置された設備を継続的に維持管理していくための「サービス」が必要です。

しかし、利用者が比較的貧しいことから、維持管理のための料金の回収が難しいのが現状です。そこで今回、この維持管理のための費用を簡易に自動で回収するシステムをウガンダに100基設置することで、『継続的に安心できれいな飲み水を届ける』『女性や子供たちの教育機会の創出』『本プロジェクトを足掛かりにアフリカ全土に安心な飲み水を届ける』ことが目的です。

女性や子供の中には、1日何時間も離れた池まで水汲みに出かけなければならない環境にあります。

井戸が壊れてしまっている村では、子供や女性たちが、野生動物も使うような溜池に水を汲みにいっています。また、非常に不清潔な水であるため下痢が蔓延しており、特に子共の場合は生死にも関わる深刻な状態になることもあります。そして、そういった溜池は村の奥にあることが多く、道中での暴行も村の問題となっていました。

一方で、安全な水を確保するため井戸がまだ使える他の村へ行く方々もいましたが、非常に時間がかかってしまい、クラフト製品製作などの女性が副収入を得るための活動時間を奪ってしまっていました。その他にも重い水をもって長距離移動が難しいおばあちゃんは、10倍以上のお金を払い、バイクを持った若者から水を購入していました。

ウガンダでは、井戸が全国でおよそ6万基付いています。その多くはJICAやNGO、ユニセフなどの国際支援によって作られています。しかし実際、そのうち約4割は稼働していない状況です。理由は、設置されたハンドポンプ井戸を住民による管理が求められており、井戸修理のために必要な料金回収が適切にできていないためです(適切に料金回収がされている村は2割程度)。修繕費が適切に管理されていない地域では、井戸が壊れると、修理を自分たちで依頼できないため、いつ来るかわからない外部支援を待ち、結果的に修理されずに放置されるケースが増えてしまうのが実情です。



子供たちに教育を受ける機会をつくりたい!

水を汲みに片道1時間以上もかかる場合もあり、子供たちは多くの時間を水汲みに費やさざるを得ません。しかもただ歩くだけでなく、重い水を持って帰ってこなければなりません。それを毎日行わなければいけないのです。夏には炎天下の中でも子供が行うことから、子供の体力を考えると過酷な上に危険を伴う作業になります。 また、不衛生な水は健康的なリスクも大きいため、そこに住んでいる人々全ての問題です。 子供が任されているのは水汲みだけではなく、幼い兄弟の世話や家事の手伝いなどもあるため、それだけで1日が終わってしまいます。ただでさえ水汲みや家事に時間を取られる上に、農村に学校がなく勉強するために学校まで長い距離を通学しなければいけないという理由で学校へ行くことができない子も少なくありません。どれだけ本人が勉強したいと望んでも、満足に教育を受ける環境が整っていない場合が多いのが現状です。

生きていくため、そして家族が生活するためとはいえ、水汲みは子供にとって大きな弊害となってしまっています。これは今だけの弊害に留まりません。子供たちが教育を受けられないということは将来的な問題にもつながります。


上記の課題を解決するために実施すること

近年、技術力の発達により、IoTによるシステムを構築することで対応が可能となってきました。現在ウガンダでは、国内で一番多く存在するハンドポンプに上記の課題解決を達成するシステムの導入が求められています。

ウガンダでは、地方でも携帯電話の普及率は9割近く、モバイルペイメントで、銀行口座を持たない人でも携帯電話での支払いが可能になっており、アフリカではモバイル送金が一般的で生活のライフラインになっています。井戸が修理されずに放置されるという、その問題を解決するべく、 井戸の利用で簡単に自動で料金が集められる仕組み「SUNDA」の導入により実現させていきます。 SUNDAを利用することで、住民にはわずかな負担で、清潔な水を使用することができるため、「不衛生な水」を「子供たちが毎日時間をかけて汲みに行く」ことが改善されます。

現状ウガンダでは、全国に水道の整備することができませんが、井戸の修繕費を各村が管理しているところでは、政府から修理業者が派遣される仕組みができているため、SUNDAを使用することで、使用料の一部を井戸の修繕費として貯蓄でき、井戸が壊れた時にも修繕を行うことも可能となります。


「維持管理費の自動回収システム 」を導入することで

・井戸管理が自動化されることで、井戸に関わる個人への責任の負担が軽減

・公平な支払いが実現し、井戸が故障した際の修理費用が積み立てられ、継続して井戸が使用できる

・井戸の利用が継続的に行われるため、子供たちが遠方まで水を汲みに行かなくてよくなり勉学に励むことができる

・「水を購入する」ということが徹底されるため、より働くことへの意識付けがされ、経済活動が盛んになる

修理費用が積立られているので、政府から修理業者が派遣されるため、雇用の増進と持続的な井戸の使用が実現し、従来の国際協力事業のように寄付や支援によるハンドポンプ井戸の設置をもってプロジェクトの終了とするのではなく、ハンドポンプ井戸の設置後も適正に維持管理が行われるように持続可能な形で地域社会に普及していくことを目指します!



与える(寄付)から本人たちの持続可能なものへ

現地の井戸管理(ウガンダ水環境省と株式会社Sunda Technology Globalが行います)が自走していく仕組みをウガンダ全体へと広めていきます。現状500人に1台となっている水源の割合を増やすべく、JICAなどの支援機構からの支援を加速させるきっかけを作ることができます。そして、村に住む人々の経済に対する意識が根付き、子供たちへの教育に時間を割くことができるようになります。


330万円をご支援いただき、20基の管理井戸を設置します!

現状SDGsへの取組や環境、社会課題解決に積極的な企業・一般の方からの寄付により、2022年の目標100基のうち、60基ほどの設置費用が集まっています。今回のプロジェクトでは20基設置分の330万円を集めてウガンダへ「安全な水の確保」するためのを実施します。

~資金の使い道~

自動井戸管理システムの購入・設置費用 20基=300万円

クラウドファンディング手数料=29万7千円

その他郵送費や振込手数料等=3千円


日本青年会議所 × ウガンダ水環境省 × SUNDA が連携を取り『安全な飲み水』を確保する環境をサポート

ウガンダでは、約3億人のアフリカ農村部住民の安全な水への持続可能なアクセスができていません。その理由は、国内に6万基あるハンドポンプの継続的な使用をするためのメンテナンスに対して、人的、物的体制の管理及びそれを支える収入の仕組みが確立されていないことにあります。

この点、近年、人を介さないIoTを活かしたシステムの導入が進められており、全基へ導入が実現すれば、人的、物的体制の管理及びそれを支える持続可能な収入の仕組みが確立され、課題は解決します。

しかし6万基への導入にかかるコストは、国際支援の範囲では不可能であり、政府からの国家予算の投入が必要です。国家予算投入のためには、政府に同システムの有用性を理解していただくことが必要です。

その国家予算投入の契機を作るためには、県、郡単位(100基前後の単位)のまとまった導入実績が必要です。JCI日本のSMILE by WATER事業として、同システムの導入実績を作り、ウガンダ政府に同システムの必要性と可能性を訴えていくことは、ウガンダにて20年以上解決されていない社会課題を解決の糸口を見出すことにつながり、SDGsのゴール6の達成に向けた大きな運動となります。


水で世界を笑顔に変える!SDGsの取組に賛同を!!

国連は、持続可能な国際社会の実現を目指し、従来のUN MDGs(ミレニアム開発目標)に代わり、新たにUN SDGs(持続可能な開発目標)を採択しました。国連の長年のパートナーである公益社団法人日本青年会議所も、2016年から2030年までの間、連携してUN SDGsの達成に向けて協力していくことを明示しております。



現地協力企業

株式会社Sunda Technology Global

安全な水へのアクセスが難しいアフリカのウガンダにおいて、私たち株式会社Sunda Technology Globalは「SUNDA」と名付けたモバイルマネーを用いたプリペイド式自動井戸料金回収サービスを開発し提供することで「水問題の解決」と「若者の雇用創出」を目指す事業をスタートしています。

アフリカではほとんどの飲み水が井戸でまかなわれています。ただ、井戸を維持管理するための料金回収と維持管理費用の管理がとても難しく、約4割の井戸が壊れていると報告を受けています。

私たち株式会社Sunda Technology Globalは井戸の利用で簡単に料金が集められる仕組み「SUNDA」を開発し、展開することでアフリカの井戸の維持管理問題を解決しています。

現在、ウガンダの水環境省の協力のもと30箇所の井戸へシステムの設置を行い、SUNDAを使う1万人以上の住民からのフィードバックをもとに、ウガンダ全土への展開に向けて準備をしています。

SUNDAとは?

「継続的な水料金回収とそれによる継続的な井戸の稼働を実現するための、「従量課金型」「モバイルマネー」を用いた「自動」井戸料金回収のシステムです。

これまでの井戸管理とは違い、「人」に依存しない自動化された料金回収のしくみを構築しました。また、現金ではなくモバイルマネーによる支払いと管理をすることで、回収金管理の安全性も向上。利用料に応じた課金により、公平性も高め、住民も安心して支払えるようになりました。


応援の声:JICA(国際協力機構)ウガンダ事務所

JICAは「村落地方給水維持管理・衛生改善プロジェクト」(2015年~)を通じて、ウガンダの井戸の維持管理に係る協力を長年実施しています。我々としても、株式会社Sunda Technology Globalの坪井彩さん(元ウガンダ青年海外協力隊)が発明し製作されているSUNDAには、長年解決されてこなかった地方給水の構造的課題を、イノベーションを通じて解決するブレークスルーとなる可能性が非常に高いと考えています。そこで、現在JICAではウガンダ水環境省と共同で実施するパイロット事業の中でSUNDAの有効性を検証しております。

今回のJCI日本様主導のクラウドファンディングは、まさにこのSUNDAの取り組みを、更にスケールアップさせていく上で、タイムリーであり、かつ持続的な効果につながるご支援だと感じております。是非、皆様もウガンダの人々の健康の改善のために、一緒にSUNDAを応援して頂けますと幸いです。

生きるために欠かせない水

水は人間の生活や健康に非常に大きな役割を果たしています。日本青年会議所は、現在2016年から2022年の7年間に渡り、世界の人々を水に起因する苦しみから解放するために、国内での啓発活動及び募金活動を展開するとともに、国際機関・民間企業・NGOなどの多様な関係者と連携し、水で苦しむ海外の人々に対する支援活動を展開します。

皆様のご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします!



公益社団法人日本青年会議所とは?



1944年に発足された、国際NGOである国際青年会議所(JCI)に日本は1951年に加盟しました。現在世界100ヵ国以上からの会員を集結させており、「国連シンボルマーク」の使用を許された国際団体で会員数17万人以上の世界で最も大きな青年団体です。 公益社団法人 日本青年会議所は、20歳から40歳までの社会貢献することを目的に組織された青年団体で、日本各地にある青年会議所の日本国内のとりまとめ機関と思っていただけるとイメージしやすいと思います。


リターンについて

※詳細につきましては、該当リターン部分をご確認ください。

※新型コロナウィルスの影響により、リターンの配布時期に変更がある場合がございます。変更になる際は、支援者の方にはご連絡させていただきます。

※リターンにつきましては、以下のメールアドレスより、お送りする予定です。受信できるように設定をお願いいたします。なお、受信設定につきましては、各種キャリア等の設定をご確認ください。受信設定方法等の質問にはお答えできかねます。

