はじめに・ご挨拶

 パンダハウスは、入院中の子どもと家族に「第二の我が家」としてご利用いただくファミリーハウスです。日本で初めて不特定の多くの皆様のご寄附でハウスを建て運営しています。多くの皆様に支えていただき、今年10月で25周年を迎えます。5年前からは、退院後に地域で暮らす方たちのため、病院での相談にも対応しています。

 25周年を迎えるにあたり、支援者の皆様と新たな気持ちを共有して船出をしたいと思っています。しかし、現在コロナ禍にあり、直接お会いすることは叶いません。そのため、25周年記念のプレイベントとしてこのプロジェクトを立ち上げます。

    (パンダハウスの全景)

                      (施設のご案内)

【パンダハウスHPはこちら】

このプロジェクトで実現したいこと

 小児がんなどの難病は、医療の進歩により治療率が格段に上がってきました。一方で、厳しい闘病生活と長期間向き合わなければならない現実があります。でも、子どもたちはそのような中でも、子どもらしい活き活きした笑顔を見せてくれることもあります。それは、自分の好きなことに打ち込む時であったり、自由に表現できる時です。このプロジェクトでは、そんなひと時を積極的に作っていただき、その作品を提供していただきます。

(イメージ画:入院中の子どもが絵を描く様子)

 提供された作品はポストカードにして、応募してくれた子どもたちにプレゼントします。自分のお気に入りのカードを、おじいちゃんやおばあちゃん、少し離れているおともだちに送ることで連絡を取り合い、多くの方々との絆をより強めていただきたいと思います。入院中ひとりぼっちではなく、多くの方々が応援していることも思い出してもらいたいです。

 そして、病室から出られなくても自分たちの作品展覧会に行きましょう!バーチャル展覧会をホームページ上で開催します。自分の作品はどこに飾ってあるのでしょう。自由に探検してもらいます。

 その展覧会には、一般の皆さんにもお越しいただけます。闘病中の子どもたちの作品に触れ、彼らの生活に思いをはせてください。その活き活きしたかわいい作品群に、私たち自身も癒されたり励まされたりするのではないでしょうか。そして、きっと、彼らの応援団になるはずです!

 冒頭の作品の写真は、福島県立医科大学附属病院の中にある福島県立須賀川支援学校医大校のお子さんたちが作成したものです。「ダイオウイカ」と「タコ」は廃棄するプラスチックを再利用したSDGsをテーマにした作品です。虹のある作品は「光のさしこむ絵~南の島で~」というタイトルで、日めくりカレンダーにした作品です。「パンダ」は紙粘土で作られたもので、パンダハウスを利用したお子さんが、ハウスにプレゼントしてくれました。

プロジェクトをやろうと思った理由

 昨年、闘病しているお子さんの絵の展覧会を開催し、大変好評をいただきました。お子さんたちは一生懸命作品を仕上げてくださいました。でも、晴れがましい展覧会には来ていただけませんでした。残念なことに、コロナ禍によって面会もできず閉ざされた生活にならざるを得ない日々と伺っています。

(福島市写真美術館での作品展の様子 2022年1月5日~1月12日) 

 子どもたちが楽しく作品に取り組む時間は、彼らの生活の中で少しでもやすらぎのひとときになると考えました。

 また、ポストカードで、会えない多くの方々とつながりをより強めてもらいたいと思います。

 そして、今年はバーチャルで用意した展覧会にもお越しいただき、楽しい展覧会の探検を味わっていただけたらと、夢が広がりました。

 皆様のご協力をいただき、是非、実現したいと思います。

 よろしくお願いいたします。

これまでの活動

 1997(平成9)年10月 ハウスオープン。

 入院中に大きな“パンダのぬいぐるみ”をお見舞いにもらった男の子。小児科病棟の子どもたちがみんなでかわいがり、大好きだったパンダ。このパンダのぬいぐるみと同じように、みんなから愛されるようにと、ハウスの名前を「パンダハウス」としました。

 玄関を開けるとみんなを迎え入れ、多くの子どもたちを25年経った今も見守り続けています。

(パンダハウスで利用者を見守っているパンダの親子)

 子どもたちが人院を余儀なくされた時、家族は精神的にも経済的にも大きな負担を伴います。そのようなご両親や祖父母がパンダハウスに泊まり、身体や心を休めています。また、食欲をなくしている子どものためにおやつを作って病院に持って行ったり、子どもが一時的に外泊できるときには、きょうだいも一緒に家族団らんの時間を過ごされています。このように、病と闘っている子どもと家族が安心して滞在できる「第二の我が家」として利用していただいています。単なる滞在施設にとどまらず、心がやすらぎ励まされる場所となることを願って活動しています。

(家族そろってクリスマスをパンダハウスで)

    (大好きなたこ焼き)

 ハウスの運営管理の他に、入院中のお子さんたちに楽しんでいただけるよう、手作り品などをクリスマスプレゼントにしてお渡ししています。また、昨年は入院中のお子さんときょうだいに描いてもらった絵を日めくりカレンダーにしてプレゼントしました。

パンダハウス利用者の声

 医大に息子が入院して4カ月。今までは私1人で利用させてもらうばかりでしたが、今日、夢にみていた日がやって来ました。初めての外泊許可で、パンダハウスに来ることができ、喜びでいっぱいです。息子にも病室で「パンダのお家に行こうね。」と事あるごとに話しており、とても楽しみにしていました。たくさんのおもちゃを広げて、うれしそうに遊んでいます。家が遠く、すぐには帰れない私達には、我が家の様な落ち着く場所になりました。ありがとうございました。

(テーブルいっぱいのおもちゃ)

応援メッセージ

 コロナ禍であっても治療を受ける入院・外来患者さんはおります。むしろ、コロナ禍のため、患者さんは感染に注意を払いながら療養生活を送らなければならない状況であったり、感染予防のため面会が制限されたりする中で、ご家族に会えない寂しさを抱えながら治療を受けています。また、当院は県内でも遠方や県外からも治療を受ける患者さんも多く、通常では一時退院や外泊を取り入れながら治療を続けていますが、そのような外泊等にも制限があります。

 このような状況で入院生活を送っている子どもたちは、多くの我慢をしています。子どもたちが一時でも闘病を忘れ笑顔になれることは、その子らしくいられる時間となります。今回の企画は、子どもたちとそのご家族が治療を乗り越えていくエネルギーになると確信しています。

 パンダハウスは、子どもの入院により離ればなれになっている家族に、家族団らんできる時間などを提供してくれています。感染リスクの高い方の利用ということを念頭に置き、感染予防対策を徹底しており、安全な環境を確保してくれています。このようなパンダハウスは、闘病中の子どもたちとそのご家族を“治療を頑張ろう”という気持ちにしてくれるかけがえのない場、闘病意欲を支え治療継続へ導いてくれるハウスであると実感しています。

公立大学法人福島県立医科大学附属病院 副病院長兼看護部長 渡邊美恵子

資金の使い道

・バーチャル展覧会制作費用(作品撮影含む) 100万円

・展覧会開催費用(会場費、会場装飾費、チラシ・ポスター作製費)30万

・子どもたちへのプレゼント用ポストカード作製費用(50種類×10枚)35万

・作品を制作するための物品購入費用(子ども用デジタルカメラ、画材)20万

・作品およびポストカード梱包・発送費用 10万円 

・作品募集(応募用紙)ポスター・チラシ制作費用 5万円

実施スケジュール

5月31日   クラウドファンディング終了

7月    リターンの発送

6月~8月  作品募集 

9月~11月  ポストカード作成、展覧会準備

12月       バーチャル展覧会オープン予定

     会場での展覧会(福島市内予定)開催予定         

リターンについて

・心を込めたお礼のメッセージ

・パンダハウス ニュースレター(1回)

・パンダハウス オリジナルクリアファイル(A4サイズ) 

・お名前掲載(1万円以上の支援者)

 掲載期間:展覧会(バーチャル含む)開催期間中

 掲載方法:支援者のお名前(文字のみ)を一覧にして掲載

   (画像左側のパネルのイメージ)

※寄付型クラウドファンディングの税制優遇について

 このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。 「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、認定NPO法人パンダハウスを育てる会が発行した「寄付金受領証明書」 の提出が必要となります。認定NPO法人パンダハウスを育てる会が、リターン発送時に「寄付金受領証明書」を同封します。尚、詳しくは最寄りの税務署にお尋ねください。

最後に

 闘病中のお子さんたちが、自分の好きなことに打ち込み、子どもらしく笑顔でいられるひと時を過ごせるよう、皆様も一緒に応援してください。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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