はじめに・ご挨拶

私たち合同会社ワンダーラボ アジアは、日本を元気にするために様々な取り組みをしています。地方地域の「イイもの」「楽しいコト」を引き出し、地方発全国区へ世界区へ発信するなど、携わる現場の皆さんとブランディング事業を展開しています。日本には残すべき文化や生業、忘れてはいけない儀礼や風習がたくさんあります。100年後にもこれらをしっかりと残していけるように、これからも他を圧倒するネットワークとアイデアで熱烈支援していきます。

このプロジェクトで実現したいこと

美濃白川は日本を代表するお茶の産地として、古くからたいへん貴重な茶葉を産出しています。朝霧が立ち込む寒暖差のある高地で育つこの美濃白川茶は、他の茶産地と違い二番茶までしか摘取らない為、出回る茶葉量も少ないことから他にはない高品質で貴重な茶葉とも言われています。しかし、昨今は高齢化による茶農家の廃業、若い世代の人口流出による人材不足で貴重な茶畑が放置されたまま荒れつつあります。そこでこの貴重な茶葉を産出する美しい山間(やまあい)の茶畑や、のどかな岐阜白川の田舎風景を残しつつ、日本のお茶文化を皆さんと守り次の世代へ伝え残していきたいと思います。今回は洞新園の全面協力を得た共同プロジェクトとして、お茶畑の栽培に関するノウハウや茶摘み方法のイロハを指導いただきながら、また収穫した茶葉を加工するところもお願いし美味しいお茶を皆様に届けられるようプロジェクト運営をしてまいります。ご協力よろしくお願いいたします。


山の上の茶畑、地域のご紹介

美濃白川茶の茶畑は、岐阜県の南部一帯に位置しており、白川茶の他に東濃ヒノキが町の特産となっています。町のほとんどを山林が占めており、標高差がある茶畑であるため「山の上の茶畑」と私たちは呼んでいます。川から朝霧が立ち込む幻想的な風景は美濃白川ならではのもの。車を走らせると至るところで輝く緑色の茶条が見られます。この美濃一帯の農家さんは野菜作りも自然のままで行うなど自然の豊かな恵みとして育てており、野菜本来の味わいを楽しめる産地でもあります。今回のプロジェクトでオーナー募集する「山の上の茶畑」も茶畑開拓当時から自然のままの茶葉栽培をおこなってきた貴重な茶畑です。


プロジェクトを立ち上げた背景

私たちは長年ここで美濃白川茶の生産に従事する方々と、あるきっかけで出会いました。6代目が大正時代に白川の高地に茶畑を開拓したという長い歴史を持つ彼らは山あいで育った茶葉を手摘みし、手揉みにより旨味を蓄える丁寧なお茶作りを続けてきたといいます。蒸機、粗揉機や薪燃料の製茶機など当時から機械化を導入し茶畑を大きくしてきましたが、ここでも日本が抱える農業問題により絶滅危機の状態、瀕死の状況であるという現実を聞いたのです。このままでは「間違いなく美濃白川の茶産地は消滅する!」いや、「もしかして日本の茶文化も無くなってしまう!」とハラハラドキドキ、とても胸が息苦しくなってしまったのです。
「人手不足」「高齢化」「後継者無し」「飲食習慣の変化」「キツイ労働」「手間に見合わぬ収入」
現在も茶畑を手放す農家、離農者、廃業が進行中です。荒れることなく鮮やかな緑の茶畑を保つにはどうしたらいいのか?貴重で希少な美濃白川茶葉を絶やさず残すにはどうしたらいいのか?日本の茶文化を残すにはどうしたらいいのか?色々考える前にまずは行動!茶畑を野晒しにせず、お茶文化を100年後にも残し伝えていこうという仲間たちが必要だ!と言うことで立ち上がったのがこの「茶畑オーナープロジェクト」です。


これまでの活動

食生活習慣の変化などでお茶の消費は全国的に激減しています。一方で手軽なペットボトル茶が消費市場を占め、茶葉から淹れるお茶の消費は益々シュリンクしています。日本全国のお茶産地がひしめき合うこの茶市場では、生産量の少ない美濃白川茶シェアはほとんど有りません。全国のお茶生産者は抹茶アイスクリームや抹茶ラテ、抹茶酎ハイなどのフレーバー感覚で楽しめるお茶商品を唯一の可能性スキマ商品として市場に送り込んでいます。美濃白川茶も稀釈してそのまま料理にも色々と使える「割る緑茶」をホラシン園が開発、徐々に居酒屋や焼肉店、菓子店やパン屋、カフェでの扱いが増えつつあります。この「割る緑茶」が牽引役となって美濃白川茶を少しでも知っていただければと、現在積極的なPR展開をおこなっています。


資金の使い道・実施スケジュール

集まった支援金の用途はオーナー様の茶畑のための管理、茶葉を加工する機械稼働費用に使わせていただきます。また、茶畑オーナー様には一番茶摘みのタイミングと(気候の関係で美濃白川は八十八夜には茶摘みを行いません)、二番茶摘み(虫の苦手な方は農家さんが茶摘み作業を代行いたします)のタイミングに合うよう茶畑管理をおこない、来園されるオーナーの皆様方に体験参加いただけるよう運営準備に充てさせていただきます。なお、天候などによりスケジュール、内容に変更がある場合がございます。(集まりました資金からCAMPFIREの諸手数料が引かれます。)

3月~ 支援者の方々へリターン商品の発送
    茶畑オーナー農作業体験など
    茶畑オーナー様へお茶に関するweb勉強会の実施
4月~ 支援者の方々へリターン商品の発送
    茶畑オーナー農作業体験など
    茶畑オーナー様へお茶に関するweb勉強会の実施
5月中旬~
    支援者の方々へリターン商品の発送
    茶畑オーナー農作業体験など
    美濃白川茶 一番茶摘み体験
    一番茶収穫のごちそう
6月~ 支援者の方々へリターン商品の発送
    茶畑オーナー農作業体験など
    美濃白川茶 二番茶摘み体験


リターンのご紹介(詳細は各リターン項目をご覧ください)

茶畑オーナー支援の方はオーナーとなりました茶畑での収穫や農作業の体験、収穫した茶葉を加工後にお送りする他、茶畑作業から美味しい淹れ方まで「お茶のイロハを学べるweb勉強会」への参加、一番茶収穫の頃に合わせて現地の郷土料理など田舎生活と農家生活をお楽しみいただけます。また美濃白川茶を味わい、魅力を発信していただく支援では、色々な美濃白川茶をお試しいただけるようなお楽しみリターン品をご用意しています。
ご注意:
茶畑オーナーとは不動産取引(不動産賃貸借契約、売買契約など)や雇用契約などに該当するものではありません。また有効期限としましては二番茶摘完了後、2023年7月31日をもちまして終了となります。)


最後に

様々な風習に用いられてきたお茶の文化。白川の山あいの茶畑と、心落ち着くのどかな日本の原風景。美濃白川茶のために開墾し切り開いてきた先代の茶農家の方々に感謝をしつつ、私たちがいつの間にか忘れてしまった「日本人の心」を伝え残していくために是非ご支援ください。美濃白川茶のために開墾し切り開いてきた先代たちが見た夕日も、今私たちが見ている夕日も同じもの。次の世代に「伝え残す」こととは、きっとこういうことだと思います。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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