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■はじめに・ご挨拶■

皆さまはじめまして、Daisukeといいます!私は山口県宇部市で生まれ、大学を卒業して社会人になるまで地元に住んでいた田舎者です。

ですが、21歳の時に大学の課題でオランダに行ったことを機に、自分の知らない世界に飛び込むことに魅了され、そこから学生バックパッカー、語学留学、海外の世界遺産を100ヶ所巡る旅などを経験しました。また、社会人時代には登山に興味を持ち、以降美しい景色を求めて国内外の山を歩いてきました。

そして今回、PCT(パシフィック・クレスト・トレイル:約4,250kmにわたるアメリカ西海岸のロングトレイル)と呼ばれるアメリカ三大トレイルの1つに挑戦。一言でいうと、アメリカを歩いて縦断するというものです。メキシコ国境からカナダ国境までの150日間にわたる道のりでは、人や景色との魅力的な出会いがありました。カメラに収めたそれらのシーンをより沢山の方に観ていただきたいと思い、帰国後に写真展を開催することを決意しました。

その写真展を実現させるために、この場をお借りして資金を募っています。

■PCT(パシフィック・クレスト・トレイル)とは■

この度私が挑戦したPCTがどんなものかご存じない方が多いと思いますので、もう少し説明いたします。

メキシコ国境:スタート地点にあるPCTのモニュメント

広大な国土面積を持つアメリカには、多くのロングトレイル(長い距離を歩きながら自然や文化を楽しめる道)があり、その数は10本以上あります。日本で例えると、四国の「お遍路巡り」、奈良県と和歌山県をまたぐ「熊野古道」、最近開通した東北の「みちのく潮風トレイル」みたいなものです。

アメリカのロングトレイルには、アメリカ三大トレイルという呼ばれるものがあり、

1. AT(アパラチアン・トレイル/約3,500km)
2. PCT(パシフィック・クレスト・トレイル/約4,250km)
3. CDT:(コンチネンタル・ディバイド・トレイル/約5,000km)

がそれにあたります。これらのトレイルを求めて、アメリカのみならず世界中からハイカー(ハイキングをする人)がやってきて、その地域の自然や文化に触れながら長い期間歩きます。基本的には、バックパックの中に食料やテント、寝袋、衣類などの必要最低限の装備を詰め込み、トレイル上で毎日過ごします。正直、かなりクレイジーでアドベンチャーな旅です!!

PCTのルート(PCTのHPより引用【https://www.pcta.org/discover-the-trail/maps/overview-maps/】)

次に、私が歩いたトレイルについてです(英語表記ですみません…)。

上の地図は、アメリカ西海岸エリアをズームアップしたものになります。ルートは南からカリフォルニア、オレゴン、ワシントンの3州で構成されていて、地図の赤い線に沿ってメキシコ側から北上していきます。砂漠地帯を通る南カリフォルニア、3000~4500m級の道が続く中央カリフォルニアのシエラネバダ地域、稜線からの美しい景色を持つワシントンのカスケード地域など、魅力的なトレイルが続いています。三大トレイルの中でもこのPCTが圧倒的に人気があり、世界中からやってくるハイカーを虜にします!

しかし、このPCTを通るには予め許可証が必要で、PCT協会が発行している許可証の数が1年でたったの4500部!ある発行日に世界中のハイカーとコンマ1秒の抽選争いをし、許可証を確保します。なので、PCTをチャレンジしたいと思っていても許可証をゲットできなかった方もいますし、私のように運よくゲットできた方もいます。

実際歩いてみると、トレイル上での生活は新鮮で刺激的でした。テントで寝る生活、シャワーを浴びない生活、サボテンのある砂漠ルート、ヒッチハイク、標高4000m以上の世界、数々の絵になる絶景、クマやガラガラヘビ、エルクといった動物との遭遇、ハイカーとの交流など、日本にいた時には考えられない日々。旅行やバックパッカーとは一味違う、原始的な日々。途中からは何も考えず、足が勝手に動くように前へと進んでいた、不思議な感覚がありました。

南カリフォルニア:モハビ砂漠の風景

オレゴン:ラバと呼ばれる溶岩地帯

もちろん辛い瞬間もありました。アメリカ特有の強い紫外線、一日の極端な温度差、水不足。あばら骨が見えるくらいガリガリになったことも。しかしそういった過酷な状況の中で、アメリカのハイキング文化を象徴するTrail Magic(*1)やTrail Angel(*2)に出会い、多くの支援・応援を受けました。「これ持っていきな」「町まで車で送ってあげるよ」「凄い挑戦だね、プロテインバーあげるよ!」など。ときには「これでハンバーガーでも食べてよ」と現金をくれた方もいました。極限状態で出会ったときは、人の優しさに感動し涙したこともありました。景色もそうですが、今まで感じたことがないくらい人とのつながりや人への感謝の気持ちを強く感じました。

