「木がねじれてるってどういう事・・・?」
「木に蛇口・・・?」
「石が崩れないのはなんで・・・?」
「強力な接着剤とか使ってる・・・?」

きっと誰しもがそう感じると思います。

実際、私も初めて見た時にとても不思議に思いました。

実はこれらはすべて、発泡スチロールに似た断熱用の建材とセメントモルタルでできています。

つまり・・・正真正銘のつくりものです。

「撮影のときに本物っぽくみえるように、撮ったんじゃないの?」って思いますか?(笑)

実際に現物を見ても、ホンモノにしか見えないほどの精巧さなので、天然の素材を使った作品だと認識してしまいます。

ところが、天然の素材ではありえないデザインが施されているので、

「こんな珍しい形の木があるの?」
「不安定な形状の石が何段にも積み重なり倒れないのは、なぜ?」と不思議に思います。

そして、驚きをもう一つ。これらの作品を作ったのは、芸術家ではありません。

工事現場で働く、ひとりの現役職人さんが一からつくりました。

彼の観察力と発想力を存分に活かした作品は、まさに「アート」。

見る人に驚きと感動を与えるのはもちろんのこと、「どうやって作るのだろうか?」と想像力を搔き立てます。

より、多くの人に彼の作品を知ってもらいたい、実際に目で見て驚きと感動を味わってもらいたい。

わたしは、彼がつくる作品を世の中に広めるために、今回のプロジェクトを発足しました。

はじめまして。私はプロジェクト発足人の吉成典子と申します。

「見る人が笑顔になる事をしたい」をモットーに、前職ではエンターテイメントの業界で制作の仕事を行ってきました。

その後、父からの継承で建材や建築を扱う現在の会社代表に就任してから12年が経過。

まったくの異業種からこの業界に飛び込み驚いたことといえば、職人さん一人ひとりの技術力の高さと、携わる職人たちの数の多さです。

彼らのことをわたしたちは、“職人さん”とひとくくりにしてしまいがちですが、一つの建物を建築するのに関わる職人の種類は、約10種類以上にものぼります。

数多くいる職人さんのなかでも、砂土から作られた材料をコテで塗る“左官職人”の技術力の高さに驚きました。

コンマ数ミリを一寸の狂いもなく軽やかな手つきで、床や壁などを塗り仕上げていく。

彼らの技術によって鮮やかに生まれ変わっていく壁の姿は、特に圧巻です。

きめ細やかな観察力と高い技術力を求められる左官職人の仕事は、”職人技”と表現されます。

ですが、その一言で彼らの技術を表現することに、喉に小骨が突っかかるような違和感を覚えはじめていました。

「職人技なのは確かなんだけど、他にこの技を言い表す言葉があるんじゃないかな」

そう思うわたしの違和感を拭ってくれたのが、冒頭の作品をつくった黒川昌幸さんでした。

「とても綺麗なモニュメント作成をする左官職人がいる」

黒川さんとの出会いは、会社営業担当者のこのひとことがきっかけでした。

彼がつくるモニュメントの美しさに見惚れたわたしは、すぐに黒川さんに会いにいきました。

そこで、目の当たりにした黒川さんの数々の作品に、胸をギュッと掴まれたような感動を覚えたのと同時に、「彼がつくる作品は、芸術だ!」と感じたのです。

黒川さんは祖父の代から続く左官業に従事しており、その技術力の高さは業界でも一目置かれています。

日本競馬会や愛知万博、新宿イーストサイドスクエアなどにおいて数多くの遊具やベンチ、モニュメント作成を手がけた経験もお持ちです。

「本物にしか見えない」その言葉が、僕の創作意欲を高めます。

幼いころから、左官職人として仕事をする祖父や父の背中を見て育ってきました。

自然の手仕事で作られた大小さまざまな石や砂。

それらを目で見て手に取って「こんな組み合わせがあったら面白そう」と考えたり、「なんでこんな形をしているんだろう?」と観察したりしていました。

今思えば、この経験が僕の創作の根源なのだと思います。

僕の作品は自然の色や形をそのまま再現したり、素材を活かしながらアレンジをしたりと様々な工夫を凝らしています。

これは僕なりのちょっとした遊び心でもあります。

左官職人という枠を越えて、人の心が動くような作品を作り続けていきたい。

そしてその一歩を吉成さんとともにこのプロジェクトを通して、実現させていきたいと思っています。

突然ですが、みなさんは“左官職人”という職業をご存知でしょうか?

日常ではまったく馴染みのない言葉ですし、知らない方がほとんどですよね…。

恥ずかしながら質問を投げかけているわたし自身も、この業界に携わるまでよく分かっていませんでした。

左官職人とは、コテと言われる道具を使用して、建物や壁、床を土やセメントからつくった材料で塗りつける仕事。

縄文時代から続くと言われる伝統技術を用いて、建築に携わっています。

左官職人として一人前になるには、長い修業期間を要します。

材料に使う素材や壁の特徴、性質を深く理解したうえで、臨機応変に対応する力が求められるためです。

同じ素材でも、その日の外気温、湿度によって素材の乾きが早かったり遅かったりと常に変化がある。

その変化と常に向き合う左官職人の技術は、建築分野において代替のない存在です。

彼がつくる作品を通して、多くの人たちに驚きと感動と発見を感じて欲しいと思っています。

そして、日本の職人技術の高さと伝統を感じてもらうきっかけのひとつになってほしいと願っています。

これらは本物の木や石ではありません。

発泡スチロールに似た素材に材料を塗って成形し、その後に塗装することで天然素材を表現したものです。

このコケやトタンの質感・色味の表現も、すべてゼロから表現したもの。

素材への深い理解と優れた観察力や発想性があるからこそ成せる技。

この技術は、一朝一夕で身につくものではありません。

今回のプロジェクトを発足した目的は、先述した通り「黒川さんの芸術作品を多くの人に広めること」。

その手段のひとつとして、彼の作品を展示する常設展示場を立ち上げることにしました。





株式会社ハンズさんのお力をお借りして、兵庫県丹波篠山市にある保養所を常設展示場として使わせていただくことになりました。

この保養所は、築100年の古民家で、至るところに古くからの左官技術が使われています。

この歴史ある建物で、思う存分「アーティスト 黒川昌幸」の作品を堪能していただければと思います。

常設展示場を皮切りに、黒川さんの作品が国内外問わず多くの人に広まってほしいと考えています。

公園や別荘、オフィス街などに彼のアート作品が採用され、生活のなかにより身近に芸術に触れる時間を感じてもらうことができたら、嬉しいです。

そして、左官職人を志す若者がひとりでも増えて欲しいと考えています。

わたしたちが目にする歴史ある建物は、左官職人の技術が必要不可欠。

しかし、最盛期に全国で30万人いたといわれる左官職人は、現在約3万人にまで減少しています。

さまざまな原因が考えられますが、時代の流れで新しい工法がうまれ「伝田王的な左官仕上げの魅力」に対する認知が薄まってきているのがひとつの要因だと感じています。

黒川さん自身も、左官職人の魅力を普及すべく積極的にセミナーを開催。

伝統ある左官職人の仕事を継承させようと日々奮闘中です。

黒川さんがつくる作品をきっかけに、「左官職人ってこんなこともできるんだ!」「左官職人っておもしろそう!」と思ってもらいたい。

黒川さんのように、職人としての活動のみならず、自身の想像力や発想力を活かしてアートの分野で活躍できる方が増えてくれたら嬉しいです。

株式会社シンコー
松本 一師

【応援メッセージ】
左官技術の「擬木・擬岩」「洗い出し・研ぎ出し」を先代より受け継ぎ、さらに新たな技法を取り入れて作品作りに没頭している先生の姿を間近で見てきました。

 左官職人ではなくアーティストとして日本中、いや世界中の人々に先生の作品を知っていただきたいです! 全力で応援いたします!!

株式会社シンコー
小平 めぐみ

【応援メッセージ】
私の父が左官職人で、小さい頃から左官というものが身近な存在であったのですが、黒川さんの作品を見て左官の技術でこんなことまでできるんだと鳥肌が立ちました。

たくさんの人にこの作品のすばらしさを知ってもらいたいです。

株式会社シンコー
長谷川 哲也

【応援メッセージ】
『左官』は、工事の技法であり、黒川さんは、『左官工事業』を生業になさっている方。

建築・建材業界にどっぷり30年超の私にとっては、そのような認識でした。

黒川さんが施工する様々な技法の中で、造形モルタルで仕上げた工事は、他の左官仕上げとは異なり、左官技術だけでなく塗装の技術とセンスが問われます。

私自身は、アートの知識がありませんが、黒川作品は、擬木や擬岩、擬石が特に素晴らしく、業界を越えてたくさんの皆様にぜひ見て驚いて楽しんで頂ける魅力があると思っています。

株式会社シンコー 
西口 光

【応援メッセージ】

左官職人様と材料メーカーの互いの技能と知識をリアルタイムで融合させるという形で造形モルタル「フリースタイルデコ」製品開発を進めた結果、

最終的に大変良い材料が出来たのでは無いかと思います。

今後も左官材料普及の一端を担えるよう、微力ながら応援させて頂きたいと思います。

株式会社ハンズ

【応援メッセージ】古民家の門柱や外壁を「新しく綺麗にしたい!古民家の歴史ある風合いにしたい!」というワガママなリクエストを100%、 いや200%叶えてくれたのが黒川さんの左官アートでした。

古民家にピッタリの古カッコいい色合い!

セメントで作った擬石だとわかっているのに、本物の石にしか見えない!“石の門柱が素敵”と褒めて下さるゲストに

私:「これは本物の石ではないんですよ!」

ゲスト:「え!?」 このやりとりが楽しくてたまりません。

もっといろんな方に黒川作品の素敵さ、凄さ、楽しさを知って欲しいと思い古民家をギャラリーに使って頂くご提案をしました。

株式会社ロイヤルホーム 
山川 忠愛さん

【応援メッセージ】
今まで沢山の造形モルタル施工事例を見てきましたが、こんなにリアルでユニークなものは見た事がない!

本当に凄いんです!左官写真では伝わりきらない黒川作品の魅力をぜひ手に取って感じていただきたいです。

株式会社アクト 
田中 宏義さん

【応援メッセージ】
他では見た事のないユニークな石のオブジェ!

天然の石を加工したものだと完全に思いこんでいました! お話を聞いたら、まさかの“石ではないっ!”…???。

それを聞いても“いやいや、石でしょ”と思いました(笑)。 これは黒川さんにしか作れない作品だと思います!

忽那 将行さん

【応援メッセージ】
黒川さんとは20年弱の付き合いで、今は助け合う関係になっています。 私は10年程前から黒川さんのアーティスティックな一面を感じ始めました。

ファン第1号は自分ですね。 本職の左官業は丁寧な仕事をします。アーティスト造形業はダイナミックでマニアックで人と少し違ったことをします。

そこがいいとこ!先生が世に広がることを応援します。

吉岡 キコさん

【応援メッセージ】
半年ほど前に作品を見せてもらう機会があり、作品に一目惚れ!

石のペン立てを自分用と親友の引っ越し祝い用に購入したかったのですが、当初は販売していないとの事で残念に思っていました。

このたびクラウドファンディングに挑戦すると伺い、とても嬉しいです。ぜひ参加してGET します‼️


・プロジェクト開始日:12月1日

・プロジェクト終了日: 1月15日

・2023年 HP制作、展示場の設営


集まった資金は、黒川さんが作る作品を「広めること」に使わせていただきます。

具体的には、

・常設展示場の設置
 兵庫県丹波篠山市の保養所にて、作品展示に伴う費用
・展示用作品の制作費補填。
・インターネット展示場
・その他、広報活動費としてSNS、HP作成費用などに活用させていただきます。 
               

わたしは、黒川さんこそが左官職人の新しい道を切り開く第一人者であると考えます。

左官職人の技術は建築分野のみならず、芸術作品の創作にも活かせる。

彼のつくる作品は人の心を揺さぶり、動かします。

驚き、感動、発見、いい意味での裏切り・・・。

作品を見終わったあとは、思わず笑顔がこぼれてしまう。

「この作品よかったね!」
「どうやってつくるんだろう?」

黒川さんの作品をきっかけにした会話が生まれてくれれば嬉しいですし、友人やご家族とともにこの感動を存分に堪能してほしいなと感じています。

このプロジェクトを通して、左官職人の仕事の魅力が伝わって欲しいとも感じています。

多くの人にご支援いただければと思います。宜しくお願い致します。

プロジェクト代表 吉成典子

  • 2023/01/17 15:21

    【プロジェクト終了&目標金額達成のお礼とご報告】2022年12月1日13:00より開始いたしました『左官職人が創るアート作品を世の中に広めたい!』プロジェクトですが、2023年1月15日をもちまして、クラウドファンディングの募集を終了いたしました。皆様からの絶大なるご支援を賜り、目標金額を達成...

  • 2023/01/14 22:38

    こんばんわ。sakanart_projectです。クラウドファンディングも残すところあと1日となりました。現在72%まで達成することができました。多くの方々に御支援いただきまして、感謝です。本当にありがとうございます。最後までがんばります。あと1日、皆様よろしくお願いいたします。下記SNSも併...

  • 2023/01/12 16:26

    こんにちは!sakanart_project です。早いもので、プロジェクト終了まであと3日となりましたみなさまの御支援のおかけで、目標金額の63%達成しております。本当に感謝です。目標達成できますよう、最後までご支援・ご協力よろしくお願い致します!下記SNSもフォロー・いいね、よろしくお願い...

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