はじめに・ご挨拶

 我孫子アートな散歩市 企画委員会はアートをチカラに地域の賑わいづくりを創出する活動を行い21年を迎えます。母体は、事務局を務める我孫子手づくり散歩市です。

 手賀沼を取巻く水と緑のたたずまいは、白樺派に代表される文人・墨客の活動を育み、創造的活動が行われていました。この歴史と文化を継承する理念が、人と鳥の共存する街であり、アートなまちづくりであるとの考えから、癒しの環境・文化に様々なアートを展開する催しを行ってまいりました。「日本に一つしかない鳥の博物館の場所をわかりやすく」との市民の声に対して、絶滅した巨鳥モアを鳥の博物館のシンボルモニュメントとして博物館前の駐車場の一角に設置する計画が生まれました。

 皆様のお力をお借りし、今年11月のバードフェスティバルに向けて完成をみたい。



このプロジェクトで実現したいこと
ⅰ.絶滅した巨鳥のアートで“鳥のまち我孫子”に新たな物語を紡ぎたい。

 かつて生存した地球上最大の鳥類“モア”は、人類が捕食した結果絶滅にいたりました。これを反面教師とするためモアの彫刻をつくり、我孫子の理念である「人と鳥との共存」・持続可能な社会づくり・生物多様性の象徴としたい。

ⅱ.「我孫子市鳥の博物館の」目印となるシンボルモニュメントに仕立てたい。

 「我孫子市鳥の博物館」は日本で唯一の鳥類専門の博物館ですが、我孫子市周辺の人以外にはあまり知られていません。行こうとしてもどこにあるか分からず通り過ぎてしまった・・・という声も。

鳥の博物館だ!とすぐに分かるようにしたい。

ⅲ.「我孫子鳥の博物館」の知名度を上げ、多くの人たちに訪れてもらうことで、“鳥まち我孫子”の魅力をもっと知ってもらいたい。


私たちの地域のご紹介

我孫子市は、手賀沼・利根川に挟まれた馬の背状の台地に、まちが形成されています。古くからこの環境や台地上から川や沼を見下ろす眺望が、思考や創作の癒しの場として、柳宗悦、バーナードリーチ、志賀直哉、武者小路実篤や杉村楚人冠に代表される文人や文化人に好まれ、社会の新しい考えや創造的活動が、この地で繰り広げられてきました。

都心から一番近い天然湖沼の手賀沼。手賀沼の水辺では多くの野鳥を見ることができます。

その手賀沼を望む湖畔には、日本で唯一の鳥類専門の博物館「我孫子市鳥の博物館」があります。人と鳥の共存をめざして(Harmony among Birds and People!)をテーマに平成2年5月22日に開館しました。「手賀沼の自然と鳥たち」、「鳥の世界」、「人と鳥の共存」の3つのテーマで構成されており、世界中の鳥の標本や四季の手賀沼を再現したジオラマなどを展示しています。


プロジェクトを立ち上げた背景

「日本に一つしかない鳥の博物館をもっとわかり易く」に答えて、絶滅した巨鳥モアを「鳥の博物館」のシンボルモニュメントとして博物館前の駐車場の一角に設置する計画が生まれました。「鳥とはいったいどんな生き物なのか?」を科学的に学ぶ事ができ、人と鳥の共存や地域の自然保護・地球の環境問題まで踏み込んで考えることができるように工夫されている「我孫子市鳥の博物館」を通して“我孫子”にもっと多くの人たちに訪れてもらい、私たちの街の魅力を知ってもらいたい。

先人がこの地で発信した白樺スピリットを受け継ぎ、アートの創造するチカラ・情操を豊かにする効果を生み育てる“まちなか「ミュージアム」を開催している「我孫子アートな散歩市」企画委員会が、この思いを胸に、シンボルモニュメントを制作することになりました。


これまでの活動

我孫子アートな散歩市は、やすらぎや癒しを与えてくれる景観(ヒーリングランドスケープ)を備えたこの環境で、創造的活動に触れ交流する、新しい意味と価値をもつ文化を生み出そうと試みる市民によるまちなか「ミュージアム」づくりです。 また関連する催しとも連携し、地域の財産を活かした発表・展示・販売を散歩しながら巡る、我孫子の良さを知ってもらい、地域振興につながる舞台です。

我孫子駅から手賀沼公園、そして白樺派の中心的活動が展開されたハケの道を辿り、遊歩道、水の館まで、点在する文人や文化人の創作の場を散歩しながら、手づくりの工芸・美術品(陶芸、彫刻、絵画)・農産品・舞踊・音楽散歩などの発表・展示や販売が行なわれる、アートが取り持つ市民交流の場を演出してきました。

  我孫子駅前アビシルベ・けやきプラザ展示会場・アビークオーレ・千葉銀行・杉村楚人冠邸庭園・楚人冠公園・天神山緑地・三樹荘・天神坂・アビスタ・手賀沼公園・遊歩道・雁明緑地・白樺記念館・古墳公園・モミジの丘・旧村川邸・ゲートスポット・水の館のほかガレージや空き地・商店等も主な会場と考えています。

 2022年には21回と回を重ねることができました。アーチストとの出逢い・交流の場「我孫子アートな散歩市」で白樺スピリットを甘受し育みましょう。


資金の使い道・実施スケジュール

 モアの彫刻は3.6mと大きく作家と補助者で制作します。ぎりぎりの制作費と材料費を全て皆様からの支援により実施します。 この市民活動にご協力ください。

費用

・250万円 ※制作費用

・約40万円クラウドファンディング手数料

 実施工程  

・クラウドファンディング 開始5月~7月

・制作        6月~10月

・記者会見     10月25日

・設置       10月末~11月4日 

・除幕式       11月5.6日

リターンのご紹介

1.鳥の博物館・白樺文学館・杉村楚人冠邸などを巡り自然と文学に触れる旅。                旅といってもイベントではありません。 我孫子インフォメーションセンターでガイドマップをもらい、3館共通入場券(有効期限は1か月)を提供することで、我孫子の魅力をお楽しみください。

2.手賀大橋橋脚隧道壁面アートクリアファイル A4                         OZ-尾頭-山口佳祐による手賀大橋隧道の壁面アート「静寂」をA4のクリアファイルに仕立てました。

3.絶滅に追いやられた鳥たち                                   絶滅した鳥についてのパンフレット。(両面カラー印刷のA4用紙1枚)

上記、3館共通入場券、クリアファイル、パンフレットの3点をセットにしてご支援いただいたすべての方に郵送いたします。

1.鳥の博物館・白樺文学館・杉村楚人冠記念館などを巡り自然と文学に触れる旅。          (旅といってもイベントではありません。詳しくは以下をご確認ください)

 我孫子は別荘地として嘉納治五郎が住み、治五郎の甥柳宗悦が移り住み、やがて志賀直哉、武者小路実篤ら白樺派の面々が移住し、浜田庄司、バーナード・リーチ、河村蜻山などの陶芸家との交友も始まり、ジャーナリストで随筆家・俳人の杉村楚人冠などの文化人も居住するなど、手賀沼湖畔では旺盛な創作活動が繰り広げられ、「民藝」発祥の地でもあります。

 出発点は我孫子駅南口の我孫子インフォメーションセンター(アビシルベ)です。まちなかを我孫子ゆかりの文人・文化人たちの足跡をたどり、手賀沼遊歩道を巡り、手賀大橋や水の館からの景色を楽しみ、鳥の博物館に至る。そんな我孫子の魅力をご提供したいのですが、今回は、鳥の博物館・白樺文学館・杉村楚人冠記念館3館共通入場券を提供することで、我孫子の魅力に触れるきっかけをつくっていただければと思います。

3館共通入場券はご支援いただいた方すべてにご用意いたします。人数の制限はございません。有効期限は使用した日から1か月です。同じ施設に複数回入場はできません。我孫子への交通旅費・宿泊費は自己負担となります。 ガイドはつきませんが、我孫子インフォメーションセンター(アビシルベ)でガイドマップをもらい、季節の良い時期に訪れ、自由に我孫子の魅力をお楽しみください。

 大正・昭和の歴史に出会う家 杉村楚人冠邸。河村蜻山の作陶による楚人冠の句碑。志賀直哉の書斎。白樺文学館。大正時代の水辺の別荘旧村川邸。バーナードリーチの3本足の椅子。手賀大橋橋脚隧道壁面アート。安田侃の彫刻。水の館。鳥の博物館。

2.手賀大橋橋脚隧道壁面アートクリアファイル  

 我孫子アートな散歩市が2020年に手掛けたOZ-尾頭-山口佳祐氏による手賀大橋隧道の壁面アート「静寂」をA4クリアファイルに仕立てました。

3.絶滅に追いやられた鳥たち  

 絶滅した鳥についてのパンフレット。(両面カラー印刷のA4用紙1枚)

上記 、3館共通入場券、クリアファイル、パンフレットの3点セットにしてを支援いただいたすべての方に郵送いたします。

最後に

  都心から凡そ30km、大正から昭和の初め松林に囲まれた「静寂」な手賀沼周辺は別荘地として、文人や文化人が集まりました。当時、安美湖とも称され多様な生態が活きずいていました。近代化の過程で象徴であった“沼”は汚染されましたが、美しい手賀沼に尽力し、今もなお水辺では多くの野鳥を見ることができます。私たちは、このプロジェクトを通して、「人と鳥との共存」が育む持続可能な社会、生物多様な環境を象徴するものとして“絶滅巨鳥ジャイアントモアのアートで新たな物語を紡ぎたい。 皆様のご支援をお願いいたします。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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