リターン送付用メールアドレス: smilebywater2022@gmail.com 


スケジュールについて

2022年6月上旬 クラウドファンディング終了

7月上旬 自動井戸管理システムの設置

11月上旬~中旬頃 リターン発送

11月中旬頃 WEB報告会開催


 これまでの活動

私達、日本青年会議所では、2015年11月に開催された世界会議金沢大会において、2016 年度より、「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続的な管理を確保する」を推進することを金沢宣言として発表いたしました。世界の人びとの生命を救う上で最も重要な「水と衛生」に関する問題をテーマに、日本から率先して世界の安定と調和に向けた運動を展開する必要があります。

日本人には信じられないことかもしれませんが、世界には水道が引かれていない国や地域がたくさんあります。

汚染された池や河川の水を飲んで暮らしている人は、世界中に6億6千万人。そして水に起因する病気で、毎日1000人もの5歳以下の子供が命を落としています。

 公益社団法人日本青年会議所では、本年より世界各国に「安全な水」を届ける、JCIJAPAN SMILE by WATER(スマイル・バイ・ウォーター)キャンペーンを展開します。これまでには、

・2016年度インドおよびバングラディッシュに対して雨水貯留タンクの設置を行いました。

・2017年度カンボジアおよびバングラディッシュに井戸や雨水槽タンクの設置を行いました。

・2018年度インドにて井戸、トイレ、貯水タンクからの配管などの新設、修繕を行いました。

・2019年度ミャンマーおよびモンゴルへ高濃度気体溶解装置、トイレ、凍結防止装置付き井戸などの設置を行いました。

・2020年度カンボジアにし尿式タンクトイレ、モリンガ農園、養鶏場の新設、設置を行いました。

・2021年度カンボジアおよびインドに井戸、手洗い場、国内学校へ雨水活用型給水装置各1台設置、飲み水手洗い設備の設置を行いました。

 なぜ、国際貢献をしなければならないのか。それは第2次世界大戦後、焼け野原となった日本で貧困や飢餓で苦しむ日本人を国際社会が助けてくれたことへの恩返し。同じ地球の仲間として、このプロジェクトを通して、子供たちの生命を救い、女性や子どもたちを重労働から解放させましょう!

人々の共感が、世界から信頼される国、心ある国「日本」の実現につながります。

 みなさんのご支援・ご協力 よろしくお願いします!

※写真撮影時には、感染対策をしっかり行い、抗原検査を行った後、撮影時のみマスクを外しております


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

「本プロジェクトへのご寄付は公益社団法人 日本青年会議所への寄付となり、弊団体が寄付金の受付及び領収証発行を行います。このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。

「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、公益社団法人 日本青年会議所が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。(領収書の送付時期に関しましては、11月頃を予定しております。)

※領収証はCAMPFIREではなく当団体が発行・送付いたします。

  • 2022/11/28 17:08

    ウガンダの地方給水の仕組みを管理する水環境省と意見交換を行ってまいりました。水環境省は現地での井戸の包括的な管理をしていることから、住民へのサービスの説明や、各井戸でどれくらい水が使われているかを管理しています。現地住民にSUNDA設置への理解がなければ、設置は意味のないものになってしまいます...

  • 2022/11/12 18:11

    先日「SUNDA」の設置によって井戸利用の利便性がどのように向上したのか、現地に株式会社Sunda Technology Globalの坪井さんと共に有志のメンバーで赴き様々なお話を伺ってきました。現地の皆様からは、「料金回収に時間を奪われることがなくなった」「井戸が継続的に利用できてうれしく...

  • 2022/06/10 14:01

    本日 最終日!!ウガンダ共和国の水課題解決へ向けてのプロジェクト支援が本日最終日になります私達、日本青年会議所では、毎年『SMILE by WATER』プロジェクトを通じて、世界の水課題解決に向けて、有志のメンバーが奮闘しております!過去の取組では私達と同じアジアへの支援が多かったのですが、今...

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