本好きの夢を叶えるプロジェクト

本を愛する人がじっくりと本にひたり、ゆったり本と眠る場をつくります。
場所は佐賀県佐賀市の古湯温泉。築110年の古民家がその舞台。

「泊まれる図書館」をオープンするために、本の購入費と本棚の製作費について、皆さんの応援が必要です。是非、力を貸してください。

※「泊まれる図書館プロジェクト」のこれまでの経緯は、ブログ(http://library-inn.jp/blog/)でご覧いただけます。

始まりは一坪の古本屋から

このページをご覧になっている皆さま、はじめまして。

福岡市の赤坂にある「カラクリワークス」(http://caracri-works.com/)という会社で働いている白石隆義と申します。Webデザインという本業のかたわら、本好きが高じて「ひとつ星」(http://onestar.cc/)という古本屋を始めて2年になります。

元々はリタイヤ後に、古本屋のオヤジになることを夢見ていた僕ですが、たった一坪だけど自分の店を持ってしまった。ささやかな夢を叶えてしまった僕は、本好きのひとりとして、次なる夢を持ち始めました。

夜通し本が読める「泊まれる図書館」を温泉地につくりたい

その夢とは、温泉地に「泊まれる図書館」をつくること。

ネットカフェに行けば、夜通しマンガが読める。ただ、いわゆる「本」を夜通し読める場所は、ほとんどないのが現状です。

そこから「図書館に泊まれると楽しいんじゃないか」と考え、「泊まれる図書館つくります!」とWeb上に発信(2015年2月)したところ、Facebookでたちまち5,000いいね!を集めました。
※発信した記事は、ひとつ星のブログ(http://onestar.cc/sleep-in-library/)を参照

さて、「泊まれる図書館をつくります!」と言ったものの、メンバーは僕ひとり。資金もなければ、知恵もない。そんな中、「うーん、どうしよう…」と思っていた時、泊まれる図書館に「温泉」を組み合わせると面白いのではないか、というアイデアがひらめきました。

佐賀県の古湯温泉に「泊まれる図書館」をつくります

「泊まれる図書館を、どの温泉地につくるべきか?」、九州各地の温泉を回り、考えた結果、佐賀の古湯温泉(http://www.fuji-spa.com/)が一番ふさわしいという結論に至りました。

古湯温泉は佐賀市内から車で30分、福岡市内から車で1時間ちょっとの場所にある、山合いの風情ある温泉地です。38℃のぬるめの温度と、とろんとした肌触りから“ぬる湯”、 “美人の湯”とも呼ばれ、地元の人々からも愛される存在です。

日本の原風景がそのまま残り、嘉瀬川沿いにある静かな温泉地「古湯温泉」。150万都市である福岡市内からのアクセスも良く、本の世界にひたり、本に囲まれて眠る場所として、これ以上ない立地。ここ古湯温泉に「泊まれる図書館」をつくることを宣言いたします。


空間的には全然違いますが、上記の(左)アムステルダム図書館、(右)グッゲンハイム美術館 のような公共図書館では考えられない空間を、最終的なモノとして提供できればと考えています。

古湯温泉に往年の元気を取り戻したい

イイことづくめのように見える古湯温泉ですが、一方で問題も多く抱えています。

a) 廃業旅館の増加
全盛期には30軒あった旅館が、現在では13軒と半数以下に減ってしまっています。明治〜昭和初期まで温泉街に芸者さんがいたり、湯治場としても名を馳せていましたが、廃業した旅館がそのままになっていたり、一等地が駐車場として使われているような現状です。

b) メインストリートがシャッター街に
温泉街のメイン通りは石畳になっていて、雰囲気も良いのですが、シャッター街になっており、往年の活気が失われています。人通りが少ないため、空き店舗を活用して新しく商売を始めようとする担い手が現れず、観光客が気楽に寄れるお店が極端に少ない、という負のスパイラルにはまっています。

c) 少子高齢化
少子化により小学校が廃校になり、こどもたちは山の麓にある小学校へバスで通学しています。また仕事を求め、若い人がどんどん地域外へ流出しているため、結果、高齢化が止まらない現状。その高齢者たちも便利のいい市街地に引っ越し、更に空き家が増え、どんどん建物の老朽化が進んでいます。

「泊まれる図書館」をつくることにより、こうした一連の問題を解決する第一歩にしていきます。

1.泊まれる図書館をつくる

2.観光客が増える

3.お店が増える

4.地域にお金が落ちる

5.雇用が増える

6.若い移住者が増える

のようなプラスのスパイラルを起こす。このプロジェクトが、古湯温泉の地域活性化の一翼を担えたらという願いを持っています。

「泊まれる図書館」で実現したいことが見えてきた

ここからは「泊まれる図書館」の具体像について。考え考え進めてきた、このプロジェクトですが、泊まれる図書館をつくることは、ひとつの手段であり、本当に実現したかったものの核心が見えてきました。

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本を介して人と人とがつながり、その緩やかなつながりが、本を楽しむいろんな姿を生み、和やかな風景を紡ぐ「本好きの聖地をつくる」こと

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それは例えば、天まで届きそうな本棚。

例えば、本でできた階段でたたずみ、好きな本を好きなように楽しむ時間。例えば、足湯につかりながら、本好きの同士と緩やかなつながりを持ちつつ、ゆっくりと読書にふける一日。

例えば、夫婦ふたりで久しぶりに本の世界にひたる時間。

例えば、マスターがコンシェルジュとなり、自分に合った本をオススメしてくれる場所。

例えば、温泉につかりながら本を読み、あれこれと本について語り合える空間。

これらを形にしていくことで、「泊まれる図書館」をも飛び超えた「本好きの聖地をつくること」。それが、自分が本当にやりたいことなのだと気付かされました。

温泉街全体をひとつの宿に見立てる

このプロジェクトでは、温泉街全体をひとつの宿に見立てます。泊まれる図書館で提供するのは、「本」と「寝床」だけ。それ以外の「食事」や「温泉」については、既にある旅館・飲食店の施設/サービスを利用していただく、いわば「マチごと旅館」ができるようなイメージです。

泊まれる図書館をつくります

古湯温泉を「本好きの聖地にする」第一歩として、古湯の空き物件のひとつである、築110年の古民家をリノベーションし「泊まれる図書館」をつくります。

昼間はカフェ付の図書館として営業し、夜は図書館を丸ごと独り占めできる、一日一組限定の宿泊施設としてご利用いただけます。たくさんの本に囲まれながら、読みたい本を読みたいだけ読める、古き良き時代の日本が感じられる和の空間をご提供いたします。


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古民家の縁側で、気持ちよい陽の光を浴びながら、美味しい珈琲を飲む。そして、たくさんの本の中から、今まで手に取ったコトがない本との出会いがある。

気に入った本を見つけ、再び縁側に戻り、のんびり読書をしていると、いつの間にか夕方に。。。もういっそ、このまま泊まっちゃう?

地のものを使った美味しい食事を摂り、ゆっくりと温泉に入りつつ、夜更けまで本を読む。気付いたら寝落ち。。。昼前に起きだして、身支度をし、うたかたの夢から覚める。
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そんな時間の過ごし方ができる、本好きにはたまらない場所をつくります!

泊まれる図書館の名前はもう決めています。

「暁(あかつき)」です。

暁とは、夜明けや明け方という意味。
人生を楽しむ道しるべとなる「ひとつ星(=北極星)」が空のバトンを渡す時間、本に夢中になっていつの間にか迎える朝の美しさと幸福な疲労感への想いを込めて「暁」と名付けました。

一日の中で夜の明けきらない「暁」の時間は、ほんの短い間です。その貴重さと贅沢さをカタチにしていきたいと思っています。本好きの聖地となる場づくり、そこからつながる新しい温泉文化の創造にチャレンジします。

一冊入魂の本だけを集めます

「泊まれる図書館」では、当初2,000冊の蔵書を予定しています。しかし、これらの本が公共図書館のように十進分類で並んでいてはツマらない。民間が図書館をつくる以上、民間にしかできないやり方を選びたい。

そんな時、思いついたのが、本の中身(=コンテンツ)で分けるのではなく、本を読む側(=人)で分けていくやり方です。

今回は、80人にそれぞれ20冊ずつ(計1,600冊)の本を選んでもらうことにいたしました。具体的には、「九州の本好き80人に聞く、自宅の本棚にずっと残しておきたい本 BEST20」。一冊に込められた思いが深い本を集め、それらの一冊一冊にコメントを添えてもらいます。

人にフォーカスする以上、とても偏りのある本のラインナップになるでしょう。しかし、その偏りにこそ、その方の人となりが表れていて、逆に面白いのではないかと考えます。

同じ本が重複するかもしれません。しかし、同じ本でも、その本への思い入れは人それぞれで、コメントを見比べることが、楽しさにつながるような気がしています。

そして200冊は、このクラウドファンディングにご支援いただける方に選んでもらいたいと考えています。ご自身が、「ずっと自宅の本棚に置いておきたい本」を1冊だけ選書。全国から魂の入った本が集まる場を想像しただけで、楽しさに心が躍ります。

残りの200冊は、古湯温泉の地域の方に、渾身の一冊を持ち寄っていただきたいと考えています。地域性が出る本のラインナップは、この場所でしか見ることができない、特別な体験をもたらすのではと考えています。

先の4月1日付で旅館業法が改正され、条件が緩和されたことで、この古民家を宿泊施設として許可が降りる土壌も揃いました。あとは実行あるのみです!

クラウドファンディングの使徒について

サポーターの皆さまに支援いただいたお金は、このプロジェクトに必要不可欠な「本の購入資金」、「本棚の製作(九州産の杉を使用予定)」に使わせていただきます。

館内を「魂がこもった本」で満たし、それを「収めるにふさわしい本棚」を製作するお手伝いをしていただけないでしょうか。
みなさまのご支援、どうかよろしくお願いいたします。

(もしも目標金額を上回った場合には、より上質な体験を味わっていただけるよう、設備を充実させるための費用として使わせていただきます。)

サポーターの皆さまへのお礼

このプロジェクトにサポートいただいた方には、次のようなお返し(リターン)をお届けします。

*1,000円支援すると…
・お礼状

*3,000円支援すると…
・お礼状+HPにお名前掲載+オリジナルしおり

*3,000円支援すると…
・お礼状+HPにお名前掲載+オリジナルしおり+ドリンク1杯無料券(※グッズはご来店時にお渡し)

*3,000円支援すると(200人限定)…
・あなたのBEST1本を、お名前+コメント付で店に置きます(希少本や高額本については要相談)

*5,000円支援すると…
・お礼状+HPにお名前掲載+オリジナルしおり+ドリンク1杯無料券+オリジナル手ぬぐい(※グッズはご来店時にお渡し)

*5,000円支援すると…
・お礼状+HPにお名前掲載+館内に設置する支援者札に掲載

*8,000円支援すると…
・お礼状+カフェタイム(14時〜18時)平日貸切チケット+館内に設置する支援者札に掲載

*10,000円支援すると…
・お礼状+カフェタイム(14時〜18時)休日貸切チケット+館内に設置する支援者札に掲載

*15,000円支援すると…
・お礼状+一泊宿泊券(2名分)平日or日曜(※3名様以上の場合、差額を頂戴いたします)+館内に設置する支援者札に掲載

*20,000円支援すると…
・お礼状+一泊宿泊券(2名分)休前日(※3名様以上の場合、差額を頂戴いたします)+館内に設置する支援者札に掲載

*30,000円支援すると…
・お礼状+二連泊宿泊券(2名分)+連泊時のカフェタイム貸切チケット+館内に設置する支援者札に掲載

*100,000円支援すると…
・お礼状+一泊宿泊券(2名分)×7日分(曜日指定なし、※3名様以上の場合、差額を頂戴いたします)+館内に設置する支援者札に掲載

*1,000,000円支援すると…
・お礼状+記念樹オーナー券(桜/百日紅/もみじ/椿 etc. 四季折々の花木を予定)+「植樹祭」に参加するための往復交通費(※海外等あまりに遠方の場合は要相談)+一泊宿泊券(2名分)×7日分(曜日指定なし、※3名様以上の場合、差額を頂戴いたします)+館内に設置する支援者札に掲載

古くて新しい温泉文化が本によって生まれるプロセスを見守ってください!

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