祭りへの熱い想い

 このたび、「米原曳山まつり子ども歌舞伎」250年の伝統を守り継いでいくために、
クラウドファンディングに挑戦いたします。

 親から子へ、そして孫へ。脈々と受け継がれてきた米原子ども歌舞伎は、お祭りの当日だけではなく、町内の世話役が、年中曳山や稽古場の修繕とメンテナンスを行っております。

 現在、旭山組では、お祭り催行へ向けて資金調達や舞台・小道具などの準備に一丸となって取り組んでいますが、昨今の不安定な社会情勢の影響によって残念ながら例年と比較して協賛費や広告費が集まらず、資金不足が深刻な問題となっています。

  お祭り本番まで時間がありませんが、これから先、曳山祭りの伝統を新しい世代へ紡いでいけるよう、皆様からのご理解およびご支援を賜れれば幸いです。


米原曳山まつり

 米原市が誇る「米原曳山まつり」は江戸時代後期から行われており、昭和62年に米原町無形民俗文化財、平成4年に滋賀県選択無形文化財に指定されています。”動く美術館”と称される豪華な曳山をはじめとして、小学校1年生から6年生までの地元の子供たちが演じる子供歌舞伎は、時代の移り変わりを超えて伝承され、祭の格調の高さは今日まで引き継がれています。 


 
 令和元年に3基(旭山、松翁山、壽山)揃い踏みで執行した米原曳山まつりも、令和2年から急速に広まった新型コロナウイルス感染症により、やむを得ず同年および令和3年と2年続けて中止という事態に至りました。皆様方には多大なるご心配、ご憂慮をおかけすることとなり、関係者一同、至極遺憾な思いでいっぱいでした。

 一方で、お祭りを開催できなかった期間中は、いつでもお祭りを催行できるようにという想いから、本来祭りを執行する10月には「飾り山神事」を行うとともに、若連中詰所の修繕、詰所(お稽古場、集会所)の外壁塗装や設備更新、曳山の修理(金箔および欄干)等を、ほぼ自前で行ってきました。

作業後の麦茶を飲んでいる大先輩(笑)

 今年はついにコロナ禍を克服し、開催にこぎつけた近隣の「曳山まつり子供歌舞伎」公演にも勇気づけられ、若連中総会、町内総会および三町会議を経て、当米原曳山まつりも三基揃い踏みで10月8日(土)(宵宮)、9日(日)(本楽)、10日(月祝)(後宴)に執り行う事となりました!


脈々と受け継がれてきた曳山祭り

 
 米原曳山まつりでは、その年に演じる役者を町内の小学生(男の子)から選びます。住民のお祭りへの想いは深く、大学は県外に出ても卒業後の就職や結婚を機に米原へ戻ってくるという人も少なくありません。また、役者の父親や祖父、そのまた曾祖父、、、と代々役者をつとめたものは、今は「裏方」として祭りを支えています。
さらに「結婚すると、祭りの集まりのために広間のある家を建てる」と言われるほど、祭りに対して熱い情熱を抱く連中が多いのが、米原曳山祭りの特徴でもあります。 


お祭り本番に向けて

 10月の祭りに向けて、各山組の役者達は大変な闘いの時期を迎えています。
華やかな舞台の裏で、各役者の家庭では親御さんたちが必死にセリフを覚えさせています(゚o゚;; 
夏休みの宿題をさっさと終わらせて、セリフに集中してほしいところですが、そう簡単にはいかず「宿題終わってない(>_<)でも、セリフも覚えさせなきゃいけない!」と内心親は冷や冷やしています。
ただ不思議なことに、10月の祭りの前にもなると演目全部のセリフを覚えています。子供ってすごい(笑)

台本のそれぞれのセリフのところに蛍光ペンで塗って、先生の台詞を聞いて親がふりがなを書きます

 

 山車には照明配線や音響用配線が張り巡らせてあります。配線は何十年も前に設置したものもたくさんあり、今では使っていない配線もたくさんありました。今回ほぼすべての配線を撤去してかなりシンプルなシステムにしました。 フルLED仕様でバッテリーも長持ちですが、照明の色にもこだわって製作しました。こちらも、業者さんに頼まず、町内や世話役で得意な人が仕事の休みの日にあくせくとメンテナンスをします。

古い照明配線を撤去しLED仕様に変更

8月18日,19日はいよいよお稽古。コロナ禍のため、これまでに数回リモートでもお稽古して頂きました。
以前よりも稽古数は減ってしまいましたが、みんなしっかり台詞を覚えてくれています。

お稽古前のやんちゃ坊主くん達も、舞台に立つと大人顔負けの演技をしてくれます(でも普段は本当にやんちゃ坊主)

普通の小学生がいきなり歌舞伎役者になるため、やんちゃ盛りはジッと座っていることはありません。刀を持つとチャンバラが始まり、遊びが喧嘩になり、ドタバタ大騒ぎ。それでも本番が近づくにつれ、ふざける回数が減り、顔つきが変わってきます。

本番前の公開稽古

本番の千秋楽にもなると寂しくて親も子も涙する。
そうして、お祭りから離れられなくなり今度は裏方として次の世代を担ってくれます。

【米原曳山まつり2022概要】
日時:令和4年(2022年)10月8日(土)、9日(日)、10日(月)
場所:湯谷神社(米原市米原)およびJR米原駅周辺にて開催
外題(演目):仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場
●三役 振付 :千川 貴楽 師匠 (演技指導補助 やまとかな先生)
    太夫 :竹本 乾太夫 師匠
    三味線:豊澤 龍太 師匠

●子供役者
 三番叟・鷺坂伴内役:後藤(ごとう) 樹(たつき)(2年生)
 遊女 お軽 役:森(もり) 勇惺(ゆうせい) (5年生)
 大星由良之助役:阪東(ばんどう) 岳(がく) (5年生)
 寺岡平右衛門役:藤井(ふじい) 洸(こう) (4年生)
 斧九太夫 役 :戸田(とだ) 創一朗(そういちろう)(2年生)


このプロジェクトで実現したいこと

新型コロナウイルス感染症の影響で3年間催行できていなかった曳山祭りですが、今年はしっかりとコロナ対策をしつつ執り行いたいと考えています。また今後もお祭りが存続できるように、皆様からのご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

 
使い道・実施スケジュール

 皆様からご支援いただいた資金は、お祭り催行に必要な経費である、曳山(舞台)の修繕費、本番の子どもの衣装・かつら・化粧代、大道具・小道具の制作費、歌舞伎の先生の指導料、演奏家の方の御礼、CAMPFIRE手数料など、運営にかかる経費として利用させていただきます。


リターンのご紹介

【今年の本番舞台の映像 エンディングロールにお名前を記載】

【旭山組 ノベルティ】

そのほかにも色々ありますので詳しくはリターンの部分をご覧ください!! 


最後に

クラウドファンディングを通じて「米原曳山まつり」を応援してくださる皆様方の熱い想いと共に、
今年だけではなく今後何年・何十年先まで、絶やさぬように旭山一同尽力してまいります。
10月にはぜひ米原にお越しいただき、曳山や子供歌舞伎の子役たちの熱演を御覧になっていただけると幸いです。

250年続く米原子供歌舞伎を後世に残すために、皆様のお力添えを頂戴致したく。
なにとぞ宜しくお願い申し上げます。 

                     旭山組一同


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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