はじめまして。私たちは、滋賀県長浜市で木材業を営んでいます『浅尾』といいます。
私たちのいる長浜市は滋賀県の湖北地方に位置します。
滋賀県は、面積のうち6分の1が琵琶湖で陸の面積の6割が森林なほど、森が身近な地域になります。
そんな滋賀県で林業を担う私たちだからこそ、木を身近に感じる暮らしを大事にしてきました。

「林業に関わりたい!」そう話す若者に「大変だ。儲からない。」という言葉ではなく、「林業はこれからの産業だ。」と、明るい未来について話したいー。

そのために、木工業界のニーズ拡大を目指し、木のおもちゃの制作を始めました。
まず作ったのは、素朴な木工のおもちゃと遊具です。
地元の保育園や幼稚園などに採用していただき、評判を聞く中で、木工遊具の大きな可能性を感じました。


遊びたくておもちゃに集まる子供たち


若いスタッフと共に「子どもたちがテレビゲーム、スマホよりも夢中になれる木のおもちゃをつくりたい」と試作を繰り返す日々。

そして、10年以上の歳月をかけて生み出したのが、遊具より可変的でおもちゃよりダイナミックな遊びができる「ズレンガ」です。


夢中でズレンガを積む子ども


 ズレンガは、少ないピースでも楽しむことが出来ますが、数が多ければ多いほど、生み出せるものが広がります。しかし、ズレンガは、1ピースが幅17cm厚みが4cm ほどあり、試してみたいけれど保管場所がない等の声をいただいていました。


今回、地域のイベントや企業の展示会、ご家庭での誕生日会など、
子どもたちが集まる機会にレンタルで提供できるようにするため、クラウドファンディングを立ち上げました。



人々の暮らしと木の距離が近かったころ、子どもたちは、自分たちで木を削り、おもちゃをつくって遊んでいました。

しかし、現代の子どもたちが夢中になる遊びといえば、テレビゲームやスマートフォンでの動画鑑賞です。
遊びを通してデジタルに触れる観点での学びも必要な時代かもしれません。

ですが、木のおもちゃでしか体感できない遊びもあります。
自らの手を動かし、想像力を鍛える中で生まれるのは、デジタル時代にも求められる「創意工夫」でもあります。


自分たちで遊びをつくる面白さを知ってほしいー。


だけど「子どもの教育によいから」と、木のおもちゃを無理やり押し付けるのはよくない。
子どもは正直であり、面白くないことは投げ出してしまいます。

それならば、思わず「手に取って遊びたくなる」「時間を忘れて遊んでしまう」、それくらい子どもを惹きつける
木のおもちゃを作ろう。

木育イベントの様子

 展示会では願った通り、夢中で思い思いに遊ぶ子供たちを見ることが出来ました。



ブロックとポッチだけのシンプル構造!

“ブロック“と“ポッチ”だけというシンプルな構造でありながら、ブロックをポッチでだけで色んな繋げ方で固定することも出来ることで、通常のブロック遊びより 組み方の種類が格段に増えます。

成長段階に合わせて遊び方を選べます!

今では全国100ヶ所以上の子どもたちが利用する幼稚園等の施設でズレンガが導入されています。

多様な年代の子どもたちが遊ぶ姿を見ていると、
一人ひとりの思考や年齢に合わせて遊び方を無限に工夫できることに気づきました。

これが、ズレンガの最大の魅力となりました。



地元の施設はもちろん、2022年には東北の施設でも導入して頂けるようになりました。
子どもたちが実際に楽しそうに遊ぶところをご紹介します。


■長野県飯田市 聖クララ幼稚園の子どもたち

ドアや屋根も作れる積み木が欲しいとの要望がり、探していたところズレンガを見つけたとのこと。
ズレンガなら、ドアや屋根も作ることも出来ます
他にも、動物をつくるのにチャレンジする子やお家を作っている子もいました。 


■長野県 幼稚園の子どもたち

男の子がロボットを作って自分の身長と比べています。この後、先生より高いロボットに挑戦してました!
家づくりに夢中の子供たちも!


■長野県 若穂幼稚園 の子どもたち 

殆ど遊び方の説明もなしで、どんどんズレンガを積み上げ、あっという間に家を作ってしまいました!


■イベント第72回全国植樹祭の日での子どもたち

いろんな年代の子たちが自分の思い思いのモノを時間いっぱい夢中で遊んでいて、
イベントの中でキッズハウスを創り上げる子もいました!
自分と同じ身長のロボットを作って自信に満ちた誇らしげな男の子も。


■ある幼稚園でのデモンストレーションでは・・・

とある幼稚園でのデモンストレーションでは、トンネルを作り、床を滑ってトンネルをくぐる遊びをはじめました。
体がトンネルに当たればトンネルが体の上に崩れてくると
子どもたちはそれだけで爆笑し、「じゃあ、こんな積み方したトンネルならどうなるだろう?」と、
仮説と遊びを繰り返す様子が見られました。


■ある学童保育に導入したときは・・・

小学生以上の子供が集まる学童にズレンガを導入したときは、
数か月後に学童のスタッフの方から「子どもたちが面白いものを創りました。
ぜひ、見に来てください。」と連絡があり、
見に行くと子供が乗れるサイズの自動車や大人ぐらいあるロボットが作られていました。
スタッフの方曰く、毎日すこしずつ学童の時間にみんなで作り上げていったそうです。
小学生以上の年齢になると、プラモデルで遊ぶように「何かを創り上げる達成感」があるようです。
しかも、自分が思い描いたアイデアをカタチにして他者と共有できる喜びも感じているようでした。


遊んでいる様子を伝えてくれています!

認定こどもの園 浄心こどもの園

ミライムキッズアカデミー

蓮美幼児学園



一般的にブロックや積み木遊びは、立体や空間的な構造を理解する「空間認識力」を育てる遊びだとされています。
空間認識力とは、物体の位置や方向、大きさ、形状、間隔などが三次元空間に占めている状態や関係を正確に把握する力のことをいいます。

「空間認識力」 を鍛えてあげると物事の全体像を捉えることが得意になり、相手に物事を正確に伝えられるようになります。
また、状況に応じて臨機応変な対応ができます。

そして、この空間認識力を伸ばしていくために最適なのが、ブロック遊びなのです。
さらに、ズレンガだと自分が入れるほどの大きさの建造物も可能なので「実現できる想像物」の範囲が広がります
つまり、普通のサイズのブロック遊びより、その分、想像力を膨らますことができるということです。

長野県若穂幼稚園 の和田園長先生曰く、学問というものは、大きく分けて、人が存在することで成り立つもの(国語、社会など)と、人が存在しなくても成り立つもの(数学、物理学など)があるそうです。
実はブロック遊びは、この人が存在しなくても成り立つ学問を感覚で覚えられる遊びなのだそう。

私たちは、ズレンガ遊びを通して子供たちの可能性を広げたいのです。



今までは 、ズレンガで遊ぶためには、600ピースを一括で購入いただくしか選択肢がありませんでした。
自分たちで思い通りのものをつくる。
ゲーム感覚で作っては崩し、作っては崩しての行動を繰り返す。
ときに爆笑し、一緒に考え、助け合う子どもたち。
そんな子どもたちの笑顔を見て「もっと気軽にズレンガで遊んで欲しい」そう考えるようになりました。

そこでズレンガを利用する仕組みを増やすことに。
レンタルの仕組みを整えることで、規模・日数を柔軟に選択していただくことが可能になりました!


例えば―

◆子どものお誕生日会の催し物
◆期間限定のキッズルーム運用(イベント会場、住宅展示場、自動車展示会)


子どもたちが夢中になって遊ぶため、大人は子どもを見守りながらも対話の時間を持つことも出来るので、ファミリー向けのキャンプカーなどの展示販売会のキッズコーナーにも向いています。



子どもが夢中になって遊ぶ理由を、滋賀の湖北地方で60年以上にわたり子どもたちを育んできた認定こども園岡学園の園長にたずねてみました。


「ズレンガは、安全な天然素材かつブロックと木製ポッチだけのシンプルな構成です。そのため、『積んだり並べたりの単純な遊び』から『実際に中に入れるサイズのお家を作るなどの創造性とチームワークが必要な複雑な遊び』まで幅広い遊び方ができます。遊びの幅広さが子どもたちにとって、一番の魅力じゃないでしょうか」



ズレン ガ遊びでは、大人も入れるキッズハウスのような大きな構造物を作るとき、たくさんのピースが必要となります。限られたピース数の中で遊んでいる子ども達は、自分の作品を完成させるため、あらゆる手段を使いピースを集めます。話し合いの中で折り合いをつけ協力し合うことを学びます。

子ども達を観ている親御さん達の間でも、ズレンガ遊びの中で自然と会話が始まります。

昔は、このようなやり取りも特に珍しくはありませんが、現在、あまり見かけなくなっていませんか?ズレンガで、真剣に遊ぶ子どもは、自然と人との交流を学習し、コミュニケーション力を高めていきます。


大人も子供もみんなでお片付け



 

ズレンガは、すべて国内の木材を使用して、子どもたちが安全に遊べるようにと一つ一つ丁寧に作っています。
それは、森に入り、木材を伐採するところから始まります。



■工程① 森に道をつくる

森に道はなく、まずは伐採場所までの道を作り、険しい森に入るところからはじまります。


■工程② 伐採する

生えている場所、生えかた、他の木との間隔から最適な方向に木を切り倒さないと怪我をするため、チームで連携し、経験と知恵で伐採します。


■工程③ 運び出す

運び出すために不安定な場所で大きな木材を慎重に動かし、積み込みます。


■工程④ 運び入れる

工場に木材を運び入れます。


■工程⑤ 製材機に木材をセットする

原木をカットするため、大きな製材機に木材をセットします。


■工程⑥ 製材する

原木をカットしていきます。


■工程⑦ 乾燥させる

一定の水分になるまで、カットした木材を乾燥させます。

 


■工程⑧ 磨く(1回目)

機械に通して、まずは荒く磨きます。


■工程⑨ カットする

ズレンガサイズにカットします。


■工程⑩ 磨く(2回目)

ズレンガをひとつひとつ念入りに磨きます。


■工程⑪ くぼみを掘る

ポッチを差し込むくぼみを作ります。


■工程⑫ 検品

手作業でひとつひとつ磨きながら「割れ、ささくれ」などが無いか、検品します。
ポッチを差し込むくぼみの中まで、子どもたちが怪我をしないように、丁寧に磨き、確認していきます。


■工程⑬ 再度の検品と箱詰め

ポッチがちゃんとはまるか、確認しながら、箱詰めします。
この時、もう一度「割れ、ささくれ」などが無いか 念入りに確認します。


自然なスギやヒノキの匂い、手触りを子供たちに知ってほしいー、子どもたちに森を感じて、山の健康を考えるきっかけにして欲しいから、どんなに大変でも国産の木材に自社工場で丁寧な工程によりズレンガを作成しています



内容:ズレンガ50個、ポッチ100個/ケース ※ケースはプラスチック製

ブロックサイズ(Wmm×Dmm×Hmm): 170×40×85
※前後左右、上下の面にある合計10箇所に穴が空いています。

木製ポッチサイズ:Φ33mm×長さ33mm

重量:200g/ ブロック 、 約14kg/ケース 

樹種:

 



最後にメッセージ

ズレンガは安全で壊れにくく、世代を超えて遊べるように設計しました。

また、日本固有種のスギ・ヒノキの特徴である、木目の美しさ、肌触りや香りの良さを最大限活かし、無塗装・無添加にこだわっています。子ども達がズレンガ遊びを通し、木のぬくもりと自然を身近に感じてくれたらどんなにうれしいことでしょう。

「子供たちに木や森に興味を持ってほしい」という思いを込めてズレンガを制作しています。 



リターンについて

今回は、自社の天然木材工房Kigumiの素朴な木の製品とズレンガのレンタルが中心になります。


▶イベント向けズレンガレンタルサービスついて

イベントの趣旨に合わせてキッズハウス、お城や秘密基地。
大人より大きなロボットなどの制作を代行します。町おこしイベントや、小規模なマルシェなど、子ども達と盛り上がりたい!その土地の特産品や、シンボルを巨大に組立てイベントを盛り上げたい!といった声にお応えします。

写真は6月5日(日)に滋賀県甲賀市で開催された第72回全国植樹祭で作成した高さ4mの「巨大なたぬき」です!
当日は、巨大なたぬきに関係者から歓声が聞こえてきたり、大盛り上がりでした。



受賞/メディア掲載歴

ウッドデザイン賞(奨励賞(審査委員長賞 ))を受賞

評価いただいたポイント
2種類のパーツからなるブロックのような大きさのブロックで実際に入れる大きさのものまでつくれる。積み上げるだけの積木とは違い、全ての面で連結可能なので動物やロボットなどの複雑な形状物でも直感的に、かつ巨大に組み立てることが可能で魅力的だ。


OMOTENASHI SELECTION2022受賞

審査員コメント(一部、抜粋)
香港:「良質な素材を使用しており、1種類のブロックだけでいろいろなものを作ることができるというのも斬新です」

シンガポール:「使用している木材は、安全な天然素材である上に、海外の方でもすぐに日本を連想することができます。色々な形を作ることができるデザインも魅力です」

イギリス:「今の時代、子どもが手や頭を使って遊べるおもちゃはありがたいです。パソコンやスマートフォンで長時間過ごす子どもも多いので、こうしたアクティビティがあると良いですね。また、幅広い年齢層に対応している点も良いです」


 びわ湖放送の滋賀経済nowで放映されました!

https://www.youtube.com/watch?v=D9uAHCGzgxo&t=10s




<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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