はじめに

 このページに興味をもっていただき、ありがとうございます。

皆さんは「フリースクール」とは何か知っていますか?

 フリースクールとは…
〇子どものための民間施設
〇学校に行けない/行かない選択をした児童生徒の昼間の居場所
〇当該学校の校長先生や教育委員会が認めれば、フリースクールの出席が学校の出席扱いになることも

 私たちは、昨年11月にフリースクールを開校しました、「みんなの学び舎ことのは」です。
まだ開校して半年足らずですが、すでに今の校舎で受け入れられる人数ギリギリまで登録していただいています。
 私たちの校舎を、もっと多くの児童生徒を受け入れて、学び方や学校の在り方の多様性を広げていく場所にするために、施設を改修したいと考えています。

 そのために、皆様のお力を貸してください。

解決したい社会課題

〇不登校児童生徒は全国に約19万人!

出典:文部科学省HP「統計情報・児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

 日々の報道にもありますように、不登校児童生徒の増加に歯止めがかかりません。グラフにありますように、2020年の調査では全国の不登校児童生徒は約19万人で、49人に1人は不登校という状況です。中規模以上の学校で学年に1人は不登校児がいる計算となり、ものすごい数だと感じていただけるでしょうか。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校などが背景にあるとのコメントもありますが、本当にそれだけでしょうか。「ブラック校則」問題などで露見しているように、日本の学校における「多様性を許容する視点の乏しさ」を感じる数字ではないでしょうか。ただ数字で見ても、もはや不登校児童生徒が「少数派で特殊な存在」ではなくなっています。しかし、以下に示すように、学校に行かなくなった児童生徒が安心して学び続けられるケースは非常に限られています。

出典:文部科学省HP「統計情報・児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 

 上の表が示すように、不登校支援には様々な形があります。しかし、表の末尾にあるように、約19万人いる不登校児童生徒のうち、34.3%にあたる約6万人がどの相談・指導も利用がない、「社会とつながりがもてないでいる」存在となってしまっています。現在「引きこもり」の人口増加も社会問題として懸念されており、この約6万人が社会のどこかとつながるきっかけを作ることがこれら諸問題の解決の糸口になると考えます。
 当方はフリースクールですので、上の表では「民間団体・民間施設」にあたります。数値的にはあまり多くの児童生徒が利用しているとは言えませんが、多様な学びを提案できる施設の一つとして我々が果たす役割は重要であると自負しています。

「もっともっと多くの不登校児童生徒にフリースクールを利用してもらいたい」

〇フリースクール開校のきっかけは、ある生徒の言葉

 フリースクールを始める少し前に、より多様な学びの提供をと考えて「探究型学習塾」をスタートさせました。すると、学校に行けなくなって悩んでいるという中学生が訪ねてきてくれました。塾の方に通ってもらって、学校でやっていない勉強を補ったり抱えている気持ちを聞いたりしていたのですが、ある時その子がふとつぶやきました。

「私には、まともな進路はないかもしれません」

 そんなことないよ、と言いたいのですが、本人にそれを信じられる情報や要因がないことが非常に悲しいことだと思いました。きっと学校は「出席日数が足りないから高校に行けない」というような情報で本人をやる気にさせようとして、意図せずして本人を苦しめているのだと思った(かつての自分がそうだった)し、本人のいう「まともな」というのは全日制の学校と意味が含まれており、この地域における教育の画一的なあり方(=多様性を受け入れない空気感)が悔しいと思いました。

「もっともっと多様な学びの在り方を地域に広げていきたい


このプロジェクトで実現したいこと

〇校舎を大幅アップグレード!より多様な学びを支える2階部分にしたい!

 私たちの校舎は、民家の1階部分を改装したスペースを使用しています。

 大きめのテーブル2つに小さなテーブル1つ。椅子が6脚。コロナ禍であまり近づきすぎないように座ってもらうと、一度に勉強できる人数は5人程度です。現在利用登録をしている方が9名。まだ全員がそろった日はありませんが、全員がそろうととても活動ができません。
 また、私が市内の学校で講師をしていると、まだまだフリースクールの潜在的な需要を感じます。
 「フリースクールを利用したい」という声があがった時に、すぐに対応できる環境にしておきたい。いつでもこの地域の子どものために、最適な環境を提案できるようにしたい。そんな思いで、2階部分も使えるようにしなければと考えました。

 1階部分の改修の際にお世話になった建築事務所の方に、イメージを図面化していただきました。写真にある2階の部屋の区切りを取っ払い、オープンスペース+壁際に自習用テーブル、という仕様にしたいと考えています。これにより、じっくり自分で学びたい子と先生に教えてほしい子がどちらも満足いく場所になるといいなと思います。

応援メッセージ

羽島市立福寿小学校 校長 横山政司様

 「ことのは」代表の木下慎一朗氏が、このフリースクールを立ち上げる以前、同じ小学校で勤めさせていただきました。その当時から将来独立して、子どもたちのために新たな事業を立ち上げたいという高い志をもってコツコツと準備をされていたのを知っていました。

 その5年後、教師という安定した職を辞して、その志を実現されました。その素晴らしい行動力に頭が下がると同時に、現在教育現場が抱えている問題や課題に真っ向から向き合い、「ことのは」を開設されてからも常に試行錯誤され、子ども一人一人のニーズに合った環境をさらに整えたいという思いに応えたいと思います。

 本校の校区に「ことのは」は在ります。本校の児童もお世話になっています。昨今、さまざまな悩みや課題を抱えた子どもやその保護者の方にとっては、学校以外に学びの場所の選択肢があることで救われています。そして、その子どもたちが将来の地域未来人として地域で活躍してくれる人材になってくれることを願って、私はこの木下氏の志を応援すると共に、微力ではありますが力になりたいと思います。

 皆さんも一緒に応援願います。


資金の使い道

目標金額は全て校舎改装費です。1階部分を改修していただいた工務店様に見積もりをいただいています。

目標金額:5000000円

<内訳>
改修工事費:4730000円
手数料:495000円

実施スケジュール

5月上旬にクラウドファンディングスタートの場合

7月下旬 改修工事開始
     工事の際に壁に名前の刻印などリターンを準備
8月下旬 改修工事完了
     随時リターンの発送及びSNSでの情報発信

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

(目標金額が改修工事可能の下限金額に満たない場合)
・1階部分だけで今後しばらく活動していくために、先述した現在の施設の問題点を少しでも解消できる
 備品を揃えます。(例:パーテーション、ホワイトボード)

リターン

1.お名前の掲示・HPでの掲載

 新しくできる2階部分や階段の壁にお名前を掲示して、皆様への感謝を忘れずに過ごします。また、差し支えなければHPにも掲載させていただきます。

2.当方の利用割引クーポン

 当方は絵本専門店も併設しており、絵本・児童書・ボードゲームなど、子どもの育ちに関わるグッズの取り扱いがあります。それら商品ご購入の際に、割引できるクーポン券を送付させていただきます。
(クーポンは10枚つづりで当方が存続する限り有効、全ての商品に使用できる予定)

3.イベント参加優先権

  土曜日を中心に、各種イベントを行っております。教科学習にこだわらない教養を身に付ける単発講座や老若男女問わず集まってボードゲームや畑づくりをするクラブ活動などです。それらの活動は、コロナ禍ということもあり、毎回人数制限をしていますが、優先して予約いただけるようお約束します。

4.オリジナルトートバッグプレゼント

 当店のロゴ入りです。A4クリアファイルがぴったり入る大きさです。


最後に

 公立学校で教員をしていた時から、常々「子どもにもっと自由を許し、もっと選択肢を与えた方が、よい学び・よい育ちにつながるのではないか」と考えていました。学力偏重に向かい息苦しさも感じられる学校現場を離れ、フリースクールを開校して活動する中で、その考えは確信に変わっています。

 これからの地域の多様な学びを創りあげていくためにも、このプロジェクトを皆さんと共に成功させて、地域教育への大きなインパクトとしたいと思います。

 応援よろしくお願いします。

団体/自己紹介

みんなの学び舎ことのは(絵本専門店兼探究型学習塾兼フリースクール)

代表:木下慎一朗
・地域教育活動家/絵本専門士
・公立学校教員として11年間勤務のち現職

絵本による地域教育活性と探究する学びの提供を目指し、2021年7月7日に絵本屋と塾をオープン。2021年11月にフリースクールを開校。市教育委員会と連携し、当該学校の先生方との情報交流やフリースクールでの活動を当該学校の出席・成績に反映するなど、不登校児童生徒を支援。現在9名の児童生徒が登録。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください