はじめに・ご挨拶

キャンプファイヤーのサポーターの皆さん初めまして。

これからご説明するのは、茨城県南に位置する牛久市の東側、奥野地区と呼ばれる農業や酪農が盛んなまさに「牛久の奥の」天神台の森と畑のお話です。

経緯からご説明するとちょっと長くなりますが最後までお読み頂けると嬉しいです。


僕は小山ジロン(通称)と申します。

嫁さんと僕と畑の空畑の空と嫁さんと

まず僕の経歴ですが、元々は某大手のコンテンツメーカーで、アニメーションやゲームの開発プロデュースやシナリオ執筆などをやっておりまして、独立を気に結婚後に住み始めた牛久の活性化や、この地域での面白い事を模索し始めたのがもう20年前…

最初は「ウシロック」と言う、牛久大仏や牛久駅前で地域での音楽ライブプロジェクトを始めた事を皮切りに、その後、牛久駅前の活性化を目指した牛久駅前活性化プロジェクトに参加したり、運動公園など市内のあちこちでマルシェを開いたり、駅前拠点として小さなライブBAR 駅前コミュニティCAFE GreenGreenを開いたりなどなど、色々な事をやってきました。難しい理屈より自分の家のご近所が楽しいことが一番大事じゃないかと、自分の地元がより楽しくなるような活動を目指してきたつもりですが、5年ほど前から活動の内容がより足元の奥野地区の事にかわってきました。

ウシロックについてはこちらをご覧下さい
https://ameblo.jp/ibarakiushirock/

駅前コミュニティCAFE GreenGreenhttps://ameblo.jp/greengreen-usk/(GreenGreenはコロナ禍以降長期休店中…)

牛久大仏で開催。ウシロック大仏JAM
2009/2010

ウシロック牛久駅前 青空LiveJAM2017

駅前広場の完成後、かっぱ祭りに合わせて開催

森と大地の活動に移行

その活動の中でもいま一番力を入れているのが2019年6月頃から始めた谷津の森の保全活動なのです。

僕が保全を始めた森はかつては近隣の農村で谷津田として生活の中で活用されていた森なのですが、農村ヒエラルキーの解体と高齢化や担い手不足によってすっかり荒れ果てていました。

↓ここに道があったなんて信じられますか?

かつて森を抜けて隣の集落に繋がっていた道が…

この森はフクロウが毎年子育てに訪れる場所で、この辺では珍しいキツネが生息する痕跡も見つかっていて、豊富な起伏や谷津田に染み出す泉も湧いている素敵な環境の山林なのですが、散歩も出来ないほど荒れ果ててしまっていました…

それでも僕も何年も「勿体無いなぁ」とただ森を眺めてはため息をつくだけだったのですが…


SDGsがもたらした未曾有の環境破壊…

近年になってSDGsとか言いながら森や田畑を無造作に伐採して、メガソーラーで覆い尽くす未曾有の乱開発と環境破壊が始まり、その波がついに奥野地区にも押し寄せてきました。

この森の周辺でもあちこちの森や田畑が伐採され、人が住んでいる面積より広い土地がどんどんソーラーパネルの下敷きになり始めました。

↓近くにあったフクロウが棲む広大な森のひとつも跡形も無くなりました…

多くの生き物を育んだ森が瓦礫の山に…

何十年もかかって形成された森があっと言う間に無惨に消えました。

こうなってしまってはもう手遅れです。

自分の好きな森を守るにはそれを大切に感じている自分がやり始めないといけない、そう思いました。

地主さんたちと相談して森の保全を開始。

2019年の6月ごろ、周囲の森や畑の無惨な姿を見て、僕はついに重い腰を上げ、地主さんたちと相談しながら森の保全を草刈りからスタートしました。

初めは自分一人でのんびり始めた保全活動ですが、2020年に入るとだんだん友人たちが加わってくれて森の保全が進み始めました!
草刈機だけではどうにもできなかったたくさんの倒木もチェーンソー持参の友人たちの参加で一気に撤去が進みました。

友人たちの参加を機に、保全活動の維持運営を目的にした任意団体<奥野の森と大地のユニオン>を、地主さんや友人たちと一緒に立ち上げ、以来、この森を「天神台の森」と名付けて、休日ごとに都合の良い時間に集まって保全を続けています。

環境活動のプロフェッショナルの友人や

アウトドア仲間たちが次々と参加

谷津田として使われていた湧水地の整備
竹に包囲された樹々の解放友人たち思い思いの活動が繋がり
整備の一環で収穫する筍や山菜などの森の幸
収穫した筍をその場で調理して戴いたり
楽しみながらの活動が森への想いに。
今では森の中にはこんなプライベートキャンプスペースまで✨

整備しながらキャンプする楽しみも。※このキャンプスペースは、森の保全活動に参加した人限定で無料で利用できます。

そして次なる課題は、森の耕作放棄地

森の道がおおよそ復旧した一昨年2021年夏。

復旧した森の道の向こうには…

森の道を抜けた先には、広大な耕作放棄地が広がっていました…

荒れ果てた畑

谷津田だった森と隣接する耕作放棄された畑…
森を再生し活用していこうとする僕らに突きつけられた新たな課題です。

かつて谷津田として使われて森は畑と1セットなのです。
森を生かすには、この畑も生かさなければ!
その為には畑を耕作する資格が必要でした。

農家にならなければ!!

