はじめに・ご挨拶

はじめまして。演劇空間ロッカクナットです。

演劇空間ロッカクナットとは
2022年結成。建築と舞台照明を得意分野に、演劇のおこる空間や、ヒトとモノのコミュニケーションについて考えています。旅が好きです。

・メンバー
菅本千尋(Sugamoto Chihiro)
高校演劇・大学演劇を経て、2018年より福岡市を中心に舞台照明スタッフとしての活動を開始する。近年は舞台照明以外にも、演劇イベントの企画運営にも携わっている。

原良輔(Hara Ryosuke)
建築学科卒業後、都内建築設計事務所勤務を経て、現在九州大学大学院にて建築を学んでいる。


このプロジェクトで実現したいこと

可也山で、
竹でステージを作って、
演劇をする

これが本プロジェクトの概要です。

このプロジェクトによって、主に放置竹林問題の解決(①②)、野外劇の可能性の探究(③④)を実現させたいです!


①糸島市親山地区における放置竹林問題

 かつてヒノキの産地であった親山は現在、放置竹林と化しています。
 この放置竹林問題は「根を浅くはる」という竹の特徴を踏まえると、土砂災害の要因となる危険なものです。しかし親山地区では高齢化が進み、現在、林業を廃業しています。そのため山に入って竹をすべて伐採するという抜本的な解決方法の実現は不可能なのが現状です。
 そこで本プロジェクトにおいては、竹でステージを建設し、放置竹林を整備し、また演劇公演を行うことによって、広くこの問題について関心を集め、行政の介入などを求めるきっかけをつくります。


②糸島市親山地区住民のシビックプライド形成

 かつて親山は親山地区の経済の中心であり、地区のシンボル的存在でした。しかし放置竹林問題が顕在化して以降、親山は住民に「厄介なもの」とされ、山と住民との良好な関係性は失われつつあるのです。このことは、親山に住んでいる人々自身が、親山に対してネガティブなイメージをもつことにつながります。
 そこで地区のシンボルとしての親山を再生することで、親山地区に生まれ育ち暮らしていることの誇り形成に結びつけるようとしています。


③野外劇の可能性の提示

 近年、シアター・オリンピックスやストレンジシード静岡、豊岡演劇祭など、大都市圏から離れた場所における野外劇に注目が集まっています。しかし、これら野外劇を行おうとする場合には、主に仮設ステージを組むための広さと建設コストが大きな課題です。そのため、現状、大規模なフェスティバルでない限り、実現が困難なのです。
 そこで本プロジェクトは、プロジェクト自体を建築研究に位置付けることで、構造実験を実施し、ステージ建材としての竹の可能性を考えます。竹は、他の木材と比較し、とても安価な資材です。本プロジェクトで、竹を用いた仮設ステージの頑強さを示し、その制作過程を記録することは、建築研究のみならず、小規模での野外劇実現の可能性を提示することにつながります。


④演劇と建築の協働方法を模索する

 これまで演劇と建築の関わりは、劇場を使う側と、劇場をつくる側に分断されてきました。しかし演劇で用いるステージや舞台美術の設計・建設には建築学的素養が必須です。そこで、ステージ建設においては広く建築を学ぶ学生の協力を募り、演劇と交わる場を提供することで、今後の研究分野拡大・発展を目指します。


プロジェクトをやろうと思った理由

「親山地区」「竹」「建築」に「演劇」が組みあわさった背景には原の、このような経験があります。

〜〜〜

 私は学部4年生次の卒業制作において、放置竹林問題に悩む親山地区を対象敷地として竹建築をテーマに制作を行いました。卒業制作を行うにあたっては、実際に親山地区の集落に住み、地域の行事や山の整備などに参加しました。そのなかで、(1)集落が人口減少と高齢化により山の管理が行き届かなくなっていること、またそのために(2)侵入した竹が集落を災害の危険にさらしていること、を知りました。また、集落の方々とコミュニケーションをとるなかで、集落の方々が糸島市に九州大学が移転してきたことに対して、強い期待をもっていることを知りました。これは具体的には、「田舎の1集落に過ぎなかったが九州大学が移転してきたことで何か集落に変化を起きるのではないか」というものです。またこのことと関連して、集落の方々が、人口減少や高齢化で集落そのものの継続が危ぶまれる中でも、可也山という地域を守り続けたい、次の世代に繋ぎたいという気持ちを強く持っているのだと知りました。

 私はこの1年間の経験において、親山地区の皆さんの想いを聞き、何らかの形で恩返しできないかと考えています。そこで、修士研究において親山地区の竹を使って竹建築を建設する研究を行い、その建設物を利用して集落の皆さんを招いた演劇公演を行うプロジェクトを考えました。

 演劇公演と言っても、劇場におけるステージと客席が分けられた公演とは少し違います。最近、数多く演劇公作品を見る中で、本来劇場ではない場所をステージとした演劇作品を観る機会がありました。そのような作品を観た時に、劇場のブラックボックスの中で大道具や小道具を用いて作り上げられた空間ではなく、実物の建築空間や自然を舞台美術にした演劇作品の可能性を強く感じました。

 そこで今回、放置竹林という環境を舞台に借景することを思いついたのです。これまで、足を踏み入れられなかった竹林は本プロジェクトを通して整備され演劇公演の会場となり、厄介者だった竹が舞台ステージとなることで、竹に対する見え方も変わるのではないか、また竹林整備、建設、公演など多くの学生に関わってもらい、また時には地域の方々にも協力いただくことで交流の機会となるのではないかと考えます。

〜〜〜

また放置竹林と野外劇の課題を以下のように捉え直し、

「親山地区」「竹」「建築」×「演劇」

という本プロジェクトによって解決を試みます。


①親山地区のシビックプライド形成

 親山地区には可也山における放置竹林問題に起因し、かつてシンボル的存在であった可也山が厄介なものと見なされているという課題があります。この課題に関連し、武田[2008]は公共空間について「コミュニケーションのためのメディアとしてとらえ、都市と人々とのさまざまな関わりを誘発する仕掛けをデザイン」することが重要であると指摘しています。さらに、このようにデザインされた公共空間は人々に対し、「一対一の直接的なコミュニケーションではなくとも」、まちの雰囲気を体感させ、「人々の間の連帯感や都市との親密感を育む」機能をもつといいます。  この武田[2008]の指摘を踏まえると、現在の親山地区の課題は、可也山をコミュニケーションのためのメディアとしてとらえ、親山地区とその住民とのさまざまな関わりを誘発する仕掛けをデザインすることで解決できるのではないでしょうか。

武田重昭(2008), 「パブリックライフがつくる風景」, 『シビックプライド 都市のコミュニケーションをデザインする』, 宣伝会議, pp.180-186


②野外劇において解決すべき課題

 野外劇は劇場公演と比較し、まちと相関関係を持ちやすいです。しかし、このことは制約ともなりえます。つまり、まちのなかに仮設ステージを組む場合、どの程度の広さが確保できるのか、その場所はどのくらいの期間占有できるのか、占有のためにどのくらいの金額が必要か、法律・条例上の規制にはどのようなものがあるのかなど、多くの課題が存在します。なかでも最も問題なのが建設コストです。一般に野外劇は「イントレ」と呼ばれる、金属の足場を利用しますが、その借用・運搬・保管には大きなコストがかかります。さらに「イントレ」での仮設ステージ設営の場合、設計・建設・解体には建築学的知識や経験が必須ですが、その演劇公演の関係者がそれらを有しているとは限りません。そのために野外劇の仮設ステージは短期間で建設・解体できる非常に小規模なものとなりやすいのです。このことは野外劇の表現の幅を狭めているのではないでしょうか。
 本プロジェクトでは安価な竹という建材の可能性を模索することで、安価かつ堅固な野外ステージの建設方法を考えます。また建築を学ぶ学生と、演劇関係者の交流によって、建築と演劇の接点をうみ、将来的な協働実現の素地とします。


現在のステージ設計案


これまでの活動

演劇空間ロッカクナットとしての活動は今回が初めてです。 メンバーの原、菅本はこれまでこのような活動をしてきました。

・原良輔

2015年 九州大学工学部建築学科
2019年 九州大学大学院人間環境学府 空間システム専攻修士課程
2019年 大学院を休学し、株式会社三井嶺建築設計事務所に入社
2021年 退社後、個人でオーダーメイド家具の受注製作をはじめる 
2021年 九州大学大学院人間環境学府 空間システム専攻修士課程 復学

これまでの作品
『食寝再融合』2019年度日本建築学会設計競技 全国入選、『神秘なる邪魔者-竹建築辞書を用いた里山再興-』JIA 全国学生卒業設計コンクール2019 出展、オーダーメイド家具『FLOATING TABLE』『PILOTI DESK』『MONOLITH』『LUMBERS BENCH』など多数製作、ゲストハウス「Little Japan」改修設計、「海と魚」 外装設計施工、『ペケな人々』舞台美術


・菅本千尋

小学6年生〜 小説を書き始める
高校1年生〜 高校演劇において舞台照明をはじめる
大学2年生〜 舞台照明スタッフとして学外で活動しはじめる
修士1年生〜 学生演劇祭や演劇フェスの企画・運営に携わりはじめる

主な活動経歴:『博多純情しめ込み祭in神戸「×(ペケ)な人々」「ぼくら、また、屋根のない中庭で」』舞台照明(2019)、『福岡若手演劇フェス ロクコレ』運営他(2021)、『福岡学生演劇祭2022』審査員(2022)その他多数


資金の使い道

目標は50万円です!

今回ご支援いただいたお金は、CAMPFIRE手数料を差し引き、ステージ建設に充てさせていただきます!
竹を用いた演劇ステージ。 今後の演劇シーンでの実用化を目指した、先行事例となります!!!


リターンについて

・2,000円
視聴チケット (上演した演劇を、再編集した映像作品の視聴チケットです)
※2023年1月頃公開予定
※2023年4月30日までご視聴いただけます


・3,000円
視聴チケット
+エンドロールに記名
+メッセージ(送信者選択可能)
※2023年1月頃公開予定
※2023年4月30日までご視聴いただけます

追記
①掲載期間:映像公開期間中(2023年1月〜4月を予定)
②掲載方法:文字のみ
※支援時、必ず備考欄に掲載を希望されるお名前をご記入ください。


・5,000円【限定20セット】
視聴チケット(※2023年1月頃公開予定)
(※2023年4月30日までご視聴いただけます)
+竹ステージの制作ブック(※2023年3月頃配送予定)

■竹ステージの制作ブック
内容:製作過程・図面・写
サイズ:A5
ページ数:約50ページ


・10,000円【限定10セット】
竹ステージの制作ブック
+パンフレット・制作ブックへの協賛クレジット小(お名前or団体・企業名)
※2023年3月頃配送予定


・30,000円【限定5セット】
竹ステージの制作ブック
+パンフレット・制作ブックへの協賛クレジット大(1/4ページ)
※2023年3月頃配送予定


・100,000円【限定3セット】
竹ステージの制作ブック
+パンフレット・制作ブックへの宣伝ページ掲載
※2023年3月頃配送予定


・140,000円【限定3セット】
原が設計・デザインしたオリジナルダイニングテーブル『FOATING TABLE』山桜 1卓

※2023年4月頃配送予定

『FLOATING TABLE』

design:原良輔 (https://hararyosuke.com/436/)
making:オーダーメイド家具工房MURACO (http://muracowood.com/index.html)

■SIZE:W800xD650xH720
※サイズはイメージ写真と異なります。(写真はW700xD500xH700)

■樹種 ・山桜 ¥140,000(送料込)


・160,000円【限定3セット】
原が設計・デザインしたオリジナルダイニングテーブル『FOATING TABLE』ウォールナット 1卓

※2023年4月頃配送予定

『FLOATING TABLE』

design:原良輔 (https://hararyosuke.com/436/)
making:オーダーメイド家具工房MURACO (http://muracowood.com/index.html)

■SIZE:W800xD650xH720
※サイズはイメージ写真と異なります。(写真はW700xD500xH700)

■樹種 ・ウォールナット ¥160,000(送料込)


実施スケジュール

・建築期間
10月中旬〜11月初旬

・現地での上演
11月25日(金)19:00
11月26日(土)14:00/18:00
11月27日(日)14:00/18:00

・映像作品の公開(リターン)
2023年1月頃

・制作ブックの配送(リターン)
2023年3月頃

・オリジナルダイニングテーブルの配送(リターン)
2023年4月頃


最後に

(原) 竹の素材としてのポテンシャルに向き合い、竹林の空間の魅力を最大限に引き出すことを目指して、ステージの設計に取り組みました。学部時代からの研究テーマとして取り組んできた竹建築の研究の集大成となっています。竹林の中に建つ竹のステージとそこで行われる演劇作品を是非お楽しみください!

(菅本) まさか自分が脚本を書いて演出をする日が来るとは思っていませんでした。が、せっかくの機会なので、存分に楽しみます。 よろしくお願いします。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/11/12 00:47

    ご支援ありがとうございます!楽しみです!最近は、1/5模型を作成しました!脚本の内容に合わせて、6枚の畳をランダムなレベルに配置しています。実際に俳優がここで演技する姿を見るのが楽しみです。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください