はじめに・ご挨拶

インド最貧地区の一つ、アラクの学校を訪問した時、ある少女が私に聞きました。5年位前のことです。

「福島の皆さんはお元気ですか?」

東北大地震と原発の事故のことを知って少女はずっと心を痛めていたのです。これを書いていて今でも胸が詰まります。感動で涙が出そうになります。遠い国インドの子供たちが、ずっと福島のことを心にとめておいてくれたのです。この聡明で優しい少女に、皆さんの思いが伝わればうれしいです。



今回はどなたでもお楽しみいただけるようデカフェ(カフェインをおおむね除去したコーヒー)を、カフェバッグにしました。

コーヒーは1杯分づつ小袋のフィルターに入っています。

カップに載せ、お湯を注ぎ1-2分待ちます。(濃いめがお好きな方は少し待ちます)

デカフェはカフェインレスコーヒーとも言います。カフェインを除去したコーヒーです。

特にお年寄り、妊婦さん、カフェインに敏感でコーヒーを飲めなかった方、そんな皆さんにお勧めです。ギフトにもお勧めです。

このプロジェクトを通じてつながった皆さんのお気持ちは、アラクの生産者さんたちにきっとお届けします。

ご支援よろしくお願いします。


自己紹介

私は糸井優子と言います。京都で3店舗を運営し、スペシャルティコーヒー豆を販売しています。 

38年前に喫茶店を始めました。開店して2年後に焙煎をスタート。その後自家焙煎の豆販売に重点を置くようになりました。

2000年頃より産地訪問やCup of Excellence国際審査会に審査員として参加、生豆の買い付けグループをスタートし、今ではブラジルや中米アフリカのコーヒーなどを輸入して、生豆や焙煎豆を販売しています。

SCAJの会員で、ローストマスターズの元委員長です。JETROさんと共催で、アフリカツアーを数回実施しました。
2015年よりIWCA(International Coffee Womens Association)という女性の団体の日本支部を立ち上げ、現在日本支部長をしています。

インドへは2011年に初めて訪問し、アラクのコーヒー生産者さんとそれを支えるチームの皆さんと出会いました。それ以来毎年訪問しています。

3年前より、コーヒーの国際的品質品評会であるカップオブエクセレンス(Cup of Excellence)のヘッドジャッジを長年務めておられたシェリージョーンズさんがチームに加わり、アラクのコーヒーの品質がさらに向上しました。 


インドアラクバレーについて

①【アラクでコーヒーが栽培されるまで】

1920年頃アラクの土地環境に強い可能性を見たイギリス人の国税庁の役人が植えた時に始まりました。アラクバレーは貧困地域であったため、住民の自立のためにナンディファンデーション(※)が最初に食糧や薬の支援を始め、その後オーガニックかつバイオダイナミックによるコーヒー栽培を始める支援に切り替えました。約15,000世帯が属しています。

インドで栽培されるコーヒーは主にヨーロッパ中心に輸出されています。最近はヨーロッパだけでなく、他の国でもインドのコーヒーが輸出されています。

※ナンディファンデーションとは…
大企業等から基金を募り、インド内の水や教育、女性などの様々な問題の解決の支援をしている組織です。

②【Gems of Araku品評会とは】

当店がシングルオリジンとして販売しているインドの豆は全てGems of Arakuという品評会で入賞した豆です。
Gems of Araku (アラクの宝石という意味)は、2009年からナンディファンデーションによって支援される毎年行われるコーヒーの収穫祭です。

Gems of Arakuにインド国内外のたくさんの人たちが携わっています。品評会で審査をする方々も色々な国でコーヒーの審査に関わる人たちが招かれています。
代表の糸井も品評会の審査員として携わっています。そして一昨年からオークションシステムが取り入れてられ、インドアラクのコーヒーが世界中のバイヤーたちにどんどん注目されてきています。

このようにたくさんの人々の努力が実って毎年コーヒーの品質が良くなってきています。

2011年に開催されたタイミングでカフェタイムの代表糸井が初めて審査員として参加しました。そしてその年に受賞した豆を落札しました。それから今まで審査員として参加し、毎年買い付けを続けています。


③【栽培品種について】

インドアラクバレーで栽培されているコーヒーの樹は元々ブルボン系のSL(※)という品種が植えられたのが始まりです。
コーヒーを栽培するときに間隔を詰めすぎず、ゆったりとした状態で植えてあります。
コーヒーの樹にストレスをなるべく与えないようにするためです。

さらに樹の高さを低くしています。樹の高さを低くしてあげることで、収穫しやすくなるのと栄養がしっかりいくようにするためです。高い樹にしてしまうとどうしても栄養が全体へ充分にいき渡りません。

下の写真で樹の低さやあまり密植していないのがよくわかると思います。そして樹にまきついているのは胡椒です。樹にできた胡椒も食品として販売しています。

品種のSL系は1つの枝にあまり実をつけないので充分に栄養がいきわたります。

※SL品種とは… 1935年頃にケニヤのスコティッシュ研究所(Scotto Laboratory)において、乾燥に強いタンザニア原種をいくつか選別し、収量、品質、矮小性、病害虫耐性等が研究されたのちに選抜された品種のこと。有名な品種としてSL28やSL34などがあります。


④【バイオダイナミック農法について】

ご注意ください!!

アラクのコーヒーは日本のJAS認証は取っておりませんので、日本では有機またはオーガニックコーヒーと呼ぶことはできません。おもにヨーロッパに認証付きオーガニックコーヒーとして出荷されています。

インドアラクバレーでは、オーガニックかつバイオダイナミックという農法でコーヒーを栽培しています。
バイオダイナミック農法とは宇宙を含む自然の全てと調和した農法です。

具体的にはまず農薬を使いません。そしてハーブや牛のフンなどを堆肥として乾燥させてから使います。

乾燥させると臭い匂いもかなり少なくなります。さらに月の満ち欠けに合わせて収穫するタイミングも考えられています。
このように天体と植物のリズムを利用しているのがバイオダイナミック農法です。
土やコーヒーの樹に優しく、地球にも私たち消費者にも優しい農法です。

アラクコーヒーは化学肥料や農薬を使わない農法でつくられています。アラクのコーヒーはJAS認証は受けていませんが、ヨーロッパ向けに他の認証を取っています。

⑤【アラクバレーとの関わり】

初めてインドアラク地方を訪れたのは2011年です。
インドのアラクの審査会に招待されたのがきっかけで、その後(コロナ禍の時期を除いて)毎年訪問し審査会にも審査員として参加しています。

アラク地方は道も悪く、家は土壁で作られています。もともと農業するにはあまり適していない荒地です。そんな場所でコーヒーを栽培するために国が資金を集めたり、土地と生産者と消費者に優しいオーガニックかつバイオダイナミック農法を推進し、貧しいこの地域をコーヒー生産で豊かにしようという活動が始まりました。
また品質向上のために毎年Gems of Arakuは品評会も開催しています。

当初は審査の仕方などまだ手探り状態だったので、カッピングシートの使い方や、お湯の差し方など基本的なことを少しずつ伝えました。

プロジェクトチームの努力が実って品質は年々向上して行き現在では世界中のバイヤーが注目するほどになりました。
収穫時は写真のように赤い完熟豆のみを摘み取ります。


⑥【Gems of Araku表彰式】

Gems of Araku品評会で順位が決まると表彰式が行われます。
毎年この地を訪れ優良農園が表彰される式に出ると、生産者たちの生き生きした顔に出会います。式典にはこの地域一帯から5000人以上の人たちが参加します。(テントの外にもたくさんの人が来ています。)

このチームの皆さんと一緒にこうした活動を支えるのは楽しいです。気が付けば10年以上のお付き合いです。
アラクの皆さんがコーヒーを通して幸せになれれば、かかわり甲斐があります。


アラクのコーヒーをより多くの方に飲んでいただき、アラクのことを知ってもらいたいという思いから、今回このコーヒーをデカフェ(カフェインレス)に加工しました。
さらに抽出器具をお持ちで無い方やどこでも気軽に飲んでいただけるよう、カフェバッグ(ドリップバッグ)にしました。
コーヒーは1杯分づつ小袋のフィルターに入っています。
このアラクバレーのコーヒーはまだ日本であまり流通していません。ぜひ多くの方に飲んでいただきたいです。


私たちの商品・お店のこだわり(自社で輸入・焙煎)

タイムズクラブで販売しているほとんどのコーヒ豆の農園は毎年訪問して確認しています。行けない場合はサンプルを送ってもらって品質をチェックします。また信頼のおける専門商社から一部の豆を買い付けています。 

アラクのコーヒーは弊社が直接輸入し自社で焙煎しています。カフェインレス加工は国内の加工会社に委託しました。
焼き菓子やクッキーは、国産小麦や国産バターを使用、卵は近くの養鶏所のものを使っています。


リターンのご紹介

①カフェバッグ2袋
②カフェバッグ10袋
③カフェバッグ20袋
④カフェバッグ25袋(ギフト用)
⑤アラクコーヒーで抽出したエスプレッソを使ったコーヒーパウンドケーキとカフェバッグ10袋
⑥アラクバレーの紹介とアラクバレーの豆を使ったコーヒーのカッピングセミナーにご招待
⑦カフェバッグ50袋
⑧カフェバッグ100袋
⑨インドアラクのレクチャー&カッピング個別セミナー(出張します)※事業者様、開業予定者様向け

すべてにお礼状をお添えします。
*よかったら備考欄にアラクの生産者さんに一言メッセージをお願いします。
カフェバッグは全てインドアラクバレーのデカフェスペシャルティコーヒーを使用しています。

プロジェクトで実現したいこと

安全で高品質なインド アラクのコーヒーを飲んでいただき、アラクの人々の生活の一端を知ってもらいたいです。
より多くの方にいつでもどこでも飲んでいただけるよう、今回はデカフェをカフェバッグに加工します。

カフェインが摂れない妊婦さん、ご高齢の方、また夜にコーヒーが飲みたいときにもご利用いただけたらと思います。

資金の使い道

○パッケージデザインと作成費   【130,000円】
○充填コスト 1,000個分  【23,500円】
○原料代(コーヒー豆) 1,000個分 【50,000円】
○ケーキ製作費 1台につき  【1,500円】      
○発送費    1件につき    【300〜1,000円】 
○CAMPFIRE手数料 【達成金額の12%】
○決済手数料 【達成金額の5%】

最後に

冒頭に書いた言葉をもう一度繰り返します。

インドの最貧地区の一つアラクの学校を訪問した時、ある少女が私に聞きました。5年位前のことです。
「福島の皆さんはお元気ですか?」
東北大地震と原発の事故のことを知って少女はずっと心を痛めていたのです。
これを書いていて今でも胸が詰まります。感動で涙が出そうになります。遠い国インドの子供たちが、ずっと福島のことを心にとめておいてくれたのです。
この聡明で優しい少女に、皆さんの思いが伝わればうれしいです。

このプロジェクトを通じてつながった皆さんのお気持ちはアラクの生産者さんたちにきっとお届けします。


実店舗のご紹介

カフェタイムの実店舗・・・コーヒー豆販売とカフェコーナーがあります。
(営業時間はいずれも10時‐18時、亀岡店のみ定休日は水曜、久世店・嵯峨店は水曜・木曜定休)

◎カフェタイム亀岡店&焙煎所 〒621-0815 京都府亀岡市古世町2-2-4
               (JR亀岡駅より徒歩15分) 
                📞0771ー23ー0014
◎カフェタイム嵯峨店     〒616-8303 京都市右京区嵯峨天龍寺南下馬野町14-1-105
               (JR嵯峨嵐山駅より徒歩15分)
                📞075ー862-3686
◎フレーバーツリー      〒601-8211 京都市南区久世高田町35-31
(カフェタイム久世店)      (JR桂川駅より徒歩6分 阪急洛西口駅より徒歩3分)
                📞075-932-1690

    

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/06/16 18:00

    この度はご支援いただき誠にありがとうございました。返礼品が出来上がりましたので、本日より順次発送させていただきます。サイズや内容品によって宅急便、またはクリックポストでのお届けになりますので、到着まで今しばらくお待ちください。デカフェ処理されたアラクバレーのコーヒーを楽しんでいただけますと幸いです。

  • 2023/06/16 16:57

    この度はたくさんのご支援誠にありがとうございました。返礼品の準備が整いましたので、本日より順次出荷を開始いたしました。到着まで今しばらくお待ちください。セミナーの方には個別でご連絡させていただきます。アラクバレー生産者の皆さんの絵はがきも同封しておりますので、アラクバレーの地に思いを馳せながら...

  • 2023/06/05 13:10

    皆様本プロジェクトも終了を迎えました。最終的には42名もの方から、目標額を超えるご支援をいただきました。皆様からの多大なご支援・ご協力、誠にありがとうございました。今後も継続してインドアラクとかかわっていき、アラクの素晴らしいコーヒーを皆様に提供できればと思っています。今後ともよろしくお願いします。

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