。。。

と言うことで一念発起、昨年農家になりました!!(詳細は省略。結構大変でした💧)

そしてこの耕作放棄地を正式に借り上げ、農地を復旧。草を刈り始めた頃の様子森の中の道は畑の真ん中を通ってお隣の集落方面に近隣農家さんから譲り受けたトラクターで耕した畑

森の保全仲間たちの体験農業も始まりました。
採れたてをすぐ調理して森のプライベートキャンプで戴いたり、各自で持ち帰ったり。
森の整備や農業体験をしながらプライベートキャンプを楽しんでいます。

畑と森の保全とキャンプをセットで楽しむ。
採れたてバジルのジェノベーゼは美味しかった!

最初は僕一人でのスタートでしたが、仲間たちが集う事で、森や畑が生き還り、季節ごとに森や畑の幸を楽しむサイクルが始まったのです。この活動を今後も継続していきたい。

そして出来ることなら多くの方に参加して戴きながら、楽しみながら体験する大地の保全の輪を拡げていきたい…。

でもまだ課題は山積みでした。


保全の現状:侵食する竹林

畑を侵食する竹

畑を整備するうちに、畑の境界の杭が見当たらない事が気になりました。
本来森と畑の間にある筈の赤路と呼ばれる旧道も見当たりません。
そこでじっくり図面と睨めっこしてみると…

なんと、畑は森との間に通っている旧市道を含めておよそ5〜7mほどが竹に覆われてしまっていたのです。

森の中同様、畑も竹の侵食を受けていました。

竹林によってできる日陰はもちろん、かなりの農地が竹によって侵食され、耕作に支障を来しています。放置すればさらに竹は広がってしまいます。

竹は成長が速く、筍としての季節の食材、成長後の建材や加工材としては非常に優れていますが、放置され、管理が行き届かなくなると何もかも竹の林に飲み込まれてしまいます。畑に侵入した竹も駆逐しなければなりません。

伐った竹は粉砕機でチップに。その繰り返し。
伐って伐って切り倒します。

森との境界に植えられた樹も見えてきました。

畑に侵入した竹を切り開いた土地は、森の境界の旧道復旧までは開けておく必要もありせっかく竹林を切り開いてもこのまますぐには耕作できないことがわかりました。
でもそのまま使わなければまた竹が生えてきてしまいます。

筍を掘ったり、竹を加工材料として消費したり、竹が生えてこないように畑も森も有効に使い続けるには、もっと多くの人にこの森や畑を使って、もらう必要があるんじゃないか…


キャンプも出来る農園…?

キャンプ式クラインガルテンと言う考え方

ところでドイツから始まったと言う宿泊しながら農業体験が出来る〈クラインガルテン〉と言う仕組みがあります。

この畑と隣接する天神台の森の保全活動は、キャンプを楽しみながら進めていますが、これは森への愛着や保全活動に対する親しみを深めてくれていると感じています。
だったらこの畑も同じ様にキャンプ活動と組み合わせて出来ないか…

謂わばキャンプ式クラインガルテン…

野外活動のメニューとしての農作業。
作物を育てながら畑の復元をしたり、竹林を切り開いたり、井戸掘りや納屋を建てる作業だって、本来は農業なんじゃないか
畑を耕作するものキャンプ場を作るも同じ野外体験…

それらをひっくるめて、キャンプ式クラインガルテンと言うスタイルに纏められないだろうか?


キャンプ式クラインガルテンの課題

僕らがこの畑でやろうとしているのは「体験型農園」。

法律的なカテゴリでは「農園利用方式」の貸し農園に当たります。

※「体験農園」という考え方もありますが、そちらは設置のために必要な準備があることが判明したので、今後の課題として開拓を進める予定。

天神台の森の活動で培ってきた「楽しみながら保全活動」と言う方法を、農地の維持や復元に使えれば、若者不足や担い手不足に悩む農村への解決のヒントになるんじゃないか。

キャンプ泊できる農園なら、ご近所さんだけではなく、もっと遠くに住んで居る方でも利用でき、広い範囲で参加者を募れるのではないか。

僕らが住む、この奥野地区も高齢化が進み、管理しきれない森や畑がどんどんメガソーラーの下敷きになっていく今、森や大地を守っていくには、地域の外からの協力者を募る必要がある訳で、キャンプ式クラインガルテンは幅広い人に興味を持って貰えるんじゃないか…!

幸い、この畑には広大な森が隣接しているし、畑に設置出来ないものは森に置くことも出来ます。

森と畑の活動を相互に連携し、地元の大地を守る活動を定着させていきたいと考えています。


私たちの地域・牛久市奥野地区

僕たちの天神作農園、そして隣接する天神台の森の周辺のご紹介をしますね。

ここ、牛久市奥野地区は、阿見町と龍ヶ崎市に挟まれた立地で、地域全体が農業や酪農を中心とした生産地区になっていますが、実はたくさんの名所に囲まれています。


【天神作農園までのアクセス】
圏央道阿見牛久インターから車で5分の距離。

JR常磐線・ひたち野うしく駅からも車で10分ほどの立地です。


プロジェクトを立ち上げた背景

谷津田の森は近隣集落の人々にとって、山菜などの食材や、建材・加工材料としての木材などの生活に利用する様々な必需品を生み出してくれる恵みの森でした。

この森が生活の様式や法律の変化から管理が難しくなり、放置されて荒れてしまっている現在。
でもストレスが最大限に高まっている今、森は僕たちの心と生活を癒す存在として再活用して行くべきだって思います。
そのためにこのような森と畑をこれからの100年のために蘇らせたい。
この地域にはそんな谷津田がたくさんあるのです。
まずは天神台の森や天神作の畑を充実させ、使いやすく、もっと心地よい場所にしていきたい・・・

そのために今後やっていきたいことは
①井戸掘り(農事用水源の他、キャンプ用にも利用。)
②ビジター向けキャンプスペース作り(竹林を切り開いて確保予定)
※天神台の森でのキャンプは保全参加者のみ限定ですが、天神作農園に隣接した竹林を切り開いてビジター利用もできるキャンプサイトを開設したいと思います。
③道具小屋やトイレ設置(森に設置予定)
④必要に応じて新規土地の賃貸または買取
⑤森のステージ(アッコースティックライブやヨガ・ピラティスも出来る!)
⑥森を見渡せるウッドデッキやツリーハウス作り
⑦宿泊できるコテージ作り(アースバッグのドワーフの家みたいな可愛い小屋作り!)

…って、書けば書くほど増えてしまいますが
この中でなんと言ってもまずは「水」の確保が基本ですので①の「井戸掘り」を最優先したいです。
そして場合によっては井戸を掘るために⑤の土地の権利確保も必要になる事もあるので、その2項目の用途を目的にしたいと考えています。
(プロジェクトの結果によって、実行するする優先順位が変わる可能性があります)


資金の使い道・実施スケジュール

①ポンプ井戸掘り資金 80万円
 地元さく泉事業者さんへのお支払い(ポンプ作業費、ポンプ及び設置費用、水質検査費用)

②設置場所の賃貸または買取資金(残金40万円程度を想定)

③返礼品(オリジナル・グラウラボトル)のデザイン、印刷版代、コラボ品代金他 40万円

※CAMPFIREさんへの手数料も今回集まった資金の中からお支払いします。

■目標金額160万円

リターンのご紹介

森の活動の仲間たちがいつも楽しみにしてくれる牛久市内の人気ブルワリー牛久醸造場さん、使いやすさ、デザインの良さでアウトドアユーザーに人気グラウラボトルREVOMAXさんとのコラボボトルに、さらに地ビールチケットをお付けしたオリジナル返礼品をご用意しました!

地元牛久の地ビールやワインを活動の中で楽しめる返礼品を。

畑を楽しく利用しながら、キャンプ版クライムガルデンで収穫しながら食べるキャンプの楽しみさを体験して頂きたくて、これまでの森の保全活動の参加者の皆さんから大好評の牛久市内の醸造所、牛久醸造場さんの商品との引き換えチケットを体験活動とセットで企画中です。(商品引き換えは参加者様ご本人が行って頂きます)

①農園のプライベートキャンプ使用権(年間)   
楽しみながらの保全活動体験とプライベートキャンプが楽しめるプランです。  
※日帰り/キャンプ1泊、どちらも1回のご利用としてカウント。利用の際は最短3日前のお昼までの事前予約必須。

②天神作農園体験年間パス(1年または2年)  
4×4mの畑の体験利用
農園内でのキャンプとセットの利用券もご用意します。

   ●シンプルコース:
 ご自分の都合に合わせて体験利用出来ます。
 耕作機材レンタル無料。(燃料代は別途)

   ●お世話付きコース:
 ご自分でお世話出来ない時期に、現地スタッフが畑の雑草を抜いたり、水遣りなど維持のための最低限の作業、ご指示戴いた肥料など投入を行います。(ただし、収穫の保証は行いません)

※収穫はご自分でお楽しみくださるようお勧めいたしますが、収穫を代行してお送りする別途サービスもございます。(送料・手数料は別途)

③各種イベント参加権  
 今後予定しているイベントに参加できます。
 ・井戸掘り・畑の収穫体験
 ・葡萄の木のお世話体験と葡萄狩り
 ・たけのこ掘り
 ・タラの芽(ハリガヤの芽)など里山の収穫
※イベント参加には別途追加費用が発生します(消耗品代、燃料代、BBQ食材等)。

④森の農園活動にピッタリのコラボアイテムもご用意!

【上記の内容に合わせて以下のリターンをお選びください】
◆REVOMAXコラボボトル+牛久醸造場さまのコラボチケットのセット
◆天神作農園キャンプスペース4回分利用券(日帰り/キャンプ泊どちらでも1回として使えます)
◆天神作農園 4×4m農地の1年間体験利用パス
◆天神作農園 4×4m農地の1年間体験利用+キャンプスペース利用パスセット
◆天神作農園1年間キャンプスペース利用パス
◆天神作農園の姉妹農園の小池一番地葡萄園での葡萄収穫付き、葡萄のお世話体験
◆天神作農園の農業体験+キャンプ1年間パスに加えてREVOMAXコラボボトルのセット
◆天神作農園の農業体験+キャンプ2年間パスに加えてREVOMAXコラボボトルのセット

※牛久醸造場様ご提供のコラボチケットは地ビールやワインのほか税抜1700円相当の商品と引き換え可能な引き換えチケットです。


REVOMAXさんのグラウラボトルの表裏両面に天神作農園ロゴをあしらいました。
サイズは32oz、12ozの2種類をご用意。

REVOMAXは耐圧キャップ真空ボトルですので
地ビールや炭酸も入れられ長時間冷たさを維持できる優れ物です。キャンプには欠かせません。

別売りオプションの色違いキャップを用意すれば、中身ごとに黒:地ビール、赤:赤ワイン、白:白ワインなど区別出来ますよ♬
スケジュール


2021年12月 ぶどう畑の登記移転完了済み

2022年10月 畑の利用権取得済み

2023年1月 奥野天神ファーム事業所開設済み

2023年5月末 予約サイト開設予定

2023年6月25日クラウドファウンディング終了

同年7月 井戸掘りに必要な土地買上げ完了予定(半金支払い済み)
    東京電力契約(通電)開始
    体験農園、キャンプスペース利用開始予定
    手掘り井戸体験イベント作業開始予定
    ぶどう栽培体験(随時)

同年7月末頃よりREVOMAXコラボボトルほか返礼品発送開始予定

同年7月 土地登記変更完了予定
    ポンプ井戸掘り開始予定
    ポンプ井戸完成予定(工期約2週間)
    里山保全・農業体験・ぶどう栽培体験(随時)
    管理小屋、倉庫等の設置

同年8月 ぶどう収穫体験開始(中旬以降)
    里山保全・農業体験・ぶどう栽培体験(随時)

同年9月 ぶどう収穫体験
    里山保全・農業体験・ぶどう栽培体験(随時)

同年10月ぶどう収穫体験終了
    里山保全・農業体験・ぶどう栽培体験(随時)

以降、秋の保全プロジェクト始動予定


最後に

まだまだ農家としては半人前ですが、家族や仲間たちと学びながら活動しています。

森や大地と楽しく触れ合いながら、そこからの恵みを皆さんと共有していきたいです。

ご支援、どうぞよろしくお願いします。

家族や友人たちと一緒に頑張ります!

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/07/28 08:01

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2023/07/16 09:40

    早い!!来週中ごろ着だと思っていたら、金曜日の夜に届いていました!さっそく開封確認天神台の森でキャンプ中の皆さんにお邪魔して開封の儀です。タイミングよく森にいらっしゃっていた支援者の方には直接手渡しさせていただきました!製品の確認と、すべての返礼品が揃い次第順次発送していきます。あと少し、お待...

  • 2023/06/04 09:18

    ひどい雨でした・・・周辺の道路はあちこちで冠水。川は決壊しているし、倒木が道路を塞いでいたり。庭で飼っている亀のプールは溢れて危うく亀に逃げられるところだったし・・・でも、天神台は高台なので雨の被害は特にはありませんでした。谷の泉はまだ確認に行ってませんが・・・とりあえず平和に鳥たちも囀ってい...

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