はじめまして。あきた牧場の武藤達未(むとうたつみ)と申します。

 私は秋田県立大学在学中に秋田の魅力を知って、地元北海道に帰るのではなく秋田に残る決意をし 、2021年6月に一人で「羊とうさぎの牧場 あきた牧場」を開設しました。現在うさぎ85羽・羊37頭を飼育しており、みみみみみプロジェクトを通して新たに、ジャンボうさぎの繁殖・飼育に挑戦します。

あきた牧場では夏の間、羊を放牧しています


 本プロジェクトでは、秋田県大仙市の郷土文化であるジャンボうさぎ文化を守り、発展させていくことを目指します。そのために、あきた牧場では、秋田大学の協力を仰ぎ、ジャンボうさぎの繁殖・飼育に取り組みます。秋田大学との人工授精に関する共同研究やジャンボうさぎ飼育のための費用について、皆様のお力添えをいただけませんでしょうか?


 「ところで、みみみみみプロジェクトの『みみみみみ』ってなんなの?」とお思いの方が多いのではないでしょうか。みみみみみ は、漢字で書くと耳味魅未。大きなが特徴のジャンボうさぎの力を広め、秋田県大仙市の伝統を来に受け継ごうという、本プロジェクトの理念が表現されています。

 私は北海道出身ですが、秋田県立大学在学中に秋田県に残ることを決意し昨年秋田市内に あきた牧場を開設しました。それは秋田の人の温かさに感動し、恩返ししたいと思ったからです。私の師匠である、秋田県大仙市ハピー農場の吉川周平さんは、秋田で牧場を開きたいと言っていた私に2年間修行の場を提供してくださり、親身になって飼育の方法や小屋の作り方、経営のノウハウを教えてくださいました。あきた牧場が拠点とする河辺地域の皆様も、仕事中に優しく声をかけてくださったり、手料理や野菜、お菓子の差し入れを渡してくださったり… ふとした時に地域の皆様の優しさや暖かな応援が身に沁み、心の支えとなっています。

 そんな温かい秋田の方々に恩返しをするため、ジャンボうさぎを通して秋田の魅了を全国へ広げる活動に取り組みます。

 1日も早く、あきた牧場が皆様のお役に立つよう、日々精進してまいります!


 あきた牧場にいる大型のうさぎ。りんご8個分のながーい体!ジャンボうさぎはもっと大きく、体重は8kg程度にまでなる。

  ジャンボうさぎは、明治時代から秋田で改良が進められてきた、歴史ある家畜です。

 秋田でのうさぎ の飼育は、明治23年に農家の食卓を改善するために始まりました。秋田県の気候や稲作中心の生活に適していたうさぎは、農家を支える動物として広く飼育され、大正15年には県全体の飼育頭数は約17,500羽にも登りました。長い年月の間に、多くの人の努力によって大型化が進み、ジャンボうさぎが誕生したのです。

 また、その肉を使った「ジャンボうさぎ料理」は「きりたんぽ」などと並び、文化庁の100年フードとして秋田県大仙市が認定を受けています。ジャンボうさぎ肉はあっさりしていて美味しく、どんな料理にも合うだけでなく、低脂肪、高タンパクで栄養価の高い食材です。(ジャンボうさぎ料理は大仙市内の7つの飲食店で提供されています。秋田県にいらした時はぜひお店でジャンボうさぎをお召し上がりください。)

秋田県大仙市ちゃんす長野屋さんで提供される、日の丸鍋(うさぎ肉を使った伝統的な味噌味の鍋物)

 このように、ジャンボうさぎとそれにまつわる食文化は秋田県で大切に育まれてきた貴重な財産です。先人たちから受け継いだ宝を後世に残すことは私たちの使命です。


ジャンボうさぎとの出会い

 ジャンボうさぎについて私が知ったのは、大学3年生のころです。先述のハピー農場で、吉川さんにジャンボうさぎを見せていただき、「秋田にはこんなにユニークな家畜がいるのか!」と驚きました。それまでの大学生活で、秋田の白神山地などの観光名所を巡ったり、自然の中での釣りにどっぷりはまったりしていた私は、秋田には魅力的な場所がたくさんあると感じていました。「それに加えて、白くて大きくて美味しい、ジャンボうさぎまでいるなんて… 秋田はなんていい場所なんだろう!」そう感動したのと同時に思い出したのは、「秋田には面白いものがない。」「秋田ってなんもないじゃん。」と言って次々に県外への就職を決めていった仲間のことです。

「こんなに素晴らしい秋田の魅力が、どうして伝わらないんだろう?自分には何ができるだろう?」

私の出した答えは、「秋田で牧場を開き、人の集まる場所を作ること」です。実家が北海道の羊牧場で、大学でも生物や食品について勉強した私が、秋田のためにできることは牧場を開くことしかない。牧場を秋田県内外の人に楽しんでもらえるような場所にすることが今の私の目標です。

ジャンボうさぎがピンチ!

 しかし、現在ジャンボうさぎの数が激減しています。最盛期(昭和14年)には秋田県内に160,395羽飼育されていましたが、現在では大仙市内には40羽のみ。(あきた牧場にいる うさぎ達も6kg程度あり大型ではあるものの、血統的にはクウォーターのジャンボうさぎに留まります。)秋田県民の間でも、ジャンボうさぎを知らない・食べたことがない人が増えています。

今回、ジャンボうさぎのピンチを知り、秋田の魅力を守るためにあきた牧場にできることをしたいとの思いからみみみみみプロジェクトを立ち上げました。

(参考:中仙町役場 ジャンボうさぎのあゆみ)

①ジャンボうさぎの繁殖

 2012年に冷凍保存されて管理されている受精卵を用いて、秋田大学にて凍結胚移植による繁殖を行います。2023年夏にジャンボうさぎを100羽飼育することを目指します。

②うさぎのおいしさを全国に広める

 あきた牧場産のうさぎ肉を加工・販売し、うさぎの美味しさを広めることを目指します。そのために、①に取り組み、安定した出荷体制を確保します。2024年夏までに月20羽〜30羽を安定して出荷することが目標です。
 また、現在 Twitter, YouTubeで行っている情報発信により積極的に取り組みます。

 あきた牧場でジャンボうさぎを飼育し、ジャンボうさぎ文化を再興します!

 

今回のクラウドファンディングでご支援いただいた資金は以下の目的で使用させていただきます。

・人工授精の研究・実行にかかる経費

・うさぎの餌代・小屋の建設費用など飼育にかかる経費

※加えて、クラウドファンディングにかかる費用にも使用させていただきます。


2022年 7月   ジャンボうさぎ小屋建設開始

2022年 8月末  クラウドファンディング終了

2022年 9月   秋田大学にて凍結胚着床開始

2022年 10月   赤ちゃんジャンボうさぎの飼育開始。返礼品(お礼動画、みみみみみオリジナルステッカー、ジャンボセット)発送

2023年 1月   第二世代のジャンボうさぎの繁殖開始

2023年 2月   第二世代のジャンボうさぎの出産開始

2023年 5月   返礼品(うさぎ肉)発送開始。返礼の秋田牧場ツアー開始

うさぎは暗くて狭い場所を好む性質があるので、一匹ずつ手作りの小屋で飼育しています


お礼の動画              3,000円

・みみみみみオリジナルステッカー  5,000円

ジャンボセット(お礼の動画 + みみみみみオリジナルステッカー + ジャンボセット限定Zoomミーティングにご招待)  10,000円 

うさぎ肉セット(うさぎ肉1.5~2.0kg + うさぎ肉セット限定Zoomミーティングにご招待 + 直筆のお礼のお手紙)     50,000円 (限定10名様)

うさぎ小屋命名権 (3年分)   100,000円 (限定10名様)

・あきた牧場ツアーご招待   300,000円 (限定3名様)


 最後までお読みくださりありがとうございます。
 私の原点は秋田でお世話になった方々に恩返ししたいという気持ちです。そして私の夢は、現在私一人で運営しているあきた牧場を多くの人が集まり秋田県を盛り上げる場所に成長させることです。

 今の私はあきた牧場だけでなく他の農家でアルバイトをして生計を立てており、みみみみみプロジェクトにおいても皆様のご協力をお願いしなければならないような状況です。しかし、初心を忘れず、また、夢を見失わずに頑張ってまいりますので、どうか皆様のお力添えをお願いいたします。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/01/07 10:38

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2023/01/05 17:31

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/09/02 15:49

    みみみみみ!秋田のためにジャンボうさぎを守りたい!にご支援くださった皆様へこの度は温かいご支援を誠にありがとうございました。目標金額を達成することはできませんでしたが、こんなにも多くの方がジャンボうさぎのことを知ってくださり、ジャンボうさぎを守るためにご支援くださったことが、とても嬉しく、励み...

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