昨年10月、神奈川県藤沢市にある江ノ島片瀬漁港周辺を激しい台風が襲いました。

 

 

江ノ島片瀬漁港には私たちが毎日働く江の島片瀬漁業協同組合の施設があります。

台風による大きな波により漁港や施設は浸水、大量の漂流物やゴミが流れ込みました。何よりも私たちの施設内の配管がやられてしまい海水を引っ張る事ができず、大事な商品であり朝早くから懸命に獲ってきた魚を保管する事が不可能となりました。

 

たくさんのお客様で賑わっていた私たち江の島片瀬漁業協同組合の直売所。

私たちが夜明け前より出漁し、漁港から3km程離れた所に設置した定置網によりその日水揚げされたばかりの地魚がこの直売所にはたくさん並んでいました。

しかし、昨年の台風21号によりその定置網が破られ、今まで毎朝直売所に並んでいた「私たちの誇り」とも言うべき獲れたての地魚を並べる事が不可能となってしまいました。定置網の被害額だけで約8,300万となります。

被害は当然それだけではありません。漁船は波に揺られ流されたりして破損、揚がった魚を保管する水槽も壊されました。藤沢市による試算により、私たち江の島片瀬漁業協同組合や片瀬漁港の昨年の台風による被害は総額で1億円以上と発表されました。

 

江ノ島片瀬漁港周辺にも多くの台風の爪痕が残りました。

毎年多くの観光客でにぎわう江の島の人気スポット「岩屋洞窟」では入口に続く階段が破壊され、洞窟内部の奥の方までたくさんのゴミや流木、砕けた岩などが入り込んでしまう等甚大な被害を受け、現在でも復旧目処は立っていません。

これだけの猛威がありながら人的被害が無かった事が唯一の救いでしたが、この台風による総被害額は2億円以上と発表されています。現在江ノ島片瀬漁港周辺の復興作業は徐々に進んでいますが、災害前の状態にはまだほど遠い状況です。

何よりこの台風による私たち江の島片瀬漁業協同組合の損失は今後の事業継続が危ぶまれるほどの被害額であり、当然の事ながら未だにその損失を取り返せるような目処は立っていない状況です。

  

 

 

皆様、はじめまして!このプロジェクトページをご覧いただきまして誠にありがとうございます!

神奈川県江の島片瀬漁業協同組合で販売部長を務めております榎本正彦と申します。

私が勤務する江の島片瀬漁業協同組合は昭和21年頃に組織され、当初は川の漁から始まりました。その当時は年間5トン程度の水揚げだったと聞いていますが、今ではおかげさまで年間700トン以上の水揚げを誇るまでに成長しました。伊勢海老やサザエ、カマスなどはもちろん、毎年3月から解禁される「生しらす」は江ノ島を代表する名産品となっています。

夜明け前から定置網を網締めし最適な鮮度管理で漁場から僅か10分で帰港して水揚げする地魚は、主に東京や神奈川の素材にこだわっている飲食店約50軒、多いときで1日300人に利用頂いている漁協直売所のお客様に大変喜んで頂いています。

長い歴史もあり、たくさんのお客様に利用頂いているこの江の島片瀬漁業協同組合ですが、予想以上の被害をもたらした昨年の台風により組合発足以来の危機を迎えている状況です。

 

 

 

台風が襲っている間、私だけでなく当然同僚や漁港に携わる多くの人が不安を抱え眠る事もままなりませんでした。

激しい風に波、大きく揺れる船、浸水する漁協の施設、流されてしまう大切な漁に使う網などの備品…。

自然の猛威に為す術は無く自分の無力さを感じました。

台風が去った後、虚しい気持ちを抱えながら後片づけに追われる中でも次々と発覚する被害の山。

次々と発表され増加していく江の島片瀬漁業協同組合や江ノ島漁港周辺の被害額。

「この先私たちはどうなるのだろう…。」現実の事とは思えませんでした。

 

台風被害の後、北海道旭川市で水産物卸売会社(株)丸幸を営んでいる私の双子の弟・幸彦と電話でのやり取りを行っていました。

弟も江の島片瀬漁業協同組合に在籍していた事があり、強い愛着があります。

「それは大変だね。なんとか力になりたいなあ。」「何かできないかな。」

最初はそんな漠然とした会話から始まったと思います。 

しかし、数日間何度も話していくうちに

「たとえば江ノ島片瀬漁港を借り切って大きな話題性のあるイベントを行うのはどうだろう?」

「北海道には素材や味にこだわりを持ったすごいお店がたくさんある。その方達を誘ってみるのはどうだろう?」

「イベントを通じてたくさんの方に来てもらえれば地元の為にもなり、北海道のお店も販路拡大などのきっかけにできる」

「旭川の信金担当者に相談したらかなり前向きにアドバイスをくれ、すぐ市の関係各所とつないでくれたよ。」

 

その行動力に元気をもらい、私も(ここで何もしないで終わるわけにはいかない)と江の島片瀬漁業協同組合や江ノ島片瀬漁港周辺の復興の為なんとかイベントをやるんだという決意が固まりました。

熱意が伝わったのか藤沢市も藤沢市観光協会も全面的に協力頂ける事となり、イベントの開催が現実のものとなってきたのです。

 

 

ですが、こうしてイベントの開催はなんとか出来そうな下地が固まった中で

イベントの会場運営費や整備費、宣伝広告費、イベント中のゲスト招致等の企画費などイベント開催にかかる肝心な資金の目処については困難な状況でした。

台風被害の後、流された備品の購入や壊された場所の修復、漁が出来なかったり営業が正常に出来なかった時期の運転資金…、当然の事ながら諸々の経費が嵩んでいた為とてもそんな余裕が無い状況です。

そんな中でまた弟・幸彦より提案がありました。

「旭川の信金さんからそれならクラウドファンディングをやってみたら?と勧められているのだけれど…。」

最初は何の事かわかりませんでしたが、調べていく中で

(これは何より絶好の宣伝の機会かもしれない。全国の方々にイベントの事はもちろん江ノ島片瀬の台風被害の状況や私どもの状況を知って頂ける。リターンで江ノ島や北海道が誇る美味しい食材も食べて頂ける!)

と不安ながらも強い意欲が湧き、江ノ島片瀬のためにクラウドファンディングに挑戦する覚悟が固まりました。

このイベントを成功させ、台風被害を受ける前よりも活気のある江の島片瀬漁業協同組合にするという覚悟をしたのです。

 

 

 

 

 

目の前には雄大な湘南の海、壮大な灯台がそびえ立つ江ノ島、天気がよい日には富士山まで見えるこの片瀬漁港ここが今回のお祭りの舞台。当日はこちらに所狭しと多数のお店が並ぶ予定です。

5月12日(土)、5月13日(日)の2日間、この江ノ島片瀬漁港を私ども実行委員会がジャックします。

出店頂くお店は旭川市のらーめんやジンギスカン、雄武町の美味しい水産物など自信を持ってオススメする美味しいお店ばかり。このイベントは私たちが責任を持って選ばせて頂いた北海道旭川市と雄武町のお店を連れてきます。素晴らしい景色を眺めながらビールを片手に美食に酔いしれてください。

 

 そして、ここからは北海道から我々にご協力頂ける2つの街を少しばかり紹介します!

         

   

 

江ノ島片瀬漁港がある神奈川県藤沢市の人口は約45万人ですが、北海道の中心に位置する旭川市は約34万人と北海道第二の都市で近隣も合わせると藤沢市と同程度の人口規模を有します。有名なものと言えば旭山動物園は皆さん聞いた事ありますよね?でも旭川は食の街なんです。

旭川らーめんは皆さんも聞いた事あるかと思いますが、周りを囲む大雪山連峰から流れる流水を活かした酒蔵もあったり、北海道の中心にある事によって物流が良い事や旭川空港の就航率も99%以上を誇る事もあって北海道中の美味しいものが集まる街なんです。

   

※ 毎年9月に開催される食の祭典「食べマルシェ」の様子。駅前の歩行者天国「買物公園」を出店と人が覆いつくす!

 ※2月に開催される「冬まつり」の様子。壮大な雪像が無数に並び、氷彫刻世界大会も行われる。出店の旭川らーめんは美味しく温まる…。

 しかしそんな旭川市も都市部への止まらない人口流出が進んでおり、市内中心部の大型百貨店の撤退や空テナントの増加などもあり街全体の活気が弱まって来ている状況です。

 

 

 ※旭川の中心部を長年見守ってきたサキソフォン吹きおじさんもどこか寂しそう…

     

 

雄武町は北海道の右上、オホーツク海沿いに面している海産物の町です。

雄武町の人口は4,500人程度と藤沢市の人口45万人の100分の1ですが漁獲量はなんと藤沢市の約20倍を誇ります。毛ガニ、ウニ、鮭、ホタテなど皆さんが大好きな美味しい水産物がたくさん獲れます。

新鮮なカニでしか食べる事のできない「カニの刺身」や獲れたてをすぐに茹でる「浜ゆで」など地元でしか味わえない贅沢な味覚もあります。

※4月には毛がにまつりが開催。すごいカニ!獲れたてで美味しいんです。

※9月に開催される雄武の宝うまいもん祭りの様子。秋鮭即売会や雄武町特産アンガス牛のサーロインステーキなど美食の祭り。

 

 オホーツク海を一望できる日の出岬では冬には流氷が見られるなど素晴らしい景色を味わえます。

 流氷の動画はこちら 。

  雄武町も旭川と同様に都市部への人口流出に悩み、町民の高齢化も急激に進んでいます。女性のUターンも少なく、未婚率が高いなどの問題も抱えています。こんなに贅沢で美味しい海産物が豊富な町なのに…。

 

 

 

今回のイベント開催にあたり目指す金額は700万円に設定させて頂いております。

①本イベントの会場整備費  150万円

 少しでも盛り上がる(インスタ映えする!)様な会場を作り上げたいと考えております。会場設営にかかる備品その他の 購入費に使用させて頂きます。また飲食スペースや休憩スペース等の充実などにも充当します。

②本イベントの会場運営費   100万円

 本イベントは多くのお客様に来て頂けるはずです!その為、警備費用や交通整理等の委託費用など本イベントを行うに当たり安全でスムーズな進行ができる様こうした運営費に充当致します。

③本イベントの宣伝広告費   50万円

 ポスター、チラシ、各メディアへの宣伝を依頼する広告費に充当致します。

④イベント期間中に開催する企画(食に関する講演会、ゲスト招致など)費用 350万円

 既にご厚意からゲストとして出て頂ける方もいらっしゃいますので皆様に楽しんで頂ける企画を構想中ですが、資金のご提供次第ではより皆様に楽しんで頂ける企画をご用意できると考えております!

⑤出店予定のお店の出店費用の一部補助やお手伝いしてくれる方の人件費等  50万円

 今回お誘いするお店たちは本当に自信を持ってオススメするお店のみですが、小規模な出店者ばかりで北海道から来る事もありこのイベントに割ける人手がやや困難なお店も多いのが実情です。普段こうしたイベントには参加が難しいけれど、美味しくてこだわりある今回出店頂ける方々の出店費用の一部に充てさせて頂きます。

 

 

このイベントを成功させてここ江ノ島片瀬や北海道から来て頂くお店の方々の知名度や来客を増やし元気にしたい。そして私たち江の島片瀬漁業協同組合に来て頂ける、魚を買って頂ける、喜んで頂けるお客様を増やし、より元気な江の島片瀬漁業協同組合になりたいのです!

 

 

今回のリターンが一目で分かるようにリターン一覧表を作りましたのでご参照ください!

※個別のリターン詳細はお手数ですがリターンページをご覧ください。

 

 

 

 

青い空、青い海、美味しい魚、それを楽しみに来て頂けるお客様達。

私はこの江ノ島片瀬漁港が大好きです。

このクラウドファンディングにより皆様にご支援をお願いしたい理由、

それは何より江ノ島片瀬漁港守るため、困難に負けずに一生懸命あがき、戦って、元気を取り戻したという時代があったという事実を残したい。

今後もいつか将来また江ノ島片瀬漁港を今回のような台風による災害や魚の減少など多くの困難が待っているかもしれません。でもその時にも困難に負けず立ち向かっていく精神を残したい。そうすればこの素晴らしい江ノ島片瀬漁港も永遠に残していけるはずです。

私たちの魚を楽しみにされているお客様がこんなにも多いという事をこの災害で気づかされました。そして北海道から旭川市と雄武町が私たちに協力してくれた事、この絆はこの先ずっと続いていくでしょう。このイベントをなんとしても成功させ、次世代へつながる活気ある江の島片瀬漁業協同組合を作り上げたい。皆様のご支援お待ちしております!

 

江の島片瀬漁業協同組合 榎本 正彦

株式会社丸幸      榎本 幸彦

 

 

 

 

  • 2018/04/29 15:18

    皆様、こんにちわ!   江の島片瀬漁業組合です!   昨年総額1億円以上の台風被害を受けた神奈川県の江ノ島周辺や私たち江の島片瀬漁業協同組合の復興をご協力頂くべく企画しているこのお祭り。 5月12日(土)、13日(日)神奈川県の江の島片瀬漁港の全面を神奈川県藤沢市より借り切り、北海道...

  • 2018/04/28 19:09

    皆様、こんにちわ!   江の島片瀬漁業組合です!   昨年総額1億円以上の台風被害を受けた神奈川県の江ノ島周辺や私たち江の島片瀬漁業協同組合の復興をご協力頂くべく企画しているこのお祭り。 5月12日(土)、13日(日)神奈川県の江の島片瀬漁港の全面を神奈川県藤沢市より借り切り、北海道...

  • 2018/04/27 14:08

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