▼はじめに

毎年4/25は「世界ペンギンデー」 

日本は実はペンギン大国。国内で飼育されているペンギンの数は世界の1/4を占めるといわれ、たくさんの人に愛されています。ペンギンはとてもかわいい、水族館の人気者。

しかし今、実は世界中のペンギンたちがピンチ。

気候変動の影響で南極等に住むペンギンが減少するなど問題になっていますが、中でも不法投棄をふくめ海洋に放出された「漂流する漁網」による被害が大変、という現状はご存じでしょうか?

UNEP(国連環境計画)とFAO(国際連合食糧農業機関)によると毎年約64万トンもの漁網を含む漁具が海へ流されていると算出されています。※1

ペンギン全18種類のうち14種、つまり約8割がこれまで廃棄漁網の被害を受けているというデータがあります。毎年、推定40万羽のペンギンを含む海鳥が廃棄漁網に捕まっている、と考えられています。

※ペンギンだけでなくカメ、クジラ、アシカ等を含む多くの海の生きものも犠牲となっています。

海浜に漂着した漁網。数種の漁網やブイなどが絡まり大きな塊状(デブリ)になっている。(2020 神奈川県鎌倉市 撮影 Hayashi Masatsugu)


しかも漁網を含む漁具は海の生きものに一度危害を与えるだけで終わりません。

漁網は高品質の合成繊維でできており、耐久性や耐摩擦性に優れているため、それら「漁網を含む漁具」は朽ち果てることなく海洋を漂流し続け、再びペンギンたちを捕らえ、そしてまた海を漂います。この一連のサイクルは「ゴーストフィッシング」と呼ばれ、海の生きものへの脅威となっています。

引っかかって身動きが取れなくなるペンギン。動けなくなって飢えるペンギン。

網でケガをし、その傷がもとで死んでしまうペンギンも…。

このままでは、私たちはペンギンに会えなくなるかもしれません。そこで!


▼私たちマンシングウェアはペンギンを守るための活動を行っています。

私たちのアイコンはまさにペンギン。そのピンチを見過ごせるわけがありません。

ペンギンの絶滅危機から守るため、地球温暖化や環境悪化を抑制することを目的にした取り組み「SAVE THE PENGUINキャンペーン」を2019年より実施。

キャンペーン対象品には、WWF公認の、農薬やその他の化学薬品を使用せず土壌本来の力を活かした環境にも優しいオーガニックコットンを素材に使用する商品などを企画して、活動を支援してきました。

これまで様々なウェア、グッズを開発、コロナ禍でもSNSを通じて呼びかけてきました。
※上記3点の画像は2021年春夏シーズンの商品

↓過去の活動実績はコチラ


【2019年プレスリリース】
https://www.descente.co.jp/jp/press_releases/post-44296/


【2020年プレスリリース】
https://www.descente.co.jp/jp/press_releases/post-44478/


【2021年プレスリリース】
https://www.descente.co.jp/jp/press_releases/post-44653/


今年の活動として、キャラクターアーティスト・TAROUTさんとコラボレートした特別コレクションの販売や、東京・池袋の「サンシャイン水族館」との取り組みなどを通し、ペンギンをとりまく地球環境について考えるきっかけづくりをしていきます。


▼2022年の「SAVE THE PENGUIN」シリーズのデザインは、 TAROUT(タロアウト)さん 

世界で活躍中のキャラクターアーティスト。

それぞれの作品には、ひとつひとつ愛情あふれるストーリーが設定されている。キャラクターを誕生させる、という感覚の元に生まれる世界観は日本のみならず海外でも絶大な人気を誇る。

ペンギンのデザインも多数手がけ、環境省アンバサダーも務めるTAROUTさんから、今回のプロジェクト用に描き下ろしていただいたイラストに込めた想いをお聞きしました。


こんにちは、タロアウトです。

実は2019年にマンシングウェアさんと初めてお仕事をご一緒した時、展示会で隣のブースに「SAVE THE PENGUIN」がありました。

当時から環境省でアンバサダー活動をしており、とても良いなと思い、いつかそのプロジェクトでもご一緒したいなと夢見ていました。それが現実になるとは!とても光栄です。

2022年、3年前より確実に環境問題に対する関心が高まっているように感じます。次の段階は、より多くの人が関心から行動に起こせることかなと思います。

今回のデザインは、問題を考えるだけでなく、明るい希望を持って楽しく日常で行動を起こせると良いなという思いを込めました。

TAROUT さんコラボの2022年ゴルフアイテム特集ページはこちら⇒
https://store.descente.co.jp/munsingwear/feature/22041301/

 

▼そんな私たちにできることとは?

私たちの想いを実現するためにはこうして声を上げることはもちろん、具体的なアクションを起こすこと。

そこでまずやるべきは海洋ゴミの回収。さらにそれを有効利用すべきではないかと考えます。

海洋ゴミは「リサイクル素材」として再生。

そして素材は「バッグ」へと生まれ変わらせます。

寸法:
縦:41cm、横:50cm 底マチ:14㎝
ノートPC、書類、書籍、ボトル、ペンケース等も入る容量となっています。

ペンギンが誤ってからまり命を落とすことも多いとされる「海洋の漂流漁網」。
そうした海洋生物を脅かす漂流漁網が発生しないよう、使用済みとなった漁網を回収・加工・再利用してアパレルに適した繊維を生みだす仕組み「UNTANGLEIT ™(以下、アンタングルイット)」から生まれたナイロンファイバーを使用。
TAROUTさんの特別描き下ろしイラストをデザインにしました。

こちらは今ペンギンがさらされている危機、地球環境問題、私たちが何とかしたいという想い、そうした大事な要素が込められた証となるバッグです。

身に着けていただくことで、ペンギンを守り、地球環境を保護していくという意識を共有、高めたいと考えます。


▼UNTANGLE IT™ (アンタングルイット)、棄てられる漁網を“お気に入り”へと変える

今回、このバッグに使う素材には「UNTANGLEIT™(以下、アンタングルイット)」というナイロンファイバーを主素材としたファブリックを用いています。

「豊かな海を守るために、今、私たちができることを」という想いのもと、使用済み漁網を回収・加工・再利用しアパレルに適した繊維へとよみがえらせるアップサイクルシステムが生まれ、そのプロセスを「UNTANGLEIT™ 」と言います。

※UNTANGLEIT™ 使用済み漁網の回収・加工・再利用のプロセスイメージ


▼漁網を使うメリット

・回収した漁網を、再生できるように峻別し、溶解(熱をかけて溶かす)プロセスを経て、糸の原材料となるペレットとしているので、海や漁網の香り・臭いなどはありません。

・アパレルをつくるに適した漁網を再加工しており、ナイロンファイバーがもつ美しい発色性を有します。

・強度
耐久性が求められる漁網はナイロンファイバーを素材とすることが多く、UNTANGLEIT™は使用済みとなったナイロンファイバーの漁網を回収して再利用しています。
今回のこのバッグには、ナイロンファイバーの特性と生地組織の特性がかけあわされ、高い強度をもつ生地を使用しています。

※具体的な強さの数値

一般的なスポーツメーカーの基準は

引張強さ:400N以上
引裂強さ:10N以上

が合格ですが、このUNTANGLEIT™は

引張強さ:縦1060N 横999N
引裂強さ:縦72.2N 横55.0N

と倍以上の強さです。


・地球環境への貢献
 使い古した漁網は捨てるのではなく「漁網は廃棄せずに回収する」という意識へ。
 ゴミを減らし、循環型社会へという「サステイナブル」の実現=SDGs達成にも貢献できるのではと考えます。

※マンシングウェアは、環境配慮を目的としたサスティナブルな取り組みを行っています。


▽集まったお金の使い道

・製作費
漁網を生地に生まれ変わらせるという工程があるため、通常の生地よりも多くの過程と高度な技術を要します。製作費の中には、デザイン設計・漁網回収・選別・加工・紡績・染色・裁断・縫製・検品・運搬などを経ており、多くの人の手が掛かっています。

・手数料
本プロジェクトにおけるキャンプファイヤー様へ手数料のお支払い。

・寄付
本プロジェクトが成功し、製作が可能になった際に発生する収益の一部はペンギン保護活動団体に寄付。ペンギンを守るために役立てたいと考えております。
※寄付先:ペンギン保護活動団体「世界ペンギン会議(Global Penguin Society)」
「世界ペンギン会議」:世界のペンギン種とそれらが生息する海岸と海の保護に取り組む国際的に認められたリーダー組織

Website:https://www.globalpenguinsociety.org/

・第2弾に向けて:今回多くの方に賛同いただければ、第2弾も実現予定。その運営資金として。

等々を考えています。
何より今回、初めての挑戦ということで多くの方の賛同を必要としております。


▼ご注意いただきたい点

・実際にお届けする商品は、画像と多少色、形が変更になる可能性がございます。(画像はご覧になる環境によって、見え方、色は変わります)


▼実施スケジュール

2022年4月28日:プロジェクトスタート

2022年5月31日:プロジェクト終了

2022年6月上旬~ 生産開始(資材投入、染色、裁断、縫製、加工)、検品、運搬

2022年8月下旬:発送予定 ※生産状況により多少前後する場合があります。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額を達成した場合に計画を実行し、リターンをお届けします。

▼リターン

20,900円(税込·送料込):「漂流漁網を再生したバッグ」+TAROUTさん直筆メッセージ入り御礼メール ※限定数200

20,350円(税込·送料込):「漂流漁網を再生したバッグ」  ※限定数400


▼最後に

私たちのプロジェクトは今回で終わりと考えていません。
第2弾以降も続けることで、ペンギンを守るために少しでも何かできればという想いがあります。
今現在はもちろんのこと、将来において私たちの子孫たちも末永くペンギンに会えるよう、そして地球環境を良くするためにも、ご賛同どうぞよろしくお願いいたします。


※1国連食糧農業機関(FAO)と国際連合から発表された下記の資料に基づき、豊島株式会社が図案を制作。Graeme Macfadyen , Tim Huntington, Rod Cappell "Abandoned, Lost or otherwise Discarded Fishing Gear” UNEP, FAO 2009[mh1]

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください