◆二枚一組の南部鉄製 アウトドアスキレット完成!


アウトドアブランドEFRICAと南部鉄職人集団”及富”の新しいコラボ製品が完成しました。


400年の歴史を持つ南部鉄。言わずと知れた岩手県を代表する伝統工芸品です。岩手県奥州市水沢で170年以上続く南部鉄工房 及富(おいとみ)と同じく岩手県で昨年誕生したアウトドアブランドEFRICA(エフリカ)でタッグを組み、アウトドア製品の共同開発を始めて早一年。共同開発の第1弾はマタギたちが御守にしたオコゼの干物を模した南部鉄玉を作製し、2022年4月にクラウドファンディングにて販売を開始。全国より目標の200%に迫るご指示、ご協力を賜りました。


第1弾 キャンプの御守 オコゼ鉄玉
そしてこの度、共同開発の第2弾となる無骨なスキレットが完成

一から始めた伝統工芸を取り入れた自然遊びのギアをいよいよリリースします。

第2弾は二枚一組のスキレット
”製品は商品である前に作品”

EFRICAが大事にしているモノづくりへの想いです。人と道具の繋がり、関わり方は時代の流れとともに少しずつ変わってきました。大量生産、大量消費となった現代でも脈々と受け継がれてきた伝統を守りながらものづくりと向き合う職人さんがいます。その手から生まれた道具は商品である前に作品です。

今回、EFRICAの南部鉄製品第2弾として、我々の想いを作家さん、職人さんが丁寧に”かたち”にしてくださいました。我々の大好きな自然遊びでもっと気持ちが高まるギア。この背景とストーリーがある作品を全国に向けて発信する場としてクラウドファンディングを選択しました。

 

◆EFRICA×及富 第2弾 その名は”オコゼパン”

第1弾がオコゼ鉄玉。

そして、

第2弾は二枚一組の南部鉄製スキレット。

その名はオコゼパン!


カタチは角型で、二枚のスキレットが合わさる造りになっていて、いろいろな食材をハサミ焼きにすることができます。ちょうど食パンがハマるサイズですので、ホットサンドも得意なスキレットです。

その形状からダッチオーブンのように炭を上にのせたり、そのまま炭や焚き火の中に豪快に突っ込めるワイルドなアイテムになっています。



お肉をスキレットに乗せたらもう片方のスキレットで閉じて両面焼きにすれば熱がお肉の中まで通り、ふっくらとおいしく焼けます。オコゼパンだからできる調理法です



また、二枚一組という構造を利用して餃子やチジミ、お好み焼きもお手のもの。焼きながら開けて中の焼き具合を確認できるのも特徴のひとつ。もちろん、それぞれがひとつずつスキレットとして独立して使用できるため、片方でお肉を焼いて、もう片方ではアヒージョといったように分割で使っても良し。焼き面がちょうど食パンサイズなので大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ感です。



◆ホットサンドも得意


キャンプの定番朝食ホットサンド。オコゼパンはホットサンドを焼くときにロックせずスキレットの重みでプレスをかけるため程よい圧が掛かります。具だくさんのホットサンドメーカーも多くリリースされていますが、オコゼパンは挟んだ後にロックしませんので、そもそも中の具の量に制限がありません。分厚いカツや大きなコロッケ、コンビニのから揚げや、チキンを2、3枚挟んでも全然オッケー!表裏をひっくり返しながら焼いてください。パカっと開けて焼き具合を確認できるのも良いところです

先に平らな面で目玉焼きを焼きます

目玉焼きにパンを乗せ、オコゼパンを合わせてひっくり返します 

具を乗せたらパンで挟みます 具の制限なし!

南部鉄製の二枚のスキレットを合わせるとズッシリと重さはありますが、その重さをメリットに転換し、重さを利用してプレスして焼きます。


パンの耳を圧着させないので後からフレッシュな野菜をサンド。両面こんがりきつね色に焼けたら取り出してお好みで野菜をサンドし出来上がりです。

焼きあがったらフレッシュな野菜をサンド

縦の焼き目はカットするときのガイドに

幸せな断面ですね


スイーツもおすすめ!


片面だけ焼いてフルーツとクリームチーズ、あんこを乗せて簡単スイーツ完成。


外側だけカリっと焼けて内側はふんわり。両面焼いた食パンに具に挟むのとは違った食感のおいしいサンドの出来上がりです。


オコゼパンはソロキャンプではいろいろな料理を作る相棒となり、ご家庭でも調理器具兼、器として食卓にアツアツの料理を提供します。 荷物に制限があるキャンプでは片方のスキレットだけを持って行っても良いですね。



◆南部鉄職人集団 ”及富” 400年の歴史を誇る南部鉄器


南部鉄器は400年の歴史があり、及富は1848年 嘉永元年創業。南部鉄器は17世紀半ばに当時の岩手県北部を治めていた南部家が、鋳物師を京都などから招いて仏具や茶の湯釜をつくらせたのが始まりとされ、その歴史は400年にもなります。南部鉄器の2大産地である、旧南部藩の盛岡、旧仙台藩の奥州。廃藩置県の後に、岩手を代表する工芸品として、南部藩の南部鉄器、岩手県南部の南部鉄器として総称されます。及富の工房は奥州で興りました。


及富は鉄器を専門に作るプロの職人集団として1848年(嘉永元年)に創業し、173年に渡りその技術と伝統を継承しています。
現在は脱炭素の流れを汲み、バイオコークスを使った二酸化炭素の削減に向けた鋳造にもチャレンジ中。伝統を守りながら業界の先駆けとして新たな南部鉄製造を主導しています。



◆プロダクト誕生までのお話


県内の工房を訪ね歩き、南部鉄製品の製造先を探して歩きました。その中でたどり着いたのが奥州市水沢の及富さんです。私を出迎えてくれたのは専務の菊地章さんと息子さんで次代を担う海人さん。具体的なカタチがあればすぐにサンプルを作りますよと。こちらが拍子抜けするほどのフットワークの軽さに驚きを隠せない私に、うちとしてもアウトドア関係はやってみたかったと後押しまで。EFRICAにとって素晴らしい出会いでした。

及富さんといえば、ゴジラやザクの鉄瓶製作などサブカルチャーへの理解もあり、最近ではアナログレコードのスタビライザーや南部鉄エフェクターなど音楽との関りも話題になりました。チャレンジ精神も及富さんの魅力のひとつだと感じています。


昨年より始まったサンプル造り。段ボールで作った模型から型作りがスタート。当初の予定では多用途ホットサンドメーカーというコンセプトでしたが、ホットサンドメーカーというよりも料理の幅が広がるホットサンドが得意な二枚組のスキレットにベクトルを変え、何度もトライ&エラーを繰り返しました。形状、シェイプ、角度、意匠、細部まで詰めてようやくゴールに辿り着きました。


釣りやキャンプ、ソトアソビに持って歩き、ちょこっと焼き物をするのにもちょうど良いサイズ感。
南部鉄の醸し出す雰囲気、焚き火で豪快に料理する鉄の無骨な格好良さに惹かれます。

我々EFRICAのRICAはスペイン語で富、豊かという意味です。 富が及ぶと書いて及富。これもなにかの因果と感じております。及富さんとの1年間。かなりのスピード感をもって進んできました。そこに妥協などなく、職人の熱意と作品と真剣に向き合う仕事で生まれたスピードでした。良いものが生み出されるまでのいくつもの工程とそこにかける職人の想い、仕事を目の当たりにし、やって良かったと心から思うことができました。


双方のスキレット単体では縦に自立しないのですが、合わさることで支えあいながら自立します。ねらった設計ではないのですがそこもEFRICA×及富のプロダクトを象徴しているようでなんとも愛らしく感じます。


ひとつずつ心を込めて鋳造し、命が吹き込まれ皆様にお届けするまであと少しです。


片一方には EFRICAオコゼロゴと及富の名、もう片一方にはEFRICAロゴと及富の家紋がデザインされています。


オコゼパンができあがるまでのストーリーを及富YouTubeチャンネルにて紹介していただきました。
実際に調理もしています↓↓↓


・8分22秒~オコゼパン制作秘話

・17分35秒~ホットサンド調理



◆製品ができあがるまで

伝統的な製法で最初から最後まで職人の手が入り作られています。


・型作り

納得いくまで何度も何度も訂正し試行錯誤して完成した金型です。


実際に鉄を流し込む型を秘伝の砂から作ります。鉄器の型を作る様子。生型製法と呼ばれる技法。砂の調合、水分量、細かさを管理するには熟練の技が必要です。



・鋳造




湯汲(ゆくみ)に入った鉄を型に流し込む工程。鉄の温度が製品の良し悪しを左右するため、肉眼で見極めながらの作業。↑画像の作業者は専務 菊地章氏。



鋳造後、型から出されたオコゼパン。


・仕上げ


型から取り出した鉄はをヤスリや砥石を用いて、一つひとつ丹念に仕上げられます。

すべての工程に人の手が加わっています。




◆安全祈願 オコゼロゴ



東北地方などで狩猟を生業にしてきたマタギ。一般の猟師やハンターとは違い、古い方法を用いて集団で狩猟を行うことが特徴で、マタギ独自の儀式や習俗を持っています。アウトドアブランドとして人と自然の関わりを深く知ろうと思い、日本に伝わる山と共に生きた人々の暮らしを勉強する中でマタギ文化に出会い興味を持ちました。マタギは山に入るとき、乾燥させた「オコゼ」を紙に包んで常に持ち歩いていていました。天候が荒れると、袖から少し出して山の神に見せるのです。山の神は「女神」で「醜い顔」をしていると言われていました。したがって、見た目がよくない「オコゼ」を見せると、世の中に自分よりもまだ醜いものがあることを知って機嫌がよくなり、天候が回復すると信じられていました。オコゼの干物には御守の意味合いがあるのです。

我々が大好きな自然遊びにおいてもオコゼを持ち歩いたら・・・きっと御守として守ってくれる!はず。こうしてオコゼロゴは生まれました。




◆製品情報・スペック

重ねた状態


①調理面 山付き
重量:1,300kg
持ち手の長さ:17cm
内寸:縦13.3cm 横13.3cm
外寸:縦14cm 横14cm
本体の高さ:2.5cm
※個体差があります


②調理面 平ら
重量:1,050g
持ち手の長さ:14.5cm
内寸:縦14.8cm 横14.8cm
外寸:縦15.7cm 横15.7cm
本体の高さ:9cm
※個体差があります


材料:鋳鉄

焚き火等の直火、ガス火、炭火対応(IH可 ※①は底面と持ち手がフラットのため推奨いたしません)



◆持ち運び用デニムきんちゃく袋


オコゼパンを持ち運ぶこだわりのきんちゃく袋を作りました。厚手で耐久性のあるオリジナルのデニムきんちゃく袋に岩手県八幡平市のレザー工房4358aging&antiagingにて作製したオコゼロゴ革パッチを取り付けました。オコゼパンとともに長く付き合えるこだわりのきんちゃく袋です。



◆使用、お手入れの方法


<使いはじめのシーズニング>
1. 葉もの野菜の切れ端や野菜の皮などの野菜を用意します。
2. オコゼパンを水洗いします。
3. オコゼパンを火にかけ水分を飛ばし油をしきます。
4. 油をなじませながら用意した野菜をいためます。
5. 野菜がしんなりしたらシーズニング完成です。


<基本使用方法>
1. お湯洗いをし水気を拭き取る。(亀の子タワシ、スポンジなど)
2. 油をひきシーズニングする。(重要)
・オコゼパンに油をひいたあとに、キッチンペーパーなどでふき取る。
・空焚きをして少し煙がでるくらいまで温めて、油をなじませる。
・よく熱してから使うことで食材がこびり付くことなく綺麗に仕上がります。
・過熱が不十分だとこびり付きや焦げ付きの原因になりますのでお気を付けください。

※この作業は調理の都度おすすめしています。シーズニングをはぶくと、鉄鍋の表面についている被膜のはがれの原因になり、そこから錆びが発生しやすくなります。もし、忘れていた場合でも後からのシーズニングは有効ですのでお試しください。

<使用上の注意>
・取っ手が熱くなりますのでキッチンミトンやグローブを必ず着用すること。
・破損の恐れがあるため熱した後に急冷をしないこと。
・直火、IH調理、オーブン調理可。
・金属のため 電子レンジ不可。 
・食洗器は推奨しません。

<お手入れ方法>
・洗うときは洗剤は使わないでください。なじんだ油膜が取れてしまい焦げ付きの原因になります。
・温水で亀の子タワシ等で洗ってください。スチールタワシは使用しないでください。
・汚れが落ちたら火にかけ水分を完全に飛ばしてください。
・スキレットが冷めたら食用油をひいて保管してください。
※水気をのこしたままにしますと赤錆の原因になりますが油をなじませることで錆びも防止になります。



◆今後の予定とリターンについて


EFRICA×及富  開発風景 及富 菊地海人氏 熊谷龍氏

オコゼパンにはクラウドファンディング特典としてオコゼ鉄玉をセットで、またEFRICA応援の自然を満喫する釣りガイドなどもご用意いたしました。詳しいリターン品についてはリターンページをご覧ください。

EFRICA×及富では南部鉄製のアウトドア製品を開発しています。機能美を追及した南部鉄ケトルも完成間近です。今回のオコゼパン販売による収益、皆様からの支援金はCAMPFIRE手数料と決済手数料、商品の配送料、今後の製造開発費等に当てさせて頂きたいと考えております。EFRICAの南部鉄シリーズへの応援よろしくお願いいたします!


※リターン特典のオコゼ鉄玉


・南部鉄 オコゼ鉄玉 

体長:9cm 
横幅:6cm
体高:4cm
重さ:192g(平均)


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



◆プロジェクト スケジュール

2022年6月上旬     プロジェクト開始

2022年6月30日    プロジェクト終了

2022年7月中旬~下旬  製品発送開始予定 



◆南部鉄製品で素敵なアウトドア体験を!


南部鉄が持つ歴史、伝統を受け継いできた職人の想いが詰まった作品を自然の中で感じてください。

使って使って使い込んで自分の歴史を刻んでください。



◆最後に

プロジェクトをご覧くださり、誠にありがとうございます。

岩手県下閉伊郡山田町を拠点にEFRICA(エフリカ)の名義でアウトドア製品の企画開発、販売をしております。私はEFRICA代表の中嶋です。


EFRICAでは“Feel nature with EFRICA , a fusion of nature and traditional crafts.”と掲げ、EFRICAの製品とともに自然を感じて自然遊びを楽しんでもらえるよう、岩手の豊かな自然、歴史、文化を取り入れ、岩手の風土の中で製品作りをしております。根幹にあるのは岩手の伝統工芸と融合したモノ作りをしたいという気持ちです。この度、岩手県奥州市水沢で南部鉄の歴史を受け継ぐ及富さんの協力のもと、新しい鉄製品が完成し、この製品とともにEFRICAを多くの皆様に知っていただきたくこのプロジェクトを立ち上げました。ぜひ、歴史ある南部鉄が醸し出す雰囲気と、職人さんの仕事を感じてください。

岩手発アウトドアブランドEFRICAへの応援よろしくお願いいたします!



◆アウトドアブランド EFRICA


EFRICAは岩手発アウトドアブランドとして2021年6月に誕生しました。自然を感じる時、そこにEFRICAがある。豊かな自然、歴史、文化を持つ岩手は古くより多種多様な工芸、民俗芸能が地に根付き、人々の手により継承されてきました。“Feel nature with EFRICA , a fusion of nature and traditional crafts.”というコンセプトを掲げ、脈々と受け継がれてきたこの伝統を取り入れ、岩手の風土の中でモノ作りをしています。

EFRICA(エフリカ)の「エフ」は運営会社である「BASE OF F」から由来しており、FはFamilyやFriendなど私たちにとって大切なものの頭文字として使われている重要なキーワードです。また、「リカ」はスペイン語で「豊かな」を意味する「rica」から名付けています。豊かな時間を過ごすアイテムを自然豊かな岩手からお届けします。

  • 2023/06/12 14:58

    EFRICAの中嶋です。日頃のEFRICAへのご愛顧ご支援、誠にありがとうございます。本日は新たなチャレンジのお知らせとなります。この度、オコゼ鉄玉、オコゼパンに続くEFRICA×及富第3弾のコラボアイテムが完成いたしました。その名も南部鉄ケトル”イノシカです”ようやくお披露目となります。キャ...

  • 2022/07/31 12:20

    こんにちは。オコゼパン、オコゼ鉄玉はお手元に届きましたでしょうか?愛おしいオコゼパン、オコゼ鉄玉をひとつひとつ心を込めて梱包いたしました。みなさまのところで愛され、末永く使っていただけたら幸甚です。キャンプだけでなく普段から朝食の目玉焼きや、お肉の調理にご使用くださいませ。また、オコゼパンを使...

  • 2022/07/28 19:09

    本日、全てのお客様への発送が完了いたしました。この度はEFRICA×及富のオコゼパンをご購入いただき誠にありがとうございました。末永くお付き合いいただければと思います。到着後、不備、不手際などございましたらご連絡くださいませ。新たな南部鉄製品も考えております。引き続きご愛顧のほどよろしくお願い...

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