*1:トレイル上にサポーターがハイカーに飲み物や食料などを提供してくれるイベント
*2:サポーターがハイカーに宿を提供してくれたり、町やトレイルまで車で送迎してくれるイベント

リンゴ、ツナ、飲料水などのTrail Magic

また、トレイル上には私と同じような志を持ったハイカーも多く、一緒に歩いたり、トレイル情報を共有したり、お互い励ましあったり、ハグしたり、時には町でお酒を飲み過ぎたり。「今日は30km歩こう!」「町に戻ったらハンバーガーにする?ピザにする?」「3,000km歩いたぞ!俺らスゴくない?」「後ろの人に道譲ろうとしたらクマやったわ!!笑」と、トレイル上での他愛もない会話が私にとっては心を支えであり、歩くモチベーションでもありました。

PCT踏破は、そうした人たちの助けなしでは絶対に成功できなかったと思います。

オレゴンとワシントンの州境でハイカーとパシャリ

■PCTに挑戦しようと思ったキッカケ■

私がPCTに挑戦しようと思ったキッカケについて、少し話させてください。

冒頭でも話しましたが、20代の頃に自分の知らない世界に飛び込むこと楽しさに気づき、そこから旅にどっぷりハマりました。27歳の時には会社を辞めて、1年間ほど世界遺産を100ヶ所巡るという名目で世界一周をしました。

帰国後、「そろそろ現実に戻って仕事しなきゃな―」と思いつつも、知り合いを頼ってアルバイトしたり、家業を手伝ってみたり、動画編集をやってみたりと、今思うとどこかシャキッとしない毎日を過ごしていました。心のどこかで「まだ旅がしたい、まだ物足りない」という想いがあり、それをずっと忘れることができなかったのです。

ある日、世界一周をしていて何が楽しかったのかを振り返ってみました。真っ先に思い浮かんだのが、訪れた国の街並みや料理ではなく、山や湖など自然の中で過ごした日々でした。「そういえば、自然に触れている瞬間が好きで、そこで出会った人と話すのが好きだったな」と思い出し、また日本の山を登るようになりました。

世界一周:キルギスのアラクル湖と今でも交友のあるベルギー人

世界一周:アゼルバイジャンのキナリック

その頃、日本の登山・アウトドア業界では、装備を軽量化してアウトドアを気軽に楽しむというULブーム(ウルトラライト)が起こっていました。そのルーツを辿ると、ULとはアメリカのハイキングカルチャーの1つで、自然の中で長く快適に楽しむために生まれたものだと知りました。そして、調べていくうちに先ほどお話ししたアメリカのロングトレイルに行きつき、今回挑戦したPCTを発見。その瞬間、

「これだ!今自分が一番やりたいことは…!!」

と衝撃が走りました。

この頃の私は30歳を過ぎ、1つの人生の岐路に立っていました。ほとんどの友人が結婚したり、子供を授かったり、家を買ったりと、立派な家庭を築いていく中で自分も同じような道を進むべきか考えてみました。答えは、

「ノー」

でした。

前回の世界一周により頭のネジが外れたワケではなく、一回の人生で何ができるか、何がしたいかを考え直し、それを大事にした結果、この答えに辿り着きました。

さらに、PCTをすると決めた直後、世界一周をするきっかけを与えたくれた、小説家の筒井康隆さんの「旅のラゴス」という本をもう一度読んでみた。その中にある「人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい」という一文を読んで、自分の人生だからやりたいことに挑戦しようという想いが強くなりました。

そうして、PCTの旅に向け準備をする毎日が始まりました。

■プロジェクトをやろうと思った理由■

理由は大きく分けて2つあります。

11日振りのシャワー前にパシャリ

①新たな一歩を踏み出す後押しをしたい

今振り返ると、歩いている150日間は楽しいことも辛いこともありました。ですが、自分のやりたいことに挑戦できて良かったと思っていますし、むしろ、それが自分にとってかけがえのない成功体験となりました。

もちろん不安はありました。日本での生活を手離してしまった不安は、歩き始めると自然と消えていきましたが、渡米前はその不安が付きまとっていました。以前の世界一周の時も「仕事がなくなる」「貯金をすり減らす」「キャリアに傷がつく」「大切な人との別れ」など、色んなものを手放すことになりました。このように、変化する環境に何かしらの不安を抱え、それにより新たな一歩を踏み出せないという方は、私のみならず沢山いると思います。

そこで、今回のPCTの旅で撮影した写真を展示することで、道に迷いながらも自分のやりたいことに情熱を注ぎ、夢やチャンスを掴みとる後押しができれば幸いと思っています。

以前、クラウドファンディングで実現した写真展の様子

また、3年前にも「海外の世界遺産を100ヶ所巡る旅」の集大成として、写真展を開催しました。その際に、来場された方から「写真を観て海外に行ってみたくなった」「私も何かにトライします」「我が子も興味津々だった」など、生の嬉しい声をいただきました。たった数人ではあったものの、少しでも価値のあるモノを提供できたのかなと感じました。

こういった声が少しでもあるなら、PCやSDカードの中に写真を留めておくよりも、より多くの方に知っていただくことに意義があると思い、今回も写真展をすることにしました!

シエラネバダの美しい景色

②地方在住者に海外の文化を知っていただきたい

繰り返しになりますが、私は山口県宇部市出身で、社会人になるまで地元で暮らしていました。当時のことを振り返ると、都市圏と比べて海外の人やモノに触れる機会が少なかった気がします。私の初海外は21歳でしたが、グローバル化が進んでいる今の時代では遅い方なのかなと思います。 

そこで写真展を通して、10~20代の若者や海外の文化に触れる機会の少ない地方在住者の方に「世界にはこんな魅力的な場所があるんだ」というのを知っていただきたいです。また、今回のPCTだけに留まらず「海外旅行行ってみたい!」「外国人と英語で話してみたいな」「他の国も気になる!」と好奇心を掻き立てられて、これをキッカケに海外に興味を持ったりワクワクするものを発見して欲しいと思っています。 

■過去の体験■

・学生バックパッカー:東南アジア/1ヶ月
・語学留学:フィリピン/2ヶ月
・世界遺産100ヶ所巡り:35ヶ国/1年
・「旅×世界遺産」写真展・講演会を開催(山口県・長野県)
・熊野古道/大峯奥駈道縦走(奈良県・和歌山県)
・アラクル湖トレッキング(キルギス)
・メスティアトレッキング(ジョージア)

■資金の使い道■

概算ではありますが、目標金額300,000円の使い道は以下を予定しております。

・イベント会場費:15%
・会場までの交通費・滞在費・運搬費:10%
・作品の印刷費:35%
・CAMPFIRE手数料:10%
・リターン費用:30%

目標金額を大きく上回った場合は、①展示会場の追加・期間延期②展示作品のサイズ・枚数の変更を検討しています。

■リターンについて■

お礼のメールを始め、自身が撮影した写真を載せたポストカードや卓上カレンダーをお送りいたします。また、少し経費は掛かりますが、写真プリント専門店による高性能プリントを施した写真も、リターンとして現像します。

リターン商品は郵送にてお送りいたします。

■実施スケジュール■

2022年12月25日:クラウドファンディング終了予定
2023年1・2月:写真展及び講演会の開催、リターン制作・発送

写真展示枚数:50~70枚
※展示する写真は全て私が撮影したものです

第1回写真展
日時:2023年2月4・5日
場所:おのだサンパーク 2F大催事場(〒756-8585 山口県山陽小野田市中川6丁目4−1 )

広さ:約100㎡
※「おのサン」の愛称で親しまれている地元の複合商業施設です

第2回写真展(+講演会)
日時:2023年2月10・11日
場所:アイリッシュパブ グラスホッパー(〒755-0042 山口県宇部市松島町11−4 2F) 

広さ:約50㎡
※海外ビールを中心に充実したドリンク・フードメニューを揃えている地元のカジュアルなバーです。コチラでは写真の展示だけでなく講演会もさせていただく予定です

上記の2会場には既に連絡を取っており、会場を確保している状態です。しかし、日時に関しては変更になる場合があります。

※知り合いを通して県外でも検討中です
※開催地のご要望があれば検討します
※支援金額によっては会場を増やすことも検討中です
※感染症対策として、会場にはアルコール消毒液を設置し、写真に触れないよう注意書きを掲示します

また、資金調達と並行して写真展の準備(印刷、リターン制作など)を進めていきます。

■最後に■

今回のプロジェクトは300,000円を目標にしています。仮に目標金額に達成しない場合でも、この写真展は実行する予定です。

たとえ赤字で運営することになっても、地元に恩返しをしたいと思っていますし、何より、PCTというアメリカ縦断の旅で出会った人々や景色が、写真を通して私だけじゃない誰かの心を大きく揺さぶることができると信じています。

そして、写真を通して「いつか海外に行ってみたい」「一歩踏み出す勇気がついた」など、来場された方の何らかの原動力となるような魅力的な写真展を目指します。

また、ご協力・ご支援していただいた皆様から「このプロジェクトを支援してよかった」と思っていただけるよう全力で頑張ります!是非このチャレンジをサポートをしていただけませんか?

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

Daisuke

モハビ砂漠での水のTrail Magic

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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    皆様こんにちは!いかがお過ごしでしょうか?寒さも峠を越して暖かくなってきましたね。中には桜が咲いている地域もあるようで…。時の流れはあっという間と感じている今日この頃です!あっという間と言えば、先週末に【第3回:アメリカ縦断の写真展+トークショー in 大阪】 を終え、これによりクラウドファン...

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    皆様こんばんは!いかがお過ごしでしょうか?私は寒いのが得意ではないので、ハイキングや登山には出かけず休日はインドアな日々を送っています!今回は【第1回 アメリカ縦断の写真展】を無事に終えたご報告と次回の写真展+トークイベントに関するご報告です。直前にイベントの報告しておらず申し訳ございませんで...

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