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NPO法人アニメーター支援機構 菅原です。
アニメーター支援機構は、一般のアニメファンの力で、アニメーターの低賃金問題の解決を目指すNPO法人です。

昨年は「アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!」へのご支援、本当にありがとうございました!
おかげさまで、第一弾のミュージックビデオは、無事完成することが出来ました!
前回のプロジェクトでは、日本だけではなく海外での資金調達も行い、十分な制作費を集めることも出来ました。
そのため、原画単価は最低1万円~MAXで2万円程度支払えることとなり、一般的な原画単価の2倍〜4倍程度の単価をアニメーターさんに支払うことが出来ました。

今回は、第二弾として、平野綾さんヴォーカルの楽曲で、アニメーションのミュージックビデオを作りたいと考えています。

第二作目の今回は、可能であればアニメーターさんに「単価」による支払いだけではなく「拘束料」などの固定給の支払いも出来る段階に移行したいと考えております。
※段階を追って、近い将来、一般の会社のような、福利厚生も含めた形での、固定給の支払いが出来るスタジオの設立を目指します。   

今後は、このような短編アニメ作品を継続的に制作して行き、近い将来、アニメーターさんに単価ではなく、固定給の形で、ギャラの支払いが出来るようにする計画です。
※アニメのミュージックビデオは、年1本程度のペースで、継続的に製作して行くことが出来ればと思っています。
数年かけて、新人の育成と、人材の確保、ノウハウの蓄積をしながら、アニメ制作者の労働環境に配慮した、アニメスタジオの設立を目指します。

2010年のNPOの設立から、10年が経ちました。
設立初期には、低賃金の新人アニメーターに年/60万円の「住居支援金」を支給していました。
また、2014年からは「新人アニメーター寮」をOPENして、低賃金の新人アニメーターに住居支援をして来ました。

新人アニメーター寮チャンネル
↑新人アニメーター寮 について、詳しくは「新人アニメーター寮 チャンネル」の動画をご覧ください。


現在、アニメ業界では、低賃金による離職の多さなどから、トレーニング不足や、極端な人手不足が起こり、そのために、作画のクオリティの低下や、「放映落ち」などが多発する事態となっています。
また、中国のアニメーターの賃金が日本のアニメーターの賃金を超えた事などにより、日本のアニメの海外への技術流出なども、懸念されています。
これらは日本のアニメーションにとって危機的な状況だと言えます。

アニメーターの低賃金問題の根本的な原因は「制作費の安さ」なので、早急に、この部分を改善して行く事が必要です。
しかし、アニメ業界の問題改善への歩みは遅々として進みません。
(動画単価/原画単価ともに、10年前と、ほとんど変っていません。)
アニメ業界の問題改善への道のりは、まだまだ遠いと思われるので、現状の仕組みとは別枠で、アニメーターが十分な制作費で仕事できる仕組みを作りたいと考えています。
※欧米のような「産業別組合」が一般的ではない日本の場合、制作費のアップは組合活動などでは困難なため、このような手法を取っています。 

制作費アップの具体的な方法は、「海外からの資金調達も考えたオリジナル企画の製作」です!
その第一弾のミュージックビデオ「Back to you」を昨年制作し、無事完成することが出来ました。
今回は、平野綾さんヴォーカルの楽曲で、第二弾のミュージックビデオの制作をします。

※制作費をアップする具体的な方法には、他には「欧米のような産業別組合の設立」などがありますが、これを日本で実現するのは、あまり現実的ではないと思うので、一番ハードルの低そうな「海外からの資金調達も考えたオリジナル企画の製作」という手法を取っています。

※2014年頃から海外のアニメイベントに毎年参加して来て、海外の支援者も一定数いるので、海外からの資金調達も、可能だからです。

なお、今回のミュージックビデオの制作資金調達の目標金額は、1千万円を計画しています。
1千万円あれば、2分のミュージックビデオの制作費としては、比較的まともな額をアニメ制作者に支払う事が出来ますので。
(アニメ制作者に、なるべく良いギャラの支払いが出来るようにしたいと思っています。 )

今回のミュージックビデオの楽曲の制作には、「RWBY」の作曲者のMason Liebermanさんを始めとした、海外の著名なアーティストに協力して頂きました。
また、リードボーカルとして声優の平野綾さんにも参加して頂きました。
本当にありがとうございます!
この楽曲をベースに、過去のアニメーター寮の寮生や、住居支援者にも協力して頂いて、
日本のアニメーターによる、アニメーションのミュージックビデオを制作して行こうと思っています。

アニメーターが、十分な制作費で仕事が出来る仕組みを作りたい!
アニメーターは、何十年も、低賃金/長時間労働/ブラックな業務委託契約に苦しんで来ました。

このことにより、業界全体が疲弊し、近年、作画崩壊や放映落ちなどが多発するようになり、作画のクオリティの低下が深刻な問題となっています。

このような状況では、世界的に高く評価されている、日本のアニメーションの未来がどうなってしまうのか、非常に不安になります。
しかし、現在の状況を現場のアニメ制作者だけで大きく変えて行くことは、非常に困難です。(変えようとすれば、職を失うなどの危険があります。)

現在のアニメ業界を大幅に改善する事が難しいのであれば、私たちアニメファンの手で「新しいアニメ業界」を作ってしまえば良いのではないか?と考えたのが、今回の企画の発端です。

現状のアニメ製作の仕組みとは別枠で、アニメ制作者が十分な制作費でアニメ制作に取り組んで行ける、新しい仕組みが作れればと思っています。

■20代の若手アニメーターの平均月収は、9万円程度

市場規模が2兆円を超えると言われ、数多くのアニメ作品を生みだしている日本のアニメ産業。
しかし、その担い手であるアニメーターを取り巻く労働環境は、「低賃金」「長時間労働」(福利厚生をカットするため)のブラックな業務委託契約などがまかり通る、非常に過酷な状況です。

2015年に日本アニメーター・演出家協会が発表した「アニメーション制作者実態調査報告書2015」によると、20代のアニメーターの平均年収は「約110万円」と言われています。

※月収にすると「9万円」程度です。
入社1年目の新人の場合「月収3万円以下」ということもありえます。

このように極端に収入が低い理由には、様々な要因がありますが、
まずは「動画単価の安さ」があります。


多くのアニメーターは、作画の枚数単価による出来高制で雇われており、作画のスピードが早くなり、たくさんの枚数描けて、それなりの収入が得られるアニメーターに育つまでに時間がかかります。

TVシリーズの場合、動画の枚数単価は1枚200円程度。
1ヶ月に300枚描いて、300枚×200円で月収6万円。

特に新人が.月/300枚も描くのは、かなり大変です…。

■作画のクオリティの低下

この給料では当然、生活出来ないため、新人アニメーターの離職率は非常に高く、
入社から3年以内に9割が離職する、とも言われています。
また、原画に上がった中堅以降に関しても、作業の割に給料は安く、結局割に合わないため、新人の時に離職しなかった人でも、結婚や転職を考える、30歳前後で離職する例が非常に多いです。
辞める人が多いため、原画も動画も常に人手不足になっています…。

人手不足は、十分な技術を持たない人が作業に参加する事につながり(Twitterで探して来た、アニメーターとは呼べないような素人同然の人を作画に参加させる等)結果、作画のクオリティの低下が深刻な問題となっています。
※このため、近年、作画崩壊や放映落ちなどが多発するようになって来ています。

当事者であるアニメーターは、現状のシステムの一部でもあるので、自らの力で、大きく現状を変えようとする事は困難です。(変えようとすれば、職を失うなどの危険がある。)

逆に、アニメ業界の外に居る、私達アニメファンの支援は、非常に大きな力を持ち得ます。

現状のアニメ製作の仕組みとは別枠で、アニメ制作社者が十分な制作費でアニメ制作に取り組んで行ける、新しい仕組みが作れればと思っています。

2010年のNPOの設立から、10年が経ちました。
設立初期には、低賃金の新人アニメーターに年/60万円の「住居支援金」を支給していました。
また、2014年からは「新人アニメーター寮」をOPENして、低賃金の新人アニメーターに住居支援をして来ました。
そのアニメーター寮も、ようやく安定的な運営が出来るようになりました。

入社してから3年目までの新人アニメーターは、生活が非常に厳しいことが多いので、そのための【最低限のセーフティネット】を開設する、という当初の目標までは、とりあえず、実現する事が出来たのではないかと思います。

また過去の住居支援者が、成長して次々と監督や作画監督などになって来ているので、
「若いアニメーターの才能を守る」という意味でも、一定の成果は収められたのでは?と思います。

初期の住居支援者の中には、

■玉川真吾さん:
「PUPARIA」監督
「ガンダム Gのレコンギスタ」作画監督
「閃光のハサウェイ」作画監督

■川野達朗さん:
「BURN THE WITCH」(劇場/2020) 監督
「BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-」(TV/2017) 
オープニングアニメーション ディレクター

■空賀萌香さん: 
「ダーリン・イン・ザ・フランキス」(TV/2018) キャラクター作画監督

「新人アニメーター寮」の過去の寮生には、

■田中正晃さん: 「新人アニメーター寮」一期生。
「進撃の巨人 Season3」 作画監督

■刈谷仁美さん: 「新人アニメーター寮」四期生。
NHK連続テレビ小説 「なつぞら」オープニングタイトル 
監督・原画・キャラクターデザイン。

■小川円さん: 「新人アニメーター寮」四期生。

「イナズマイレブン オリオンの刻印」作画監督
「映像研には手を出すな!」演出

などがいます。

ただ、アニメーター寮に出来ることは、あくまでも、今困っている人を何とかサポートするという、「対症療法」に過ぎないので、やはり、今後は低賃金問題の、より本質的な改善に取り組んで行かなければならないと思っています。

アニメーターの低賃金問題は、複雑な要因から発生している問題ですが、最大の原因は「制作費の安さ」にあると思っています。

なので、低賃金を改善するためには、まずは「制作費の安さ」をどうにかする必要があります。

では、具体的にどうするのかというと「パイを大きくする」という方法を取ろうと考えています。

2014年頃から、海外のアニメイベントなどにも招待されるようになっていて、毎年、海外のアニメイベントにも参加して来たのですが、海外に出て思った事は、日本のアニメーションは、基本的には日本国内で売る事を目的に作られていて、海外のファンのことはほとんど眼中にないなあ…という事でした。
※現に、アメリカでも、Crunchyrollや、Netflixが一般的になる前までは、海賊版じゃないと日本のアニメが見られない時代がありました。(しかも結構最近まで。)

そもそもCrunchyrollも、元は海賊版です。また、インドみたいにいまだに海賊版じゃないと日本のアニメが見られない国も、まだまだ残っています。

ですので、(日本のアニメとしての良さは残しつつ)海外のファンをちゃんとケアする商売をして行けば、日本国内だけで完結して商売している時の2倍とか3倍とか、もっと言うと10倍とかの大きさの、巨大なパイを作る事も可能なのではないかと思っています。(日本の人口は1億2千万人ですが、世界人口は78億人なので。)

今後数年間は、比較的尺の短いアニメのミュージックビデオの製作を継続的に行って、日本だけでなく、海外からも制作費を集めて、十分な予算と十分な制作時間をかけて、アニメが作れる環境を作って行ければ、と思っています。

以上の事を考えて、今回のミュージックビデオの楽曲の制作には、「RWBY」の作曲者のMason Liebermanさんを始めとした、海外の著名なアーティストに協力して頂きました。
また、リードボーカルとして声優の平野綾さんにも参加して頂きました。

この楽曲をベースに、過去のアニメーター寮の寮生や、住居支援者にも協力して頂いて、日本のアニメーターによる、アニメーションのミュージックビデオを制作して行こうと思います。

現状のアニメ製作の仕組みとは別枠で、アニメ制作者が十分な制作費でアニメ制作に取り組んで行ける、新しい仕組みが作れればと思っています。

この試みに、是非、ご協力お願いいたします!

