絵本「駅裏のアイツ」原案、企画を担当いたしました緒方智子です。

プロジェクトメンバー 右端がワタシです。


このプロジェクトを見つけていただきありがとうございます!

私は尾道の駅の北口近くで、2014年から細々とリラクゼーションサロンを営んでいます。

まず最初に、絵本「駅裏のアイツ」の題材となった猫のお話をさせていただきます。


駅裏の駐車場での思い出


お店をオープンする少し前、可愛く、面白く、人懐こい不思議な三毛猫に出会いました。


2013年。出会った頃

日々の通勤途中、マイペースに暮らす三毛猫のことをどんどん好きになり、日々に楽しみが出来、とても豊かな気持ちになり、随分癒されたものでした。


お気に入りの写真

毎日のように挨拶を交わし、写真を撮り時には愚痴を聞いて貰ったり。

そっと寄り添ってくれる…

年々痩せてきて、いつかその日が来ることは考えたくない、と常に思っていましたが少しずつその日は近づいていました。

2018年 4月頃


ついに来てしまったその日。


2018年の6月13日の夕方、近所の大切に想ってくれている方々に見送られ、三毛猫は旅立ちました。

ご近所の方のメッセージと新聞記事
(2018年11月20日毎日新聞朝刊掲載)


20年ほど同じ場所で生きた奇跡の三毛猫

一言で20年と言っても、生まれた子どもは、成人し時代も移り変わります。

そもそも、三毛猫は地域猫、いわゆる「野良猫」です。野良猫の寿命は飼い猫よりも随分短いそうで20年も生きるというのがまず奇跡だったのではないかと思っています。

そしてずっとずっと同じ場所に居続けたこと。

それは、周りで暮らしていた方々や三毛猫を大切に思っていた方たちの愛のなし得たことなのかなと思いました。

晩年は帰って寝る家やワクチンを毎年受けさせてくれていた方もいました。でもその方は自分の飼い猫だとは決して言いませんでした。「みんなの猫だから」そう言っていつも日中は遠くから色々な方に可愛がられている姿を嬉しそうに眺めていました。

私は凄くドラマチックなことが起きることばかりを奇跡だとは思いません。

小さな優しさ、思いやり、気づかい、そんな繰り返しで奇跡は起こるのではないでしょうか。

三毛猫を日々眺めた中で大切なことは目の前のひとつひとつ。そしてひとりひとり。だと感じ、それを実践するようになりました。

私は世界を変えることなど出来ません、

だけど三毛猫は私の世界を変えてくれました。

どんな事が起きようと世界は優しさで包まれている。

そんなことを気づかせてくれた奇跡の三毛猫をより多くの方々に知っていただきたいです。


絵本を作りたい…

三毛猫がいなくなって2ヶ月後、追悼写真展を開催しました。沢山の方々が写真を持ち込んで下さり、沢山の思出話をしました。

とにかく笑える話ばかり。

多く方々と三毛猫の思い出話をするなかで…


大好きな後ろ姿あぁ、彼女の日々はゆっくりと流れ、沢山の人に幸せを与えていたのだな、と感じながらぼんやりと、絵本に出来たら良いな…と考えるようになりました。


絵本を作っていく仲間たち

次に絵本「駅裏のアイツ」を作っていく人々についてお話します。

「絵本を作ってみたい」と誰かに話してみても、どうやって?誰が描くの?ハードルは低くはありません。

2019年のある日、ひょんなことで仲良くなった中本ちはるさんと、話している時に奇跡がおきました。彼女は絵本作家を目指して活動しています。私が三毛猫の話をすると「私がその絵本を描いてみたいです!」と手をあげてくれました。

打ち合わせを取材していただきました
(2021年1月27日毎日新聞朝刊掲載)
描いてみたい。それが一番良いと思っていました。描いてくださいとお願いするのではなく、自ら湧いた意欲であれば、それは現実のものになりうるのかな、と。


三毛猫のキャラクターをイメージして



せっかくやるのであれば夢のように語るだけではなく、ちゃんと打ち合わせを重ねて作りあげよう!

こうして、絵本「駅裏のアイツ」プロジェクトが始まりました。


想像力を膨らませた大切な場所

ちはるさんが住むのは尾道から黄色い高速船で20分で行ける三原市の佐木島。

佐木島からの夕陽

打ち合わせの様子

打ち合わせは尾道と佐木島の交互で行いました。島ならではの環境や、島に住む素敵な人々とのコミニュケーションも、創作意欲を湧かせてくれるひとつでした。いつも打ち合わせの場所を提供してくれた 島時間「鷺邸」さんも、美味しい島のごはんを作ってくれました。


2020年…私たちにとって、学びと気付きの年となりました。打ち合わせは落ち着くまでやめておこう。それぞれで出来ることをしておこう。

写真やエピソードを集め、ページ数を決める、ちはるさんはそこからイメージを膨らませ絵を描く。

ワタシはそのページで何を伝えるのか、どんな言葉を選ぶのか、はたまた言葉がいるのか。を、考える。

エピソードのイメージが膨らんだイラスト

今はまだ、何もわからないけど、この絵本が出来上がる頃には必ず色々なことが出来るようになっているはずだから、そう信じてしっかりと良いものを作ろう!

打ち合わせを再開した頃には、下絵の下絵が出来ており、絵本の形に綴じてみました。

これはイケる!絶対良い絵本が出来る!少しずつそんな気持ちになりました。



2021年のある打ち合わせの日に嬉しい報告を受けました。なんと、「結婚しました!」と。

家族が出来たちはるさんは、少し大人びて、強くなったような気がしました。愛犬と一緒のウェディングフォト

何せ、親子ほど歳が離れているので娘のようなもの。幸せになって欲しいのです。

そしてその頃、だいたいのストーリーと絵の構図が出揃いました。

2022年は描くことに集中して貰い、私は私でその他のことを進めて行こう。

しかし…文字の装丁デザインや印刷、製本など、私のアタマは?マークだらけでした。

そんな時、また奇跡の出会いがありました。ひょんなことから仲良くなったちはるさんと同じ年代でデザイナーの平川楓子さん。

アトリエでの楓子さん楓子さんは会話の中からいつも凄く大切なヒントや気づきをくれるのです!

楓子さんの助言から絵に言葉を乗せることがスムーズになって来ました。

だけど絵本の文字を私がデザインしたり出来ないし…思いきって、楓子さんにお願いしたもののやったことがないので…と言う返事。私は他にお願いするかも検討しながら一度は諦めました。

その後も一緒に色々考えてくれたり他の話で共感したり盛り上がったり。

ある時、楓子さんの展示を見に行きました。森の中の不思議な世界。その日の帰り道、私はやはり楓子さんしかいない!と確信しました。後日もう一度お願いしたら、返事はオッケー!

文字装丁デザインとリターンのグッズのお手伝いをして貰える心強い仲間が出来ました。



2022年の初夏の打ち合わせの時、不思議なことがありました。

ちはるさんから新しい命の報告があり、私はそれをわかっていたように聞き、ちはるさんはそれをさらにわかっている。

新しい命は来るべき時に来てくれたのだと感じました。

赤ちゃんが無事誕生しました★

少し予定日を過ぎソワソワしましたが無事に元気な赤ちゃんが生まれました。

今はゆっくり赤ちゃんと過ごしています。

赤ちゃんが無事誕生しました

温かい気持ちで描いてくれたパステル画

私は覚悟が決まりました。

グラウンドファンディングをすることです。


描き上がった原画が丁寧で暖かい。


「 絵本は何度もめくるもの 」


きっちり印刷、製本して沢山の人に届けたい。

そして生まれる赤ちゃんに読み聞かせをしたい!(私が)

そして、まず、印刷、製本をどうするか費用を考える面でも見積りなど必要。

楓子さんと相談しながら話の中で、地元の印刷屋さんはどうだろう。

と、尾道、印刷、と検索

最初に目にしたのは、はと印刷さんのホームページでした。

私と楓子さんは顔を見合せ、ウンウン!とうなずきました。

ここだ!

私は不安に思いながらもはと印刷さんに電話をし、事情を話すと、すぐにお店に出向いてくださりました。

何時間もかけて三毛猫の生き方や絵本を作るきっかけになったこと、ちはるさんとの出会いなどを話しました。

社長さんは、わかりました。事情も流れもわかりました。精一杯やらせていただきます。と、言ってくださりました。

とても親身に話を聞いて下さっただけではなく、色々アドバイスも。

私は大きな不安がとても和らぎました。



出来上がった絵本「駅裏のアイツ」を三毛猫を大好きだった人たちに届けたい!たくさんの人たちに知って貰いたい!


