1.はじめに

皆様はじめまして。北海道大学モルックサークルレタラカムイチェプ代表の若槻と申します。モルック日本代表として、2022年8月にフランスで行われる世界大会に出場します。

スポーツをやったことのある人なら、誰もが日本代表としてプレーすることを夢見た経験があるのではないでしょうか?私たちはこの夢を諦めず、2022年世界大会への切符を手に入れました。

「モルックの日本代表って誰でもなれるんでしょ?」と思った方もいるかと思います。確かに、モルックの世界大会には予選や選考会がなく、チームメンバーがいてお金と時間を確保できれば誰でも出場することができます。

しかし、実際に世界大会に出場するのは簡単なことではありません。なぜこの大変な時期にわざわざお金をかけてフランスに行くのか、私たちの想いを書きましたので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。


2.このプロジェクトで挑戦したいこと

私たちは2022年8月18日からフランスのサモエンヌで行われる世界大会(Molkky World Championship 2022 in Samoens )にエントリーしました。

しかし、新型コロナウイルスの流行や国際情勢の悪化、原油高や円安の進行により、フランスへの渡航費が高騰しています。ただでさえ長引くコロナ禍で学生の経済状況が厳しいなか、1人当たり30万円以上を用意する必要があります。

そこで、本プロジェクトでは、世界大会出場にかかる費用を皆様にご支援いただきたいと考えています。

私たちは日ごろから学校行事や地域イベント等でモルックの普及活動を行っていますが、日本代表として世界大会に出場することで、より多くの方にモルックへの関心をもっていただけるのではないかと思っています。

世界大会には熊本県のモルッカー3名と合同の6人チームで出場します。なかなかフランスに渡れる人が見つからず、締切直前になってようやくチームを作ることができました。

モルックはコミュニケーションのスポーツです。一緒に練習できる時間は限られていますが、他県のチームと一緒に大舞台に参加できることを楽しみにしています!


3.モルックとの出会い

コロナ禍で多くのスポーツ活動が制限されたこの2年間、私たちは少人数で密にならずにプレーできるスポーツを探していました。そのなかで2021年の秋に出会ったのがモルックでした。1セット5000円ほどで用具を購入でき、スポーツ経験に関係なくすぐに試合ができる手軽さから大学院生数名で競技を始めました。

モルックという木の棒をスキットルという12本の木のピンに向かって交互に投げて倒し、先に50点ちょうどを取ったチームが勝ちというシンプルなルールですが、試合展開に応じて相手の戦術を読み合う必要があり、奥の深いゲームです。

私たちは、モルックという競技には

①チーム内でコミュニケーションを取りながら進められること

②子どもからお年寄りまで一緒にプレーできること

の2つの魅力があると考えています。

多くの競技スポーツは、戦術を考えながら試合ができるようになるまでには、体力をつけたり技術を磨いたりする必要があります。接触があったりパワーや運動神経が必要な競技では、親子が一緒にプレーすることは難しく、大人が子どもに合わせなければならないでしょう。

しかし、プレーするのに筋力や特別な技術が必要ないモルックでは、初めてプレーする人でもその日のうちに試合ができるようになります。大人と子どもが対等にプレーできるのは大きな魅力でしょう。大学生チームと小学生チームが合同で練習会を開くこともありますが、何度も小学生に負けています。

また、次のプレーでどのスキットルを狙うか、初めて会った人同士でも自然と会話が生まれるのが、モルックの魅力です。運動経験や年齢に関係なく、喋りながらプレーできるので、すぐに仲良くなることができます。


4.レタラカムイチェプのこれまで

レタラカムイチェプについて

北海道大学モルックサークルレタラカムイチェプは、2022年1月に結成した新しいサークルではありますが、メンバー数はすでに70名を超えています。関連チームも含めると、100人近くがモルックを楽しんでいます。

アイヌ語で「白い」を意味する「レタラ」には、冬の北海道でも多くの人がスポーツを楽しめる環境を作りたいという願いを込めています。同じくアイヌで「鮭」を意味する「カムイチェプ」は、北海道を象徴する魚です。ロゴの中央に描かれた公式キャラクターの「かむいちぇぷちゃん」は、北海道大学構内を流れるサクシュコトニ川の鮭で、多くのグッズにも登場しています。


モルックの普及活動

私たちは、単なる学生チームではなく地域クラブとして社会に貢献することを目的として活動してきました。主な特徴を2点ご紹介します。

①複数のモルックチームの設立

大学生が集まって遊ぶだけではなく、各年代・各地域にモルックチームを設立することで、多様な人たちがモルックを楽しめるようにしてきました。また、その中心にレタラカムイチェプを置くことで、世代や地域の垣根を超えて、多くの方々がモルックを通した交流ができることを目指しています。

まず、ジュニアチームとして「札幌ジュニアモルッククラブ レタラチェッポ」(JMA友好団体)を設立しました。小学生への指導・普及を行っています。

また、地方チームとして、道北には「猿払村モルックサークル チライ」、道東には「清里町モルックサークル イチャヌイ」を設立しました。道南では北海道大学函館キャンパス(水産学部)の「北水モルック同好会」が、レタラカムイチェプ結成前から活動しています。

当面の目標は、札幌市を拠点とした社会人モルックチームを立ち上げることです。また、大会出場やイベント参加を通して、グループ外のモルックチームとも協力関係を築くことで、広大な北海道のどこにいてもモルックを始められる環境を作りたいと思っています。


②普及活動等の実施

北海道のモルック人口はまだまだ少ないです。私たちはモルック仲間を増やすため、モルックを通してよりよい社会を実現するために、積極的に普及活動を行っています。

以下に2022年の普及活動・メディア掲載・大会出場の記録をまとめました。

※毎月noteで活動報告を行っています。お時間ある方はぜひお読みください。

【普及活動】

3月14日 北海道大学大学院教育学院付属子ども発達臨床研究センター

3月30日 介護予防センター美園 

5月29日 サウナの街サっぽろ~Hokkaido Finland Week Special~

6月4日 北大祭モルック大会・体験会

6月23日 中学校宿泊研修での体験学習

6月25日 山鼻地区モルック講習・体験会

その他、現時点で7月に3件、8月に1件、9月に2件を予定

【メディア掲載】

3月2日 北海道新聞朝刊

4月1日 北海道テレビ(HTB)「イチモニ!

4月1日 北大生応援メディアJagaJaga「モルックやろうぜ!!!

5月8日 北海道テレビHTB「イチモニ!×イチオシ!!onたのしみ増刊号!」

【大会出場】

5月15日 第8回東京大会(1チーム出場、グループリーグ敗退)

7月18日 第3回函館大会(4チーム出場予定)

8月18-21日 世界大会出場予定!


5.資金の使い道・実施スケジュール

目標金額は50万円です。5万円をCAMPFIREへの手数料に、15万円をお礼の品の製作費に充て、残りの30万円をメンバー3名の渡航費の補助にしようと考えています。

【チーム全体での遠征費】

・航空券20万円×3名=60万円

・宿泊費2万円×5泊=10万円

・その他(大会参加費、食費、現地移動費、パスポート代等)20万円

合計90万円程度、1人30万円かかると見込んでいます。目標が達成されれば、1人当たり10万円の補助になります。

【実施スケジュール】

7月29日 クラウドファンディング終了

7月31日頃 メールでクラファン終了のご報告

8月4日 世界大会ユニフォーム発注

8月14日頃 メールで出発前のご挨拶

8月16日 新千歳空港出発

8月17日 スイス・ジュネーブ到着→会場のフランス・サモエンヌへ

8月18-21日 世界大会!

1日目:会場練習、2日目:ペア戦、3・4日目:チーム戦

8月23日 スイス・ジュネーブ出発

8月25日 新千歳空港到着

8月末 メールで帰国のご報告

9月中旬 リターンの製作・発注

9月末 リターン・冊子版大会報告書の発送


6.リターンのご紹介

リターンとして大会報告書、オリジナルグッズ、ユニフォームスポンサー、モルック講習会をご用意しています。

①1000円:お礼のメール+PDF版大会報告書(8ページ前後)

②2000円:冊子版大会報告書(20-30ページ)

③3500円~7000円:オリジナルグッズ+缶バッジ2種+冊子版の大会レポート

③4000円~12000円:世界大会ユニフォームにスポンサーとして掲載

④25000円:モルック日本代表があなたのためにモルック講習会を開きます

大会報告書、特に代表が全力で書く冊子版はぜひ読んでいただきたいです!これまでのサークルの活動や大会現地レポート、メンバーの担当ページもあります。

オリジナルグッズもデザイン班と協力して作っています!熊×鮭のデザインは世界大会限定です!


7.最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!

モルック日本代表としての経験は、必ず社会に還元できるものだと信じています。

実は帰国翌日にも小学校で普及活動があります。ハードなスケジュールですが、子どもたちの前に日本代表として立てることが今から楽しみで仕方ありません。

モルックという競技には、多世代のコミュニケーションやチームビルディングはもちろん、小学生がスポーツを戦術的に考えるトレーニング、パラスポーツとしての可能性など、複数の未来があります。

今後も普及活動やイベント出展を継続し、多くのみなさまにモルックを楽しんでいただけるよう、少しでも支援いただけると嬉しいです!


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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