はじめに・ご挨拶

はじめまして。名古屋市守山区で助産院LUANA(ルアナ)を開業しております助産師の山下と申します。助産師として大学病院で約15年勤務したのち、4年前に助産院を開業いたしました。現在は授乳相談・育児相談をはじめ、イベント開催や性教育などの講師、子どもたちの明るい未来のため、食育や防災の意識向上にむけ啓蒙活動をおこなっています。また私には男の子が2人いますが妊娠は4回経験しています。3人目の子を死産し4人目の子を流産した流産死産の経験者でもあります。このような経験から、今ある日常は当たり前ではないこと・子どもたちが元気に育っていることは当たり前ではないことを実感し、何気ない日常の大切さや、いのちの大切さを伝えていきたいと思うようになりました。

 

子育て世代のママに知ってほしい『0次の備え』

今回のプロジェクトも、『大切な小さないのちを守りたい』『こどもたちの未来を守りたい』という想いから始めました。

みなさんは『0次の備え』という言葉をご存じでしょうか?災害への備えには0次~2次の3段階があります。『0次の備え』とは、日常生活でも使える一番身近な備えのことで『出先で被災したときのために常に携帯している備え』です。「災害への備え」と聞くと、多くの方が1次(非常時に持ち出す最低限の備蓄)や2次(被害が長期化したときの安心備蓄)の備えをイメージし備蓄されているのではないでしょうか?でも何気ない日常のなかにこそ危険が潜んでいると私は思います。小さなお子さんとの外出は何が起こるか予測不能です。

だからこそ子育て世代のママには本当に必要な『0次の備え』をしてほしい、外出先で起こったアクシデントに対応できるような『0次の備え』を携帯して大切なお子さんを守ってほしいと思っています。


プロジェクトを立ち上げた経緯

私の息子がよく転んだり、お腹が痛くなるタイプだったため常に絆創膏やアルコール、胃腸薬を持ち歩いて外出していました。防災について知っていく中で、実はこれがすでに『0次の備え』だと知りました。子育て世代のママは子どものありとあらゆるアクシデントに対応するため、普段からたくさんの荷物を持ち歩いていますが、実は不要なものを入れていたり、逆に必要なものが入っていなかったりしています。そこで助産師の視点から、本当に必要なものをママたちに持ち歩いてもらえるようにしたいと思いました。

しかし、以前に子育て世代の方を対象に取ったアンケート結果から「いつ使うか分からないし一生使わないかもしれないものに高額は出したくない。デザインもかわいくないから持ち歩こうとは思わない。どこか他人事に思えて優先順位は下のほうになってしまう。」といった現状が分かりました。災害への備えは、言わば掛け捨ての医療保険と同じです。本当に必要性を感じなければ、備える気にはならないと思います。

それなら、まずは普段すでに持ち歩いているものが『0次の備え』だと知ってもらうことから始めればよいのではないかと考えました。新たに購入する必要はなく、内容の見直しをするだけで十分なひともいるでしょう。また、新たに購入する場合でも、実は100円均一の店に売っているものですべて揃ってしまうのです。そう思うと災害に備えることが身近に感じられるのではないでしょうか?

今回のプロジェクトでは、防災士・救急救命士の資格を持つ方にアドバイスを頂きながら、アンケート結果をもとに内容を吟味し、ママ目線で、あえてデザイン性や実用性の高いものを選択することで、防災の意識向上とともに、少しでも楽しんで携帯していただける内容を選びました。お子さんとの外出にはチョットしたアクシデントがよく起こります。『0次の備え』をすることで突然のアクシデントにも対応でき安心感が生まれます。まずは本当に必要な『0次の備え』について知っていただきワクワクしながら携帯してもらうことで、お子さんとの外出が楽しい時間になればいいなと思っています。


助産師目線でこだわった『0次の備え』基本セット

今回、助産師目線でこだわりたい4点を『基本セット』としてご用意いたしました。

①アルミシート…災害時はもちろんですが、日常生活のなかでも気持ちが焦っていたり緊張状態にあるとき、ひとは音に敏感になります。アルミシートも100円で購入できますが、厚みも薄くガサガサと音がします。そんな少しのストレスも無くしたいと思い、あえて100円ではないものを選びました。アルミシートは、急な雨のときの傘の代わり・地面が濡れているときのレジャーシートの代わり・授乳ケープの代わりとしてもお使いいただけます。

②携帯トイレ…手のひらサイズでパッケージも可愛いので楽しく携帯していただけると思います。実際に災害を想定した備蓄という点では1日のトイレの回数を5回とした場合、4人家族では1日当たり20回分を用意しなければなりません。手のひらサイズであれば携帯にも便利です。また、使用後に手を洗える除菌水も入っていますので、手が洗えない状況でも安心して使っていただけると思います。

③組立紙コップ…紙コップがあれば、飲み物を飲んだり、うがいしたりと便利です。しかし、通常売られている立体的な紙コップでは携帯するには不便です。そこで組み立て式の紙コップを選択いたしました。もし授乳中の小さなお子さんがいても、紙コップでカップ授乳をすることもできます。


④ホイッスル付きライトペン…その名の通り、ホイッスルとライトとペンが一体化した商品です。3つの商品が一緒になっていてキャップの色も4色展開されています。可愛くて機能的な商品を選択いたしました。


基本セット以外のものは、すでに

ご自宅にあるものを準備していただき、『0次の備え』を完成させていただければと思います。

今回は商品化にあたり事前にモニター様にご協力いただき、基本セットを含めた『0次の備え』を一ヶ月間、携帯していただきました。

感想をいただきましたのでご紹介いたします。

《事前モニター様からの感想》

M.Iさん 30代

0次の備えを携帯するようになって、携帯トイレは普段の外出時でもトイレに行列ができていたら子どもは我慢できないから持っていることで安心できた。紙コップも外出時にうがいさせたいときに役に立った。モバイルバッテリーはもともと充電式を持っていたけど、外出中に充電がなくなったら使えないことを考えると電池式がよいと思った。携帯してみて安心感があったので、自分なりに内容を見直しながらこれからも持ち続けようと思った。

C.Mさん 40代

もともと心配性で大荷物をもって出かけるタイプだったので、基本の内容を決めてもらえて持ち歩く量が減ってよかった。

携帯トイレがデザインも可愛く、小さいのでかさばらなくなってよかった。


また、内容を決定するに当たりご指導くださいました防災士様から応援コメントをいただきましたのでご紹介いたします。

《応援コメント》

M.N様(防災士・救急救命士・元消防官)

今回、ママ助産師さんと一緒に防災セットについて考えました。赤ちゃん・小さなお子さんがいらっしゃるお母さんに是非、持ち歩いていただきたいです。「たくさん持ち歩くのは大変」「何から備えたらいいのか分からない」という方にもお勧めです。このセットがたくさんの方に届くよう応援しています。


K.M様(防災士・なごやにし防災ボランティア幹事)

助産師さんとして・ママとして「家族の『当たり前』を守りたい」という気持ちが詰まったセットだと思います。「防災」と聞くと身構えがちですが、赤ちゃんのおむつやおしり拭き・絆創膏やおもちゃ、こういった備えも実は防災なんです。『0次の備え』は持ち歩く備え。たくさんは持てない中で家族を想い生活や行動をイメージすることで、おのずと必要なものが見えてきます。今回のプロジェクトにあたり何度も話し合いました。そのおかげでママが共通して持っていそうなものは省いて、なるべく軽量化し品質にこだわって選定したセットにすることができました。たくさんのママの「安心」に繋がりますように。頑張ってください。


資金の使い道・実施スケジュール

皆様からご支援いただいた資金は、CAMPFIRE手数料を差し引いたのち、以下の用途に使用させていただきます。

*0次の備え防災グッズの備品の調達や梱包、支援者様への配送手配

  ・令和4年8月末日 クラウドファンディング終了

  ・令和4年10月下旬~11月下旬 リターン発送


リターンのご紹介

*0次の備えの基本セット…①アルミシート②携帯トイレ③折りたたみ式紙コップ④ホイッスルライト付きペン

① 4層!静音 防寒・防風アルミシート(開封時:約2130×1370mm)(開封前:100×133×15mm)

   材質:アルミ蒸着ポリエチレン  色:シルバー  販売元:ボウエキ


② ぽけっトイレ 手のひらサイズの世界最小の携帯トイレ、可愛いパッケージ (開封前:650×750mm)

   セット内容:排泄袋・凝固脱臭剤・防臭袋・除菌水  販売元:コケナワ


③ 組立紙コップ (開封前:約11×14センチ)

   材質:紙(ポリエチレンコーティング) 容量:満水時205ml  販売元:株式会社マイン


④ ホイッスル付きライトペン ホイッスルとライトとペンが一体化した黒ボールペン(約14cm)

  キャップ部分は4色展開(赤・青・緑・黄)  販売元:コドモトマート



*子育て世代に向けた防災ハンドブック(助産師の視点で考え作成しました)

  A6サイズ(縦15センチ・横10.5センチ・厚み0.2センチ) 24ページ

    仕上げ:表紙巻きカバー+中表紙無地・本身マット紙

    注)ハンドブックの画像はイメージです


【内容】・助産師が『0次の備え』にこだわるワケ

    ・災害の備え 3種類

    ・助産師が考えた『0次の備え』のご紹介

    ・LINEの誕生秘話

    ・授乳中のママが災害時に困るかもしれない授乳について

    ・移動時にも便利 助産師おススメスリング・へこおび

    ・0次/1次/2次の備え チェックリスト

    ・連絡先記入欄(妊娠中のかたは、出産病院の連絡先も記入できます)

    ・助産師おススメ 液体ミルクと使い捨て布ナプキンのご紹介

    ・あとがき


*それぞれのリターンにお礼状を添えてお送りいたします


最後に

私は助産師として日々お仕事をさせていただく中で、『当たり前』はないんだと強く感じるようになりました。当たり前のように思える日常も、当たり前のように元気に育ってくれている子どもたちも、そこには『当たり前』を懸命に守ってくれている存在がいます。子どもたちの『当たり前』を守っている子育て世代のママたちと一緒に防災についても考えていきたい・防災を身近に感じてほしいと思っています。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2022/08/05 20:45

    助産師仲間 K.M様平時が続くと、つい忘れがちな防災意識。でも助産師目線のお助けグッズがあれば、子どもとのお出かけ時にも持ち出せます。また、ママ同士で話題にすることで防災意識が高まると思います。小さなお子さんを持つママは、思うように逃げられない避難弱者です。そういう意味でもママ目線での災害への...

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