不思議な三毛猫でした。

可愛く、面白く、マイペース。

生きるって…そこにいるって。

尾道駅の北口付近に20年ほど暮らし続けた三毛猫の生きた証を残したい。

沢山の方々に三毛猫のエピソードも知っていただきたい。

目標は2000部、出来上がった絵本を色々な街で販売したいと思います。

生前の三毛猫に出会ったことがある人に偶然出会えるかもしれません。


日々のアイツ


私は一人では何も出来ない…

絵も描けない。

デザインも出来ない。

事務、会計仕事は壊滅的に苦手。

それぞれの役割を引き受けてくれた仲間たちにはボランティアではなく、ちゃんとした報酬を支払いたい。

ここまでに来るまでに流れた莫大な時間も、ひとつのアイディアをひねり出す時間も、それぞれの大切な時間。

その時間、使ったエネルギー、技術に対して、それに見合った報酬をお支払いしたいと考えています。

三毛猫に出会ったこと、三毛猫を眺めて日々を送れたこと、三毛猫を愛した人たちと知り合えたこと、三毛猫を知らないのに大切に絵を描いてくれた仲間が出来たこと、それをサポートしてくれる人たちに出会えたこと、すべてが奇跡だと思っています。

優しい、優しい絵本が出来上がります。

どうか、応援よろしくお願いいたします。


絵本 「駅裏のアイツ」 

Twitter ➡ https://twitter.com/ekiuranoaitu?t=4M3iz0rd5ZZrkVr6Oaz2LQ&s=09

Instagram ➡ https://www.instagram.com/ekiuranoaitsu


資金の使い道

印刷、製本費用

人件費

交通費

リターン用グッズ作成費用

リターンの送料

グラウンドファンディング手数料

その他諸経費


絵本の仕上がりは

サイズはA4判縦長

タテ297mm×ヨコ210mm

のサイズ16ページになります。



 リターンについて

ガンバれ!のお気持ちだけをいただく「心よりの応援コース」

応援してくださった方々にメールにて感謝の気持ちをお届けいたします。

~オリジナルグッズをお届け~

★ 絵本 駅裏のアイツ

★ 駅裏のアイツオリジナルサコッシュ

★ 書き下ろしポストカード5枚組(写真のポストカード込み)

★ 日々めくりカレンダー(31日、曜日なし、卓上タイプ)

☆作者(原案担当緒方)が読み聞かせに伺います!読み聞かせとともに三毛猫の暮らしぶりや絵本が出来るまでのプロセスなどもお話いたします。

(遠方の方は交通費など要ご相談とさせてください)




実施スケジュール

2023年1月20日頃公開

2023年2月28日頃プロジェクト終了

2023年4月頃入稿

2023年6月頃出版(予定)

2023年8月頃リターン開始(準備が整い次第発送開始いたします)


最後まで読んで下さった方々へ

何気なく日々を過ごしていれば、目にしたものは順々に忘れて行き、記憶は薄れて行くものです。忘れることも大事だし、新しい情報も大事です。ただ、心に残しておきたい。忘れないで欲しい。そう思った気持ちとそこから動き出したことを、私は大切にしたいと思います。

思い始めてから、沢山の方に絵本を作っていることを話しました。

その度に、楽しみにしているよ!絶対買うからね!など暖かい言葉をいただいたり、助言や、ヒントも沢山いただきました。

些細な会話からも得たことは数えきれずあると思っています。

そのすべての方に感謝の気持ちを込めて、精一杯の努力と情熱を持ってこのプロジェクトを成功させたいと思っています。



<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/02/11 14:54

    アイツの呼び名を募集します。絵本の中で三毛猫にはたくさんの呼び名があったというエピソードのシーンがあります。クラウドファンディングが始まってSNSでの投稿を見て三毛猫を覚えている沢山の方からコメントやメッセージをいただきました。そして私たちも知らなかったニックネームが!皆さん、愛しく呼んでいた...

  • 2023/02/09 08:50

    チラシ配りなどに出かけると沢山の方に出会います。クラウドファンディングの状態を把握してくれている方や全く知らない方、ひとりひとりお話するとどんな風にしたら成功するかとか色々心配し、考えてくれていることに驚き、そして心強く、感謝いたします。ネットが難しいからと直接のご支援もいただいております。沢...

  • 2023/01/31 16:12

    応援メッセージありがとうございますご支援頂いた方からの応援のメッセージを何度も読み返しています。あたたかいお言葉、励ましの言葉、日々の活力となっております。1月も終わり、2月もあっという間に過ぎてしまうのでしょう。応援してくださった方々に素敵な絵本をお届けできる日を目指し日々頑張りたいと思いま...

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