▶︎はじめまして

齋藤早代(さきよ)と申します。
保護犬・猫のコンテンツ製作をプロデュースをしています。

昨年、クラウドファンディングの力をお借りして短編映画を作成したので、よければご覧ください。
こちらも日本でペットとして生きる犬猫を題材にしています。

『今日を眠る場所』
https://youtu.be/mE0JEC0r-5k

上記の映画祭で入賞し、
今年6月ドイツで行われた映画祭では登壇させていただきました!


ここから本題です。
まずはこちらの音声を聞いていただきたいです。
(音量に注意)

https://www.youtube.com/shorts/rMJl7Xq6zz0

鉄製の分厚い塀に覆われた大きなその工場は、近付くと、車の中からでも彼らの声がしっかりと聞こえました。
彼らの鳴く声は、まさに「半狂乱」でした。

これは、子犬子猫の繁殖工場、"パピーミル"と呼ばれる施設の入口付近で録音したものです。

パピーミルは、犬猫を繁殖させ、長時間輸送し、オークション会場で競りにかけ、ペットショップ等で売っています。
ペットショップにいるほぼ全ての犬猫が、この流れを辿っています。

その過程に起こる倫理を逸脱した問題について、多くの方に知っていただくべく、絵本製作を始めました。


▶︎解決したいのは、日本の『ペット市場』で起こっている問題です。


保護猫保護犬のボランティアをきっかけに、彼らの生い立ちに興味を持ちました。

彼らはどのようにしてどこから来るのか?

どうして日本という小さな島国で、こんなにも多くの犬猫が生きづらい思いをしているのか?

原因の一つが、ペットの販売までの過程にありました。


現在、ペットショップで販売されている子犬子猫のほとんどは、ブリーダーやパピーミルと呼ばれる子犬子猫工場で産まれています。

子犬子猫の大多数は産まれてまもなく、大都市に無数にあるペットショップを目指し、トラックや飛行機を乗り継ぎ、長い道のりを移動します。

その過程には、オークション形式での落札販売が存在しており、そこで犬猫の行き先が決まっていきます。


※本来、流通経路は無数にありますが、

一番シンプルな構図のみ記載しました。


これらの一連の流れの中で、様々な理由で商品として販売することのできない犬や猫が発生します。

彼らは商品価値がないと判断されてしまうと行き場がなく、市場をたらい回しに合ったり、最悪の場合は放棄や処分されてしまうのだそうです。


更に、この過程の中では、以下のような課題が発生しています。


数年前初めて「パピーミル」と検索した時に見た写真です
目を背けたくなる写真の数々を見て、
もっと事実を広める仕事がしたいと思いました。

出典:(公社)日本動物福祉協会

https://www.jaws.or.jp/2018/03/02/


ペットショップでは毎日のように、人と愛くるしい子犬子猫が出会っている。

その裏では、苦しい思いだけをして生涯を終える犬猫が大量に存在する。

これでいいのだろうか?

間違った当たり前に「?」を持てる日本人を増やしたい、絵本製作はそんな思いがきっかけで始まりました。


▶︎なぜ絵本なのか

いまの日本で、『保護動物』や『保護活動』というワードは、テレビ番組などの影響で認知は進んでいるものの、まだ活動へのハードルは高いのが実情です。

ボランティア活動や寄付ができる人間は限られている。

誰でもできることってなんだろう?

それは、私たち一人一人が現状を正確に把握して、自身にとって気持ちのいい選択をすることだと思いました。

現状の販売方法が気持ちのいいものでないなら、
例えば、保護された犬や猫を家族として迎える。
例えば、信頼のおけるブリーダーから直接購入する。

それをどうやって浸透させよう?
そのときに浮かんだのが「絵本」という伝え方でした。

小さい頃から何冊も読んできた絵本。
ここ数年は大人向けも増え、子供以外が手に取ることにも違和感がなくなりました。

そんな老若男女から愛される絵本であれば、より広い層、より多くの人に現状を伝えることができるのではないか。

そんな思いから、絵本という媒体を選択しました。


▶︎ストーリーについて

絵本とは言え、可能な限り正確に、現代のペットの流通過程を描かなければならないと思いました。

でもクローズドなこの業界を、私がこの目で全て見るには限界がありました。

そのため、知人に協力いただき、いわゆる"悪徳ブリーダー"や"パピーミル"と呼ばれる業者をまわったり、飼養頭数の多すぎるブリーダーに子犬の購入希望者として潜入したりしました。

私が行った現場の多くは、一般人への直接販売はしていない所で、外から見るのみでした。

それでも、近付くだけで建物全体から漂う強烈な匂い、冒頭載せたような犬たちの叫び声、窓からこちらを見下ろす大量の猫、外にある汚れきった大型犬舎、どれも強烈に印象に残っています。

しかしまだ、実際に見ていない部分は説得力が足りないという悩みがありました。

例えば、陸輸や空輸の状態、オークション会場での競りの様子は、どうやっても私には見るチャンスがありませんでした。

そのため、参考資料以外にも、実際に見たことがある方々へ、ヒアリングを行うことで補いました。

例えば、オークション会場に到着した犬たちの検査室。競りにかけられた犬たちの保管方法。

そのようにして、限りなく細部まで、2022年時点での日本のペットの流通過程の現状を再現したストーリーを作成しました。

知人が話しながら、カフェのナプキンにオークション前の犬猫達の管理の様を図解してくれました。
色々と助けてくれる仲間には頭があがりません。


▶︎ネルソン美礼について

絵本を作りたいと思い、友人に相談したところ、最初に名前が挙がったのがネルソンでした。

私が最初に心を鷲掴みされた猫
柔らかさの中にある、
意志の宿る瞳に魅了されました。


彼女の絵を見て一目惚れした私は、すぐにInstagramのDMでラブコールを送りました。 

彼女は様々なタッチで動物を描きますが、彼女の犬や猫や人間からは、ただお洒落、ただ可愛いだけではない生々しさ、それでいて温かいパワーを感じます。

彼女の絵であれば、今回のような辛い事実を含むストーリーであっても、過不足なく丁寧に伝えることができると確信しました。

こちらが見ている以上に、
犬も私たちを見ているのだろうな。
忘れられない、独特な表情を描くことができる
アーティストさんだと思います。

▶︎このプロジェクトで実現したいこと

①販売やHPでの閲覧数で、合計1万視聴を目指します
今の日本のペット市場が抱える問題について、多くの人に知っていただくことを第一に、絵本はHPで無料公開する予定です。

②絵本の展示・販売会を行います
一人でも多くの人に実際に手に取っていただきたいという思いがあるため、リアルでの展示・販売会も考えています。


▶︎資金の使い道

絵本の内容はHPにて掲載致しますが、より多くの人に絵本の形で手に取っていただきたいため、手数料を除く資金は、絵本の製本と印刷費用、PRを目的とした関連グッズ製作費用、販売会の運営費用等に使用させていただきます。


▶︎絵本の販売方法

販売場所や表現方法を自由に進めたかったので、出版社はつけない自費出版で行います。
リアルでの販売先はまだ未定ですが、ネットではAmazonでの販売を予定しています。

    

▶︎応援メッセージ

歌手であるmisonoさんから、応援メッセージをいただきました!
実はmisonoさんも、保護猫活動の仲間です。


▶︎実施スケジュール

【10月以前】 
現場下見・調査・ヒアリング、絵本の指示書作成、犬種などキャラクターの選定、クラウドファンディング準備、HP開設準備など

【11月】  
クラウドファンディングスタート
作画スタート
そのほか製本に必要な作業

【12月】
作画完成 
製本作業
グッズ制作スタート

【1月】
絵本製本、グッズ完成予定
絵本販売開始
あわせてHPオープン
順次リターン発送


▶︎活動メンバー


齋藤早代:プロデューサー

慶應義塾大学卒業後、2011年から5年間の保険営業マンを経て、2016年サイバーエージェントへ転職。
2019年までABEMAの宣伝部門アライアンスを担当。
担当番組は『月とオオカミちゃんには騙されない』『恋する❤︎週末ホームステイ2019・夏「秘密」』『恋する❤︎週末ホームステイ2019・秋「約束」』など。
現在は犬猫の保護活動ボランティアをしながら、保護動物についてのコンテンツ製作をプロデュースしている。
2021年、自主制作短編映画『今日を眠る場所』をプロデュース。
保有資格:老犬介護師、動物看護師、ドッグトレーナー



ネルソン美礼:絵本イラスト

イギリス・ケンブリッジ在住。武蔵野美術大学を卒業後、服飾雑貨メーカーで靴下の企画職をする傍ら、イラストレーターとして、飲料パッケージやインテリア雑貨、アパレルブランドなどのイラストを手がける。
自身の靴下ブランドBobby.Soxを立ち上げてからは靴下に関連するイラストグッズを展開するなど、幅広く活動。
身に着ける物なども古い物が好きで、時代に流されず色褪せない魅力のある物が好き。自身の作品も、新しいが温かく、どこか懐かしい雰囲気を持たせる。

https://www.instagram.com/mirei_nelson/


☆SPECIAL THANKS☆

□クラウドファンディングアドバイザー
 黛純太(株式会社neconote代表)

□PRアドバイザー
 齋藤建太(株式会社サイバーエージェント)

□クリエイティブ
 猪上気広(株式会社サイバーエージェント)              

□HP製作
 Crossover (タナキン・野辺地葵)

https://crossover.studio.site/


扱う題材がセンシティブな内容のため、ここにはお名前を載せられない、けれどもたくさん助けてくれた仲間が多くいます。
本当に感謝しています。
心から、ありがとうございます。


▶︎最後に

絵本を作るにあたって、心配なことがありました。

多くの知人友人が、ペットショップからペットを購入しているのが当たり前な日本で、この発信はどう思われるのだろうと、とても気掛かりでした。

ある種の嫌味のように聞こえるのは不本意だな、私も昔同じようにペットショップからペットを買ったことがあるのにな。

そう思うと、なかなか気乗りしない日もありました。

でも周りにどう思われるかを気にして、見て見ぬふりするのは間違っていると感じ、進めてきました。

どうか誤解しないでいただきたいのは、多くを知らずにペットショップから購入した皆さんやペットたちが悪というお話ではないということです。

現在の日本の、生体に配慮のない流通や競り方式、展示販売、そこで多くの命が蔑ろにされたり、失われていることが問題です。

そして、まだその事実を多くの人が知らない。
なんとなく知っていても、直視するタイミングがないため、いつまでもどこか他人事になってしまう。

自分が家族として迎えた犬猫の親や兄弟姉妹が、悲惨な目に合い命を落としたかもしれないのに。

この絵本を通して、今まではどこか他人事であったこの社会問題をより身近なものにしていければと思っています。

知ることで、考えることで、動くことで、変わることがあります。

私たち一人一人の心構えを変えていく、それは気の遠くなる作業かもしれませんが、少しでもご共感いただき、この絵本を応援してくださったら嬉しいです。





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