カッコいい「ペグ」プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。メインじゃないけどないと困る「ペグ」をデザインしました。ソロキャンプ好きの私にとって最も気になっていたプロダクトでしたが、なかなか良いものが世の中になく試行錯誤を繰り返し数年をかけて制作に取り組んだ商品です。育てるペグ、使う人が用途を見つけるペグ、そんな隅っこ商品の「ペグ」に着目してもよいのではないかと。


プロダクトのご紹介

こだわりたい!カッコいい「ペグ」を形にしました。私が初めてキャンプをしたのは中学2年の時でした。父親が若い頃登山で使用していた三角テントを借りて、津久井湖畔に釣りに出かけたのが最初です。じつに40年も前のことで、その頃のテントペグはスチール製で山折におられた簡単なものでした。石で叩くとあっという間に変形してしまい、修正しては使用し、また石で叩くと同じ箇所から折れてしまうということを繰り返していた記憶があります。そんな経験から月日が経ち、何度かキャンプブームの波に乗ってアルミ製のペグや、アイアン、ジェラルミン、プラスチックのサンドペグなどさまざまな製品を使用してきました。たかがペグと言えど、納得のいく製品にはなかなか出会えず、それならば作ってしまえと!以前は「ペグ」なんてなんだっていいだろう!と思っていました。キャンプに行くと道具の中では一番雑に扱う製品だけれども、強風時や雨の時はペグの大切さを思い知りました。キャンプの花形はテントやランタン、高価なこだわった道具たちは数限りなく売られていますが、ペグはというとどこのお店に行っても同様のものしかありません。そんな隅っこ商品ですが、私にとっては必要不可欠であり、なんでもいい、使えればいいではなく、陽を当てる存在に押し上げていこうと思いデザインしました。ペグとっても意外と使い勝手を考慮するとなかなか納得のいくものは出来上がりません。ソロキャンプで遠く西表島の南岸へ出向くときは軽くて丈夫でなくてはいけない、また限られた道具しか持って行けないので、このペグだったら肉や魚を刺して焼ける串にも使える!貝だって開けちゃう、ま〜極端な例ですがソロキャンプ道具セレクトは一つ一つが重要な役割を期待されています。


土や腐葉土のキャンプ場ではハンマーを使用しなくても足で踏めば軽く刺さります。

形状は左右非対称にしています。これは硬い岩盤上でアルミやジェラルミンのペグを垂直に叩くと力の逃げる場所がなくヘッドがすぐに曲がってしまう現象に悩まされていたので、非対称形状によって垂直方向からの力を硬い石などに当たった時にどちらかにズレることで、ペグ自体が変形することを避けれるのではと考えた形状です。

こだわり・特徴

鋭利な形状ははっきり言って床に落とすと刺さります。でも刺さらないと困るんです。キャンプ場はみんな芝生が張ってあって管理されてて気持ちの良い場所だけではありません。どんな場所だって雑に扱っても元気で活躍してくれる奴が必要なんです。一枚のスレートではなく、あえて中抜きを施し、自在なロープワークでしっかりとホールドしてくれることを第一に考えました。嵐の中キャンプしたことありますか・テントが揺れるとあっさりロープは外れてテントは潰れてしまいます。土に刺さり込むとなかなか抜けないペグが放置されているのをよく見かけます。そんな粗雑な扱いの商品ではなく、しっかりとした役割を果たしてくれて、テントやランタンをメンテナンスするのと同様に、ペグだって磨いてあげたくなるようなデザインが欲しい!こだわりはカッコいい「ペグ」この一点です。


プロダクト誕生までのお話

キャンプを初めてもうすでに30年以上が経ちました。テントもファミリー用からソロキャンプまで用途に合わせていくつも変えてはみたものの、なかなか納得のいく製品に出会うことは少なく道具への探究はつきません。ここ数年(コロナ禍になる前)ソロキャンプの極みと言っては大袈裟ですが、自前のカヤックを空輸し、西表島の南岸を1週間ほどビバークしながら海を渡るという旅をしています。そんな過酷な旅の中で、道具のセレクトは最も気を遣う一つでした。テントや釣り道具、ナイフにランタンなど一つ一つ慎重に選びセレクトしていきます。そんな中、ペグだけがどうしても気に入らない、いつも軽いジェラルミンのペグを持参するのですが、丈夫と言いながら過酷な環境では意外とすぐに曲がってしまいます。アイアンは丈夫ですが重いし錆びのでセレクトにも入りません。また限られた道具たちは一人二役三役と用をこなしてほしいのも現実です。ペグ一本でも魚の串にならないか、貝を開く時に役に経たないか?など、そんなキャンプをしてみると道具に要求する役割が見えてくるのです。普段のキャンプでは通常使いのペグで十分ですが、環境に合わせて違う多様性なペグがあったらいいのに!と、常に想像の上をいく道具を探していました。そんな時ふと探すのではなく作るのが早いのでは?と気付かされた時がありました。あるビーチでビバークをした時、ビーチは砂浜だから普通のペグで問題ないでしょ!と思っていたのですが、いえいえ、砂浜の部分と珊瑚の堆積部分では陸地が全然違うのです。西表島南西部は実はほとんどテントが張れる浜はありません。砂浜より少し高台に上がるとコーラルの詰まった硬い大地で覆われておりそこにテントを貼ると、意外とペグが入っていかないのですね。海の潮風にも耐えて珊瑚の隙間にも入るペグがあればいいのに、との思いからはや数年、思い立って考えついたのがこの「ペグ」でした。まだこれから実証実験で酷使していきますが、ぜひご賛同いただけると嬉しいです。


リターンのご紹介

1本2,000円と高いと思われますが、型抜きによる量産型ではなく、RC(レーザーカッター)で一本一本丁寧に抜いています。その分本数を少なく発注できるメリットがあり、1本単位でも製造が可能です。レーザーカットの特徴は図面通りのシャープさをそのまま再現できるメリットがあります。その分形にこだわった仕上げを実現しました。

2,000円のご支援で1本

10,000円のご支援で6本

30,000円のご支援で20本

製作費:初期ロット 400,000円〜

 CAMPFIRE掲載手数料12% 600,000円達成 72,000円

決済手数料:5% 600,000円達成 30,000円

送料:ロットトータル10,000円〜

販促費:トートバッグ代 1枚350円



製品情報・仕様

製品はスレンレス製2ミリ厚のペグになります。レーザーカッターで1本1本丁寧に抜き、切断面はバリ取り加工をおこなっています。型抜きでは出せないシャープな形状を再現しています。全長195mm、幅22mm(真ん中部)、ヘッドの折り返しは曲げ加工10mmです。先端はあえて鋭利にしています。砂利場や富士山近辺の溶岩帯の硬い地盤でも刺さりやすくするためです。柔らかな場所ではハンマーは入りません。足で踏みつけるだけで刺さります。「ペグ」の重さは一本あたり32g、アイアンのペグよりは軽く、アルミよりは重いですが、丈夫さはアイアンに匹敵するぐらいの強度があります。

中抜きの部分にはロープをフッキングする前に一度通すことで、たるみによるロープのはずれを防止することができます。また先にロープを外してしまうとペグを忘れてしまうことがよくあり、忘れ防止の観点からも中抜きの部分に一度ロープを通してフッキングしておけばロープと一緒にペグがついてくるので、片付け時にも忘れることはありません。

ステンレスで丈夫!といってもやはり手荒な扱いをすれば曲がります。そんな時はハンマーで叩いて直してください。意外と簡単に直ります。自分仕様にヘアラインに仕上げたり、焼きを入れたりと是非ペグを育てて使い込んでください。

※写真のペグは、撮影用に紙ヤスリで表面をヘアラインに仕上げています。



会社・チームの紹介

本製品は「株式会社小林製作所」さんの高い技術力をもとに制作を行っています。

http://kobayashi-ss.co.jp


Q&A

Q:曲がったりはしないのですか?

A:金属なので曲がることはあります。ステンレスは曲がっても直せば再度使用することが可能です。

Q:色は一色ですか?

A:本製品はステンレスの素材色です。またアルマイト加工によって色をつけることは可能です。塗装も同様です。

Q:商品としてお店で取り寄せできますか?

A:ファンディング後の流れによります。

Q:サビますか?

A:ステンレスはサビに強く、鉄(アイアンペグ)のようにすぐ錆びることはありません。湿気のある場所を避け、メンテナンスを行っていただければサビずに長期使用できます。

Q:先が尖っていますが危なくないですか?

A:ナイフも使い方によっては指を切ってしまいます。道具はどのようなものでも使い方を間違えれば怪我をします。本製品も尖っている部分で人体を傷つけないよう気をつけて使用してください。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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