飯南高校同窓会よりごあいさつ

高橋克良さん(飯南高校同窓会 会長)

「飯南高校とともに元気な地域を目指して」
私たち飯南高校同窓会は三重県立飯南高等学校を支援するために活動しています。
松阪市の山奥にあるこの飯南高校の魅力をみなさんに知っていただき、存続するために今回のプロジェクトを立ち上げました。
少子高齢化・過疎化が進むこの地域にとって飯南高校は大切な存在であり、宝物であります。
飯南高校ではこの地域の課題と向き合い、日々探究活動を行い「元気な地域を目指して」地域との連携に積極的に取り組んでいます。
どうかみなさんの温かいご支援をお願い申し上げます。


三重県立飯南高校がある、松阪市飯南町とは?

三重県立飯南高校がある飯南町は地域全体が香肌峡県立自然公園の中にある自然豊かなまちです。お茶の栽培が盛んで、香り高く味わい深いお茶は全国の品評会で何度も賞を受賞しています。まちの中央には清流・櫛田川が流れ、まちを取り囲むようにそびえる1000m級の山々もあり、登山やカヌーなどのアウトドアや、サイクリングやツーリングを楽しみに多くの方々が訪れます。

自然豊かな飯南町の風景

清流・櫛田川


飯南高校へご支援のお願い
これからの飯南高校をみなさんとともに

少子高齢化を迎えていることで学校の統廃合が進む中、飯南高校は地域のみなさんに支えられてきたからこそ全国から注目される中高一貫教育を築くことができました。

県内から生徒を募集してもっと学校の魅力を知って欲しい。
県外から生徒を募集してもっと地域を盛り上げたい。

地域と一緒に取り組んで来た飯南高校の活性化。
この取組みを通じて「飯南」、隣接する「飯高」をさらに良い街にしたい。
その願いを込めて、みなさんにご支援のお願いです。

県外生徒の地方留学の実現と学校の活性化に取り組み、地域の生徒に選ばれる学校づくりのため、みなさんのご理解とご支援をお願いいたします。


飯南高校の現時点の課題

(1)2年連続で入学者が20人未満その後も増える見込みのない場合は募集を停止される現実
1学年の生徒数が80名全校生徒240名の飯南高校は、三重県において、1学年2学級以下の小規模校に分類されています。令和4年3月に策定された県立高等学校活性化計画では、「2年連続して入学者が20人に満たず、その後も増える見込みのない場合は募集を停止することとする」とし、各地域の高等学校の学びと配置のあり方については、「1学年3学級以下の高等学校は統合についての協議も含めてそれぞれの地域の活性化協議会において協議することとする」としています。近年、地域とともに飯南高校の活性化に向けて進めてきたにもかかわらず、募集停止や統合、廃校という現実が飯南高校にも降りかかってくる可能性がないとは言えなくなっています。

(2)飯南・飯高地域で飯南高校に入学する生徒を多数確保することは難しい
令和5年度の飯南・飯高地域の中学校3年生の生徒数は36名ですが、令和8年度に52名に増えるものの、その後は年々減少し、令和11年度には31名になります。このことから少子化が特に進む飯南・飯高地域で飯南高校に入学する生徒を多数確保することは難しくなっています。松阪地区においても令和5年度1,931名、令和8年度1,791名、令和11年度1,560名と年々減少していく見込みです。このようなことからも飯南高校に入学する生徒も減少していくことが予想されます。少子化の流れは止めようがないものかもしれませんが、飯南高校は地域にとって必要な学校であり、これからも多くの生徒を育てていってほしいと願っています。

(3)より選ばれる高校として、魅力ある学校づくりを推進
飯南高校が選ばれる学校になるには充実した学びができる環境があることが必要です。学習プログラムやカリキュラムの充実、生徒の活動の活性化など、地域の生徒に選ばれる魅力ある学校づくりを進めていく必要があります。


プロジェクトの目標金額 
150万円

いただいた資金の使い道
学校活動費 :約100万円
その他リターン経費、クラウドファンディング手数料:約50万円

今後のプロジェクトスケジュール
6月15日 クラウドファンディング実施
8月末   クラウドファンディング終了
8月    地域みらい留学 合同学校説明会 参加
9月    地域みらい留学 合同学校説明会 参加
     リターンの準備
10月    地域みらい留学 合同学校説明会 参加
※その他学校イベント
10月〜  リターンの発送


飯南高校のこれまでの取り組み

飯南高校の歴史の中で8千人以上の生徒を社会へ送り出してきました。
地域を担う多くの生徒を送り出してきた飯南高校は私たちの地域の宝で、数多くの人材を育てる学校として今後も存続していくことを願っています。
そのために私たちは地域を挙げてより良い学校づくりに取り組んで行きたいと考えています。

(1)平成11年にはじまった飯南高校の魅力のひとつ 中高一貫教育
飯南高校の魅力のひとつに「飯南中学校・飯高中学校との中高一貫教育」があります。
平成11年に始まった取り組みで、中学校と高校の学びがカリキュラム化され、中学校での学びをさらに高校へ行って深めていくことができる学びの形です。
学びをより深めていくため令和元年から3年度までの3年間、文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)」の採択を受け、専門家や地域の皆さんの力を借りながら、カリキュラムの充実を図るとともに、生徒たちが地域に出て地域の課題を探究する学習活動などを行ってきました。

一人ひとりの好きを追求した「出前いいなんゼミ」。自分たちのまとめた内容を中学生たちに披露する様子


(2)いいなんゼミやラテアート 生徒の主体性が光る活動は全国からも注目を集める
飯南高校では3年間、全生徒が地域を学び場とした探究活動を授業で行い、そこから学び得たことを発表する「いいなんゼミ」があります。「飯南中学校・飯高中学校との中高一貫教育」の成果もあり、その「いいなんゼミ」には生徒の成長がはっきり表れます。
生徒たちの成長の足跡は、主体的な活動である「應援團Circle」をはじめ「緑茶ラテアートの活動」や「秋の夜空を彩る花火」「ハナノキコンサート」などの地域に根差した活動からもうかがい知ることができます。
これらの活動は、様々なメディアで取り上げられ、注目を集めています。

イベントで緑茶ラテアートをつくる生徒たち特産品のお茶を利用した「緑茶ラテアート」

学校の敷地にあるハナノキの下で吹奏楽部員が演奏を行う「ハナノキコンサート」
(夕刊三重新聞掲載)

生徒たち自らが募金を募り、地域の人たちに感謝の花火を上げる「秋の夜空を彩る花火」
花火の様子は、生徒たちによりライブ配信が行われた。(夕刊三重新聞掲載)

(3)魅力を発信し県外生徒を募集する「地域みらい留学」へ参加
「地域みらい留学」とは、主に都市部から地方の高校へ生徒を呼び込むという事業です。生徒たちが地域で暮らしながら、その地域の自然や文化、地域の様々な人たちとかかわることで、飯南・飯高地域が将来の就職や生活の拠点の選択肢の一つとなり、移住・定住あるいは関係人口として地域とつながる人材を育てていく事業です。

「地域みらい留学」にて話を聞く様子


みなさんからいただいたお金は3つの取り組みに使います

(1)地域みらい留学で生徒を募り 飯南・飯高の良さに触れてもらい他県にも地域の魅力を発信!
人口減少や少子高齢化が進む松阪市の中山間地域には、小規模校の特徴を活かした魅力的な教育環境があり、親元を離れて地域の歴史や文化に触れ、地域とかかわりながら学びを深めることは、多様な価値観や能力の醸成につながるととらえています。みなさんのご支援で一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム※に参加して県外から飯南高校に留学する生徒を募集します。

※一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームとは
「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」というビジョンを掲げ、2017年3月に島根県に設立した教育事業団体。代表理事の岩本悠は、2007年より隠岐島前高校の魅力化を推進し、2018年には地域みらい留学を立ち上げ、全国の公立高校で高校魅力化を進めています。現在は、島根県教育魅力化特命官、内閣府総合科学技術・イノベーション会議、文科省中央教育審議会、経産省産業構造審議会の委員等も務め、人づくり・教育改革に取り組んでいます。認定NPO法人カタリバ代表理事・今村久美、リクルートキャリア初代社長・水谷智之、地域みらい留学事業責任者の尾田洋平も理事として、各分野での経験と実績を活用しながら、地域の教育から社会を変えることを目指しています。

(2)生徒や教師が未来にドキドキし、自分が将来できそうなコトにワクワクする学校を実現したい!
飯南高校が目指す「地域を学び場とした課題解決型キャリア教育の実践」により地域の次世代を担う人材を育成するためには、飯南高校の学びの質をさらに高めていく必要があります。みなさんのご支援でカリキュラム開発の専門家等を招聘し、より魅力的な授業づくりを行います。

(3)空き家片付け、ラテアートなど学生が実現したいことをみんなで一緒に応援したい!
飯南高校の生徒は積極的に地域活動に参加しています。空家片付けプロジェクトや深蒸し煎茶ラテアート、道の駅プロジェクトなど、地域の人たちと関わりながら、地域の資源を活かしたり、地域課題を解決したりする活動を通じて学びを深めています。みなさんのご支援で生徒の地域活動をより良くするためのサポートを行います。


様々な人からの熱いメッセージ


下宿先のお母さんからの応援
中村豊子さん(飯南高校の下宿先のお母さん)

飯南高校も地域ももっと元気にしたい!
優しい笑顔で毎朝あいさつをくれる高校生と会うたび、地域が明るく元気になる気がしています。
この地域を担う高校生たちの可能性を信じ、生徒一人ひとりの「やってみたい!」を地域のみんなで応援できたら素敵だなと思います。


卒業生から応援メッセージ平野さん(大正大学地域創生学部3年生)

飯南高校は本当の自分や素敵な仲間と出会うことが出来る素晴らしい学校
飯南高校や飯高・飯南地域には本気で学生と向き合ってくれる面白い大人が沢山います。
私も高校時代に関わった沢山の方のおかげで自分の「やりたい」「楽しい」と思えることに出会えました。
飯南高校は本当の自分や素敵な仲間と出会うことが出来る素晴らしい学校で、地域やこれからの若者にとって必要不可欠です。ご支援のほどよろしくお願いいたします。


教育現場からの応援メッセージ浦崎太郎さん(大正大学 地域創生学部社会共生学部 公共政策学科・地域創生学科 教授)

誰もが探究を通して輝けることを飯南高校の生徒は教えてくれます
高校時代の3年間、固定観念が染み付いた教員から「オマエ達には探究なんか無理なんだ」という視線のシャワーを浴び続けるのか、それとも学校の内外で「誰もが探究を通して輝けるんだ」という視線のシャワーを浴び続けるのか。
その差が、本人や地域の未来、そして先生方ご自身の毎日に、どれほど大きな差をもたらすか、同様のチャレンジをしてこられた学校と同様、飯南高校の生徒や卒業生は教えてくれます。ぜひ飯南飯高の地を訪ねていただきたく思います。
ここまで成し遂げてこられた皆様に、改めて敬意を表したいと思います。


プロジェクトに関わる団体

飯南高等学校同窓会、三重県立飯南高等学校、松阪市、宮前まちづくり協議会、川俣住民自治協議会、森住民自治協議会、波瀬むらづくり協議会、有間野区住民自治協議会、粥見住民自治協議会、仁柿住民自治協議会、柿野住民自治協議会、松阪市地域おこし協力隊

「最後に」

地域のみなさん、卒業生のみなさん、飯南高校に関わってくださっているみなさん。そして、飯南高校に興味を持ってくださったみなさん。
県外生徒の地方留学の実現と学校の活性化に取り組み、地域の生徒や県外の生徒に選ばれる学校づくりのため、みなさんのご支援をお願いいたします。


  • 2022/09/05 14:05

    みなさんの温かいご支援に心より感謝いたします。ご協力いただいた支援金は、県内外の生徒に選ばれる学校づくりのための資金として活用していきます。ありがとうございました。【8月31日(水)終了時点】クラウドファンディング 874,780円 70人飯南地域振興局等現金受付 1,269,000円 158...

  • 2022/08/24 12:04

    みなさんの温かいご支援により、目標金額を達成することができました!残す7日間は最後の期間となります。さらに、県内外の生徒に選ばれる学校づくりの資金確保のため、引き続きご支援よろしくお願い致します!【8月23日(火)時点の状況】クラウドファンディング 560,000円 53人飯南地域振興局等現金...

  • 2022/08/22 17:31

    8月17日(水)、19日(金)、22日(月)、26日(金)の4日間。飯南町にある柿野小学校・粥見小学校の希望児童を対象にプログラミング教室が実施されます。初日(8月17日)は、先生役である飯南高校の生徒(2・3年次)たちも緊張気味でスタートしましたが、小学生の元気良さにも引っ張られ、すぐに自然...

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