集まった支援金は、ミュージックビデオの製作費として使用します。

※この予算は最低限の予算です。
アニメ制作者に、なるべく良いギャラの支払いが出来るようにしたいと思っています。
また、上記制作費の他に、作画などの制作過程の記録(録画)や解説にもギャラの支払いをする予定です。※作画などの制作過程の記録は、一部をYoutubeで公開したり、追加のリターン商品にする予定です。

※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。

原画集は、紙の本(同人誌)、またはデジタルデータ(jpeg)のどちらかを選択可能です。

※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。

原画集は、紙の本(同人誌)、またはデジタルデータ(jpeg)のどちらかを選択可能です。

※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。

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※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります。

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スタッフ(楽曲)
音楽監督/作曲/指揮:メーソン・リーバーマン

「RWBY」「ベイブレードバースト - 神」などの楽曲を作曲。
コロナ対策のチャリティシングル「The Real Folk Blues」で菅野よう子さんとコラボレーション。
「盾の勇者の成り上がり」「劇場版メイドインアビス -深き魂の黎明-」で楽曲を担当。


ボーカル:平野綾
「涼宮ハルヒの憂鬱」のハルヒ役や「FAIRY TAIL」のルーシィ・ハートフィリア役などで知られる。


ドラム:ブレイズ・コラード
バークリー音楽大学助教授。「ファイナルファンタジーXV」など、様々なゲームのサウンドトラックに参加。


ベース:チャールズ・バーサッド
アメリカの名だたる会場で演奏してきたプロのベーシスト。


リズムギター:デービッド・ギブソン・マクレーン
歌手・作詞家でゲームやアニメの音楽を担当。


ストリングス編曲・演奏:ジェフ・ボール
ヴァイオリン奏者。スティーブン・ユニバースなどの人気TV番組の作曲家。


マスタリング・リードギター:青木征洋
ベテランの作曲家、ギタリスト、エンジニア。
代表作は「G5 Project」「G.O.D.」「Street Fighter V」「ASTRAL CHAIN」「戦国BASARA 3」「No Straight Roads」など。


作詞家・バックボーカル :しほり
しほり 名古屋出身、アメリカLA在住のシンガーソングライター。
2007年に瀬名名義でメジャーデビュー。3rdシングルがオリコンデイリーチャート5位にランクイン。
2009年より水樹奈々、ももいろクローバーZなど人気アーティストへ100曲以上を提供。
「初恋サイダー」(Buono!)を始めとするヒット曲を多数送り出す。
2018年に単身渡米し、ゼロから音楽活動を開始。
2020年、世界的人気ゲーム「リーグオブレジェンド」のスキンテーマソング「BATTLE QUEENS 2020」作詞作曲歌唱を担当。アメリカでもその存在感を発揮している。


ピアノ:小畑貴裕
「僕のヒーローアカデミア」「約束のネバーランド」などの楽曲を担当。


オルガン:タイ・ベイリー
アメリカの超人気ポップスター、ケイティ・ペリーのキーボーディスト。スティーブ・クロッパー、ツール、スナーキー・パピーなど、数多くの超人気アーティストとコラボしている。


企画:菅原 潤
2010年にNPO法人アニメーター支援機構を設立し、以来、アニメ業界の低賃金問題の改善に取り組んでいます。
これまでの主な活動は、低賃金の新人アニメーターが、家賃+水道光熱費+ネット代込みで月/3万円以下という、安い家賃で暮らす事が出来る、新人アニメーター寮での住居支援でした。
※これまでに50人以上の新人アニメーターに住居支援をしており、その中からは監督や作画監督になる人も出て来ています。

今回は低賃金問題の、より本質的な改善に取り組みます!
応援よろしくお願いいたします!


<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください