はじめに

はじめまして、株式会社シテコベです。私たちは三浦半島の神奈川県 横須賀市の長井町を中心に、"体験の企画・実施"するサービスを展開しています。

都心から車で約1時間半の場所に位置する長井は、農業や漁業が盛んに営まれる自然環境豊かで地域住民のつながりが深い地域です。そんな地元を私は誇らしく思っています。

しかし、あるとき地元の方や市外の方から「田舎だから何もない」と言われたことがありました。地域の方は謙虚な気持ちで、市外の方は良い意味で言っているのも理解しているのですが、どこか心の中に悔しい想いを抱き続けてきました。

「こんなにも豊かな自然環境があることや美味しい農産物・水産物がある地元の魅力をもっと知ってほしい!」

その想いをカタチにするため、三浦半島の地域資源を活用した農業・漁業・酪農・里山自然体験をプロデュースする「シテコベ」 を2018年9月に立ち上げ、10,000名以上の方に体験を提供してきました。

そしてこの度、もっと深く地域と関わってもらうための次なるステップとして、地域体験をコンセプトにしたゲストハウスを開業すべく、クラウドファンディングに挑戦しました。

今回のプロジェクトではご支援いただいた皆さまと一緒に、まちの拠点となるゲストハウスを創っていきたいと考えています。ぜひ応援よろしくお願いします!

地域の魅力を五感で楽しむ「シテコベ」

シテコベは長井弁で「やってみよう(してこべぇ)」という意味です。ファミリー向けから小中学校の団体まで、農業・漁業・酪農・里山自然体験などの季節に応じた三浦半島の楽しみ方を企画・創造し、これまでに約100団体・通算10,000名以上の方に生産者の取り組みやとれたての産物の美味しさを五感で感じていただきました。

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シテコベを立ち上げた想い

長井は都心部に比べて商業施設が無くインフラは整っていないかもしれませんが、農業や漁業が盛んでキャベツ、ダイコン、かぼちゃ、スイカ、サバ、アジ、ブリ、イワシなど、季節に応じてさまざまな野菜や魚介類が豊富にあります。

そして、地域の方々は温厚かつ人情味があり、物々交換の習慣が残っているほど人とのつながりを大切にしています。

それらは地域の宝であり、地域の資源であり、地域の魅力です。

「一人でも多くの方に地域の魅力に触れてもらいたい」「特にこれからの社会を担っていく子どもたちに、その魅力を体験してほしい」

そんな想いを日々感じるようになりました。

また、地域住民からは農業や漁業が盛んな地域なのに「野菜や魚を食べられる場所、買える場所が少ない」という話を聞きます。その一方で農家さんからは「キャベツを1個100円ではなくて、体験価値をつけて1,000円で売りたいよね」という声がありました。

地域の魅力に触れる体験をつくり、付加価値を高めることができれば地域活性化にもつながり経済も回っていく。それによって地域が抱える課題を解決することができるのではないかと感じ、シテコベでの体験を始めました。

参加者からは「普段野菜を食べない子どもも美味しそうに食べていた」「魚をさばけるようになったのは一生の宝」「野菜を身近に感じたし子どもの食育になった」などたくさんの声をいただき、体験前後での表情の変化、生産者さんが喜んでいる姿を見る瞬間は私自身も嬉しくなります。

これまで体験はボランティア感覚でとらえている方が多かったのですが、地域に眠っている資源を知ってアイデンティティを高めることができれば、住民の考え方も変わるのではないかと思っています。

「田舎だからこそ魅力がたくさんある」

その魅力にもっと付加価値を付け高めていくことが、シテコベのミッションであると考えています。

空き家を活用したゲストハウスをつくりたい

これまでシテコベでは日帰りの体験が多く、地域に泊まることなく帰るケースがほとんどでした。その反面、参加者からは「朝や夕方のプログラムも体験してみたい」「周りに宿泊施設が少なく泊まる場所がない」という声が挙がっていました。

実際のところ長井にはゲストハウスや家族でゆっくりできる宿泊施設があまりなく、宿の選択肢が少ないという課題があります。そこで、家族連れでもゆっくり宿泊できるゲストハウスをオープンすることで、より三浦半島を満喫してもらえるのではないかと考えました。

そのなかで以前からお世話になっている地域の方の家が空き家になっていることを知ります。実際に内見へ行き、状態も良かった点や過去に民泊として受け入れていたこともあり、ゲストハウスとの相性もいいのではないかと感じ、「空き家を活用させてもらえませんか?」とお願いをしました。

とても共感していただき、ご快諾をいただいた上で、2022年5月頃からゲストハウス開設へ向けて取り組んでいます。

地域体験型ゲストハウス「シテコベハウス」

これから私たちが立ち上げるのは、この地域でしかできない体験を味わえる「シテコベハウス」です。農業、漁業、里山、酪農体験などを通して生産者さんの想いを知り、新鮮な野菜や魚を食べてもらうことをコンセプトとしています。普段スーパーに並んでいる食材は生産者さんの顔が見えず、どんな人がつくっているのかわからないことが多いです。


しかし、生産者さんの想いを感じながら実際に体験することで、野菜や魚を食べるときにシテコベでの出来事をふと思い出す。

そして何より、地元のとれたての野菜や水揚げした魚はとても美味しいので五感を通して味わってもらいたいです。宿泊者には三浦半島でどんな体験ができるか知ってもらうためのマップを渡したり、シテコベで一緒に企画した生産者さんがこだわっているポイントや地域の紹介をしたり、三浦半島を楽しみながら巡ってもらえたらと思います。

ゲストハウスでできること

私たちがつくるゲストハウスは、体験に来てくれたファミリー層が宿泊できる一棟貸しの施設にしたいと思っています。ゆっくり泊まれるように最大10名まで宿泊可能。庭にある畑から野菜を収穫してBBQもできるほか、支援額によっては庭にテントサウナを設置してサウナを楽しめる空間を作ることも考えています!

野菜を食べられない子どもが野菜嫌いを克服したり、海の匂いや景色を五感を通して感じてもらったり、三浦半島を体験し尽くすことができるかつ、地域の人たちにとっても交流拠点となるような場所にしていきたいです。

また、ワーケーションやミーティングスペースとしての使い方もできるように、1階の洋間をオフィススペースにします。親子ワーケーションとして親は日中仕事、子どもは体験を通して学びを増やす機会をつくり、ほかの拠点とも連動しながら長井を体験してもらえたら嬉しいです。

現在、プロジェクトに興味を持ってくれる大学生やまちの方々に協力してもらい、ペンキ塗りや絨毯剥がしなどの改修作業に取り組んでいます。12月からは外構工事や家電・寝具などの取り付けや庭の掃除などを進め、1月にはオープニングイベントを実施したいと予定しています。

このゲストハウスは私たちの手だけでつくるのではなく、共創しながら完成していきたいと思っています。1日だけのお手伝いや泊まり込みで手伝ってくれる方も募集しているので、興味があればお気軽にお問い合わせください!

ゲストハウス予定の建物は以下の場所にあります。


海の香りが漂う町・長井。相模湾から望む富士山は絶景スポット

三浦半島の相模湾に面する長井は、漁村と農村が共存しているため四季折々・旬の食べ物に恵まれています。長井を代表する人気スポットとして年間70万人の来場者が訪れる「ソレイユの丘」、年間40万人を超える大型直売所「すかなごっそ」などがあり、近年ポテンシャルの高さが評価されているようにも感じています。

そんな長井にオープンするゲストハウスは長井漁港から歩いて5分ほど。すぐそばには相模湾越しに富士山を眺められる絶景スポットがあります。近くの長井水産ではとれたての魚や長井の野菜の販売も!新鮮な食べ物を味わえるのはこのゲストハウスの魅力のひとつ。

今の家が建つまでは特定郵便局として昔から地域の人に親しまれてきた場所で、家に面する仲通りはかつて賑わいを見せ、映画館や銭湯、飲食店が建ち並んでいました。かつての賑わいや憩いだった町並みを彷彿させるような、交流拠点にしていきたいと考えています。まるで帰省した気分を味わえる長井のまちを、ゆっくり堪能していただきたいと思います。

応援者からのメッセージ(敬称略)

●長井町 新宿町内会長 安藤 哲也
町内の課題の1つである空き家を改修してくれることに大変感謝しています。地域のコミュニティが活発になるような拠点になってくれることを期待しています。

●法政大学人間環境学部 教授 小島 聡 

大都市でありながら人口減少が進む横須賀で、豊かな自然に抱かれ農業や漁業が盛んで、市民にとっても暮らしやすい〈サステイナブル・コミュニティ長井〉を創る挑戦に私や学生たちも協力しています。空き家の地域資源化による交流人口・関係人口 × コミュニティという新たなプロジェクトへの、みなさまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

●千葉商科大学 情報政策学部 准教授 権 永詞
地域の資源を掛け合わせて「魅力」を創り出していくことは今後の日本社会の重要な課題です。そこにいち早く注目したシテコベの活動を応援しています!

●アズバリュー株式会社 代表取締役 藤澤 寛子 

私がシテコベと出会ったのは、娘に地元横須賀の良さを伝えたいと思い、シテコベ農業体験企画に参加したことがきっかけでした。土が苦手な娘が楽しそうにニンジンの収穫をしていたのを見て、とても嬉しく思ったのを覚えています。今回のプロジェクトにより、ゲストハウスが完成すると「農業と漁業両方を体験!」「プロの料理人のディナー付き農業体験!」「漁師、農家と語り合う夜」など、今までできなかった体験企画ができるのでは!と想像してワクワクしています。地元のために活動しているシテコベの活動を心より応援しています!

●キャリアット鎌倉 代表取締役 上江洲 慎 
「みんな、本当にいい顔している!」シテコベの体験者の表情を見て、直感的にそう思いました。 私がこのプロジェクトに魅力を感じているのは、関わる人みんながハッピーになる仕組みだと感じているからです。体験する子どもたち、親御さんだけでなく、受け入れる農家さん、漁師さん、体験をコーディネートしている地元の主婦や若者からもイキイキが伝わってきます。 そんな体験王国に「ゲストハウス」という拠点が出来たら、みんなのハッピーがどんどん広がっていく!そんな想像が膨らんでしまいます。豊かな体験の拠点を地域に根差した形でつくってくれる!そう確信しています!

●テラコ学校 代表 龍崎 明信 
空き家だった家が、再び人が集まる場所になる。三浦半島の魅力を発信する場として、地元を盛り上げる場として、新しい地域の拠点になってくれる事を期待しています。

●旅するライターRORO

シテコベスタッフとして携わるなかで、さまざまな体験によって参加者の方が活き活きとした表情に変わっていく様子を何度も見てきました。ゲストハウスが起点となり新たな化学反応が生まれることを楽しみにしています。

(※敬称略、頂戴した順で掲載させていただいております)

資金の使い道・実施スケジュール

今回クラウドファンディングで資金を調達したい理由は自分たちだけの力ではなく、さまざまな人を巻き込みながらゲストハウスを作り上げたい気持ちが強かったからです。また、長井の魅力をより多くの人に知ってもらいたいという想いの元、クラウドファンディングに挑戦しました。

ご支援いただいた資金はゲストハウス開業までに必要な費用に充てさせていただきます。トータルの費用としては約400万円を予定しており、第一目標として50万円を設定させていただきましたが、100万円以上を達成して改修工事をより充実できたらと思っています。

■支援金の用途や内訳

・壁紙の張り替え:100万円

・床の張り替え(絨毯から床に張り替え作業):100万円

・家具・家電・寝具購入費用:100万円

・外構整備:50万円

・WEBサイト制作費・体験マップの作成:50万円

合計:約400万円

■実施スケジュール

・12月:クラウドファンディング実施、ペンキ塗り・絨毯剥がし、外構工事開始、HP開設準備

・12月末〜1月初旬:クラウドファンディング終了、HP開設、本オープン、随時リターン発送

・1月中旬:内覧会、オープン予定!

リターンのご紹介

ゲストハウスの宿泊チケットをはじめ、シテコベ生産者の野菜・魚介セット、シテコベの特別体験プランなど多様なリターンを用意させていただきました。応援してくださった皆さまへ感謝の気持ちを込めた特別なリターンとなっております。詳しくは各リターンの詳細をお読みください。



最後に

今後シテコベでは、体験に来てもらった方が満喫できるようなサービスを提供していきたいと考えています。その一つとしてゲストハウスが拠点となり、長井や三浦半島のヒト・モノ・コトをつなげる存在になりたいです。まずは長井に遊びに来てもらえたら嬉しいです!

「田舎だから何もない」から「田舎だからこそ魅力がたくさんある!」へ。

地域住民の多くはそう言います。ですが、何もないと思っている人が多い場所ほど、地域の魅力はたくさんある。それを地域住民の人にも知ってもらうため、長井にある地域資源と魅力を活用しながらまちを盛り上げていきたいと思います。

将来的にはイタリアのアルベルゴ・ディフーゾのまちづくりのように、地域の空き家をホテルやカフェなどの拠点も創出していきたいと思いますし、まずはこのゲストハウスを拠点に長井のまち全体を楽しんでもらえる場所にしていきたいです。そのための一歩として、ゲストハウス運営資金への支援にご協力をお願いします。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/12/26 12:33

    先日はシテコベスタッフが集まりパワーランチをシテコベハウスで実施しました。これからゲストハウス事業に加え、さらにもう一つの新規事業を展開してくことに向けて一致団結!パワフルかつアグレッシブなメンバーばかりで、私も日々刺激をもらっています。この盛り上がりが、三浦半島が盛り上がることに繋がると確信...

  • 2022/12/14 15:12

    床張り替えのラスト、納戸の床の張り替えに取り掛かっています。古くなったクッションフロア(CF)を新しいCFに張り替える作業なのですが、古いCFが床にこびりついてぜんぜん取れません。。。写真のように、表面だけ剥がれて接着部分が残ってしまい、四苦八苦。手と腰がボロボロになりながら2時間くらいかかっ...

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