はじめに・ご挨拶

はじめまして!もしくはお久しぶりです!「学生団体FORCE」代表の讃岐大地(さぬきだいち)と申します。

「学生団体FORCE」は、「地域に根ざした、こどもの主体、政治的有効性感覚」の3つの柱をもとに琉球大学の学生8名で構成されており、「こどものこどもによるこどものためのまちづくり」をスローガンとし活動しています。結成して二年目となる団体で、卒業した1期生の先輩方の想いも掲げ、新メンバーと共にFORCE2期がスタートしました。昨年度は蔓延防止等重点処置が出てしまい、準備段階である「事前学習」は計15回行ったものの、本番の開催ができなかったため、今年は何としても開催したいです。

これまで(昨年度)の活動

〇miniにしはらについて

miniにしはらは、こどもだけが運営する仮設都市「こどものまち」の一つです。「こどものまち」に参加したこども達は、市民権についての学習を行った後、実際に仕事をしたり、選挙に参加したり、税金を払ったりと、現実社会の仕組みを体験します。このイベントは、ドイツの「ミニ・ミュンヘン」を筆頭に世界各地で行われており、日本でも「ミニふくおか」や「ミニカワサキ」など様々な地域で開催されています。沖縄県では、このようなこどものまちを継続的に実施している例がなく、2020年10月に発足した私たちFORCEが第1回こどものまち「miniにしはら」を開催し、疑似的な社会参画を通して、こども達の社会認識や市民的資質を育てたいと考えています。沖縄県は、日本でも特異な状態にあり、基地問題や貧困などの社会的問題が多く潜んでいます。しかし、そのような社会問題を自分事として捉えることが難しく、学校教育では教室の中だけ完結してしまうことも多いため、政治的有効性感覚を生み出すことに限界があります。このような問題意識から私たちは「miniにしはら」を開催したいと思いました。

FORCE2期の活動募集チラシ

FORCEの活動について

昨年度の活動報告

昨年度は新型コロナウイルスの影響で、本番である「miniにしはら」は開催できずに終わってしまいましたが、「miniにしはら」のリーダーとなるこども達約15名に対して、税金の仕組みやこどもの権利条約、まちの仕組み決まり等について学ぶ「事前学習」を3か月以上(遠隔での学習も含めると約6か月)行ってきました。事前学習に参加したこども達はminiにしはら当日、「こどもスタッフ」としてまち全体を引っ張る役割があります。そのため、“こどもが主体となってまちづくりをやってほしい”という思いから、まちの仕組みやルールは子どもたちで考え、実現可能かどうかを見定めたうえで、決定事項もこどもたちを中心にして決めてきました。

miniにしはらの目標

・こどもが主体的にまちづくりに取り組むことで、教室という小さなコミュニティのみの意見形成から、広いコミュニティにおける自分の価値に基づいた意見形成能力の育成を行う。

・こどもたちが自らまちを作り上げていく過程の中で、現実の社会と関連させ、比較し、自分なりの社会参画について考え市民的資質を養えるプログラムを行う。

・プログラムを通して主体的に疑似的な社会参画を体験することで、現実の社会においても長期的な社会参加意欲を内面化させる。

・主体的なまちづくりを通して他者との関係を持ち、それぞれの意見を提示し対話による合意形成を図ることで、多角的、多面的な判断力を養う。

このような目標をたて、実際にこどもたち自身が考えたお店を出し、売り上げたお金でものを買い、税金の流れを目で感じながら経済の動きを見ていきます。また、事前学習のメンバーの中から、あらかじめ町長選挙の結果をもとに町長を決め、イベント中にもう一度町長選挙を行い、政治参加を実際に行ってもらう予定です。

町長選挙のこどもたちの公約

町長選挙の様子



〇これからの予定

スケジュール

令和4年6月 事前学習開始
令和4年7月中旬 クラウドファンディング終了
令和4年9月 イベント準備開始
令和4年10月8日、9日、10日 イベント開催
令和4年10月下旬 事後学習
令和4年11月中旬 リターン発送 



                                         


6月からは第2回miniにしはらに向けて事前学習を行います。今年の事前学習のメンバーは、昨年度から引き続き行うメンバーと今年度から新しく入ってくるメンバーが混合しているため、活動内容が重ならないよう工夫した事前学習を考えています。事前学習を行う時期は6月~9月末を予定しており、主な内容としては、税金の仕組みや子どもの権利条約、miniにしはらにおけるこども憲章の作成、仕組みやルール作りなどを学習する予定です。また、昨年度の反省やアンケートの内容をもとに、昨年度は行えなかった地域調査を取り入れたり、経済学を専門とする教授にも特別講師として参加していただきながら、学校で行われる「授業」とは違った学びの雰囲気を意識し、学校では中々実現が難しい体験学習を取り入れていきたいです。

事前学習での話し合いの様子
事前学習での話し合いの様子

10月:プログラム本番 「mini にしはら」

 場所:西原町公民館 (確保済み)

 日時:10月8日(土)、9日(日)、10日 (月)(スポーツの日)
    9:00~16:00

 当日の流れについて:1日100名×3日間とし、計300名募集します。

当日の参加料は1人500円となります。

(新型コロナウイルスの影響により変更あり)

〇新型コロナウイルス感染症対策について
事前学習では、毎回の参加前に検温とアルコール消毒の実施
       子どもたちがつかうもの、触るもののアルコール消毒
       定期的な換気の実施
イベント本番では、上記に加えて、パーテーションを設置します。
         集合時間をずらし、入口での密をかわすような工夫をします


※ここからは昨年度のものを参考に書いています。これからこども達との話し合いの中で今年度の細かな内容を決めていく予定です。

〇入場 

入場する際に、外で町長が朝礼を行い、「miniにしはら」についての説明を行います。次に、市役所で、町民証(お仕事カード)とminiにしはら内の通貨を受け取ります。(お金の量や通貨の単位などはこどもスタッフがきめる)最後に、ハローワークでお仕事を探すorもらったお金で買い物をします。

〇お店のシステム

最初は、事前学習に参加した「こどもスタッフ」のみがお店を開くことができ、当日参加のこどもはこどもスタッフのお店で働きます。お店側はハローワークで求人募集を行い、こどもたちを雇用します。給料や税金の量などはこどもたち、もしくは町長に決定権があります。当日参加のこどもたちも起業を行うことはできますが、場所代(税金)を払わなければいけません。このようなお店のシステムはミニふくおかを参照に作成しました。

〇町長について

町長は、事前学習で一人、「miniにしはら」当日で一人とし、計二人選ばれます。初めに、事前学習を行う中で、市長を一人選出し、そのこどもにまちの制度、システムを決めてもらいます。その後、「miniにしはら」当日の3日間でもう一度選挙を行います。1日目終了時に、アンケートなどを用いて、参加した町民の意見や声を集め、それをもとに、こどもスタッフの中で立候補者を募ります。2日目にはこどもスタッフの中から擁立した立候補者がそれぞれの政策を掲げ、選挙活動と選挙を行います。そして、3日目には新町長が決定し、その政策がまちに反映されるという仕組みになっています。

*1日目に参加したこどもも投票ができるように、外に投票箱を設置できたらと考えていますが、このような内容はこどもたちの判断に任したいと思います。


イベントの参考例

前年度はコロナウイルスの影響でイベント開催ができなかったため、同趣旨のイベントであるミニカワサキ様から許可をもらい、写真を提供させていただきました。
   物を作って売っている場面   
           提供:こどものまちミニカワサキ(2018年開催の様子)

        こどもたちが物を販売している様子                                  提供:こどものまちミニカワサキ(2021年開催の様子)

資金の使い道・実施スケジュール

〇収支

〇支出


今回のクラウドファンディングでは、支出の160万円のうち、上記の賃貸費、設備費、リターンの送料などを補填する60万を募集したいと思います。上記にある支出項目は事前学習におけるこどもたちの学びの提供と「miniにしはら」本番のこどもの経済活動に関わる費用です。これらの費用がなければ、こどものまちを作ることができません。子どもが自分たちの思い描いた街をつくるためにも、ご支援よろしくお願いします。



リターンのご紹介











※1 Thanksボードとは、「miniにしはら」イベント本番次に、会場の入り口に、手書きで支援された方のお名前(匿名やニックネームでも可)を記載した紙を展示します。

※2 ステッカーは、FORCEメンバーの友達にお願いして、オリジナルのものになります。
   数量 1個
   商品サイズ 半径5cm
   素材 紙
   デザイン FORCEオリジナル

※3 エコバックは、miniにしはら子どもスタッフが書いた絵をプリントします。
   商品サイズは、26㎝×33㎝
   数量 1個
   素材 コットン
   デザイン 子どもたちの絵をプリントしたもの
   カラー 白

※4 FORCE のSNS投稿貸出については、インスタグラムやFacebookなどの投稿欄で広告したいことなどを書いていただいて投稿欄で投稿できます。期限は、半年間となります。(投稿前にこちらで内容を確認させていただく場合があります)

※5 企業様向けリターンでは、企業様ならではのリターンを考えています。
(例)・当日のパンフレットに企業様のロゴまたは、スポンサーとして御名前を掲載
   ・企業様の商品を「miniにしはら」内で流通
   ・企業様の協賛品を会場内で配布
以上は一例です。企業様の場合は事前にご連絡の上、ご購入していただけると幸いです。

パンフレット・報告書などの著作物に関しましては、製作者が所有するものとし、複製、転売、改変などの行為を禁止します。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

コロナウイルス感染症などによるイベントの中止の場合においては、希望者のみ返金させていただく形をとりたいと思います。

〇FORCEのSNSについて

FORCEでは、日頃の活動をインスタグラムのほうで投稿しています。様々な活動がのっているのでそちらもぜひご覧ください。
FORCEのインスタグラム https://instagram.com/_force_2020?r=nametag

昨年度のクラウドファンディング https://camp-fire.jp/projects/view/406874

〇最後に

私たちは大学生だけで運営している団体ですが、沖縄で「こどものまち」の実施例がない中、開催に向けて話し合いを重ね、昨年度は0からのスタートにも関わらず多くの方々からご支援いただきました。第1回「miniにしはら」本番は新型コロナウイルスの影響により開催直前で中止となってしまいましたが、卒業された先輩方が残してくれたFORCEの土台をもとに、“今年こそは必ず成功させたい”という想いをもって2期生も活動しています。

資金に関しまして、昨年度多くの方からご支援いただき集まった約80万円は今年に繰り越し、活動の資金として使わせていただく予定です。

しかし、今年の予算を算出したところ、クーラー等の設備台を考慮すると、開催費として約160万円は必要です。この金額は自分たちの力だけでは実現できる金額ではありません。 

私たちは「miniにしはら」を通して、こどもたちが自分も社会の一員であるという意識を高め、現実の社会においても長期的な社会参加意欲の内面化を目的としています。私たちの目的、こども達の未来を考え、「miniにしはら」の活動を理解し、この活動に共感してくださる方々のお力添えをいただきたいと考えています。

つたない文章だったにもかかわらず、最後まで読んでいただきありがとうございます。自分たちも皆様の期待に応えられるようこれからも精一杯頑張っていきます!!

皆様からの温かいご支援お待ちしています。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください