(追記)

たくさんの方からのご支援を頂き目標金額である50万円を達成することができました。あたたかい応援のお言葉にとても励まされています。本当にありがとうございます。

次の目標を設定すること、とても厚かましく心が引ける思いではありますが、皆さまのご理解が頂ければと思います。次の目標金額100万円はかねてより目指しておりました、絵本500部の増刷費用の一部に使用したいと思います。皆様のご理解が頂ければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

オリジナル絵本「あこのとくとうせき」をたくさんの方に読んでほしい!そして赤穂緞通のことを知ってほしい!

今春デザイン系専門学校を卒業し、赤穂緞通の織り手になることを目標に、生まれ育った九州から単身赤穂に移住。作家を目指して新生活をスタートした廣津真由と申します。学生時代に赤穂緞通に魅了され進級作品に赤穂緞通をテーマにした絵本を作成、多くの方に読んでほしいと思い増刷費用の支援をお願いしたいと思いました。

私は卒業後の進路について考えていた昨年10月、インターネットで赤穂緞通の存在を知りました。専門学校で学んだデザインの知識と技術を活かして「手先を使うものづくりの仕事に就きたい」と思っていたので、さらにネットで調べ赤穂市で「弥生工房」を開設している根来節子さんに制作体験を申し込みました。

初めて見た赤穂緞通に「落ち着きの中に華やかさがあって、肌触りが良くて、ずっと触っていたくなる」とたちまち魅せられ、その場で弟子入りを志願しました。“弥生工房”の根来さんから「親御さんとよく話し合ってから決めてね」と諭されましたが決意は変わらず、親の承諾も得て今年4月に引っ越してきました。

現在は弥生工房に週6日通い、一畳機で小物を織りながら赤穂緞通の製作技法を根来さんから教わっています。

(弥生工房の根来さんと私)

赤穂緞通は兵庫県赤穂市の伝統工芸品です。緞通とはすべて手織りで作られる絨毯のことで鍋島緞通(佐賀県)緞通(大阪府)赤穂緞通(兵庫県)あわせて日本の三緞通と呼ばれています。赤穂緞通は綿の糸を使用した柔らかい手触りが特徴で100年以上の歴史があります。赤穂緞通の最大の特徴である『摘(つ)み』という、文様の境に鋏を入れ、文様を際立たせる工程には織り手さんの繊細な手作業の技が光ります。

100年以上の歴史がありながらも戦後の機械化による大量生産の時代に入ると、繊細な手作業が主な赤穂緞通は一度は後継者不足で存続の危機にありました。しかし赤穂緞通への強い思いを持った織り手の方々によって今も伝統が継承されています。私は赤穂緞通に魅せられ、赤穂緞通の素晴らしさを実感しました。日本にはそんな素晴らしい伝統と技術がある赤穂緞通があるということを知ってもらいたいと思い、赤穂緞通をテーマにした絵本を制作しました。

絵本は子供たちに読んでもらったり、緞通の展示会などに置いて頂き、赤穂緞通のことを知ってもらうきっかけになればと思っています。

ひいばあちゃんの時代から我が家のリビングにあった赤穂緞通。

主人公あこと飼い犬のモコは昼下がりに緞通で寝転がりながらゆっくり過ごすことが至上の時間。ある日、モコが何かを発見!
私たちの特等席(赤穂緞通)の上でお話が進むのどかなストーリーです。

(ストーリーの一節です)

(ストーリーの内容)

主人公あこと愛犬のモコがとくとうせき(赤穂緞通)でのんびり過ごしていると・・・

愛犬のモコが穴があいているところを発見。

そこに家族が集まりそれぞれのとくとうせきの思い出を話してくれます。

ある日おばあちゃん達と向かった先には、とくとうせきを作っている方の工房でした。

あこはとくとうせきが赤穂緞通だということを知ります。そしてとくとうせきはすべて人の手でひとつひとつ大切に作られていて、穴があいても修復できることを学びます。

あこは家族や工房の方の想いがこもったとくとうせきをもっと大切にしたいと思うのでした。 

巻末かカバーには赤穂緞通についてまとめたページも。絵本「あこのとくとうせき」(B5変形50ページ・カラー)は進級作品として製作したので1冊しかありません。

※現在印刷所や製本の仕様を考えている最中で、仕様や内容は変更がある可能性があります。

(私の今をご紹介)

2022年4月から弥生工房の根来さんの元で修業を始めました。2年後には自分の工房を開けるように頑張っています。今はしっかりと受け継がれてきた伝統と技術を身に付けて、伝統的な文様に自分のデザインを混ぜ合わせたオリジナル柄の作品も制作していきたいと思っています。赤穂緞通に魅了され、根来さんに受け入れて頂き緞通を織れることに感謝し、自分は赤穂緞通のこれからになにができるか考えながら緞通と向き合っていきたいと思っています。

(私のデザインでタペストリーを試作中です。)

(最後に)

皆さんからご支援をいただき、増刷した絵本をおそばに置いていただければと思います。

リターンについて

リターン品の一部をご紹介します。

資金の使い道

・デザイン修正費 100,000円
・印刷費(500部)1,128,000円
・手数料、雑費  150,000円/合計1,378,000円の一部として使用いたします。

実施スケジュール

  8月 絵本デザイン一部修正
  9月 製本、印刷
11月 完成、返礼品郵送

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください